芹澤恵のレビュー一覧

  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    登場人物がみな非常に魅力的。もちろん自然発火する子供達やスーパーリッチな世界の話もおもしろい。
    とにかくみんな自分勝手で友達や家族にはいらないタイプなんだけど、どこか愛嬌があって、最後には全員好きになってしまう。人生はままならないクソみたいなもんだけど、それでも前向いて歩いていこっか、って気分になる。

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    2023年08月26日
  • フロスト気質 下

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    あー、フロスト気質読み終わってしまった。
    上下巻合わせて、900ページという長さにも関わらず、もう読んじゃったという寂しさすら感じる。
    とにかく、クセになる。

    これで、フロストシリーズを読めるのも、あと2作になっちゃった!
    寂し過ぎるので、すぐには読まないでおこう。
    でも、読みたくなっちゃうだろあなぁ。

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    2023年07月14日
  • フロスト日和

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    ネタバレ

    娘(10代)行方不明→森の中で婦女暴行→被害者が30才越えのストリッパーとわかる→議員の息子、ストリップ劇場に強盗→議員息子、強盗の間に恋人に自分の車乗らせてアリバイ工作→議員息子の恋人、轢き逃げ→轢き逃げばれたくないので2人で口裏合わせて車盗まれたことにする→嘘(恋人の轢き逃げを隠したこと)がばれて逮捕されそうになるけど親の力(死んだ警官の遺族に金銭的支援すると約束)でなかったことにする→劇場強盗翌日に議員息子の口座に大金入金(劇場オーナーからの借金を返済するために書いた小切手が不渡にならないようにするため)されたことがわかる→強盗の罪認めさせて逮捕

    婦女暴行の犯人捕まえるためねずみ取り作

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    2023年06月25日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    双子が燃える!フツーではない設定だけど、軽妙な語り口で、読み始めから引き込まれてしまった。ドタバタ劇の連続で面白い。

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    2023年06月18日
  • フロスト日和

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    クリスマスのフロストに続いて2作目。
    700ページを超える長さだが、全く飽きることなく、読むことができた。
    長編だと、途中で残りのページの厚さを見ては、まだこんなにあるのか、、、と辟易することがある。
    だが、本作の場合は、まだまだこんなにフロストの世界を堪能できる!と思えるのだ。
    たくさんの事件が、矢継ぎ早に発生し、フロストはその都度、場当たり的に対応していく。普通これだけの事件が並列的に描かれたら、読者の頭はこんがらがるのではないかと思うが、それは、大丈夫。
    いろんな事実が、絡んでいたり、偶然など、ご都合主義的と感じざるをえない部分もあるが、それを承知でも、充分楽しめた。

    ちなみに、前回フ

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    2023年06月11日
  • フランケンシュタイン

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    恐ろしくも美しく、身勝手で哀しい物語。
    最期の怪物のセリフは、心からの叫びとして胸に突き刺さる。

    俗っぽい言い方をするなら…、
    「ただし、イケメン(≒容姿普通以上)に限る」。
    作中幾度となく人間のもつ性善説的な描写に出くわすけれも、それも相手の容姿ひとつで簡単に翻ってしまう。
    心地よい登場人物たちの交流が、怪物の存在から途端に軽薄なものにも見えてしまう。
    ここまで性善説的な美徳と、偽善的な見方と、迫害される側の哀しみが同居しているのはある意味面白い。

    風景描写はとにかく美しい。それがまた怪物の容姿や恐怖、悲哀を際立たせる。…この手法、むごい。

    それにしても…。
    怪物に対して「フンガー!」

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    2023年05月19日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    映画にならないかな、なったら必ず観に行こう!
    それぞれの立場と個性が際立つ。リリアンを応援しながら読んだ。

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    2023年05月02日
  • フランケンシュタイン

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    ヘンリーにお気楽さを感じてしまう
    メアリーシェリーも夫パーシーの詩人たるロマンティシズムに同じものを感じてたのかも、とか

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    2023年04月27日
  • エリザベス女王の事件簿 バッキンガム宮殿の三匹の犬

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    女王陛下がアームチェア・ディテクティブとなり秘書官補や旧知の職員を駆使して謎を解いていく。
    今回はバッキンガム宮殿が舞台。

    女王陛下と「失言王」エディンバラ公とのやりとりが楽しい。

    在位年数も経験も自分たちよりずっと長い女王を「何も知らなくていいお姫様」扱いする男性側近たちに心の中で苛立ちつつ優秀な女性側近たちとの強力タッグで問題を解決する女王まじ陛下。

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    2023年03月05日
  • フロスト始末 下

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    フロスト警部シリーズを書いた、R・D・ウィングフィールドは、イギリスの小説家である。シリーズの主人公のフロストは、有能なのか無能なのか分からない(最後は事件を解決するので有能なのだろうが)警部。各巻に共通しているのは、フロストの前に次々と事件が起こり、フロストはそれを解決しようと悪戦苦闘、ほとんど休む暇もなく働き続けるという設定。最後には、くたくたになりながらも、フロストは事件を解決する。フロストのドタバタぶりがユーモラスに描かれている部分と、ミステリーとしても面白いストーリーがミックスされたシリーズであった。
    ウィングフィールドは、2007年に既に亡くなっている。もともとは放送作家であり、小

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    2023年02月19日
  • フロスト日和

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    イギリスの作家「R・D・ウィングフィールド」の長篇ミステリ作品『フロスト日和(原題:A Touch of Frost)』を読みました。

    『東西ミステリーベスト100』で海外篇の65位として紹介されていた作品、、、

    『クリスマスのフロスト』に続き、「R・D・ウィングフィールド」作品です。

    -----story-------------
    肌寒い秋の季節。
    デントンの町では連続婦女暴行魔が跳梁し、公衆便所には浮浪者の死体が転がる。
    なに、これはまだ序の口で……。
    皆から無能とそしられながら、名物警部「フロスト」の不眠不休の奮戦と、推理の乱れ撃ちはつづく。
    中間管理職に、春の日和は訪れるのだろう

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    2023年02月15日
  • クリスマスのフロスト

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    イギリスの作家「R・D・ウィングフィールド」の長篇ミステリ作品『クリスマスのフロスト(原題:Frost at Christmas)』を読みました。

    『東西ミステリーベスト100』で海外篇の43位として紹介されていた作品、、、

    「オリヴァー・ハリス」、「ジム・ケリー」、「P・D・ジェイムズ」に続き、イギリスのミステリ作品です。

    -----story-------------
    ここ田舎町のデントンでは、もうクリスマスだというのに大小さまざまな難問が持ちあがる。
    日曜学校からの帰途、突然姿を消した少女、銀行の玄関を深夜金梃でこじ開けようとする謎の人物。
    続発する難事件を前に、不屈の仕事中毒にし

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    2023年02月15日
  • フロスト気質 下

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    フロストは裏切らない。 マレットのしつこい嫌味も今回助っ人として戻って来たキャシデの自己中で自分勝手性格も、勢いが増している。フロストのだらしなさやお下劣で下品なジョークも健在だ。しかも上下巻なので長い!全てが盛り盛り。ゲップが出る程盛りだくさんである。でも…なんだろう…フロストの人間性や心根の温かさが根底に流れていて…やっぱりフロストは面白い。

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    2023年01月27日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    正確な分類はよく知らないけど、私の中ではこれは青春小説。しかも極上のやつである。

    ストーリーはシンプルだが、この小説の魅力はとにかく登場人物すべてが愛おしいというところに尽きる。主人公のリリアンはこれまで思うような人生を歩むことができずにぐずついていた、一方で親友のマディソンは大金持ちで上院議員夫人。そのマディソンからひと夏の家庭教師を頼まれた双子のベッシーとローランド、だがこの双子は興奮すると”燃える”というとんでもない子供たちだった。悪戦苦闘するリリアンだったが、そこには徐々に強い絆が生まれていった。

    作者であるケヴィン・ウィルソンの技巧が随所に光る。脇を固める登場人物もみな魅力的、お

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    2023年01月09日
  • エリザベス女王の事件簿 ウィンザー城の殺人

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     2022年は多くの著名人が鬼籍に入った年だったように思う。
     イギリスのエリザベス二世女王陛下は我々の多くが生まれた時から女王であり、日本でも親しまれた方だった。
     本書はもちろんフィクションではあるが、実際の各国の首脳が登場したりと現実の皇室もこのような日常なのかと想像することが出来て楽しい。
     著者が女性ということもあるだろうが、女王を含めた女性陣は生き生きと描かれ羨ましくなる一方で、男性陣の女王を侮った態度に、いわゆるざまぁ展開を期待し
    たが女王の器広い!と、新年から自分の狭量さを反省させられた…。

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    2023年01月04日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    ネタバレ

    面白かった。

    リリアンの自虐的なところと観察眼が良かった。わざわざ口に出さなくても、心で思う気まずさが良い。

    マディンソンとの関係も良かった。マディンソン大統領になって欲しいな。
    ジャスパーはクズくて良かった。本人はクズだと自覚してないクズ。ジェイン・オースティンの小説に出てきそうなクズ。

    双子達は聡明で良かった。愚かではない。
    その気になれば、火をつけまわって、社会を混乱に陥れられる能力だし、良い能力でもあるけど、コントロールがな、難しいよな。
    発火能力。障害であり、個性であり、問題であり、自然なものだなと感じた。

    海外翻訳本は、読みにくいものにあたってて、億劫だったけど、これは批判

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    2022年12月10日
  • フランケンシュタイン

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    怪物誕生は何を意味するか。『フランケンシュタイン』は、子供を産むことに対する母親の不安を描いた「出産神話」であるとする考察がある。確かに、作者メアリは、自身の誕生により母親を亡くし、彼女自身も度重なる流産を経験していることから、出産に対するトラウマを怪物誕生のドラマとして具現化したと考えることも十分可能であろう。そのような観点から見ると、他の小説には無い独創性を持つ作品だと感じられる。

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    2022年11月30日
  • フランケンシュタイン

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    世界初のSF作品で、「こんなにSFやったんだな」と感じる作品。
    科学技術の発展に対する不安心あるいは好奇心が伝わってくる感じが如何にもSF。

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    2022年10月15日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    翻訳特有の言い回しや、横文字の名前が苦手な私だけど、これは読みやすかったし、面白かった。
    双子と会うまでは少しだらけたけど、そこからは一気にスピードアップ。リリアンと双子はもちろん、他のキャラクターもみんなクセつよで、読んでて印象に残る。ハッピーエンド(=波乱の幕開け)で良かった。ムームー着てみたい。

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    2022年09月09日
  • フロスト気質 下

    購入済み

    中盤まで読み進めた段階で、フロストシリーズってこんな感じだったっけ?と少し違和感があった。
    シリーズを続けて読んでいるわけではなく、思い出したように続巻を読んでいるので記憶違いしているかもしれないが、こんなに事件が絡まりながら進むようなシリーズという印象がない。これまでも1作品内で複数の事件は発生していたが、それらの関連性は薄く、もっと淡白なストーリー構成だったような。
    それが、本作はいろんな事件や登場人物たちが複雑に絡まりながら話が進んでいく。

    しかし、だから今回はストーリーが面白い。これまでは、フロストのキャラで読んでいたような感じだったのが、本作はストーリーにも引っ張られて読ん

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    2022年08月18日