芹澤恵のレビュー一覧
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ネタバレ娘(10代)行方不明→森の中で婦女暴行→被害者が30才越えのストリッパーとわかる→議員の息子、ストリップ劇場に強盗→議員息子、強盗の間に恋人に自分の車乗らせてアリバイ工作→議員息子の恋人、轢き逃げ→轢き逃げばれたくないので2人で口裏合わせて車盗まれたことにする→嘘(恋人の轢き逃げを隠したこと)がばれて逮捕されそうになるけど親の力(死んだ警官の遺族に金銭的支援すると約束)でなかったことにする→劇場強盗翌日に議員息子の口座に大金入金(劇場オーナーからの借金を返済するために書いた小切手が不渡にならないようにするため)されたことがわかる→強盗の罪認めさせて逮捕
婦女暴行の犯人捕まえるためねずみ取り作 -
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クリスマスのフロストに続いて2作目。
700ページを超える長さだが、全く飽きることなく、読むことができた。
長編だと、途中で残りのページの厚さを見ては、まだこんなにあるのか、、、と辟易することがある。
だが、本作の場合は、まだまだこんなにフロストの世界を堪能できる!と思えるのだ。
たくさんの事件が、矢継ぎ早に発生し、フロストはその都度、場当たり的に対応していく。普通これだけの事件が並列的に描かれたら、読者の頭はこんがらがるのではないかと思うが、それは、大丈夫。
いろんな事実が、絡んでいたり、偶然など、ご都合主義的と感じざるをえない部分もあるが、それを承知でも、充分楽しめた。
ちなみに、前回フ -
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恐ろしくも美しく、身勝手で哀しい物語。
最期の怪物のセリフは、心からの叫びとして胸に突き刺さる。
俗っぽい言い方をするなら…、
「ただし、イケメン(≒容姿普通以上)に限る」。
作中幾度となく人間のもつ性善説的な描写に出くわすけれも、それも相手の容姿ひとつで簡単に翻ってしまう。
心地よい登場人物たちの交流が、怪物の存在から途端に軽薄なものにも見えてしまう。
ここまで性善説的な美徳と、偽善的な見方と、迫害される側の哀しみが同居しているのはある意味面白い。
風景描写はとにかく美しい。それがまた怪物の容姿や恐怖、悲哀を際立たせる。…この手法、むごい。
それにしても…。
怪物に対して「フンガー!」 -
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フロスト警部シリーズを書いた、R・D・ウィングフィールドは、イギリスの小説家である。シリーズの主人公のフロストは、有能なのか無能なのか分からない(最後は事件を解決するので有能なのだろうが)警部。各巻に共通しているのは、フロストの前に次々と事件が起こり、フロストはそれを解決しようと悪戦苦闘、ほとんど休む暇もなく働き続けるという設定。最後には、くたくたになりながらも、フロストは事件を解決する。フロストのドタバタぶりがユーモラスに描かれている部分と、ミステリーとしても面白いストーリーがミックスされたシリーズであった。
ウィングフィールドは、2007年に既に亡くなっている。もともとは放送作家であり、小 -
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イギリスの作家「R・D・ウィングフィールド」の長篇ミステリ作品『フロスト日和(原題:A Touch of Frost)』を読みました。
『東西ミステリーベスト100』で海外篇の65位として紹介されていた作品、、、
『クリスマスのフロスト』に続き、「R・D・ウィングフィールド」作品です。
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肌寒い秋の季節。
デントンの町では連続婦女暴行魔が跳梁し、公衆便所には浮浪者の死体が転がる。
なに、これはまだ序の口で……。
皆から無能とそしられながら、名物警部「フロスト」の不眠不休の奮戦と、推理の乱れ撃ちはつづく。
中間管理職に、春の日和は訪れるのだろう -
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イギリスの作家「R・D・ウィングフィールド」の長篇ミステリ作品『クリスマスのフロスト(原題:Frost at Christmas)』を読みました。
『東西ミステリーベスト100』で海外篇の43位として紹介されていた作品、、、
「オリヴァー・ハリス」、「ジム・ケリー」、「P・D・ジェイムズ」に続き、イギリスのミステリ作品です。
-----story-------------
ここ田舎町のデントンでは、もうクリスマスだというのに大小さまざまな難問が持ちあがる。
日曜学校からの帰途、突然姿を消した少女、銀行の玄関を深夜金梃でこじ開けようとする謎の人物。
続発する難事件を前に、不屈の仕事中毒にし -
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正確な分類はよく知らないけど、私の中ではこれは青春小説。しかも極上のやつである。
ストーリーはシンプルだが、この小説の魅力はとにかく登場人物すべてが愛おしいというところに尽きる。主人公のリリアンはこれまで思うような人生を歩むことができずにぐずついていた、一方で親友のマディソンは大金持ちで上院議員夫人。そのマディソンからひと夏の家庭教師を頼まれた双子のベッシーとローランド、だがこの双子は興奮すると”燃える”というとんでもない子供たちだった。悪戦苦闘するリリアンだったが、そこには徐々に強い絆が生まれていった。
作者であるケヴィン・ウィルソンの技巧が随所に光る。脇を固める登場人物もみな魅力的、お -
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ネタバレ面白かった。
リリアンの自虐的なところと観察眼が良かった。わざわざ口に出さなくても、心で思う気まずさが良い。
マディンソンとの関係も良かった。マディンソン大統領になって欲しいな。
ジャスパーはクズくて良かった。本人はクズだと自覚してないクズ。ジェイン・オースティンの小説に出てきそうなクズ。
双子達は聡明で良かった。愚かではない。
その気になれば、火をつけまわって、社会を混乱に陥れられる能力だし、良い能力でもあるけど、コントロールがな、難しいよな。
発火能力。障害であり、個性であり、問題であり、自然なものだなと感じた。
海外翻訳本は、読みにくいものにあたってて、億劫だったけど、これは批判 -
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購入済み
中盤まで読み進めた段階で、フロストシリーズってこんな感じだったっけ?と少し違和感があった。
シリーズを続けて読んでいるわけではなく、思い出したように続巻を読んでいるので記憶違いしているかもしれないが、こんなに事件が絡まりながら進むようなシリーズという印象がない。これまでも1作品内で複数の事件は発生していたが、それらの関連性は薄く、もっと淡白なストーリー構成だったような。
それが、本作はいろんな事件や登場人物たちが複雑に絡まりながら話が進んでいく。
しかし、だから今回はストーリーが面白い。これまでは、フロストのキャラで読んでいたような感じだったのが、本作はストーリーにも引っ張られて読ん