芹澤恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ短篇23編。O・ヘンリーはやっぱりいい。「最後の一葉」「賢者の贈り物」ばかりが有名だけど他の作品も知られてほしい。
「献立表の春」…可愛くて甘酸っぱいラブロマンス
。可愛いの一言に尽きる。いつ読んでもほんわかする。
「甦った改心」…個人的NO.1。金庫破りの恋。
「十月と六月」…印象的な文章が多かった。
「警官と賛美歌」…刑務所のほうがマシというのは今も昔もあまり変わらない。
「ミス・マーサのパン」…女性のささやかな思い込みがもたらす悲しい結末。タイトルとしては「魔女のパン」のほうが好き。
全タイトル
多忙な株式仲買人のロマンス
献立表の春
犠牲打
赤い族長(レッド・チーフ)の身代金
千ドル
伯爵と婚礼の客
しみったれな恋人
1ドルの価値
臆病な幽霊
甦った改心
十月と六月
幻の混合酒(ブレンド)
楽園の短期滞在客
サボテン
意中の人
靴
心と手
水車のある教会
ミス・マーサのパン
二十年後
最後の一葉
警官と賛美歌
賢者の贈り物 -
Posted by ブクログ
ネタバレフロストシリーズ 最終作。
日本の作品のように 主人公の心の中を描く部分が少なくストーリーを追いかける展開なので、最近は洋書の方が気軽に楽しめるようになった。
そのきっかけがこのシリーズのように思う。
が、このシリーズもこれが最後になり、寂しい気がする。
あとがきに書いてあったのだが、この作者がなくなり、他人がシリーズを引き継ぎ出版されたようだが、日本ではまだ翻訳販売されていないようである。
本書のあらすじは、少女強姦、殺害、スーパーマーケット脅迫など今回も様々で相変わらずフロストが忙しすぎる展開。
今回、新しい上司が現れ、マレットと共にフロストを他の警察署に移動させる企てを施していく。
この新しい上司の必用なまでの嫌がらせをフロスト得意の受け流し、ブラックジョークなどで返すのだが、なかなかうまくいかないし同僚の新人婦人警官もこの上司にイジメられるのだが、フロストが一生懸命かばってやる姿も今までにないフロストの良さを引き出している。
事件そのものも、なかなかの展開でさながら推理小説を思わせるような感じで奥深い。
重ね重ねこれで終わりかと思うと、もっともっと読みたいと思わせられる。 -
Posted by ブクログ
大好きな英国警察ミステリーシリーズの第5作目。
主人公のフロストは、架空都市デントンで勤務する中年の下品な警部。このシリーズは、デントン署で立て続けに発生する事件を、フロストが当てずっぽうに解決してゆく顛末を描きます。
我々が目にする多くの警察モノは、ある特定の事件を追う刑事を描きますが、このシリーズでは、大小複数の事件が同時に発生します。設定としては異色ですが、その方が現実に近いと思います。ちょうど、我々、サラリーマンが扱う色々な懸案事項を同時に対応しなければならないことに似ています。
今回、発生する事件は、少女行方不明、売春婦連続殺人、ショットガン強盗、「怪盗枕カヴァー」事件などなど。さらに性欲だけが強い無能な部下と、出世と保身しか考えない上司。どこの会社でもありそうな中間管理職の悲喜劇が厚めの文庫2冊にぎっしり詰まっています。
パワハラやセクハラの一線を超えてしまうフロストの言動、お互いに軽蔑し合っている上司とのやり取り、新しい事件の発生するタイミングの悪さ、フロストの非効率的な捜査活動には笑えます。しかし、本書は非常に練られたプロットが詰め込まれた傑作警察ミステリーです。その証拠に2013年のこのミスで3位、文春ミステリーでは6位を獲得しています。
フロストを反面教師としたビジネス小説としても楽しく読めるかもしれません。お勧めの★★★★。