芹澤恵のレビュー一覧
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ウィンザー城で若い男の遺体がクロゼットから発見される。晩餐会に呼ばれたロシア人ピアニストで、遺体はあられもない姿だった。事件について城では箝口令が敷かれ、警察とMI5はロシアのスパイによるものと見なし捜査するが、容疑者が50名もいて難航する。でも大丈夫。城には秘密の名探偵がいるのだ。その名もエリザベス2世。御年90歳。世界最高齢の女王が華麗に事件を解決する!英国で10万部突破、18カ国で翻訳。
現役のイギリス女王陛下が主人公で、しかも探偵役のお話、と聞くだけで、気になって読みたくなる。単なるミステリではなく、王室に生まれた女王の苦悩や、女王という立場として培われてきた強さ、王室に仕える使用人 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ
主役の警部、フロストはダメそうに見えて実はすごいのかと思いきやそうでもなかったし部下であるクライヴにも最後までバカにされて見直されることもないまま終わったのが心残り、、(笑)
訳者の後書きを読むと、次作からはまた別の相棒と…て書いてたけどどうせならクライヴと組んだままで名誉挽回?というかクライヴの見る目が変わるとことか書いてくれてたらスッキリしたけどそんな日はこおへんのやろうな。
最後らへんのクライヴの
❬くそいまいましいフロスト。度しがたい間抜けで、救いようのない役立たず。❭
っていう心の声はあまりにも辛辣で笑った。
トレーシーという女の子が行方不明になったところから始まった物語やけど結 -
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Posted by ブクログ
このミス海外編2018年版1位。フロストシリーズ第6作目であり作者のR.D.ウィングフィールドの遺作。このシリーズ本当に好きで、長い小説嫌いの自分も無尽蔵のギャグの連発にひかれてあんまり長さを感じないやつでした。しかしながら、毎度毎度同じパターンでさすがに飽きてきたのかも。今回のは上司が殉職した直後のフロストのリアクションがひど過ぎるって感じがしたし、毎回出てくる殺人事件も変態度がエスカレーションしてしまったこともあって、泣けるとこや心温まるとこ、鳥肌のシーンよりイヤミス系に振れてしまった気がする。まあ、どういう訳だかあんまり楽しめなかった。
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Posted by ブクログ
上下巻あるとは言っても事件の数がすごい。人間の足首を咥えた犬の登場から、複数の少女の行方不明、店の脅迫と次から次と事件が起きる。また署内ではマレット署長とスキナー主任警部はフロストの追い出しにかかっていて、フロストの横領を見つけたのでフロストも転勤承諾書にサインするしかなくなってしまう。寝るヒマがないフロストだが、この本の面白さは場面場面で繰り出されるフロストの悪態、自嘲ぶりだろう。コメディとしてシーンごとに楽しむかんじだ。結構笑える。コメディミステリってジャンル(があるとするなら)ダントツだろう。
家宅捜査令状がいるだろうと言われると『なんだ、その品のない言葉遣いは?口を石鹸で洗ってこさせる