芹澤恵のレビュー一覧

  • 冬のフロスト 下

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    大好きな英国警察ミステリーシリーズの第5作目。
    主人公のフロストは、架空都市デントンで勤務する中年の下品な警部。このシリーズは、デントン署で立て続けに発生する事件を、フロストが当てずっぽうに解決してゆく顛末を描きます。
    我々が目にする多くの警察モノは、ある特定の事件を追う刑事を描きますが、このシリーズでは、大小複数の事件が同時に発生します。設定としては異色ですが、その方が現実に近いと思います。ちょうど、我々、サラリーマンが扱う色々な懸案事項を同時に対応しなければならないことに似ています。

    今回、発生する事件は、少女行方不明、売春婦連続殺人、ショットガン強盗、「怪盗枕カヴァー」事件などなど。さらに性欲だけが強い無能な部下と、出世と保身しか考えない上司。どこの会社でもありそうな中間管理職の悲喜劇が厚めの文庫2冊にぎっしり詰まっています。

    パワハラやセクハラの一線を超えてしまうフロストの言動、お互いに軽蔑し合っている上司とのやり取り、新しい事件の発生するタイミングの悪さ、フロストの非効率的な捜査活動には笑えます。しかし、本書は非常に練られたプロットが詰め込まれた傑作警察ミステリーです。その証拠に2013年のこのミスで3位、文春ミステリーでは6位を獲得しています。
    フロストを反面教師としたビジネス小説としても楽しく読めるかもしれません。お勧めの★★★★。

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    2019年05月28日
  • フロスト日和

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    フロストのデリカシーの無いユーモアが痛快すぎる。
    人間味溢れるキャラクターが憎めない。
    700ページの長編だが、最後まで飽きずに読ませるのはさすが。

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    2019年05月12日
  • 世界を変えた100人の女の子の物語

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    最高に素敵なコンセプトの本。クラウドファンディングで出版に至ったという経緯もうれしい。紹介されている偉人の少女時代が、一貫して「かわいい」ではなく「強い」のが清々しい。未来の大人の女性たちに、媚びを覚えず、努力と信念で未来を進んでほしいという信念が気持ちいい。というか、ヨーロッパ圏ではすでに女性の媚が武器ではないと思わせる強さ。読者の少女たちは、その進む道が整えられているのが先人たちの戦いの賜物なのだということも自然に感じられるのでは。友達の娘へ購入。あなたの人生が、あなたの望むものになりますように!

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    2019年05月04日
  • フロスト日和

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    前作を読んだときにはそんなに思わなかったのだが、本作を読んで残りの全ての作品を読む必要があるなと痛感した。面白過ぎる。私は自分でも結構なワーカホリックかなと思っていたが、フロストはそれをはるかに凌駕する働きぶりだ。

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    2019年04月27日
  • 冬のフロスト 下

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    ネタバレ

    フロストシリーズ 第5弾

    今回は推理小説ぽい感じでなかなか事件が解決されず、こいつが犯人だと思っても違っていたりして最後まで2つの事件が解決されずに進む。

    フロストの人情味がこの書では全開で、相変わらずハチャメチャだけど全てが許され応援したくなる。一方署長のマレットは増々フロスト虐めに拍車がかかり駆け引きが面白い。

    フロストがどんどん好きになっていくのだが、ただ1つ殺された被害者宅の捜査で、住人が居ないのにタバコを吸って絨毯に灰を落とす行動が納得出来なかったので残念!

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    2019年04月09日
  • フロスト始末 下

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    笑いがあるようで、扱い犯罪自体はかなりえぐいモノばかり。それもひとつじゃない。いくら気に食わない人物とは言え、まさかの退場の仕方もあるし、くせ球ばかりの20章投手。

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    2019年04月07日
  • フロスト始末 上

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    切り取られた足だけが出てきたり、連続子ども連れ去りに、殺害、スーパーの脅迫とよくまぁ次から次に事件が起きるものだ。さらに上司から不正が暴かれ左遷が前提で動いている。とにかくフロストのユーモアあふれる記述が楽しい。これだけコミカルな探偵ものってないのでは。毒入りと聞くと、間違いなく入れない時より美味しくはなってるとは思うが・・・などと言う。人気の秘密もわかろうというものだ。

    「でも、死にそうなくらい寒いんですよ」泣き言がもうひとつ追加された。

    「もうちょっと待て。夏になれば猛暑になるから」

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    2019年01月05日
  • 冬のフロスト 下

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    ある論文によると、落ち込んだとき気分転換に最適な余暇の過ごし方は、何よりも読書だそうです。個人的には納得の感。このフロスト警部シリーズは、ラヴゼイのダイアモンド警視シリーズと並んで、お気に入り。純粋な推理ものではなく、フロストの武器はあくまでヤマカン。推理小説としては変化球だけど、これが面白い。今回は事件がてんこ盛り過ぎて、正直、完全解決にはほど遠い。周りの警官も無能過ぎ、科学捜査のカの字もない。それでもやっぱり面白い。よい読書の時間でした。

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    2019年01月02日
  • 冬のフロスト 上

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    しばらくぶりにこのシリーズを手にしました。やっぱり、愛すべきキャラのフロスト警部。まあ実際に近くにいたらイライラしそうだけど…。下巻で大逆転なるか、読書を楽しもう。

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    2018年12月28日
  • 傍迷惑(はためいわく)な人々~サーバー短編集~

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    気になったので読んでみた次第なのだが、笑いに満ちた一冊だった。
    「家族の絆」パートはエッセー集。どの物語も「なんでそうなるの!www」ってツッコミまくりだった。でも、ダム決壊の話は冗談抜き、いつだってありそうだから自戒自戒。
    「傍迷惑な人々」パートはありそうな変な人シリーズ。少しホラーなところもあったり、周りがかわいそうだと思ったり。今でもいませんか、こういう人。
    「暴走妄想族」パートはどこまでが事実か分からなくなるものばかり。マクベスは推理小説じゃないので!
    「そういうぼくが実はいちばん……」パートもエッセーパート。実は鉄面皮なのかもとか穿った見方をしてみる。

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    2018年12月07日
  • フロスト気質 下

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    ネタバレ

    毎回読む方もヘトヘトになるが無事収束してよかったよかった。でも細切れに読むとこの人誰だっけ状態になってしまうのが難。

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    2018年11月04日
  • クリスマスのフロスト

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     本作、初出はいつだ・・・?1994年か。少し時代を感じさせる表現が見られるが、面白い。今まで24年間、こんなに面白いシリーズなのに読まなかったことが残念だ。
     いや、まてよ、24年間で6作か。おおよそ5年に1作の出版では、やきもきし、待ちきれない気持ちでいっぱいだな。シリーズ最終刊が発刊された現在に出会えてよかったかもしれない。さっ、これから5作、ゆっくり楽しませてもらおう。

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    2018年10月08日
  • 夜のフロスト

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    ネタバレ

    フロストシリーズ第三弾。

    今回もフロストが活躍しいろいろな事件を解決していく。
    署長とのやり取り、駆け引きは このシリーズを読む大きな楽しみになってきた。

    今回事件がよく似ていたので こんがらがってしまいそうになるが、読んでいくうち不思議に考えなくても整理出来た。

    第三弾まで読んで ほとんどフロストシリーズ中毒になってきた感がある。

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    2018年10月06日
  • フロスト始末 上

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    英国TVでも大人気シリーズフロスト警部。作者のR.Dウィンウフィールドさんは内容について気に入らなかったようですが。

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    2018年10月07日
  • 世界を変えた100人の女の子の物語

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    なんといったって、60人ものアーティストが参加したというイラストがすばらしい。完全にリアリズムタッチの絵もあれば、デザイン的なものも、美しい色使いで描かれたエレガントなものも、動きを大胆に描いたものもある。すごくバラバラなのに、全体が「型にはまらないこと」というコンセプトで束ねられているから統一感がある。

    人選はときおり微妙だったりもするけど、むかしから偉人伝に入ってきたような人もいれば、今現在を生きている市井の人や、ふつうの小学生(!)もいたりして、とてもユニーク。ページを繰るたびにつぎはどんな人が来るだろうという楽しみがある。

    文章もよく練られていて読みやすい。大人から子どもまでオススメです。

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    2018年09月03日
  • フロスト日和

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    ネタバレ

    フロストシリーズ第二弾。

    今回も前作同様に事件が頻発する。
    同僚の警官殺しと連続婦女暴行事件が大きな事件となる二本柱。

    他の事件も前回より気持ちよく解決され、大きな事件もスッキリ、どんでん返し風に解決されたので、フロストのキャラクターだけが際立っていた前作よりも面白かった。

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    2018年07月19日
  • フロスト始末 上

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    相変わらずのフロスト節で読ませる。笑わせる。
    事件が多くて多数の登場人物の描写は薄くなってしまうが、
    フロストの恋話もあるし、最後までおおいに楽しめた。

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    2018年07月19日
  • フロスト日和

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    ネタバレ

    1作目で我らがフロストは「憎めないやつ」と思ったが、本作ではあまりのだらしなさに「本当にどうしようもないやつなのかも」と思いながら読み進めた。ただ読後には混乱の中で解決していったいろんな事件のもたらす「余韻」があり、決して単なるユーモア小説ではなかったんだ、と思いを新たにした。

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    2018年07月05日
  • クリスマスのフロスト

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    毎作評価の高い本シリーズを今更ながら初めて読んだ。主人公のキャラクタ依存型と勝手にイメージしていたが、下品でがさつなフロストを中心とした混乱・混沌状態に埋もれたプロットが掘り起こされる爽快感は果たして次作でも期待できるのか早く手にしてみたいと思った。

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    2018年06月04日
  • 冬のフロスト 下

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    ネタバレ

    相変わらず、ドタバタしながら直感を頼りに捜査を進め、運が良ければ犯人逮捕、悪ければ訴えられないようぎりぎりの交換条件をちらつかせ釈放という垂れ流しの捜査絵巻であるのだが、何故かおもしろい。

    フロストの根は真面目で正義感が強いところ、でもとにかく下品で皮肉を言わせたら天下一品であるところ、周囲の部下からはとにかく親しまれているところがじわじわと滲み出ているところ、などなど、あったかストーリーで肩肘張らずに読めるところが良いのだと思う。

    タフィーが何かどでかい仕事をしてくれるのかと思っていたが最後までただのぼんくらだったのが、残念なような、これがフロストシリーズだと思うような。

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    2018年05月11日