芹澤恵のレビュー一覧
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気になったので読んでみた次第なのだが、笑いに満ちた一冊だった。
「家族の絆」パートはエッセー集。どの物語も「なんでそうなるの!www」ってツッコミまくりだった。でも、ダム決壊の話は冗談抜き、いつだってありそうだから自戒自戒。
「傍迷惑な人々」パートはありそうな変な人シリーズ。少しホラーなところもあったり、周りがかわいそうだと思ったり。今でもいませんか、こういう人。
「暴走妄想族」パートはどこまでが事実か分からなくなるものばかり。マクベスは推理小説じゃないので!
「そういうぼくが実はいちばん……」パートもエッセーパート。実は鉄面皮なのかもとか穿った見方をしてみる。 -
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Posted by ブクログ
なんといったって、60人ものアーティストが参加したというイラストがすばらしい。完全にリアリズムタッチの絵もあれば、デザイン的なものも、美しい色使いで描かれたエレガントなものも、動きを大胆に描いたものもある。すごくバラバラなのに、全体が「型にはまらないこと」というコンセプトで束ねられているから統一感がある。
人選はときおり微妙だったりもするけど、むかしから偉人伝に入ってきたような人もいれば、今現在を生きている市井の人や、ふつうの小学生(!)もいたりして、とてもユニーク。ページを繰るたびにつぎはどんな人が来るだろうという楽しみがある。
文章もよく練られていて読みやすい。大人から子どもまでオスス -
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Posted by ブクログ
ネタバレ相変わらず、ドタバタしながら直感を頼りに捜査を進め、運が良ければ犯人逮捕、悪ければ訴えられないようぎりぎりの交換条件をちらつかせ釈放という垂れ流しの捜査絵巻であるのだが、何故かおもしろい。
フロストの根は真面目で正義感が強いところ、でもとにかく下品で皮肉を言わせたら天下一品であるところ、周囲の部下からはとにかく親しまれているところがじわじわと滲み出ているところ、などなど、あったかストーリーで肩肘張らずに読めるところが良いのだと思う。
タフィーが何かどでかい仕事をしてくれるのかと思っていたが最後までただのぼんくらだったのが、残念なような、これがフロストシリーズだと思うような。 -
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Posted by ブクログ
フロスト警部は前途多難である。少女行方不明事件からはじまり、ほかにもたくさんの事件を抱えながら、日々爆走する。上司マレットには嫌われ、嫁には先立たれ、彼には仕事が生きる糧なのである。
減らず口、下品な下ネタトーク、部屋は書類の山、タバコを好き勝手吸っては他人の家でお構いなし、約束は破る、ボケまくり…はっきりいって無能である。ただし、愛されキャラなのだ。憎めない。時折みせる、冴えた謎解きにグッとくる。
警察小説とは言えないか?ただただ、フロストが駆け回り、どんちゃんして、真相が少しづつ近づいてくる。フロストに振り回せされる小説。名探偵ならp100ぐらいで終わってないだろうか…笑
残業申請を出し忘 -
Posted by ブクログ
もはや、作者のキャラづくりは名人芸です。
フロスト警部はだらしないが仕事ができない奴ではありません。
下ネタ大好きな毒舌家ですが、本当は優しいキャラです。
仕事は嫌いそうに見えて、途中で投げ出しません。
権威に対して反発しますが、部下からの信頼は厚い人間です。
警官のくせに、悪人をつかまえるためには法律も無視しますが、自分のためにも平気で嘘を重ねられます。
そう、彼は傑出したヒーローではなく、そこら辺にいそうな等身大の我々の分身です。
そんな彼が、難事件を四苦八苦しながら解決してしまうのですから、感情移入しないわけにはいきません。
ある意味、嫌な上司への対処の仕方の教則本でもありますが、くれぐ