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子どもの頃から不器用で、工作すれば傷だらけ、車は毎度エンストの「なんでも壊す男」。偶然手にとったシェイクスピアを読むミステリー小説マニアの暴走がおかしい「マクベス殺人事件」。思わずくすりと笑わせるイラストを、作者自ら大真面目に分析する「本棚のうえの女」。味のあるイラストと軽妙な文章で愛され続ける作家サーバーの縦横無尽の妄想力が炸裂。各種の笑いを取りそろえた短篇集。本邦初訳2篇を含む20篇を収録。
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Posted by ブクログ
河出書房『はじめて読む!海外文学ブックガイド』(十四歳の世渡り術シリーズ)で、芹澤恵さんが紹介なさっていたので知り、読んだ。
九十八セントの買い物に一ドル紙幣を出したウィルマ伯母さんに対し、細かい釣り銭がないのでもう三セント出せないかと雑貨屋の主人が頼んだことを端緒とする世紀の一騎打ちを描いた「ウィルマ伯母さんの損得勘定」、ある市の名前が思い出せないことがどうしても気になって眠れないぼくが、夜中の三時に、寝ている父親にニュージャージー州の市の名前をとにかく挙げてくれと頼みに行く「今夜もまたまた大騒ぎ」など、少年時代の家族や地元の人々との思い出がベースになっている掌編たちがとても面白かった。思わず吹き出してしまう。
「ツグミの巣ごもり」は他とはちょっと毛色が違うように思われたが、これはこれで見事に、気に入らない女を“消す”話。「虹をつかむ男」は「Life!」というタイトルで映画化もされているらしく、これは日常の隙間時間についつい一人妄想に耽ってしまうあるある(?)で共感を覚える人も多いのでは。時々挿しはさまれるゆるいイラストも楽しい(サーバーは雑誌『ニューヨーカー』で漫画も描いていた)。
冒頭に書いた『〜ガイドブック』を再び読んでみたら、芹澤さんはコロナ禍での暮らしの変化を受け「今のわたしたちのおたおたぶりをサーバーならどんなふうに見て、どんなふうに描いただろう」と述べられていた。おたおた、どたばたして参ってしまいそうなとき、サーバーのことを思い出すのも良いかもしれない。
Posted by ブクログ
気になったので読んでみた次第なのだが、笑いに満ちた一冊だった。
「家族の絆」パートはエッセー集。どの物語も「なんでそうなるの!www」ってツッコミまくりだった。でも、ダム決壊の話は冗談抜き、いつだってありそうだから自戒自戒。
「傍迷惑な人々」パートはありそうな変な人シリーズ。少しホラーなところもあったり、周りがかわいそうだと思ったり。今でもいませんか、こういう人。
「暴走妄想族」パートはどこまでが事実か分からなくなるものばかり。マクベスは推理小説じゃないので!
「そういうぼくが実はいちばん……」パートもエッセーパート。実は鉄面皮なのかもとか穿った見方をしてみる。
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