ユーザーレビュー 傍迷惑(はためいわく)な人々~サーバー短編集~ サーバー / 芹澤恵 サーバーのイラストも入っている短編集。 「傍迷惑な人々」というタイトルの通り、身近にいるちょっとおかしな家族や友人をユーモアたっぷりに描いている短編集。読むと何故だか元気が出る。笑える。 最後の「本棚の上の女」は自作のイラスト解題なんだけど、あの人喰ったカバの絵とかすごい、あと線のふわっと加減がたま...続きを読むりません。長新太とかジョン・レノンとかサーバーに影響を受けたらしい(絵)。確かに、と思う。 Posted by ブクログ 傍迷惑(はためいわく)な人々~サーバー短編集~ サーバー / 芹澤恵 河出書房『はじめて読む!海外文学ブックガイド』(十四歳の世渡り術シリーズ)で、芹澤恵さんが紹介なさっていたので知り、読んだ。 九十八セントの買い物に一ドル紙幣を出したウィルマ伯母さんに対し、細かい釣り銭がないのでもう三セント出せないかと雑貨屋の主人が頼んだことを端緒とする世紀の一騎打ちを描いた「...続きを読むウィルマ伯母さんの損得勘定」、ある市の名前が思い出せないことがどうしても気になって眠れないぼくが、夜中の三時に、寝ている父親にニュージャージー州の市の名前をとにかく挙げてくれと頼みに行く「今夜もまたまた大騒ぎ」など、少年時代の家族や地元の人々との思い出がベースになっている掌編たちがとても面白かった。思わず吹き出してしまう。 「ツグミの巣ごもり」は他とはちょっと毛色が違うように思われたが、これはこれで見事に、気に入らない女を“消す”話。「虹をつかむ男」は「Life!」というタイトルで映画化もされているらしく、これは日常の隙間時間についつい一人妄想に耽ってしまうあるある(?)で共感を覚える人も多いのでは。時々挿しはさまれるゆるいイラストも楽しい(サーバーは雑誌『ニューヨーカー』で漫画も描いていた)。 冒頭に書いた『〜ガイドブック』を再び読んでみたら、芹澤さんはコロナ禍での暮らしの変化を受け「今のわたしたちのおたおたぶりをサーバーならどんなふうに見て、どんなふうに描いただろう」と述べられていた。おたおた、どたばたして参ってしまいそうなとき、サーバーのことを思い出すのも良いかもしれない。 Posted by ブクログ 傍迷惑(はためいわく)な人々~サーバー短編集~ サーバー / 芹澤恵 家族の絆:傍迷惑なのは疑いようもないが、退屈はしなさそうな家族。しかし夜は静かに寝て欲しい。傍迷惑な人々:家庭だけでなく職場にも面倒な人々が。ツグミの巣ごもりは、勤勉実直な社員の密かなる復讐劇で、バローズ夫人には悪いがスッとする。妄想暴走族:マクベスをミステリー脳で妄想すると、考えすぎて突飛なことに...続きを読むなる。そういうぼくが実はいちばん……:なんでも壊す男は、もはや機械に嫌われる宿命を背負っている。 Posted by ブクログ 傍迷惑(はためいわく)な人々~サーバー短編集~ サーバー / 芹澤恵 気になったので読んでみた次第なのだが、笑いに満ちた一冊だった。 「家族の絆」パートはエッセー集。どの物語も「なんでそうなるの!www」ってツッコミまくりだった。でも、ダム決壊の話は冗談抜き、いつだってありそうだから自戒自戒。 「傍迷惑な人々」パートはありそうな変な人シリーズ。少しホラーなとこ...続きを読むろもあったり、周りがかわいそうだと思ったり。今でもいませんか、こういう人。 「暴走妄想族」パートはどこまでが事実か分からなくなるものばかり。マクベスは推理小説じゃないので! 「そういうぼくが実はいちばん……」パートもエッセーパート。実は鉄面皮なのかもとか穿った見方をしてみる。 Posted by ブクログ 傍迷惑(はためいわく)な人々~サーバー短編集~ サーバー / 芹澤恵 眠る前に 一つ読むのにいいね。 本邦初訳が二つもあるのは嬉しい。 挿絵のうさぎがナイス! Posted by ブクログ サーバーのレビューをもっと見る