芹澤恵のレビュー一覧

  • 傍迷惑(はためいわく)な人々~サーバー短編集~

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     河出書房『はじめて読む!海外文学ブックガイド』(十四歳の世渡り術シリーズ)で、芹澤恵さんが紹介なさっていたので知り、読んだ。
     九十八セントの買い物に一ドル紙幣を出したウィルマ伯母さんに対し、細かい釣り銭がないのでもう三セント出せないかと雑貨屋の主人が頼んだことを端緒とする世紀の一騎打ちを描いた「ウィルマ伯母さんの損得勘定」、ある市の名前が思い出せないことがどうしても気になって眠れないぼくが、夜中の三時に、寝ている父親にニュージャージー州の市の名前をとにかく挙げてくれと頼みに行く「今夜もまたまた大騒ぎ」など、少年時代の家族や地元の人々との思い出がベースになっている掌編たちがとても面白かった。

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    2023年08月16日
  • 夜のフロスト

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    イギリスの作家「R・D・ウィングフィールド」の長篇ミステリ作品『夜のフロスト(原題:Night Frost)』を読みました。
    アンソロジー作品の『『ジャーロ』傑作短編アンソロジー3 夜明けのフロスト クリスマス・ストーリー』を読んで、久しぶりに「ジャック・フロスト警部」シリーズの長篇を読みたくなったんですよね。

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    流感警報発令中。
    続出する病気欠勤にデントン署も壊滅状態。
    折悪しく、町には中傷の手紙がばらまかれ、連続老女切り裂き犯が暗躍を開始する。
    記録破りの死体の山が築かれるなか、流感ウィルスにも見放された「フロスト警部」に打つ手はあるのか……

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    2023年06月27日
  • 夜のフロスト

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    ネタバレ

    相変わらず、繰り広げられるフロストの下品な下ネタ、ジョーク、マレット所長との攻防などは、面白い。また、今回の新しいバディ相手であるギルモア部長刑事とのやりとりもたまらない!
    正直、今回は事件が多すぎて、なかなか頭がついていかないこともあったが、なんだか全然わけわからん、という事にはならずに済んだ。
    前回よりも、フロストの直感的捜査が失敗に終わることもあり、どうなることかとおもったが、いつものように偶然などご都合主義的なこともあり、解決はする。
    ただ、最後のクレーンの上での犯人との対決場面は、犯人の後を追えばああなるよなぁと思った。
    本当に連続老婆殺人事件の犯人なのか、ハラハラさせる。
    本当にご

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    2023年06月20日
  • エリザベス女王の事件簿 ウィンザー城の殺人

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    イギリスで10万部、18か国で翻訳されているという人気シリーズの1冊目。
    原題は”(Her Majesty The Queen Investigates) The Windsor Knot”。()内はシリーズ名でもあって、つまり『女王陛下は「ウィンザーノット」を捜査する』となる。原著の既刊は3冊、刊行予定が1冊で、いずれも『女王陛下は「〇〇」を捜査する』となる。なかなか気が利いた作り。
    邦訳は2冊目の『バッキンガム宮殿の三匹の犬(The Three Dog Problem)』まで。

    さて、本シリーズの探偵役は先ごろ亡くなった英国女王陛下その人である。
    実のところ、巻末解説にある通り、女王陛下

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    2023年05月29日
  • フランケンシュタイン

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    フランケンシュタインや怪物が登場するたびに読書スピードが上がり、止められなくなる。

    怪物の、「理解されたい」「愛されたい」という感情は本当に切実に胸に迫る。マイノリティどころではなく、ただ一人、生み出された怪物なのだから。

    フランケンシュタインの、どうしようもなく利己的なところに憎しみと共感を覚える。自分のしでかした罪の深さと、自分の愛する人たちの死は別物に思え、自分のしたことは棚に上げて、悪魔を葬り去ることこそ使命だと復讐に燃える。

    自分が「命さえ創造することが出来るのではないか」と思った時、自分で自分を止められるだろうか。
    取り返しのつかない失敗をしてしまった時、自分も現実逃避してし

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    2023年05月21日
  • フランケンシュタイン

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    映画未見。断片映像でちょっとみたことあったくらいだから読んだときにこんなに怪物に知能があるのかと驚いた。
    愛されない怪物かわいそ…勝手に映画の映像でB級ホラーかと思っていたが全然違う

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    2023年05月07日
  • エリザベス女王の事件簿 ウィンザー城の殺人

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    戴冠式を前にイギリス王室物が読みたくて。エリザベス女王が名探偵とは。話に無理矢理感がなくて、もしかしたらあるかもと思わせてしまうほどのストーリーが存分に楽しめた!

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    2023年05月05日
  • エリザベス女王の事件簿 バッキンガム宮殿の三匹の犬

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    フィクションとはいえ、女王の賢明さ、チャーミングさがたまらなく魅力的。エジンバラ公も面白くて好きだわ。

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    2023年04月08日
  • エリザベス女王の事件簿 バッキンガム宮殿の三匹の犬

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    シリーズ2作目。
    ミステリーともしても、イギリス王室史としても楽しめて2倍嬉しい。
    トランプ大統領など、時事ネタもあるのにいやらしくなく物語に上品さと深みがでるのは、主役が女王陛下だからなのか。
    そして女王陛下がブリタニア号の絵に固執した理由がラストにわかり、とても素敵だった。

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    2023年04月08日
  • フランケンシュタイン

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    廣野由美子著『批評理論入門』を読むために、まずテクスト『フランケンシュタイン』を。創造者フランケンシュタインの身勝手によって、不幸な生を生きることを強いられた怪物の姿が哀切。北の氷原を犬橇を操りながらフランケンシュタインの追跡から逃れている日々こそ、誰からも愛されず関心を持たれなかった怪物にとって幸せな日々だったのではあるまいか、と思わされた。こんな傑作を弱冠二十歳の女性が書いたのか! さあ『批評理論入門』読むか。

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    2023年04月01日
  • エリザベス女王の事件簿 バッキンガム宮殿の三匹の犬

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    楽しめました。ミステリーというより、イギリス王室史を読んでいるような気分になります。これまでの外交、文化の数々を知ることができて大満足。事件はかなり入り組んでいて、もう少し整理してくれても、と思いましたが、絵が絡んでるので読み応えありました。なんと言ってもラストのエピソードが素敵。素晴らしいです。ほんとにイギリス王室は絵になりますね。日本の皇室では考えられません。お二人とも既に天上にお住まい。面影をしみじみと思い出しています。

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    2023年04月01日
  • フランケンシュタイン

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    「知識を得るのがいかに危険なことかを知っていただきたい。人間として許された以上の存在になろうという大それた野心を抱くよりも、生まれた町が全世界だと信じて暮らしている者のほうが、はるかに幸せだということを理解してほしいのです。」

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    2023年03月15日
  • エリザベス女王の事件簿 ウィンザー城の殺人

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    エリザベス女王をはじめ、実在の人物が出てきて、大丈夫なの?と心配になるくらい。エリザベス女王も90歳、その仕事量、まだ馬に乗るの?とタフなところ、聡明なところ、思慮深いところ、思いやり、茶目っけ。素敵だなと思う。ほんとに、表に出ない形で事件解決しててもおかしくない。続編も読みます。

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    2023年02月23日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    タイトルが面白そうだったので、手に取ってみた。
    リリアンと双子の子供たちの心の交流の話だが、リリアンとマディソンの友情?での話でもある。
    原題が、Nothing to See Hereと知り、話の内容も納得できた。
    リリアンと双子、リリアンとマディソン、の今後の関係もきになるなー。
    燃えるのは大人になったらなくなってしまうのか?話の内容には関係ないが、気になってしまった。

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    2023年02月04日
  • 夜のフロスト

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    フロストがどうのというより、何しろエゲレスの無法っぷりがスゴイ。というかこのデントンという町の問題なのか。もはや修羅の国であろうか。婆さんを殺すやら覗きやら保険金目当ての放火やらパブで暴動やら、これが1週間位?で起きるわけで、解決してすごいんだけど、なんかドタバタしてただけじゃねーかみたいで。いやもうひっちゃかめっちゃかで感想も適当というか。
    でもまぁ勢いも半端ないので面白いんだけどもね。この逆境の中でギャグの連発もなかなかで、下ネタとかも多いけど、まぁ勢いで笑っちゃうという。
    いやお腹いっぱいですわ。

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    2023年01月19日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    自暴自棄な生活を送っていたリリアンのもとに、高校時代の友人マディソンから頼みたい仕事があると連絡を受ける。マディソンは将来を嘱望されている上院議員のジャスパーと結婚し、子どもが一人いる。そのジャスパーと前妻の双子のこどもたちの家庭教師兼世話係になってほしいという。10歳になる双子は、興奮すると発火するという特異体質だった。

    子どもたちの体質の設定が突飛過ぎてコメディーかと思ってしまうが、なかなか深い話だった。一癖も二癖もある登場人物ばかりだが、読み進むうちそれは必然と思えてくる。何よりもリリアンと双子たちが愛おしい。
    脇役のカールとメアリーがステキだ。

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    2023年01月12日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    ネタバレ

    ジャスパーとかマディソンとかコイツ絶対嫌なヤツでしょと思いきや、ところどころで人間らしいところとか必死に頑張ってる部分を見せられるので、最終的に嫌いにならなかったところがすごい。カールは話が分かりすぎる男だった。

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    2022年12月07日
  • フランケンシュタイン

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    読んだらガラッと印象が変わりました。こんな話だったんだ!と結構な衝撃。少しの愛情さえあれば全然違った方向に進んでいたのではないか。救われる方法が何かあったのではないか。モヤモヤが拭えなくて心揺さぶられる。読んだそばから再読したくなる素敵な一冊。

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    2022年10月22日
  • エリザベス女王の事件簿 ウィンザー城の殺人

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    ロンドンオリンピックのオープニングもそうでしたが、これほどのエンタメに応えられる英国王室、全く素晴らしいとしか言いようがありません。ここまで踏み込んだ内容でもOKとか、考えられないほど。本当に国民に愛されていたんだな、と感じ入りました。女王やフィリップ殿下の人となりもうかがえて深く感動。そして、女王のクレバーさも。ラストシーンが素敵でした。続編あるようですが、女王の面影を思い起こしながら手に取りたいです。日本の扱いが羽根のようで、ちょっと笑っちゃいました。

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    2022年10月16日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    特殊な設定、環境にも関わらず、さくっと読める物語でした。
    主人公の思い切っちゃう感じや双子の賢さがよかった!切ない面もあるけど…
    なにより好きなのは家政婦のメアリー。彼女の作る料理を食べてみたい。
    物語の後、リリアンと双子たちはどうなったのか。

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    2022年10月15日