芹澤恵のレビュー一覧
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下品でお下劣。仕事中毒のフロスト警部シリーズの第4弾。今回は上下巻と読み応えたっぷり。相変わらず事件事件のオンパレード。フロスト刑事は周りにいてほしくないタイプ。でもフロスト警部だから、仕方ないなー。もう。と思わせる。次から次への怒涛の展開は今回も健在。
幼児誘拐事件が本筋なんだけど、あっちにぶつかり、こっちにぶつかり。フロスト警部を敵視する署長や警部がこれまた大嫌いなタイプなんで、負けるなフロスト!と思って読んでしまう。今回コンビを組むのは女性刑事。優秀でフロストとも相性が良さそう。なんやかんや言われながらも、仲間に一番信頼されているのはフロスト警部なんですね。フロスト警部が仲間に庇われる -
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久しぶりのフロストシリーズ。 待っていました!
出版されるたびに「このミス」の海外部門で1位を取るほどの質の高い推理小説。 内容もそうであるが実際にページ数も多く読み応えがある。 今回の作品はなんと、これまでのシリーズと同じ程度の厚さの本が上巻、下巻と分かれているから、そも分量にも驚かされる。
ハローウィンの夜にごみ置き場で見つかった少年の死体。 行方不明で捜索願が出ている少年が結びつくほど単純な話ではないのがフロストシリーズ。 それどころか15歳の少女の誘拐事件、幼児傷害事件、腐乱死体事件など、数々の事件が入り乱れ、それに伴い数多くの人間が登場する。
謎解きもさることながら、ズボラ -
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久々に読むフロストは全然変わってません。
下品で適当で気まぐれなヒューマンです。
おそらく唯一他の刑事よりぬきんでている点である「人を見る目」だけに頼って
計画性ゼロの行き当たりばったり捜査。
もう、カテゴリをミステリから海外小説に変えたろかと思うほどの
非名探偵ぶりなんですが、後半に入ればいつものように、無関係そうだった小さな事件、事件ともいえぬほどの出来事が、
ちびちび解決して全体像ができあがります。
ピクロスみたいな感じ。この感じはやっぱりミステリかな。
キャシディはうざいですが、空回りの張り切り嬢ちゃんはちょっと憎めなくてかわいい。
これ英語で読んだらいっぱい英語の悪口覚えられ -
Posted by ブクログ
フロスト警部、おかえりなさい。そしてご愁傷様です。デントン市は本当に恐ろしいところです。フロスト流儀でないとやってけないくらい凹む事件ばかり…。あらすじ…ハロウィーンの夜、ゴミの山から少年の死体が発見された。行方不明で捜索中だった少年かと思いきや、さにあらず。まったく別の少年だった。おまけに連続幼児刺傷事件、少女誘拐事件、腐乱死体発見と、これでもかとばかりに問題が山積み。署内の人材不足からフロスト警部のワーカホリックに拍車がかかる。やる気満々の女性部長刑事を従え、古巣に戻った元同僚警部(代行)とはそりが合わず、マレット署長の小言もどこ吹く風。でも今回ばかりは何か取り返しのつかない失敗をしそうな