芹澤恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読もうと思ったきっかけは
「女の子のための西洋哲学入門」
第9章「技術一経験と媒介された現実」にて
引用されていたから。
まず、さきに挙げた本に照らして読むのであれば、人工知能がもたらす害(善として行われる中にある害というべきかも)についての警鐘のように読むことができる。
無邪気にそれを手足のように用いることについてや、ヴィクター側、つまり産み出した側の「倫理観」の欠如など。
現代であればクローン技術や、豚の内臓をヒトに移植すること、今では当たり前に行われる人工授精、AIのアルゴリズム。
また、ルッキズムと差別の極致でもある、といえるかもしれない。美しい内面には美しい容姿が備わって然るべき -
Posted by ブクログ
現状から抜け出したくて
一生懸命勉強して入った学校で
大人の?お金持ちの?理不尽な理由で退学に
リリアンの人生への悲観を思うと
何ともいたたまれない始まり
親友だと思っていた同級生が
退学の理由なのに
ペンパルになってその後再開する2人
私だったらこの子と親友なんて無理だわ
って思ってしまったけれど
意思の強さとか自信とか
羨ましいなと思うところはあった
登場人物の感情を推しはかるのが
少し難しかったけれど
人の複雑な気持ちが垣間見れた気がする
もっとファイヤーでワーっで大騒ぎ
な感じかと思ったら
思いの外しっとり静かな困難でした
双子にとって燃えることの意味とは
これから始まる新し -
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Posted by ブクログ
ネタバレ好きなところ
ロージーのキャラクター(頭も良いし、忠誠心もあるし、強い!)
嫌なところ
ハンフリーズのキャラクター(不遜、女王への忠誠心のなさ)
トリックっていうものはとくになくて、エンタメ小説として読むと面白い。
ただ、ハンフリーズに探偵役をさせたことが嫌過ぎて、謎解き部分でストレス溜まった、、、。
その目的について、作中でも解説(大矢博子氏)でも語られていたけど、納得できなかった。
忠誠心とか信頼を得るためっていうことだったけど、女王の御前で脚を組んで背もたれに寄りかかる奴が今後余計舐めてかかるだけじゃない?ってずっとモヤモヤしながら読んだ。イギリスでも女王の前で脚を組むのは失礼な行為 -
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1818年出版ってことにまず驚いた、そんなに昔の作品なんだ。翻訳がいいのかそこまで古さは感じないで読めた。
古典モンスターホラーのイメージだったけど、それは映画版のイメージのようで、原作は怪物に同情しかできない悲劇だった。
怪物を作ったフランケンシュタインがメンタル弱弱のくせに無駄に行動力はあって、でも自分の事しか考えていないから周りに不幸を振り撒くのが最悪。
むしろ怪物の方が冷静でフランケンシュタインに正論を吐いて説教し、更には建設的な提案もする。それでも見た目の醜さから全てを否定され結果として誰もが損をする展開に至る。
生命を創造することの責任、差別と偏見の愚かさなど現代でも通じる -
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Posted by ブクログ
なんてエリザベス女王を深く敬愛しているのだろうというのが第一印象。とりたて英国王室に思い入れがあるわけではない私にとっては、読んでいて愛が重すぎた(笑)。この本はエリザベス女王が主人公だと分かるが、後書きにもあるように、今まで読んできたミステリにも女王陛下がたびたびキーパーソンとして登場するものが多いことに気づいた。いずれの女王陛下もとても魅力的に描かれてているので、本当に唯一無二の方だったのだろう。
ミステリは普通かな。謎解き部分が、女王陛下が解決しました!とスカッとした展開にはならず(理由は分かるが)、非常にもたついてしまった印象。最後はしんみりと。 -
Posted by ブクログ
「エリザベス女王の事件簿」シリーズの2作目(1作目はこちら→「ウィンザー城の殺人」)。
先ごろ亡くなった英国のエリザベス2世が、実は陰の名探偵であったという架空の設定に基づくミステリ・シリーズ。前作ではウィンザー城が舞台、本作はバッキンガム宮殿である(3作目は邦訳未刊行だが、サンドリンガム・ハウス)。舞台となる場所が1作ごとに変わるという趣向である。
大規模修理が必要でてんやわんやのバッキンガム宮殿のプールサイドで、有能だが嫌われ者の王室家政婦(ハウスキーパー)が遺体で発見される。
死因は足首からの大量出血。その場に残されたウイスキーグラスを片付けようとして、誤って破片で動脈を傷付け出血死し -
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Posted by ブクログ
ウィンザー城で若い男の遺体がクロゼットから発見される。晩餐会に呼ばれたロシア人ピアニストで、遺体はあられもない姿だった。事件について城では箝口令が敷かれ、警察とMI5はロシアのスパイによるものと見なし捜査するが、容疑者が50名もいて難航する。でも大丈夫。城には秘密の名探偵がいるのだ。その名もエリザベス2世。御年90歳。世界最高齢の女王が華麗に事件を解決する!
だいぶ前に気になっていたものの、すっかり積んだまま放置してしまっていた。んー、面白くないわけではないけれど、ちょっと設定が無理やり感があるというか、結局女王よりも他の部下が活躍していて結局おいしいところも警察が持っていくので、種明かしの