高田崇史のレビュー一覧
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ネタバレ能の世阿弥の話。殺人事件は起こらない。暗号(?)系ミステリ。
世阿弥の最高傑作、「井筒」。
世阿弥の息子、元雅。天河弁財天で舞を奉納し、その後、暗殺された。
家紋、天川に住んでいること、三姉妹の名前が雪月花となることから、五篠家が関係。
元雅、間者(忍者)だったから殺されたと言われているが、元雅を殺したがっている人間が間者として殺害。その後に世阿弥も流罪になったのが有力視されているが⋯。
世阿弥、公然と口に出せないので、自分の作品にメッセージを隠した。
能は死者、怨霊鎮魂の芸能。
志半ばで暗殺され、間者のために墓も造らせてもらえないならば、怨霊になってしまう。父の世阿弥がそれを看過するはずない。
伊勢物語の引用部分、
筒井つの→筒井筒
と変えている。一般的には音がいいから。
井筒⋯元雅を暗殺した犯人の名前を読み込んでいた。
おまけとして、鬼学入門もある。
鬼、立派な人。
鬼の由来。隠(おん)。隠忍(おんにん)。死者の霊魂。
平安時代。殿上人たちだけが人。一般庶民は鬼。
神鬼同義説。
相撲取りのルーツを辿ってみへはまら鬼の子孫。
最後、鬼の名前を冠した岡山の温羅、岩手の阿弖流為の飲める店に。
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ネタバレおなじみの一行目一緒ショートショートのシリーズ。今回は初読みの作家さんが多かった気がする。特に最初の方、ロボットとかAIとかが続いて、大丈夫かいな、と思ったけど、真梨幸子さんや東川篤哉さんはちゃんと違うテイストで来ててさすがと思った。殺人が罪ではないという世界から、死刑等の罪になるという法律ができた、という大沼紀子「もう、ディストピアじゃん」は皮肉が効いてて特に印象的。面白かった。五十嵐律人「革命夜話」も違う切り口でとても良かった。敗戦後の混乱の中、食うにも困っている頃に、理想を夢見て日本国憲法を作った人がいたんだ、ということに改めて気付かされたわ。ありがたいことだ。
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神話の国・出雲。縁結びの物語が今も語られるこの地で現代の不可解な事件が起こる。神々の時代は終わったはずなのに古代の影はなぜ人の営みに重なるのか。
論理を武器とする燈馬想と歴史に通じる可奈は神話・考古・文献を手繰り寄せ点在する事実を結び直す。伝承は信仰として守られ同時に政治の道具として磨かれてきた。
やがて見えてくるのは、「神話は真実を覆う虚構」ではなく、「虚構として編まれた真実」という逆説である。人の意志が物語を選び歴史を形づくった。
事件の答えは超常ではなく人が積み重ねた選択の先にあった。神話を疑いなお敬う。その姿勢こそが過去と現在を結び未来へ手渡す。 -
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作品紹介・あらすじ
こんなことになるなんて!
1行目は全員一緒、25編の「大騒ぎ」。
早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。
ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。
『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第四弾。
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25編からなるショートショート集。
Mephisto Readers Club(MRC)が贈る大好評シリーズ第4弾とのこと。既に第3弾と第6弾は読み終えた。
最初の一文は必ず「だから捨ててと言ったのに」で始めなければならない、という括りがある。
他のシリーズと同様に玉石混交。ただ他のシリーズよりも本書の方が面白い作者が多かった。ただ、飛び抜けて面白いというわけではなかった。
以下が面白かった作者。
須藤古都離
黒澤いづみ
岡崎隼人
砥上裕將
清志まれ
舞城王太郎
高田崇史
背筋
多崎 礼
谷絹茉優
夕木春央
最果タヒ
このうち清志まれはいきものがかりの水野良樹のペンネーム。谷絹茉優はChevonというバンドのヴォーカリスト。ミュージシャンが二人参加している。
上記の中では砥上裕將と夕木春央が特に良かった。歳を取ると、こうした小さな感動話に思わずウルっとしてしまう。そして最果タヒの文章。詩人だからなのかもしれないけれど、とても心に響いてきた。