高田崇史のレビュー一覧

  • 神の時空 京の天命

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    ついに最終巻。摩季のタイムリミットを前に日本三景を皮切りに日本崩壊が始まった。敵の言う『鬼と怨霊の国』に戻ろうというのか。神々を鎮めるため命をかける女性達。過去と現在で、意外な人の繋がりがあったのが良かった。最後は少し呆気ない気もするが、とても面白くてタメになるシリーズだった。日本は怨霊だらけ。パワースポットだとか軽い気持ちで参拝してはいけない。神々が、どのような経緯でこの地に辿り着いたのか。せめて神社では由来板はきちんと読もう。

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    2022年11月15日
  • 神の時空 五色不動の猛火

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    今回の舞台は東京(江戸)。五色不動の放火と、連続殺人。彩音たちは東京にある数々の桜の名所で、かつて起こっていた悲劇に直面する。多くの人がドンチャン宴会しているその下では……。敵の目的は決して悪ではないのだが…摩季の初七日まであと1日。陽一の新たな真実に驚愕しつつ、最終巻へ!

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    2022年11月12日
  • QED 六歌仙の暗号

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    QEDシリーズ第2弾。この作品から事件の「歴史離れ」が進行し始めるわけです。とはいっても、一部は(無理やりの感はありますが)かかわりがあるみたいです。 
 歴史薀蓄に溢れた作風には力強さが出てきたかな、という感じがする作品ですね。作者の仮説もまあ「納得」できなくもない、というか納得させられる論理を展開してくれちゃってます。ということで、まぁこの作品は結構気に入られている方は多いと思います。

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    2022年08月27日
  • 神の時空 嚴島の烈風

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    宮島を烈風や地震が襲い、彩音と陽一が駆けつけると、殺人事件まで起こっていた。ついに、彩音は高村皇と接触。彼の目的も朧げながら見えてきた。周辺の神社や鳥居が倒壊し、ついに厳島神社や大鳥居にまで魔の手が…厳島神社に施された、怨霊を封印する為の仕掛けとは…今作では、宮島に祀られた神々、神話の時代・平安時代・戦国時代に起こった戦の数々・さらには原爆投下など、神の島・宮島をめぐる歴史の数々に圧倒された。二度も宮島に行っているのに、ほんの一部しか見ていなかった。また行く機会があれば、もっと隅々まで観光したいと強く思った。

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    2022年08月22日
  • 毒草師 白蛇の洗礼

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    ネタバレ

    この作品はあらかじめ本編(のちに出るが遺伝的作品を除く)を読んでから読むことを強く勧めます。
    (ただこのシリーズの一部は別会社からの出版です)

    なぜならば、最後に長らくおや?
    と思えてきていた登場人物の秘密が出てくるからです。
    あ、なるほど、と思えると同時に人物像が
    狂うんですよね。

    事件はちゃんとこの作品の主である「毒」に
    フォーカスが当たっています。
    真相はとてつもなく悲しい真相で
    結末も…

    ただし救いは、ある宿命を抱えた人物が
    ある種の幸せを迎えたことかな…

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    2022年08月05日
  • 読んで旅する鎌倉時代

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    NHK大河ドラマ、鎌倉殿と13人、を見ているので、それぞれの物語を読むたびに、役者の顔が浮かび、楽しんだ。

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    2022年07月16日
  • 鬼統べる国、大和出雲 古事記異聞

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    ネタバレ

    まず歴史は勝者のものです。ですから、勝者に都合の悪い敗者のものは残りません。
     遺憾に思う方もいると思いますが、それは事実です。そうして、どの国も歴史を紡いできたというのが事実です。
     歴史学者や民俗学者を悩ませる原因でもありますよね。

     例えばキリスト教がしっかり染みついた欧州では異端という言葉でそうしたものが排除されてきた歴史が残っています。それを必死に聞き取り、集めていったのがグリム兄弟であり、イェイツであり、フレイザーであるわけです。お! ハイネもいれないといけないですね。『流刑の神々』は読みごたえのある著作でした。

     高田さんの中にもこうした気持ちが強くあるのだと思います。私も出

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    2022年06月01日
  • 鬼統べる国、大和出雲 古事記異聞

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    古事記異聞の4作目
    出雲についてはこれで終わり

    大神神社の拝殿は三輪山の山頂を向いていない⁈
    ではどこを向いているのか?
    列とは?
    櫛はここに繋がっていたのかとか

    とても面白い説でした

    続けて伊勢編もよろしくお願いします
    待ってます!(^人^)

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    2022年05月21日
  • 源平の怨霊 小余綾俊輔の最終講義

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    高田先生の物語は、実際に現地を訪れるフィールドワークと、電車の中やバーで見つけたことを整理するシーンがちょうどいいバランスで入っているので、まるで自分も一緒に旅をしているような感覚になる。 鎌倉の長谷に行った事がある人ならきっと知っているあの看板など、現地の細かい描写もいい。旅行のしにくいこんな時代だからこそ、更に楽しく読めた。

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    2022年05月16日
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー

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    ネタバレ

    恩田陸氏の理瀬シリーズ目当てに。
    他の人のコメントで 他作品もシリーズの短編ありとの事にて気になる。
    どれも 短編ながら、妙に記憶に残るであろう作品達。


    はやみねかおる『思い出の館のショウシツ』
    →テンポ良くスイスイ読める。主人公が本が読めないのは理由があるのだろうか?

    恩田 陸『麦の海に浮かぶ檻』
    →ヨハンの短編といい、短編ながら満足の一作。

    高田崇史『QED~ortus~ ―鬼神の社―』
    →難しい。。けれど、逆の立場の神を だからこそ奉るって発想は驚いた。

    綾崎 隼『時の館のエトワール』
    →ラストのセリフ、ページをめくっての1行で 紙ならではだなぁ。。

    白井智之『首無館の殺人』

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    2022年05月11日
  • 源平の怨霊 小余綾俊輔の最終講義

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    ネタバレ

    いくらなんでも、登場人物のテンションが高すぎるんじゃないか?という、疑問はさておき。
    大河ドラマで注目をあびる源平合戦に関する様々な疑問に対して、現地に行ってしっかり検討するという趣向はとても面白かったです。
    義経は鵯越の坂落としやってない疑惑は、大河ドラマにも取り入れられてましたね。梶原景時@中村獅子堂の「一ノ谷と鵯越は全く別の場所」という突っ込みに、義経@菅田将暉が「構わぬ。鵯越の方が響きがいい。馬に乗って駆け下りたほうが絵になるしな。」、「歴史はこうやって作られるんだ。」って言わせるあたり、三谷脚本さすがです。
    高校で日本史習った昔から、北条も、三浦も「平氏」の血筋じゃんって思ってたので

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    2022年05月04日
  • 卑弥呼の葬祭―天照暗殺―(新潮文庫)

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    天の岩戸伝説を軸にして卑弥呼や天皇家について独自の解釈を展開しており、非常に興味深く読むことができました。
    殺人事件はオマケみたいなもので歴史解釈がメインでしたが、どうやら高田氏の他の作品も似たようなテイストっぽいので、これから読んでみたいと思います。
    あと、宇佐と高千穂にも行かなければ。

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    2022年02月22日
  • QED 百人一首の呪

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    学生の頃、百人一首を暗記させられたけど、同じようなフレーズがいくつも出てくるから覚えにくかったことを思い出した。なんでこんなに同じフレーズが出てくるのかなあと不思議だったけど、こういうことだったんだ。
    これ、漫画化されている。たしかに百人一首の並びは解説は漫画のほうがわかりやすいと思う。
    QEDシリーズのほかのも読んでみたい。

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    2021年12月28日
  • 鬼門の将軍 平将門(新潮文庫)

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    将門公にまつわる話と殺人事件のリンク。
    将門公といえば、帝都物語で加藤が蘇らせようとした怨霊と覚えていたが、QEDシリーズでも異なると書かれていた。今回はさらに成田山まで絡めた纏め方をしている。
    高田崇史さんの著書は民俗学が学べるようで楽しく読める。

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    2021年10月05日
  • QED 東照宮の怨

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    徳川幕府嫌いの後水尾天皇の書のおかげで、倒幕の官軍から東照宮が守られた事。
    動物、奇獣盛りだくさんの東照宮にいない、馬の秘密。今回も、盛りだくさんで楽しかったです。


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    2021年08月06日
  • カンナ 京都の霊前

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    最後はビックリな話だった。
    確かに蘇我馬子の行動からして天皇を蔑ろにしていると思っていたけど、当時の人の感覚かと思っていた。

    貴湖も甲斐を好ましく思って、婚約者の聡美は意識不明の重体のままで物語は終わっているので、ひょっとするとまた続きが出るのかも。

    高田崇史の本ばかりになってしまいそうだ。

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    2021年08月03日
  • カンナ 戸隠の殺皆

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    紅葉狩りの意味。
    紅葉という名前の鬼を狩るから由来。
    何故か疑問だったけど納得。まだ多説ありそうだけど。
    九頭竜を祀られているのだが、くずの由来もなるほどと思うけど、聖書からとられているのでは??と思う。
    神社の由来は奥深いけど、読んでると御利益はない気はする

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    2021年07月29日
  • QED 百人一首の呪

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    QEDシリーズは、知識欲刺激剤です。
    カンナシリーズも同じ刺激剤ですが、主人公の変人ぶりが好きなんです。
    カクテルを作って、同じテーブルで話を聞いているように読み進めるのが、再読の楽しみです。

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    2021年07月25日
  • 神の時空 貴船の沢鬼

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    《神の時空③》妹を救うため、貴船に向かった綾音たち。しかし、そこでは連続殺人が起き、貴船の神々が荒ぶっていた。隠れた神話の真相と連続殺人の謎を解く。橋姫を中心に貴船神社や丑の刻参りを深く掘り下げ、八咫烏の意外な姿も…いつもの事ながら、古文書にはそういう読み方があるのか!と驚くばかり。この世は怨霊が多過ぎる。今回の陽一くんの頑張りに拍手!あぁ、鞍馬寺に行きたい!

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    2021年06月23日
  • 卑弥呼の葬祭―天照暗殺―(新潮文庫)

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    非常に興味深く読めた。全く関係のなさそうな天照大神と卑弥呼がどのように関係するのか。謎が多い邪馬台国と卑弥呼について個人的に最も納得のいく説明である。この知識を持って大分県や宮崎県のゆかりの地をめぐると、とても楽しい旅になるだろう。

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    2021年03月31日