高田崇史のレビュー一覧

  • 猿田彦の怨霊―小余綾俊輔の封印講義―
    猿田彦命って、インパクトある割にはすぐ居なくなって、でも何か気になる存在。
    姿かたちの表現があまりにも異世界的な存在だからなのかな?

    そういえばそうだなぁーと、気になる点がいくつかあったので、四天王寺や住吉大社はすぐ行ける距離だし、奈良京都も日帰りで十分行ける場所だから、近々行ってみよう。

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  • 軍神の血脈 楠木正成秘伝
     本作品も高田崇史ワールドが全面に出ていて興味深い作品です。
     楠木正成と果ては特攻隊の既成概念を独特の理論から根底を覆すストーリーとなっています。
     個人的には歴史的内容もストーリー性もまとまりがあって読みやすい作品でした。
  • QED 源氏の神霊
    本の雑誌2024年3月号の「メフィスト賞を探検せよ」を読み、受賞作QED百人一首の呪を本屋に注文した際に、棚にあった本書を購入。奥付きに2023年9月15日第1刷発行とあるから、シリーズ1号と最新作を読んだことになるかもしれない。

    読後、あれ、と思ったのは探偵役のタタルは犯人の目星をつけていたんだ...続きを読む
  • 卑弥呼の葬祭―天照暗殺―(新潮文庫)
    登場する神様数が大渋滞で、理系の響子さんくらい大困惑(文系のくせに)。
    読み始めて知りましたが、たぶんシリーズものの3巻目くらいなんですね。でもこれ一冊だけでも面白かったです。他のも読んでみようかな。
  • 読んで旅する鎌倉時代
    鎌倉三代将軍家の時代の13篇の短編アンソロジー。
    タイトルは『旅する』だけど、旅自体を扱った作品はなかったような?(^_^;)各作品の冒頭に、作品にちなんだ名所の写真と説明がついています。
    前半は頼朝と政子の逸話が多く、後ろになるにしたがって時代があとになります。
    砂原浩太朗さんの「実朝の猫」が好き...続きを読む
  • 京の怨霊、元出雲 古事記異聞
    久しぶりに、高田さんの小説を読もうと思い、古事記異聞シリーズの続編である本書を購入しました。物語の前半で橘樹雅は金澤千鶴子に出会います。そこから、二人が議論していく中で、一進一退がありながら、謎に迫っていくところは興味深く読むことができました。その一方で、平行して描かれた殺人事件は、結末はいまいちで...続きを読む
  • QED 百人一首の呪
    高田崇史さんを初めて読みましたが、QEDー証明終わりーシリーズは、歴史の中でも、文化的な方面の謎を追っているようです。

    百人一首コレクターの実業家が自宅豪邸で殺される。手には、百人一首の一枚の札があった。その後、犯人かと思われていた娘が殺される。
    というところが事件。
    百人一首の札が持つ意味から、...続きを読む
  • QED 竹取伝説
    今回は竹取物語と七夕物語の関連性からその背後にある国取りから大和朝廷にかけての権利義務の横暴と、それをどのように巧みに歴史から隠蔽したのかを解き明かしている。
    所々でかなり強引で大胆な予測を挟むものの、奈々が納得している描写を加えることで、あたかも読者まで納得したと感じてしまうところが巧みだと思う。...続きを読む
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー
    白井智之作品のために購入
    したがって評価と感想は単品のもの

    【首無館の殺人】白井智之
    梔子クチジロウ くちなしくちじろう
    倒叙モノかと思いきや…

    他の作家作品は後ほど読みます…たぶん
  • 京の怨霊、元出雲 古事記異聞
    京都にある出雲族所縁の場所を巡る主人公に感情移入して読むことができました。
    高田ワールドならではのワクワクを感じさせる良作でした!
  • オロチの郷、奥出雲 古事記異聞
    高田先生の作品全てに共通するのは、とにかく専門的知識を最低ライン習得しておかなければ導入しにくいという点にあります。
     が、出雲に関する新しい?考察を踏まえたストーリーは、読んでいて現地に行ってみたいと思い馳せられる程のインパクトがありました。
     時間的に余裕がある方は、読んでみても損はないかと思い...続きを読む
  • QED 東照宮の怨
    日光東照宮の存在意義に迫るという、今回も壮大なスケールの謎解きでした。
    半分はこじつけかもしれないけれど、よくもここまで関連付けて理論を展開できるものだと関心するし、ある程度は真実かもと思ってしまいます。
    その高田理論の真実味の加減が絶妙なんですよね。
    ただ、かごめかごめは流石に飛躍しすぎかな。遊女...続きを読む
  • 江ノ島奇譚
    面白かった。久し振りの高田崇史。昔、QEDシリーズは、よく読んでた。
    物語と歌舞伎の台本という構成も面白かった。ちゃんと謎解きもされている。
  • 鬼棲む国、出雲 古事記異聞
     サスペンス物としてではなく、出雲の歴史を紐解くバイブルとして見るべき作品。
     歴史好きであれば興味深く見れるが、歴史かじり程度であれば途中で脱落するかもしれません。
  • QED ベイカー街の問題
    いつもと毛色が違うと思っていたら、解説を読むと意外な共通点があったのですね。
    シャーロック・ホームズは子供の頃に読んだ切りで詳しい記憶は殆ど無かったのですが、最近現代版のドラマを見たのでタイミングが良かった。
    シャーロキアンのようなマニアックさは持ち合わせていないものの、大人版を読んでみたくなりまし...続きを読む
  • 古事記異聞 陽昇る国、伊勢
    伊勢における問題篇。
    伊勢神宮に祀られてる神様は誰なのか?天照大御神は男神なのか女神なのか?
    天岩戸伝説の絵などには女神として描かれる事が多い。だが神社の形式などは男神を示している。猿田彦神や市来比売命などにも話は広がり謎は深まる。
    問題篇はあるが解決篇は出るのだろうか?自分でももう一度行って確認し...続きを読む
  • 軍神の血脈 楠木正成秘伝
    楠木正成は湊川の戦いで自害した。
    自身の作戦を後醍醐帝の側近に却下されて必敗必定の戦いに臨んで潔く自害した。ということで、後世においては天皇の忠臣と持ち上げられることになった。「七生報国」は軍国日本のスローガン。楠木正成の存在は、軍国日本と特攻隊の思想的土壌にもつながったといえる。本書は楠木正成の実...続きを読む
  • QED 六歌仙の暗号
    第二弾は六歌仙と七福神の謎がテーマ。
    平安時代の和歌の位置付けは、現代のような雅な文化に留まらず、政治的駆け引きや怨念すら言霊に込める非常に重要なツールであり、当時の常識ではその効果が信じられていたという説明は、目から鱗であると共に非常に納得できるものでした。
    六歌仙と七福神の関係についての考察まで...続きを読む
  • QED 百人一首の呪
    ジャンルは歴史×メステリ。
    大風呂敷がどんどん広がっていく感覚、歴史の新解釈を示される面白さ、魅力的な登場人物、特にうんちく好きな読者にオススメしたい一冊。
  • QED 六歌仙の暗号
    再読。
    相変わらず、きらびやかさや陰鬱さが目に浮かぶような巧みな描写でした。

    全然本筋ではないのですが、ちょうど鎌倉殿の13人を追っかけで見ていたので、史実ながらもこれからの先のネタバレ!と思いながら読んでいました。
    そういう意味では、和歌もよく取り上げられていましたし、良いタイミングでの再読だっ...続きを読む