高田崇史のレビュー一覧

  • 采女の怨霊―小余綾俊輔の不在講義―
    膨大な資料からの深遠な歴史を掘り下げ、解釈もこれまでのとは目から鱗が落ちる展開で。尚かつ現代小説の筋立ても興味深く作ってゆく高田さんの『QEDシリーズ』はずっと読み続けてきました。
    こちらのシリーズは未読でしたが、壬申の乱ネタということで。
    「私の知ってる壬申の乱とはちがーう!」と声をあげそうになり...続きを読む
  • 采女の怨霊―小余綾俊輔の不在講義―
    面白かった!前作の『源平の怨霊』はハードカバーでヴォリュームもあったが、今作は短いし、ソフトカバーでライトな感じで少し物足りなくはある。奈良猿沢池の畔にある采女神社の采女祭、采女は誰なのか。そして、壬申の乱の謎解き。大友皇子とは?!今回の小余綾説も非常に危険。小説的に、タタルシリーズと違って、この小...続きを読む
  • カンナ 飛鳥の光臨
    聖徳太子が本当に実在したのか。
    何故法隆寺に三体の本尊が祀られているのか。
    聖徳太子は自然死なのに対し息子は戦いに敗れて自害したのに鎮魂のための神社に息子が祀られていないのは何故か。

    最近聖徳太子の時代に興味を持ってきたのに本当は実在しないのではないのか?
    天皇制を勉強したのに蘇我馬子が天皇だった...続きを読む
  • 七夕の雨闇―毒草師―(新潮文庫)
    毒に関連する情報は少ないが、七夕に関する情報が多く、勉強になる。地名、行事、言葉、神社などにまつわる意味や歴史を知ることができて楽しい。読み物としても気楽に読めて楽しい。
  • QED 伊勢の曙光
    やっと、最後のQEDを読破しました
    歴史考察は流石です
    時々、強引なところもありますが(笑)
    作中、いくつか謎を残しての完結となりましたが、新シリーズを期待させます
    新シリーズを待っています!
  • 卑弥呼の葬祭―天照暗殺―(新潮文庫)
    面白かった。
    歴史の素人ですが、このような解釈の仕方があるのかと感心しました。
    フィクションとわかっていても、ちょっと信じてしまうかも。
    専門家の方からみたらこの歴史解釈をどう感じるのか一度聞いてみたいです。
  • 卑弥呼の葬祭―天照暗殺―(新潮文庫)
    ぐいぐい読んじゃう面白さだった!
    歴史修正主義者のトンデモ説となにが違うの?といわれりゃそれまでだけど、「フィクションだけどちょっと信じたくなる説得力」にゾクゾクした。

    いったい何を隠すために書かれたのか、という視点で古事記や日本書紀といった歴史書を読み込むのは、なるほど面白い。
  • QED 伊勢の曙光
    シリーズ最終巻に相応しい盛り上がりだった。
    奈々がすごくヒロインしてる。
    歴史蘊蓄以外はどうでもいい、が私のこのシリーズに対するスタンスだったのだが、いつの間にか主人公達に愛着が湧いていたようで、人間関係の動きにグッときた。
    4人のゴールについては、前巻と今巻でかなりトリッキーに描写されていた。
    ...続きを読む
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー
    全体的に構成がすごくよかった。

    はやみねかおる、恩田陸は関連する本を読んでいた方がおもしろいけれど導入としてもいけると感じた。

    井上真偽はドラマがおもしろかったから、ちょっと期待して読んだら期待通りでうれしくなった。

    アンソロジーはいろいろ摘まめてやっぱりよい
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー
    館をテーマにしたミステリアンソロジー。さまざまな読み心地だけれど、どの作品に登場する館も魅力的です。
    お気に入りは恩田陸「麦の海に浮かぶ檻」。やはり大好きなあのシリーズ路線なので。この雰囲気がたまらなく素敵です。
    井上真偽「囚人館の殺人」も凄かった! オカルト路線かと思いきや、最後まで読むとしっかり...続きを読む
  • 神の時空 鎌倉の地龍
    新シリーズ1冊目。興味本位で同窓生を尾行した摩季は意識不明で発見され、収容された病院から姿が消えた。時を同じくして、源氏の怨霊が放たれ、鎌倉を震度5の地震が襲う。鶴岡八幡宮の鳥居が倒され、鎌倉壊滅の危機が!?兄の了達は2つの事件の関係を調べ始める。源頼朝の謎の最期、暗殺に次ぐ暗殺、吾妻鏡の空白の部分...続きを読む
  • QED 神器封殺
    『大抵の神社は、秘められた悲しい歴史を抱えている。もちろん立派な功績を残した人々を祀っている社もある。しかし、殆どの神社は鎮魂のために建立された物だということを知った。中には鎮魂どころか、今も恐ろしい祟りを引き起こさないように、祭神をしっかり閉じ込め続けている神社もある。

    そんな場所に参拝して、自...続きを読む
  • QED 百人一首の呪
    殺人事件と真犯人を推理するミステリーだけど、その背景にまつわる歴史的な側面を味わえるという魅力がある。主人公の蘊蓄には感心するばかり。今まで知らなかった歴史の裏側を知ることが出来て、目からウロコが落ちる思いです。
  • QED 伊勢の曙光
    三重県出身者としては思い入れのある場所なだけに、いつもよりも興味を持って読めたこと、外宮の重要度がかなり上がったこと、内宮が逆になんだかあの神聖さは気持ちだけのものなのか?とか色々思うところがありました。

    途中でさらっと出ていた、猿田彦神社の話はどうなったんだろう。

    いつも通りウンチクたくさんで...続きを読む
  • 鬼神伝 神の巻

    次巻待望

    次巻を早く読みたい。
    一気に読破しました。
  • QED 龍馬暗殺
    『一般的 ー 誰にでも共通して存在している死後の世界というものはありえない。しかし、個人個人に立ち戻ってみれば、可能性はある。

    つまり、その人が生命体ではなくなる寸前に、脳の中に構築される世界だ。おそらくカウントできないほど短い時間だろうけれど、そこで何かを見る。その『世界』のことでしょう。
    ...続きを読む
  • QED 東照宮の怨
    『俺たちは皆、籠の中の鳥にすぎないよ。『今、生きている時代』という籠の、ね。

    現在という力場からは、どうしたって逃れようもないんだ。そして現在は、過去から未来への流れの一部分だ。

    縛られたくなくても、知らず知らずのうちにきちんと縛り付けられている。色々な、呪いによってね。ただ、それに気づいている...続きを読む
  • QED 六歌仙の暗号
    いやー、面白い。
    日本史に疎いゆえに、理解力は低いけれど
    それでも面白かった。
    よもや、六歌仙と七福神にこんな繋がりを見出すなんて。
    読んでてドキドキしました。
  • QED 伊勢の曙光
    QEDシリーズ完結編。
    正に完結編の名に恥じぬ素晴らしい作品でラストでした!
    おめでとう、二人ともおめでとう!…で、いいんですよね?!
  • QED 伊勢の曙光
    QEDシリーズ、いよいよ完結!
    今回、タタルと奈々たちが挑むテーマは「伊勢神宮」です。
    タタル曰く「伊勢神宮の二ダースにも及ぶ謎(最後には二ダース半=30になるのですが)」に加えて、東京で起きたとある神職の殺人事件と一人の女性の自殺の謎を解き明かしていきます。
    今回は、タタルと奈々が、伊勢への道中で...続きを読む