采女の怨霊―小余綾俊輔の不在講義―

采女の怨霊―小余綾俊輔の不在講義―

1,595円 (税込)

7pt

3.9

奈良・猿沢池の畔に鎮座する春日大社の末社。なぜか池に背を向け、普段はひっそりと門を鎖す。年に一度、連綿と続く祭の二日間以外は……。そこに祀られる入水した采女とは誰なのか。異端の民俗学者・小余綾俊輔が采女神社の謎を解き明かす時、壬申の乱から奈良朝に至る歴史の真実が塗り替えられる。長編歴史ミステリー。

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采女の怨霊―小余綾俊輔の不在講義― のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年11月26日

    面白かった!前作の『源平の怨霊』はハードカバーでヴォリュームもあったが、今作は短いし、ソフトカバーでライトな感じで少し物足りなくはある。奈良猿沢池の畔にある采女神社の采女祭、采女は誰なのか。そして、壬申の乱の謎解き。大友皇子とは?!今回の小余綾説も非常に危険。小説的に、タタルシリーズと違って、この小...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年06月25日

    前作に比べると題材的に地味な感じ。
    QEDシリーズと違って現実世界のミステリはなく完全なる歴史ミステリのため、題材に興味がないと読みにくい。
    次に春日大社に行った時には采女神社にもお参りしたい。

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    Posted by ブクログ 2022年01月04日

    たぶん、この次の作品で話題になるのだろう、「世の中に絶えて桜のなかりせば」の句。どう謎解きされるのかが楽しみ。
     本作は、図式的には納得できるのだが、どうもちょっとワクワク感は乏しい。前作の池禅尼の話の切れ味が鋭かったからな。

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    Posted by ブクログ 2023年03月06日

    小説としては、2人が奈良をウロウロしていろいろ考えているだけ。びっくりする日本史の説が出てくるねえ。
    ・天武は天智より年上で、皇室と関係ない下層の遊民。
    ・天智は天武に暗殺された。
    ・即位した大友皇子は天武に敗れて逃げる時に側近に殺された。だから石山寺の若宮に祀られている。
    ・天智の同母妹・間人皇女...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月19日

    古代史はきちんと把握していないと人物や関係性が分からなくなる。采女も初めて目にする言葉で神社もある。天皇に下賜された女性を指しているが誰の事を祀っているのか??高貴な人でなければ祭りまでしないはず。との疑問からどんどん明かされていく。けど、内容が把握できていないのでうまく説明できない自分にイライラ。

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    Posted by ブクログ 2022年02月24日

    日本書紀の大友皇子の母親が伊賀の豪族出身であると言う記述と大海人皇子が伊賀の豪族から援軍を得たと言う記述は確かになんだか矛盾してるような気がする。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年01月16日

    膨大な資料からの深遠な歴史を掘り下げ、解釈もこれまでのとは目から鱗が落ちる展開で。尚かつ現代小説の筋立ても興味深く作ってゆく高田さんの『QEDシリーズ』はずっと読み続けてきました。
    こちらのシリーズは未読でしたが、壬申の乱ネタということで。
    「私の知ってる壬申の乱とはちがーう!」と声をあげそうになり...続きを読む

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