高田崇史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレQEDシリーズ11作目、熊野の残照の後編とも。
最初、タイトル見て三種の神器の話とは思わず、ずっと「しんき」だと思っていたのだけど、三種の神器の「じんぎ」の神器封殺でした。
殺人事件は一応解決されるけど、そんなの警察だってHowとWhyの部分はともかくWhoはわかるだろうと・・・。あと、結局動機はわかったようなわからないような、そんなことで人生を棒に振ったり、死体に細工したりするんかいな、というところはタタルさんの「そういう人もいる」的な説明で終わりって・・・笑。もう殺人事件と歴史蘊蓄と切り離してもいいんじゃないかというくらいの殺人事件の軽い扱い笑。
鏡が母、剣が父、勾玉が胎児、というのは目から鱗だったし、だまして国盗りをした天孫降臨も、(伊弉諾と伊弉冉も騙りだ、というのはちょっとわからなかったけど)いつも語られるミサキや虐げられた人々の話で納得。
最後、レイラインの話になったけど、剣のレイラインはわかったけどその他は・・・・?という気がしないでもなかったのはあり。同心円・レイライン自体の発想は面白かったし、きっと、というか多分そうやって建立した一の宮も数あるのだと思う。奈々ちゃんやタタルさんがいみじくも言っていたように、昔の人を今の基準で侮ってはいけないし、昔の人は今の人よりずっと言葉や物事に二重、三重の意味を持たせてきたし、そこに意味を隠してもきたから、現代人の基準で歴史を表面的に捉えることの怖さというのはシリーズを通して歴史の面白さ・生臭さを知るに従ってどんどん深くなる気がする。
にしても、御名形さんとタタルさんが2人そろうと話が見えないし愛想が氷点下になって本が売れなさそう(けど毎回沙織ちゃんと奈々ちゃんを叫ぶ役にするのもなぁ・・・・) -
Posted by ブクログ
読書録「QED鬼の城伝説」4
著者 高田崇史
出版 講談社文庫
p185より引用
“「あなたは笑うけれど……。でも鬼の城に
関しては、本心からそう思うわよ。確かに学
問上の立場からも、人間心理学上の観点から
も、例外的な存在は居心地が悪いわよね。そ
こで何とか類型を模索して、それらの仲間と
して当てはめようとしてしまう。これは人間
の欠陥ね」”
目次より抜粋引用
“ANTICIPATION
TRANSFORMATION
CALCULATION
GENERALIZATION
UNQUESTIONED”
博学な変人薬剤師とその後輩を主人公とし
た、長編ミステリ小説。同社刊行作文庫版。
シリーズ第九弾。
夏の行楽シーズンに入る七月後半、人が集
まることによる病気の流行のために忙しくな
るの、主人公・棚旗奈々が勤める薬局も例外
ではなく、夏休みについて上司に話を切り出
すタイミングも難しいもので…。
上記の引用は、古城の建築方式についての
主人公・棚旗奈々の台詞。
自分たちの納得のために作られたのが、分類
学なのかもしれませんね。分類学の一番の発
明は、その他のカテゴリを作ったことだとか、
どこかで聞いたことがあります。自分たちの
わからないその他の部分に、大切な物事が気
付かれずに存在しているのかもしれないです
ね。
日本人なら大抵知っている、桃太郎の昔話
についての考察がなされています。大きな声
で同じことを繰り返して話すような人たちに
は、よくよく気を付けた方がいいのかもしれ
ないなと思われる話です。
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Posted by ブクログ
読書録「QED竹取伝説」4
著者 高田崇史
出版 講談社文庫
p141より引用
“「しかし」崇は奈々を見た。「ニコチン自
体は、三日間で完全に体外に排出されてしま
うからね。あとは脳がその快感を記憶してい
るだけにすぎない。ということは、それ以降
は単純に脳ー意志ーの問題だからね。そう難
しいことじゃないよ……。”
目次より抜粋引用
“竹取の翁といふものありけり
いとうつくしうして居たり
はべりけむ身とも知らず
翁、出でていはく
おはすらん人々に申給へ”
博学な変人薬剤師とその後輩を主人公とし
た、長編ミステリ小説。同社刊行作文庫版。
シリーズ第六弾。
新年から馴染みのバーでグラスを傾け合う
主人公たち、以前に関わった事件について話
は及び…。
上記の引用は、タバコをやめた主人公・桑
原崇の台詞。
ニコチン中毒というか依存は、ただの習慣な
のかもしれませんね。近頃はめっきりタバコ
を吸える場所もなくなってしまい、肩身の狭
い思いをしている人もいるでしょうが、本当
は三日の我慢で済むと思えば、いつでもられ
そうで少しは気が楽なのではないでしょうか。
欲しくなる気持ちをうまくごまかす方法を探
すのが良さそうですね。
大きく成功する存在には、必ず何か犠牲が
潜んでいるものなのかもしれないと思わせる
エピソードでした。
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Posted by ブクログ
読書録「QEDベイカー街の問題」4
著者 高田崇史
出版 講談社文庫
p239より引用
“食生活の偏り、それを正さずして、我慢し
ろだとか忍耐だとか精神力などという、形だ
けのお題目を唱えても、何にもならない。人
間の感情などは、いとも簡単に脳内物質にコ
ントロールされてしまうのだから。”
目次より抜粋引用
“冒険
回想
生還
挨拶
事件簿”
博学な変人薬剤師とその後輩を主人公とし
た、長編ミステリ小説。同社刊行作文庫版。
シリーズ第三弾。
雪の降りそうな冬の日、主人公・棚旗奈々
が出勤すると上司と同僚が言い争いをしてい
た。どうやらクリスマスの出勤予定について
のことらしいが…。
上記の引用は、太り気味な登場人物に対す
る評に関しての一節。
人は飲み食いした物から出来ているというの
は、誰も逃げる事の出来ない真実でしょう。
調子が悪いと感じた時は、体に摂り入れたも
のについて見つめ直すのが、復調への近道な
のではないでしょうか。
全二作とは少し趣が変わり、海外の古典作
品の謎が扱われています。架空の小説が始ま
りでも、好きが高じて現実へ大きな影響を及
ぼすというのを思うに、オタクやマニアの情
熱は世界を変えるほど強く、世界共通なのか
もしれませんね。
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Posted by ブクログ
読書録「QED六歌仙の暗号」4
著者 高田崇史
出版 講談社文庫
p295より引用
“「今、説明したばかりじゃないか。きみは
すぐに前後・左右・黒白と分けようとする。
世界はもっと混沌として存在しているんだ。
何故、漢方と近代医学を分ける必要があるん
だ?同じ人間の体についてのことじゃないか。
俺は両方信じているし、同時に両方信じてい
ない」”
目次より抜粋引用
“一諾千金
二仏中間
三界諸天
四方四仏
五里霧中”
博学な変人薬剤師とその後輩を主人公とし
た、長編ミステリ小説。同社刊行作文庫版。
シリーズ第二弾。
ひどい花粉症を口実に、京都への出張を上
司から押し付けられた主人公・棚旗奈々。も
う一人の主人公・桑原とも京都で合流するこ
ととなり、もやもやと考えを巡らせていると
き、大学の後輩から電話がかかってきた…。
上記の引用は、世の中にある区別について
の桑原の台詞。
良いか悪いか二つに一つで判断できるなら、
悪い方を排除するだけで物事は良くなるので
しょうが…。なかなかそんなに簡単にはいき
ませんね。少しずつ様子を見ながら、うまく
バランスを取れるようになりたいものです。
身近に昔からある縁起物の神様と歴史上の
出来事が、糸をより合わせるように絡みなが
ら、綺麗に結末へと向かっていきます。
日本史と古典をしっかりと学んできた人ほど、
より面白さを味わえる作品ではないでしょう
か。
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購入済み
恩田陸目当てで読みました。それだけを評価するならとても良かったし、知りたかった部分を読めて満足です。
しかしそれ以外の作者はグロテスクなものもあり、ちょっと面白いとは言えませんでした。