高田崇史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
登場人物は少ない。
棚旗奈々・沙織姉妹、タタルこと桑原崇、そして小松崎。
殺人事件も起きることは起きるが、その謎解きもこの物語においては副次的なものにすぎない。
物語のほとんどは、桑原や奈々たちの会話で成り立っている。
彼らが語るのは、鎌倉という地域の歴史とその背景である。
内容にどこまで信憑性があるかはわからない。
専門的な知識があって読んでいるわけではないし、その真偽は判断のしようもない。
ただ、読んでいてすこぶる面白かった。
鎌倉には何度も足を運んだことがあり、物語に登場する場所にも何ヶ所か実際に行ったことがあった。
物語を読みながら何度も鎌倉の地図を覗き込み、確認し、また続きを読む。
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Posted by ブクログ
ネタバレついにタタルが事件の推理すらしなくなったw
申し訳程度に毒物の考察をしたくらいだ。
それにしても、事件の犯人・犯行内容・動機、すべて犯人の口から語られて終わりというのは斬新すぎる。それも主人公達がまったく与り知らぬところで、口を滑らした犯人が詰め寄られて全部しゃべるっていう。
しかし、それを加味しても面白かった。
「河童の相撲好き」は野見宿禰でつながる。
野見宿禰=相撲の始祖=土師氏=(土をこねるから)水辺に住む=河童
土師氏は781年に菅原氏に改氏している。
『童』という文字:目の上に入れ墨された奴隷、あるいは刃物で突かれて視力を無くさせられた奴隷を表している。それがやがて、元服前の子供