高田崇史のレビュー一覧

  • QED ~flumen~ 九段坂の春

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    このシリーズは蘊蓄がすべてだと思っていたが、本作においては、いやはやどうして本編が面白い。主人公達の青春時代を描く四つの短編が、微妙に交錯しながらラストにつながる。

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    本来の桜色は、限りなく白い吉野桜の色。だから桜吹雪を雪に例える。

    西には南無阿弥陀仏の極楽浄土、東には薬師如来の瑠璃光浄土、南には観音菩薩の補陀落山がある。この補陀落山まで舟に乗って行くのが補陀落渡海。

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    2017年01月14日
  • QED 河童伝説

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    ネタバレ

    ついにタタルが事件の推理すらしなくなったw
    申し訳程度に毒物の考察をしたくらいだ。
    それにしても、事件の犯人・犯行内容・動機、すべて犯人の口から語られて終わりというのは斬新すぎる。それも主人公達がまったく与り知らぬところで、口を滑らした犯人が詰め寄られて全部しゃべるっていう。
    しかし、それを加味しても面白かった。

    「河童の相撲好き」は野見宿禰でつながる。
    野見宿禰=相撲の始祖=土師氏=(土をこねるから)水辺に住む=河童
    土師氏は781年に菅原氏に改氏している。

    『童』という文字:目の上に入れ墨された奴隷、あるいは刃物で突かれて視力を無くさせられた奴隷を表している。それがやがて、元服前の子供

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    2017年01月14日
  • QED ~ventus~ 熊野の残照

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    『「いつもどこに行っても、そうやって人々 ー 鬼たちが虐げられる歴史ばかりですね。」

    「仕方ないな。力こそが全てだった時代があり、それを反省 ー 修正して公平平等な世の中を作るべく新しい力や無私の宗教が生まれ、しかしその力や宗教によって、また新たなる戦いや差別が生まれてしまう……。永遠に、それの繰り返しだ。」』

    事件は起きないけど、面白かった。
    次の『神器封殺』に繋がる長い長い序章。

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    2017年01月10日
  • QED ~ventus~ 御霊将門

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    ネタバレ

    以前少し気にしたことがある。「『月』を詠んだ歌は枚挙に暇ないが、同じ平安の夜空を彩ったはずの『星』について詠んだ歌はほとんど聞いたことがない。なぜだろう」
    本書を読んで思いがけずその回答を得た気がする。
    曰く、『星』は不吉のものと考えられていたとか。
    その詳細については正直納得するほどの説明はなかったが、取っ掛かりが掴めたのは嬉しい。

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    2017年01月14日
  • QED 鬼の城伝説

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    『しかし犯罪の動機なんて、幽霊みたいなもんだ。実はそこに何もなくても、見方によってはきちんと存在して見える。霧の中に浮かび上がる自分の幻のようなものだよ。それは、目の前に起こってしまった事件を、自分の心に納得させるための論理武装だからな。』

    あいかわらず素敵なプロット。第9作目。19作まであるから、しばらく困らないな。
    お約束の謎解きは実に素晴らしい!

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    2016年12月17日
  • 試験に出るパズル 千葉千波の事件日記

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    千葉千波の事件簿がサブタイトル、いとこのぴぃくんが語り手。論理パズルの物語仕立て。
    森博嗣が解説担当。
    C0193

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    2016年12月28日
  • QED ~flumen~ ホームズの真実

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    ネタバレ

    QEDの3作目、『ベイカー街の問題』からのflumen(流れとうか河というか)で、タタルと奈々が緑川に呼ばれてシャーロキアンの展覧会出席するが、また事件が起こる。明らかにタタルと奈々の距離が縮んでいるし、外堀が埋まりつつある様子。大元のQEDシリーズに比べてカンナ的に短く軽く全く肩がこらない作品に仕上がっています。本作のウンチクは紫色について、源氏物語と大怨霊紫式部(導入篇っぽい)、ホームズ空白の2年を中心にコネタ満載。その他香道の源氏香などプチ蘊蓄EPも盛りだくさん。欲を言うと、もっとズッシリ読みたいですが、これからぼちぼち繋がって行く気配がぷんぷんしていてワクワクします。
    ともかく、次は月

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    2016年11月15日
  • 軍神の血脈 楠木正成秘伝

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    久々に高田崇史が読みたくなって、読んでみた。
    楠木正成とか足利尊氏に興味が湧いたから、次はそっちに進んでみよう。

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    2016年08月17日
  • 軍神の血脈 楠木正成秘伝

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    楠木正成の謎を追う歴史ミステリー。説得力があり大いに引き込まれてしまい一気読み。こういうのははまるな。

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    2016年04月28日
  • パンドラの鳥籠―毒草師―(新潮文庫)

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    今回の話は、いつもとはちょっと違っていて
    謎解きというよりは、浦島太郎伝説の蘊蓄の嵐ってところかしら?
    歴史は時の権力者によって、都合よく作られているってのは
    とっても納得いったわ。
    どうしても残したい事は、関係者だけがわかるように
    民話や伝説といったものに形を変えて、受け継がれる。
    まさに歴史民俗ミステリ!
    特に深いと思ったのが、浦島太郎の「玉手箱」と
    ギリシャ神話「パンドラの箱」だったりする。
    渡す側の意識というのを考えたことがなかったけど
    深いわぁ~!!大満足です。

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    2016年03月19日
  • QED ~ventus~ 鎌倉の闇

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    今回は鎌倉。
    北条氏や源頼朝何かについて話をしながら、鎌倉の街を回っている。
    殺人事件とかはどうでもいい。って感じで、ホントおまけ程度。
    このQEDで回ったお寺とかのガイドブック作ってくれないかなー。地図付き、ウンチク付きで。
    それを片手にお寺周りとかしてみたい。

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    2016年02月13日
  • パンドラの鳥籠―毒草師―(新潮文庫)

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    昔話に隠れている真実が、これでもかと語られて見えてくる。そこまで読むのか‥‥参ってしまう。事件に至る背景がここまで長い時間の果てとはムムム

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    2015年11月19日
  • QED Another Story 毒草師

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    たたるシリーズ読んでる人には、すでに知ってるウンチクもでてきて、読みやすかった。いつもよりミステリー度が強くて私は好きでした。

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    2015年10月10日
  • QED 諏訪の神霊

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    いつもより読みやすかったー

    物語をかき混ぜるさおりがいないからか?
    鴨志田くんや友達が沙織のちょっと歴史詳しいパートを担当の方って感じ。

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    2015年10月08日
  • QED ~flumen~ 九段坂の春

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    いいタイミングの短編集。

    祟さんの初恋!から始まり、奈々、くまつざき、御名形さんの過去、何処かでみんなが微かに繋がってること、みんな何処かですでに事件に関わっていたことwなどがわかった短編集。

    ウンチクも勿論あるけど、短編だから適度な量でよかったわー。

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    2015年09月27日
  • QED 伊勢の曙光

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    ネタバレ

    天照大神は何者か。歴史を震撼させる騙りがそこにあった。日本の神様はもうほとんど怨霊じゃねぇかよ!


     伊勢神宮に行くぞ!そう思いました。伊勢神宮から奈良県を経由して京都に行きたいですね。


     歴史薀蓄としては面白かったけど、ミステリ小説としてはやはり…。なんというか、不器用。結局最後は吊り橋効果でゴールインかよ。きっと高田さんもタタルのように不器用で、ある事柄に偏執しているんだろうな。でもそれだから面白かったよ。

     私も天照の存在には違和感を覚えていたんだよね。なんで神道って日本の祖先を祀っているのに、マイナーなんだろう。もっと騒がれないいんだろう。天皇陛下とか皇族の人が「天照大神が~

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    2015年09月27日
  • QED 河童伝説

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    現代の殺人事件と祟さんが絡まなかったのは珍しく、切り取ってつけた事件のようにも思えるが、いつもよりは読みやすかったなぁ。
    毒草師の出し方が次のシリーズへの伏線みたいだなぁ

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    2015年09月23日
  • QED ベイカー街の問題

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    ネタバレ

    Q.E.Dシリーズの3作目。ずっと本屋で探していたのに見つからず、ようやく読むことができました。

    今回のテーマはシャーロックホームズで、いまや古典に域だとは思いますが、それでも百人一首とか六歌仙に比べればはるかに取っつきやすいお話です。(笑)
    ていうか、書いてあることがすべて理解できたのは初めてかも・・・
    まぁ、昔々にホームズは全部一通り読んでいて、それなりに知識があったから、かもしれませんが。

    僕はシャーロキアンではないので、この本で述べられた様々な説がどの程度説得力のあるものかは判断しようがないのですが、どれも興味深いです。

    たいして分量もないミステリの内容を巡って、世界中の人が研究

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    2015年09月17日
  • QED 出雲神伝説

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    ネタバレ

    出雲なのに奈良が関わる…。神が集まる土地とは体面上の説で、そこは流刑地としての聖域だったという見方。興味深い。



     今でこそ一大観光地の出雲大社。いや、昔から観光地として活動していた出雲大社。クーポン券を江戸時代から発行していた出雲大社。昔は杵築大社とよばれていた出雲大社。こないだブラタモリでやってたからタイムリー

     出雲大社には行ったけど、なにか変な感じがしていた。国譲りとか暗い過去があったのはパンフレットとかにもあって、納得はしたんだけれど、なんかやっぱり浅い感じはしていた。その更に奥行きがあったとは!!
     これはもう奈良県にも行ってきますは。たぶん楽しい物じゃなくてそーと―渋い旅行

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    2015年09月16日
  • 鬼神伝 神の巻

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    薄いのであっという間に読み終えてしまった。面白かったけど、あまりにもあっさりとさらっとしていて物足りない。

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    2015年06月23日