【感想・ネタバレ】QED ベイカー街の問題のレビュー

あらすじ

シャーロキアンのクラブ「ベイカー・ストリート・スモーカーズ」のパーティーに出席した、桑原崇と棚旗奈々がまきこまれた連続殺人事件。しかも現場にはダイイング・メッセージが。現実の事件と「ホームズ譚」の謎が交錯する中、崇の推理がたどりついた真犯人とホームズの秘密とは? 好調シリーズ第3弾!

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Posted by ブクログ

薬剤師が刑事さんより万能過ぎていちいち驚くばかりの刑事さんに笑った。キャラ読み好きなので暗号云々は流し読みしちゃいましたが種明かしするとなるほどですね。ワトスンくんが思う気分が味わえます(笑)単純な事だったりします。ホームズを読んでなくてもタタルくんが全部話してくれるので大丈夫だと思います。

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2012年07月03日

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祟くんは実はシャーロキアンでもあった!?棚旗奈々の先輩、熱烈なシャーロキアンの緑川友紀子が関わる事件に奈々ちゃん、祟くんは巻き込まれていく。今回はホームズ張りの推理を展開する。シャーロック・ホームズに対するオマージュ作品ですね。

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2011年08月21日

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歴史上の謎と現実の殺人事件を解決するQEDシリーズ3作目。本作は架空の人物が対象という珍しさ。本書でも触れられているが現実にも影響を与えた名探偵、いや創作上の人物はシャーロック・ホームズが多分初だろう。登場から150年くらい経っているのに今も彼を超える名探偵キャラはいないように思う。
さて本編だがシャーロキアンなら怒りかねない結論だがホームズ好きの我が身からしても面白い。というかホームズファンなら祟の言う疑問点には気づいているだろうし妄想的にも考えた事があるのではなかろうか。個人的にグラナダ版『シャーロック・ホームズの冒険』が超好きなのでそこに軽くだけど触れられているのも良かった。

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2025年07月09日

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ネタバレ

今度はシャーロキアンのパーティーでの殺人事件に巻き込まれるとは、人嫌いにしてはずいぶん社交的な場にいたものだな、桑原崇。
と思ったら、またもや大学時代のつながりで、しかもシャーロキアンに物申したいことがあったから、という理由付き。

シャーロック・ホームズのシリーズは、一応全部読んだはずだけど、さほど詳しいわけではなかったので、シャーロキアンといわれる人たちが、重箱の隅をつつくような細かなところにこだわりながら自説を展開していく様は、非常に面白かった。
モリアーティ教授と滝に落ちる前後で、別人のように人となりが変わってしまったというのは、うっすら感じていたような気もするけれど、多分作者のホームズに対する熱が冷めたんだろうなあくらいにしか感じていなかったと思う。

今回、もしかしたらモリアーティがホームズに成り代わったのでは?というトンデモ仮説を立ててみたけれど、あっさり玉砕。
単なる思い付きで真相がわかるほど、ホームズの謎は単純ではない。

でも、そのうえで、今作はちょっとマニアックすぎたと思う。
ホームズについてはマニアックでいいけれど、薬剤師たちが主人公だからと言って薬の知識が重要すぎて、もはや全くついていけない。
薬の知識に関していえば、解釈の違いなどは許されないわけで、がちがちに固められてしまった真相が今一つ魅力に欠けたんだよね。
夢オチのように都合のいい展開だったから。

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2025年03月03日

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シャーロックホームズの謎と、シャーロキアンクラブで起こった連続殺人事件に、崇が挑む。

シャーロックホームズの物語は、ちゃんと読んだことがないです。どうも私は、ホームズがしたり顔でプロファイリング結果を披露するのが苦手でして…というのは言い訳で、これまで読む機会がなかった。いつか読みたいとは思いつつも。
シャーロックホームズの物語自体にも、これほどの不可解なことがあるんですね。
私は、昔の本って、そういうもんだと思ってました。
今は出版社も大きな組織だし、版を重ねると訂正することもある。でも昔は、時系列の間違いとか、作者の誤解とか、フツーにそのまま本になってしまってそうだなぁ。

犯人が誰か?というよりも、シャーロックホームズの謎についての言及が気になってしまい、犯人がわかっても「そうなんだ」程度にしか思えなかった…笑。
読者も、だんだん崇化してきますな。現実の事件や動機には興味ない、興味があるのは歴史ミステリだけというのが、崇のスタンスだ。
そんな私でも、事件の本当の真相にはドキッとした。こういう二重推理が好きです。
崇のホームズに関する推理は、ホームズファン(信者?)が聞いたら怒りそうな話でしたが、真相はいかに?私は、上記の通り、作者はワトスンではなくドイルだと思っているので、ドイルの勘違いや誤植だろうと現実的に考えてしまう。ドイルはホームズを書くのを嫌がっていたともいうし、イヤイヤ書いてたらゴチャゴチャしてしまうのではないだろうか。
おかしな点を含めて合理的説明ができるように推理して証明する…という知的活動は、私には無理だな。

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2025年01月31日

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シャーロキアンたちの永年の課題を高田節で見事に推理している。
空き家事件以降のホームズ像との相違についてワクワクしながら読むことができた。
ホームズを知っておくと尚面白い。

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2024年09月17日

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いつもと毛色が違うと思っていたら、解説を読むと意外な共通点があったのですね。
シャーロック・ホームズは子供の頃に読んだ切りで詳しい記憶は殆ど無かったのですが、最近現代版のドラマを見たのでタイミングが良かった。
シャーロキアンのようなマニアックさは持ち合わせていないものの、大人版を読んでみたくなりました。

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2023年07月08日

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再読。
殆ど忘れてて新鮮に楽しめました。
推論のくだりは、子供の頃に疑問に思ったことのひとつの解をもらって、良かったです。
次作もまた楽しめそうです。

それにしても毎回カクテルがおいしそうで、ショートグラスを気取って傾けたい気分になります。

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2023年02月10日

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ネタバレ

毎回論文のような考察と殺人事件が混ざり合うシリーズ。今回はホームズ論に一石を投じる。普段ホームズにあまり興味が無い私からすると衝撃の展開だった。これを読んで以来ホームズを目にすると実はモリアーティなんだよな……、と考えてしまう。ホームズもきちんと読んでみたい。

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2021年02月17日

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読書録「QEDベイカー街の問題」4

著者 高田崇史
出版 講談社文庫

p239より引用
“食生活の偏り、それを正さずして、我慢し
ろだとか忍耐だとか精神力などという、形だ
けのお題目を唱えても、何にもならない。人
間の感情などは、いとも簡単に脳内物質にコ
ントロールされてしまうのだから。”

次より抜粋引用
“冒険
 回想
 生還
 挨拶
 事件簿”

 博学な変人薬剤師とその後輩を主人公とし
た、長編ミステリ小説。同社刊行作文庫版。
シリーズ第三弾。
 雪の降りそうな冬の日、主人公・棚旗奈々
が出勤すると上司と同僚が言い争いをしてい
た。どうやらクリスマスの出勤予定について
のことらしいが…。

 上記の引用は、太り気味な登場人物に対す
る評に関しての一節。
人は飲み食いした物から出来ているというの
は、誰も逃げる事の出来ない真実でしょう。
調子が悪いと感じた時は、体に摂り入れたも
のについて見つめ直すのが、復調への近道な
のではないでしょうか。
 全二作とは少し趣が変わり、海外の古典作
品の謎が扱われています。架空の小説が始ま
りでも、好きが高じて現実へ大きな影響を及
ぼすというのを思うに、オタクやマニアの情
熱は世界を変えるほど強く、世界共通なのか
もしれませんね。

ーーーーー

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2020年02月22日

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ホームズの謎が明らかに…。百人一首と六歌仙が相当時間がかかったのに対し1日で読めてしまうぐらいに簡単な謎解き。
祟の説が正しいのか❓❓

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2019年07月27日

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ネタバレ

QEDでタタリが展開する説って、そういう説を唱えている参考文献を元にしているのでしょうか? 
巻末の参考文献の内容まで改めていないので分かりませんが、もし、高田氏が自分で考えた説なら凄いと思う。
今回は、シャーロックホームズにまつわる謎に挑みますが、解き明かした解が凄かった。
そして、それにも増して次から次へと覆される事件の真相はミステリとしても大変面白かった。
シャーロックホームズは、児童書で読んで以来、リズムが合う翻訳本に巡りあえず読破できてないのですが、全巻読みたくなりました。

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2016年06月12日

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ネタバレ

Q.E.Dシリーズの3作目。ずっと本屋で探していたのに見つからず、ようやく読むことができました。

今回のテーマはシャーロックホームズで、いまや古典に域だとは思いますが、それでも百人一首とか六歌仙に比べればはるかに取っつきやすいお話です。(笑)
ていうか、書いてあることがすべて理解できたのは初めてかも・・・
まぁ、昔々にホームズは全部一通り読んでいて、それなりに知識があったから、かもしれませんが。

僕はシャーロキアンではないので、この本で述べられた様々な説がどの程度説得力のあるものかは判断しようがないのですが、どれも興味深いです。

たいして分量もないミステリの内容を巡って、世界中の人が研究をして、いろいろな説を唱えているということ自体がホームズという物語の魅力なんでしょうね。

最近はホームズに限ったことだけでなく、様々な文学作品の内容(背景ではなく)について考察がなされ、ネット上でも激論が交わされます。どの説が正しいとか間違いとかではなく、本書の言葉を借りるなら、みんな「虹を見ている」んだろうなと、そしてそれは一見不毛だし、周りから見れば無意味っぽいけれど、素敵な楽しみなんだと思いました。


それと、メインテーマではないですが、薬物って怖いし難しいなって強く思いました・・・
このシリーズを読んでいると、少しずつ薬物への知識と理解が深まりそうです。

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2015年09月17日

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今まで読んだ中では、一番タタルさんの長い説明が事件と関係していた感があり。シャーロキアンじゃないけど、ホームズは一通り読んでいるから分かるところばかりでそれも面白かった。

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2014年07月18日

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QEDシリーズの中でも異色だったので、何となく今まで読まずに来た。しかし、シリーズ完結がホームズの話ならば、読まぬ訳にはいかぬであろう、と思い読んだ。

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2014年06月11日

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QEDシリーズ3作目

シャーロックホームズを読みたくなりました!

落ち着いたら読みたいと思います!!

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2013年11月27日

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動機とは違うのですが、犯人の心情がどうにも理解できなかったですし、理解したくもありませんでした。ホームズの解の方はおもしろかったので、事件の方もスマートにいってほしかったなあと。ホームズと関連づけるには仕方のないことだったのかもしれないけど。

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2012年07月03日

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ネタバレ

内容(「BOOK」データベースより)
シャーロキアンのクラブ「ベイカー・ストリート・スモーカーズ」の
パーティーに出席した、桑原崇と棚旗奈々がまきこまれた連続殺人事件。
しかも現場にはダイイング・メッセージが。現実の事件と「ホームズ譚」の謎が交錯する中、
崇の推理がたどりついた真犯人とホームズの秘密とは?

好調シリーズ第3弾。


++++++

タタル&奈々が好き。
ミステリに出てくる女キャラって総じてうっとおしく感じるのですが(笑)
奈々ちゃんは本当に普通の女の子という感じで好きです。

このシリーズは読破したい(*´∇`*)

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2012年02月21日

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海外ドラマ「シャーロック」をみて、久しぶりに読み返す。「聖典」は全然読んでないわけですが…

以前読んだときの印象よりずっと、すっきりした解決でした。
あの時は、多分ホームズの謎の方が面白すぎて、事件はどうでもいいって感じで読み流していたから、事件の印象が、無駄に複雑に見えていたんだと。

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2014年11月08日

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ネタバレ

ホームズはコナンと大逆転裁判での知識しかないにわかですが、何とかギリギリついていけました。
きっともっと理解出来てた方が面白い気がします。

全編を通して古典文学ならではの議論と言うか…誰にも答えが分からないあの感じ…最高に好きです!
作者様( コナン・ドイル )が本当は何を考えてそうやって描写したのか…気になってしまいます。

事件の方は相変わらず『オマケ』のような感じで、それ以外がメインです。
ホームズ=モリアーティ教授説はにわかの私でも知っている位の説なので、出てきた時に「知ってる!これ知ってる!」と思いましたが、それすらにわかでした…笑

色々な説を読むうちに本当はどうだったのか…とても気になる1冊でした。

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2023年02月10日

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QEDシリーズ第3弾にして異色の一品。タイトルからわかるように、取り上げられるテーマはあの名探偵です。今回も主人公にとっては事件そっちのけでとある核心に迫っていくわけなのですが・・・ネタ、というか薀蓄が相変わらず多く、原作を読み返しながら進むと良い、というか見直さないとわからないところも屡。ラストの「ある核心」では衝撃の事実(結構有名な説のようですが)が明らかに

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2022年08月27日

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ネタバレ

今回はシャーロックホームズの謎について。
小学生以来読んでいないシャーロックホームズが題材ということもあって、読むことができるだろうかと思っていたが、さして大きな影響もなく読むことができた。
シャーロックホームズの謎を解く形で、実際の事件の謎も解いていく。むしろ、今回の事件を解きあかすためにホームズがテーマに選ばれたのではないかと思う。

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2022年01月05日

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コナン・ドイルの手によって世に出たシャーロック・ホームズという人物。
高い観察力と鋭い洞察力を持ち、広範囲にわたる膨大な知識を有している。
それらを論理的に構築し、推理を働かせ真実にたどりつく。
とても魅力的な人物である。
タタルは、ある種タブーともいえる領域に踏み込み、推理を展開していく。
語られる説は、そこまで読み込むからこそのファンなのだな・・・と妙なところで感心してしまった。

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2017年02月16日

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QED-3
ホームズマニアのサークルで起きた殺人事件。緑川先輩。
ホームズに詳しくなくても取っつきやすく読める。

C0193

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2017年02月07日

Posted by ブクログ

ホームズは一通り読んだくらいで覚えてないので、でてくるネタはふむふむ、と思うくらいなのだが、多重人格をもってこられると、なんかズルされた気になる。

妹とお兄さんのつながりも少し違和感があって、事件は解決したけど、気持ち的にシコリが残った感じ。
でも、シリーズまた読み続けよう、と思う。
その前に1と2を読まなきゃ。

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2015年06月24日

Posted by ブクログ

ホームズはあまり読んだことがないというか、多少読んだ気はしても全く覚えていませんでしたが、ホームズについての考察はとても面白かったです。高田崇史さんの本を始めて読みましたが、流石、専門の知識を活かしたトリックでした。その方面の知識は全く無いので、「ふーん」という感じでしたが。メモが表すモノのみ予想できました。突っ込みどころはいくつかありましたが、綺麗にまとまってるなーと感じました。

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2014年06月11日

Posted by ブクログ

シャーロキアンの集まりに誘われただけ、だったはずが
またしても事件とこんにちは。
しかも今回は容疑者、という形で。

シャーロック・ホームズは中学校の頃に読みました。
楽しく読んでいた覚えはありますが、これほどまでに深読みできるほど
読みふけってはいませんでした。
単にその都度、犯人はトリックは…程度で。
何だか論文書けそうです。

まったく関係なさそうなジキル氏とハイド氏が出てきたと思ったら
そういう事なのか…と思いきや、またもや推理は違う方へ。
人の記憶は当てにならない、というよりは
人の記憶改竄ってすばらしい、です。

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2013年09月29日

Posted by ブクログ

うーん、イマイチ。
どちらかといえば、日本史よりはホームズの方が興味をそそられるはずなんだが。

何しろ、まるで事件の方がメインの様なんだもの(!)。
主人公・崇の影も薄かった。今回は他でマニアな蘊蓄好きに事欠かないもんだから、正直お株を奪われていたかと。

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2014年05月26日

Posted by ブクログ

今回は歴史ミステリではなく、ホームズにまつわる謎を解き明かす。本筋の事件は別にたいしたことはないが、うんちくはマニアックすぎる。実際の歴史ではないところが異色か。

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2012年04月23日

Posted by ブクログ

前二作とは雰囲気がガラッと変わっています。今までのシリーズの中では一番ミステリ色が強いように感じました。現実に起こる事件とホームズの謎とのバランスが良かったように思います。タタルさんが暴いたホームズの秘密に関しては、私は素直に納得しましたが、シャーロキアンの方々からすると、やはり違った感想になるのでしょうか。

しかし、シャーロキアンの方々の活動(と言っていいのかな?)や、ホームズに対するたくさんの諸説など、色々と知ることが出来て、ちょっとした勉強になりました。

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2012年02月18日

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