あらすじ
安曇野・穂高で地元神楽衆の舞い手が刺殺される。
遺体の耳は削がれ、「S」の血文字が残されていた。
数日後、二人目の被害者が。
死の間際、彼女は「黒鬼」と言い残した。
鵜飼見物に石和を訪れていた桑原崇と棚旗奈々は、
フリー・ジャーナリスト、小松崎に呼び出され、事件現場へ向かう。
筑前博多近郊の古代海人・安曇族が移り住んだという地で起きた
哀しい事件の因果を桑原崇が解き明かす。QED長編。
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Posted by ブクログ
シリーズ物なので基本構造は割愛。
著者のここのところの作品は事件が無かったり事件性の薄いものが多かったが、今回はQEDであり、がっつり殺人事件。
勿論歴史の謎もしっかり解かれる。
安曇野周りを舞台にしているが、起源をたどり九州らへん迄一気に回収される。
機関で丁寧に語られた謎解きを踏まえている部分も多く、集大成レベルで下敷きにしているのでシリーズ既刊や、別シリーズ既刊を一通り読んでから読んだ方が面白く読めるはず。
諏訪の神社は好きで作中の橋のない神社も行った。
謎も多い印象で諏訪も読みたい。
Posted by ブクログ
読み終わってからかなり時間が経過しているので、ストーリーをほとんど覚えていないが、君が代の二番の歌詞に「鵜」が登場するという話が出てきて、驚いた。「君が代は千尋の底のさざれいしの鵜のゐる磯とあらはるるまで」といい、源頼政の歌とのことである。そして、鵜は、古代から非常に重要な鳥とされていて、古事記をはじめ、多くの古典に載っているようだ。こういった歴史の蘊蓄を読めるのも非常に面白い。歴史ミステリーに興味がある人におすすめです。
Posted by ブクログ
これは良かった。
お得意のタタラや虐げられたものたちの歴史を語りながらダイイングメッセージと複雑な人間関係の話しを描いた作品で良かった。
2960冊
今年188冊目
Posted by ブクログ
QEDシリーズ、長編。
今回の舞台は安曇野。筑前博多近郊の古代海人・安曇族が移り住んだという地で起きた哀しい事件の因果を桑原崇が解き明かす。
事件そっちのけで歴史蘊蓄を楽しむのがこのシリーズの醍醐味だが、今回は意外とダイイングメッセージとかちゃんと繋がっていて、ミステリらしさが出てたかな。とは言え、一方的なタタルの蘊蓄披露は現実的では全くないけれども。
安曇族の謎も面白かったけど、神功皇后のくだりは結構踏み込んでいて興味深かった。