高田崇史のレビュー一覧

  • QED Another Story 毒草師
    QEDシリーズよりおどろおどろしいというか…

    一つ目の化け物とか、水子とか、横溝正史感ある。

    家系図書くと結構酷い話。
  • QED 東照宮の怨
    東照宮の秘密がおもしろい。一度は行ってみたいな。
    殺人の動機がそれとはね。
    まあ人それぞれ。動機もそれぞれ。そんな殺人も歴史の中にはあるのかもしれない。
  • 采女の怨霊―小余綾俊輔の不在講義―
    小説としては、2人が奈良をウロウロしていろいろ考えているだけ。びっくりする日本史の説が出てくるねえ。
    ・天武は天智より年上で、皇室と関係ない下層の遊民。
    ・天智は天武に暗殺された。
    ・即位した大友皇子は天武に敗れて逃げる時に側近に殺された。だから石山寺の若宮に祀られている。
    ・天智の同母妹・間人皇女...続きを読む
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー
    タイトルに「新本格」と銘打ったアンソロジーなのに、ミステリ的にどうかと思うような作が多くて戸惑う。メフィスト賞関係の作家さんが多いだけに、むしろこれはミステリというジャンルの拡張だと肯定的に捕えるべきなんだろう。個人的ベストはクローズドサークルの定番をツイストしてみせる「囚人館の惨劇」。恩田陸氏の理...続きを読む
  • 源平の怨霊 小余綾俊輔の最終講義
    難しかったけど思ったより食いついていけた!ボリュームあった。もともとの知識が乏しいけど、馴染みのある地名がたくさん出てきて親しみやすかった。解説がまたおもしろかった。
  • 卑弥呼の葬祭―天照暗殺―(新潮文庫)
    神話の解釈は新しい視点でなかなか興味深い まあ逆張りっぽいと言えなくもないけど これは再読しつつDynalistに整理したい
    天照が神々に謀殺されてしまうのはなぜ? その理由が説明されてなかった まあいろいろと説明はつくんだろうけれど

    一方ストーリーのほうはミステリー小説としてはちょっと弱すぎると...続きを読む
  • 鬼門の将軍 平将門(新潮文庫)
    将門公のことは、歴史の授業でもドラマや映画でも見て知ってはいるものの、この本のように掘り下げて認識している訳ではないので新鮮でした。
    しかし、事件との結びつけ方がイマイチかな…
  • QED ベイカー街の問題
    ホームズはコナンと大逆転裁判での知識しかないにわかですが、何とかギリギリついていけました。
    きっともっと理解出来てた方が面白い気がします。

    全編を通して古典文学ならではの議論と言うか…誰にも答えが分からないあの感じ…最高に好きです!
    作者様( コナン・ドイル )が本当は何を考えてそうやって描写した...続きを読む
  • QED 憂曇華の時
    地元の安曇野が舞台ということで否応なしにテンションが上がる。諏訪の時もそうだったが、行ったことがある場所だと興味が更に倍増。
    安曇族という古代海人たちが辿った過酷な歴史を安曇野の地の謎と共にタタルが解き明かしていく。
    付随する殺人事件の関係者がその遠い昔の因縁を知らず知らずのうちに引き摺っているパタ...続きを読む
  • QED 出雲神伝説
    出雲、神話、神社、忍などなど題材は面白い。
    ミステリーとしては雑だなという感想しかない。
    この人の小説はミステリー小説というより歴史書として読むほうがいいかも。
    にしても、奈々ちゃんはタタルの言うことをなんでもかんでも「きっとそうなのだろう」って思ってちゃだめでしょ。
  • QED 百人一首の呪
    QEDシリーズの第一弾。自宅で殺害された企業のワンマンオーナーの犯行現場に残された百人一首はダイイングメッセージのようであり、百人一首に込められた藤原定家の意図を解明しながら事件の真相を探る歴史ミステリー。
    百人一首に関する知識が圧倒的に不足しているので充分に楽しめたと言い難いものの、こういった雰囲...続きを読む
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー
    『白』に続き『黒』。結構どれも特殊だった。以下、印象に残ったお話。
    ◆はやみねかおるさんのが一番好きかな。一番平和でした。初読みだったけど、『ディリュージョン社~』は読んでみたいと思った。
    ◆恩田陸『麦の海に浮かぶ檻』。死の味のキス。◆高田崇史さんの『QED~』もなかなか面白いと思った。へ~なるほど...続きを読む
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー
    新本格30周年記念アンソロジー…アンソロジーってあまり手に取ることはこれまでなかったけど、どうしても読みたかった恩田陸先生の 『麦の海に浮かぶ檻』を読むために手にしました。やっぱりいいなぁ…『麦の海に沈む果実』の番外編、主人公はあの人!だから、今そうなんだぁ~と納得できました。読めてよかったです!
    ...続きを読む
  • QED 東照宮の怨
    久し振りのQED。きたぜ南光坊天海。行きたいぜ日光東照宮。胡散臭さも含めて納得したような気になる安定のお楽しみ蘊蓄。主人公たちの人間関係も健全な学生集団のように安定してる。作者はいじる気ないのかな。いつもはおまけでしかない事件も今回は唖然。これはバカミスの括りでいい気がする。ちょい役にはもったいない...続きを読む
  • 読んで旅する鎌倉時代
    大河ドラマに合わせて書かれた短編小説
    ドラマも終盤になった今、逸話の違いが面白い。歴史上の事実だけは変えず、具体的な物語にするなら同じ逸話も印象が真逆な話にもなる。大河ドラマと小説とのコラボ、面白かったです
  • 神の時空 伏見稲荷の轟雷
    シリーズ⑥東京へ帰る途中、立ち寄った京都で再び不穏な空気が流れる中、伏見稲荷大社の鳥居に、4人の遺体が吊るされているのを発見される。そして、ドミノ倒しのように次々と倒壊する千本鳥居。『「お稲荷さん=狐」は大いなる勘違い!?』の帯が付いた今作。お稲荷さんの正体と狐との関係、そして注連縄などに飾る垂の本...続きを読む
  • QED 東照宮の怨
    最高傑作との呼び声も高い第4弾。 
今回のテーマは「三十六歌仙絵」と「東照宮」。そして、とある有名な童謡・・・今回の事件はおこるべくして起こった、と言ってもいい(くらいに歴史薀蓄とマッチしている)と思います。 
 このシリーズの犯人や重要な人物って、自分だけの世界、と言うか使命を持っている人が多いよ...続きを読む
  • QED ベイカー街の問題
    QEDシリーズ第3弾にして異色の一品。タイトルからわかるように、取り上げられるテーマはあの名探偵です。今回も主人公にとっては事件そっちのけでとある核心に迫っていくわけなのですが・・・ネタ、というか薀蓄が相変わらず多く、原作を読み返しながら進むと良い、というか見直さないとわからないところも屡。ラストの...続きを読む
  • QED 百人一首の呪
    高田氏の記念すべきデビュー作品であるとともにメフィスト賞受賞作。殺人事件がまだ現在の作品よりもテーマと関連づけられている、と思います。 
でもやっぱり、事件はおまけ程度であり(おおよその読者にとっても、主人公にとっても)、薀蓄をただ眺める形になる読者も多いのではないでしょうか。 
 ま、好きだからい...続きを読む
  • 采女の怨霊―小余綾俊輔の不在講義―
    古代史はきちんと把握していないと人物や関係性が分からなくなる。采女も初めて目にする言葉で神社もある。天皇に下賜された女性を指しているが誰の事を祀っているのか??高貴な人でなければ祭りまでしないはず。との疑問からどんどん明かされていく。けど、内容が把握できていないのでうまく説明できない自分にイライラ。