高田崇史のレビュー一覧

  • QED 源氏の神霊
    このシリーズを読んだのはじめてだったのですが、歴史好きにはたまらない話ばかりでしたね。ずーっと歴史講釈が続いた後、さらっと殺人事件も解決。源氏や平氏を意識している家系がどのぐらいあるのか全く身近ではないので、動機のあたりはピンときませんでしたが、このシリーズは殺人と歴史の融合を楽しむものなのかなあと...続きを読む
  • QED 神鹿の棺
    QED初読でしたが面白かった。
    日本の神話や歴代天皇の知識がなかったので読みにくさがあったが、他の作品も気になる。
  • QED 百人一首の呪
    殺人事件と百人一首の二つの謎に迫るミステリ。
    とにかく百人一首の歴史や蘊蓄が面白く、こんな深いもんなんやと感心した。
    そして謎を追った先にある一つの解釈は、もし作者がオリジナルで考えてたのであれば、めちゃくちゃ凄いと思う。普通にそれ単体で本が出版出来るレベルじゃなかろうか。
    その壮大な謎とは裏腹に殺...続きを読む
  • 江ノ島奇譚
    神奈川県の江ノ島を舞台にした時代劇ホラーと思いきや、実は稚児に恋した僧侶の悲しいお話です。
    江ノ島へ行かれたことがあればよりお話の世界観に浸れて楽しめるかと。
    江ノ島の洞窟や波が打ち寄せる稚児ケ淵、遠方を見渡せる岩壁の茶屋。
    子供の頃に何度も行き、何となくじっとりとした不気味さを感じたりしていました...続きを読む
  • QED 百人一首の呪
    百人一首の新説論と推理小説を無理やり合体させたような感じ。面白かったけれど、途中からこれは推理小説なのか?と思いながら読んでいた。
  • QED 百人一首の呪
    2024年3月号の「本の雑誌」の特集、メフィスト賞を探検せよを読む。メフィスト賞?、ああ、森博嗣さんのデビューに箔をつけるため作られた賞だった。森さん以降の受賞作を見え、へ~、こんな作家、作品が受賞してたんだと、本作を本屋に注文する。

    歴史ミステリーは久しぶり。百人一首についてのお勉強部分もサクサ...続きを読む
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー
    アンソロジー。

    『思い出の館のショウシツ』はやみねかおる
    『麦の海に浮かぶ檻』恩田 陸
    『QED~ortus~―鬼神の社―』高田崇史
    『時の舘のエトワール』綾崎 隼
    『首無舘の殺人』白井智之
    『囚人館の惨劇』井上真偽

    麦の海シリーズの入っているというので読みました。
    当時の謎の一部がわかったので...続きを読む
  • QED 龍馬暗殺
    今回はぐっと現代に近づいて幕末の龍馬暗殺がテーマ。
    たまたまこの前に榎本武揚に関する作品を読んでいたのでこの時代の世相が頭に入って残っており、普段より容易に読み進めることができた。
    とにかく卑怯な裏切りを繰り返してきた薩摩藩だけに、この仮説に一票です。
    ただ本シリーズらしい独自の理論展開は、時代が近...続きを読む
  • 江ノ島奇譚
    昔の時代の話にしては読みやすそうでしたが、理解するのが難しいことが多くありました。私の知識不足かもしれません。きっと話が分かる人には楽しめる本だと思います。
  • QED 式の密室
    古代史の謎が、現代の殺人事件と融合する物語。
    旧家の殺人事件の謎もどこか不気味で、面白かった。安倍晴明、陰陽師、古来からの鬼や狐信仰の印象も少し変わったかも。“人になれなかった”人達の悲しい歴史がそこにはあったのかもしれないなと思うと切ない
  • 卑弥呼の葬祭―天照暗殺―(新潮文庫)
    卑弥呼と邪馬台国、日本神話と現代の殺人事件、書いた人も大変だったろうな、凄く面白かった。

    でも面白かった部分は日本神話この部分で、殺人事件はおまけみたいだったな。

    神様が大量に出てきて、確認するために何度も戻りながら読んだ。

    再読すると更に面白さが分かりそう。
  • QED 源氏の神霊
    円熟味を増すQEDシリーズ。
    今回は鵺退治の英雄で77歳という高齢で挙兵した源頼政の謎にスポットライトが当てられ、タタルがその謎と共に源平合戦の真実を解き明かしていく。
    『平家』という強大な敵に対して、ここまで自らの正義や信念を最後まで貫いたカッコいい生き様の武将がいたとは知らなかった!
    タタルと奈...続きを読む
  • QED ~ventus~ 熊野の残照
    熊野詣の正しい順番と、何故その順番で回るのが正しいのか説明されていて面白かった。
    古い村にある風習には、悲しいものがある事が判った。
  • QED 式の密室
    今回のテーマは安倍晴明と式神。
    かつて朝廷がまつろわぬ人々を利権のために迫害し、彼等に鬼や獣の蔑称を付けて自らの行動を正当化していたという説は知っていたし、海外にも数多く見られることから恐らく本当だったのだろうとおもう。だけど、陰陽師が使役していたという式神が目に見えない理由が人間以下の存在だったか...続きを読む
  • 江ノ島奇譚
    丁寧な説明で江ノ島の物語、蘊蓄がよくわかるが江ノ島をよく知らないのでそうなんだぁで終わってしまう。歌舞伎も吉原と一緒だったとは。。
    この老僧と稚児の話が本当なら知識が増えた。
  • クリスマス緊急指令 ~きよしこの夜、事件は起こる!~
    高田崇史短編集。高田崇史といえば歴史ミステリーですが、ユーモアミステリーの「迷人対怪探偵」、群像劇の「オルゴールの恋唄」、私小説のような「茜色の風が吹く街で」とバラエティに富んだ内容になっています。歴史ミステリーももちろん収録。

    印象に残った作品について。
    「迷人対怪探偵」のシュールさが心地よい。...続きを読む
  • 神の時空 鎌倉の地龍
    シリーズ1作目、にしては、あまり説明もなく話がどんどん進んでいく。ある程度日本史が頭に入っていること前提で定説を覆す感じ。歴史好きな人は楽しめるかと。歴史は不得意だけど、怨霊祓う系が好きなのでシリーズ読もうかな。
  • 読んで旅する鎌倉時代
    それぞれの作者によって書かれた短編作品なので、色んな視点と手法で新鮮な気持ちで読むことが出来る。歴史的解釈はそれぞれなので、大河ドラマ鎌倉殿の13人とセットで見るための付録的な立ち位置で読むと面白い。
  • QED 憂曇華の時
    QEDシリーズ、長編。

    今回の舞台は安曇野。筑前博多近郊の古代海人・安曇族が移り住んだという地で起きた哀しい事件の因果を桑原崇が解き明かす。

    事件そっちのけで歴史蘊蓄を楽しむのがこのシリーズの醍醐味だが、今回は意外とダイイングメッセージとかちゃんと繋がっていて、ミステリらしさが出てたかな。とは言...続きを読む
  • 神の時空 鎌倉の地龍
    鎌倉幕府のひとつの説としては面白いと思うけど、主要人物の事がよく分からないまま進むので、最後までよくわからなかった。
    巻が進めば面白くなるかも?

    鎌倉・伊豆に行く予定ができたら、もう一度見たい。