高田崇史のレビュー一覧
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ネタバレQEDの3作目、『ベイカー街の問題』からのflumen(流れとうか河というか)で、タタルと奈々が緑川に呼ばれてシャーロキアンの展覧会出席するが、また事件が起こる。明らかにタタルと奈々の距離が縮んでいるし、外堀が埋まりつつある様子。大元のQEDシリーズに比べてカンナ的に短く軽く全く肩がこらない作品に仕上がっています。本作のウンチクは紫色について、源氏物語と大怨霊紫式部(導入篇っぽい)、ホームズ空白の2年を中心にコネタ満載。その他香道の源氏香などプチ蘊蓄EPも盛りだくさん。欲を言うと、もっとズッシリ読みたいですが、これからぼちぼち繋がって行く気配がぷんぷんしていてワクワクします。
ともかく、次は月 -
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ネタバレ天照大神は何者か。歴史を震撼させる騙りがそこにあった。日本の神様はもうほとんど怨霊じゃねぇかよ!
伊勢神宮に行くぞ!そう思いました。伊勢神宮から奈良県を経由して京都に行きたいですね。
歴史薀蓄としては面白かったけど、ミステリ小説としてはやはり…。なんというか、不器用。結局最後は吊り橋効果でゴールインかよ。きっと高田さんもタタルのように不器用で、ある事柄に偏執しているんだろうな。でもそれだから面白かったよ。
私も天照の存在には違和感を覚えていたんだよね。なんで神道って日本の祖先を祀っているのに、マイナーなんだろう。もっと騒がれないいんだろう。天皇陛下とか皇族の人が「天照大神が~ -
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ネタバレQ.E.Dシリーズの3作目。ずっと本屋で探していたのに見つからず、ようやく読むことができました。
今回のテーマはシャーロックホームズで、いまや古典に域だとは思いますが、それでも百人一首とか六歌仙に比べればはるかに取っつきやすいお話です。(笑)
ていうか、書いてあることがすべて理解できたのは初めてかも・・・
まぁ、昔々にホームズは全部一通り読んでいて、それなりに知識があったから、かもしれませんが。
僕はシャーロキアンではないので、この本で述べられた様々な説がどの程度説得力のあるものかは判断しようがないのですが、どれも興味深いです。
たいして分量もないミステリの内容を巡って、世界中の人が研究 -
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ネタバレ出雲なのに奈良が関わる…。神が集まる土地とは体面上の説で、そこは流刑地としての聖域だったという見方。興味深い。
今でこそ一大観光地の出雲大社。いや、昔から観光地として活動していた出雲大社。クーポン券を江戸時代から発行していた出雲大社。昔は杵築大社とよばれていた出雲大社。こないだブラタモリでやってたからタイムリー
出雲大社には行ったけど、なにか変な感じがしていた。国譲りとか暗い過去があったのはパンフレットとかにもあって、納得はしたんだけれど、なんかやっぱり浅い感じはしていた。その更に奥行きがあったとは!!
これはもう奈良県にも行ってきますは。たぶん楽しい物じゃなくてそーと―渋い旅行 -
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ネタバレ日本の一宮の不思議に迫る。日本各地の神社を観光するなら事前に読むべき本である。三種の神器はやはり妖しい物だった。
何も知らずに神社に観光にいってお参りをしている人。それは知らない間に封印のための魔力を朝廷に献上していることになっている。その祈りのエネルギーの総体は、封印されしあの人を閉じ込める。
…そんな若干厨二病はいった歴史解釈がおもしろい。どうせ昔の人だってロマンにあふれた厨二病だったと思う。だから遠からずなんだと思う。
読むよりも、まとめを書くのが大変な本。でも読んだらまとめをしないと理解できない本。まとめて初めて「わかる」本。
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p55 二種の神器?
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ネタバレ日本史の深読みミステリーシリーズ。なぜ熊野詣というものがあるにか。熊野古道ってただの厳しい山道がどうして大事なんだ!?
神武天皇の東征について詳しく書かれている巻。熊野は天皇家の発祥と大きく関わっていることが学べた。
熊野古道にでも行くときにまた読むことになるだろう。まだ行く気がないから読むのに身が入らなかった。
Ventusは事件が起きないらしい。解説されていた。今回の解説好きだな。
次回の布石になるらしい。
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p26 くまの
熊野は「隈野」と書いたと言われる隠国(コモリク)と呼ばれる土地だった。
紀伊の国は「牟婁」と呼ばれることもあるが、「室」から来 -
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”QED 出雲神伝説”高田崇史著 講談社文庫(2013/01発売)
(2011/10発売 講談社ノベルスの文庫版。解説:真中耕平)
・・・ひき逃げと惨殺事件に共通して残されていたのは、古の忍び”出雲神流”の籠の目紋であった。
また、”出雲神流”を追っていた人物の行方不明事件も発覚。
事件の真相は。
事件から九年後を描いた短編”QED ~flumen~ 出雲大遷宮”も収録。
・・・連続する事件と”奈良県の出雲”。
それぞれがうまくマッチングした作品でした。
”QED ~flumen~ 九段坂の春”のキャラクターも登場。
最終巻である次巻を前に大盛り上がりの一冊でした。