高田崇史のレビュー一覧

  • QED 鬼の城伝説

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    『しかし犯罪の動機なんて、幽霊みたいなもんだ。実はそこに何もなくても、見方によってはきちんと存在して見える。霧の中に浮かび上がる自分の幻のようなものだよ。それは、目の前に起こってしまった事件を、自分の心に納得させるための論理武装だからな。』

    あいかわらず素敵なプロット。第9作目。19作まであるから、しばらく困らないな。
    お約束の謎解きは実に素晴らしい!

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    2016年12月17日
  • 試験に出るパズル 千葉千波の事件日記

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    千葉千波の事件簿がサブタイトル、いとこのぴぃくんが語り手。論理パズルの物語仕立て。
    森博嗣が解説担当。
    C0193

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    2016年12月28日
  • QED ~flumen~ ホームズの真実

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    ネタバレ

    QEDの3作目、『ベイカー街の問題』からのflumen(流れとうか河というか)で、タタルと奈々が緑川に呼ばれてシャーロキアンの展覧会出席するが、また事件が起こる。明らかにタタルと奈々の距離が縮んでいるし、外堀が埋まりつつある様子。大元のQEDシリーズに比べてカンナ的に短く軽く全く肩がこらない作品に仕上がっています。本作のウンチクは紫色について、源氏物語と大怨霊紫式部(導入篇っぽい)、ホームズ空白の2年を中心にコネタ満載。その他香道の源氏香などプチ蘊蓄EPも盛りだくさん。欲を言うと、もっとズッシリ読みたいですが、これからぼちぼち繋がって行く気配がぷんぷんしていてワクワクします。
    ともかく、次は月

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    2016年11月15日
  • 軍神の血脈 楠木正成秘伝

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    久々に高田崇史が読みたくなって、読んでみた。
    楠木正成とか足利尊氏に興味が湧いたから、次はそっちに進んでみよう。

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    2016年08月17日
  • 軍神の血脈 楠木正成秘伝

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    楠木正成の謎を追う歴史ミステリー。説得力があり大いに引き込まれてしまい一気読み。こういうのははまるな。

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    2016年04月28日
  • QED ~ventus~ 鎌倉の闇

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    今回は鎌倉。
    北条氏や源頼朝何かについて話をしながら、鎌倉の街を回っている。
    殺人事件とかはどうでもいい。って感じで、ホントおまけ程度。
    このQEDで回ったお寺とかのガイドブック作ってくれないかなー。地図付き、ウンチク付きで。
    それを片手にお寺周りとかしてみたい。

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    2016年02月13日
  • QED 東照宮の怨

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    ネタバレ

    東照宮に展示されている三十六歌仙絵の歌が通常の物と異なるというタタルの発見から物語が始まるので、今回も和歌にまつわる話になるのかと思いましたが、メインの謎はタイトルどおり日光東照宮についてでした。
    天海僧正が京都を模したり風水や陰陽道に基づき寺社を配置して徳川の時代が長く繁栄する様に江戸の町を設計したという話は聞いたことがありましたが、その要となる東照宮を脇役に据える様な仕掛けとしていたなんて、その発想のスケールの大きさに圧倒されました。
    こんな謎の前には殺人事件さえ瑣末に思えます。

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    2015年12月16日
  • QED ベイカー街の問題

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    ネタバレ

    QEDでタタリが展開する説って、そういう説を唱えている参考文献を元にしているのでしょうか? 
    巻末の参考文献の内容まで改めていないので分かりませんが、もし、高田氏が自分で考えた説なら凄いと思う。
    今回は、シャーロックホームズにまつわる謎に挑みますが、解き明かした解が凄かった。
    そして、それにも増して次から次へと覆される事件の真相はミステリとしても大変面白かった。
    シャーロックホームズは、児童書で読んで以来、リズムが合う翻訳本に巡りあえず読破できてないのですが、全巻読みたくなりました。

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    2016年06月12日
  • QED Another Story 毒草師

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    たたるシリーズ読んでる人には、すでに知ってるウンチクもでてきて、読みやすかった。いつもよりミステリー度が強くて私は好きでした。

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    2015年10月10日
  • QED 諏訪の神霊

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    いつもより読みやすかったー

    物語をかき混ぜるさおりがいないからか?
    鴨志田くんや友達が沙織のちょっと歴史詳しいパートを担当の方って感じ。

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    2015年10月08日
  • QED ~flumen~ 九段坂の春

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    いいタイミングの短編集。

    祟さんの初恋!から始まり、奈々、くまつざき、御名形さんの過去、何処かでみんなが微かに繋がってること、みんな何処かですでに事件に関わっていたことwなどがわかった短編集。

    ウンチクも勿論あるけど、短編だから適度な量でよかったわー。

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    2015年09月27日
  • QED 伊勢の曙光

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    ネタバレ

    天照大神は何者か。歴史を震撼させる騙りがそこにあった。日本の神様はもうほとんど怨霊じゃねぇかよ!


     伊勢神宮に行くぞ!そう思いました。伊勢神宮から奈良県を経由して京都に行きたいですね。


     歴史薀蓄としては面白かったけど、ミステリ小説としてはやはり…。なんというか、不器用。結局最後は吊り橋効果でゴールインかよ。きっと高田さんもタタルのように不器用で、ある事柄に偏執しているんだろうな。でもそれだから面白かったよ。

     私も天照の存在には違和感を覚えていたんだよね。なんで神道って日本の祖先を祀っているのに、マイナーなんだろう。もっと騒がれないいんだろう。天皇陛下とか皇族の人が「天照大神が~

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    2015年09月27日
  • QED 河童伝説

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    現代の殺人事件と祟さんが絡まなかったのは珍しく、切り取ってつけた事件のようにも思えるが、いつもよりは読みやすかったなぁ。
    毒草師の出し方が次のシリーズへの伏線みたいだなぁ

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    2015年09月23日
  • QED ベイカー街の問題

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    ネタバレ

    Q.E.Dシリーズの3作目。ずっと本屋で探していたのに見つからず、ようやく読むことができました。

    今回のテーマはシャーロックホームズで、いまや古典に域だとは思いますが、それでも百人一首とか六歌仙に比べればはるかに取っつきやすいお話です。(笑)
    ていうか、書いてあることがすべて理解できたのは初めてかも・・・
    まぁ、昔々にホームズは全部一通り読んでいて、それなりに知識があったから、かもしれませんが。

    僕はシャーロキアンではないので、この本で述べられた様々な説がどの程度説得力のあるものかは判断しようがないのですが、どれも興味深いです。

    たいして分量もないミステリの内容を巡って、世界中の人が研究

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    2015年09月17日
  • QED 出雲神伝説

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    ネタバレ

    出雲なのに奈良が関わる…。神が集まる土地とは体面上の説で、そこは流刑地としての聖域だったという見方。興味深い。



     今でこそ一大観光地の出雲大社。いや、昔から観光地として活動していた出雲大社。クーポン券を江戸時代から発行していた出雲大社。昔は杵築大社とよばれていた出雲大社。こないだブラタモリでやってたからタイムリー

     出雲大社には行ったけど、なにか変な感じがしていた。国譲りとか暗い過去があったのはパンフレットとかにもあって、納得はしたんだけれど、なんかやっぱり浅い感じはしていた。その更に奥行きがあったとは!!
     これはもう奈良県にも行ってきますは。たぶん楽しい物じゃなくてそーと―渋い旅行

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    2015年09月16日
  • 鬼神伝 神の巻

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    薄いのであっという間に読み終えてしまった。面白かったけど、あまりにもあっさりとさらっとしていて物足りない。

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    2015年06月23日
  • 鬼神伝 鬼の巻

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    現世に戻ってしまうの?!と最後は予想に反していたのだけど、伏線もあったし次巻も楽しみ。
    興味深くて一気に読んでしまった。

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    2015年06月16日
  • QED 神器封殺

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    ネタバレ

    日本の一宮の不思議に迫る。日本各地の神社を観光するなら事前に読むべき本である。三種の神器はやはり妖しい物だった。


     何も知らずに神社に観光にいってお参りをしている人。それは知らない間に封印のための魔力を朝廷に献上していることになっている。その祈りのエネルギーの総体は、封印されしあの人を閉じ込める。
     …そんな若干厨二病はいった歴史解釈がおもしろい。どうせ昔の人だってロマンにあふれた厨二病だったと思う。だから遠からずなんだと思う。

     読むよりも、まとめを書くのが大変な本。でも読んだらまとめをしないと理解できない本。まとめて初めて「わかる」本。




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    p55 二種の神器?

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    2015年06月09日
  • QED ~ventus~ 熊野の残照

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    ネタバレ

    日本史の深読みミステリーシリーズ。なぜ熊野詣というものがあるにか。熊野古道ってただの厳しい山道がどうして大事なんだ!?


     神武天皇の東征について詳しく書かれている巻。熊野は天皇家の発祥と大きく関わっていることが学べた。


     熊野古道にでも行くときにまた読むことになるだろう。まだ行く気がないから読むのに身が入らなかった。

     Ventusは事件が起きないらしい。解説されていた。今回の解説好きだな。

     次回の布石になるらしい。

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    p26 くまの
     熊野は「隈野」と書いたと言われる隠国(コモリク)と呼ばれる土地だった。
     紀伊の国は「牟婁」と呼ばれることもあるが、「室」から来

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    2015年05月19日
  • QED 出雲神伝説

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    ”QED 出雲神伝説”高田崇史著 講談社文庫(2013/01発売)
    (2011/10発売 講談社ノベルスの文庫版。解説:真中耕平)

    ・・・ひき逃げと惨殺事件に共通して残されていたのは、古の忍び”出雲神流”の籠の目紋であった。
    また、”出雲神流”を追っていた人物の行方不明事件も発覚。
    事件の真相は。
    事件から九年後を描いた短編”QED ~flumen~ 出雲大遷宮”も収録。

    ・・・連続する事件と”奈良県の出雲”。
    それぞれがうまくマッチングした作品でした。
    ”QED ~flumen~ 九段坂の春”のキャラクターも登場。
    最終巻である次巻を前に大盛り上がりの一冊でした。

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    2015年04月14日