高田崇史のレビュー一覧
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「館」をテーマにしたアンソロジー。新本格30周年記念アンソロジー第3弾。
はやみねかおる『思い出の館のショウシツ』
メタブックという設定が面白い
恩田 陸『麦の海に浮かぶ檻』
シリーズものの外伝(シリーズ未読…)
高田崇史『QED~ortus~ ―鬼神の社―』
こちらもシリーズものらしき。理屈っぽい先輩
綾崎 隼『時の館のエトワール』
タイムリープとSFチックと思わせて、こう来るか
うん。ヒロインの感想に同じ。
白井智之『首無館の殺人』
グロい。汚物方面でもグロ、トリックもグロ、例えの表現すらも。
井上真偽『囚人館の惨劇』
先の読めない展開
シリーズの外伝が多いのと、ミステリー要素は少なめな印象。白の方が好みかな -
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ネタバレ――
くわばら、くわばら…!
表紙に騙されてはいけない。
高田崇史の出雲もの、ということで手にとってみたものの、これは文庫一冊で収まるものじゃないなぁ…一応殺人事件は起きるしそれも解決するんだけれど、これ一冊でシリーズのプロローグ、という感じ。なので消化不良感はすごい。
題材が古事記と出雲国風土記を通して出雲の謎に迫る、というところなのでまず予備知識が大量に必要で、しかもそれをライトに描こうとしているからなのか、いまいち鼻白む感じもある。そして文系のマスタってこんなもんでいいのか? という感じも。そもそも高田さんの軽いタッチがあんまり得意じゃない。もっとこう、読者置いてけぼりの学術書か小説かわからんようなのがいいとこ出ると思うんだけどな。
でもきっと全編を通して読めばひとつの歴史解釈としてしっかり読ませてくれるんだろうな、というところで、続刊が揃うまで保留しましょう。評価も保留で☆3。
このあと奥出雲、京都、奈良と旅は続くようなので、紀行文としても楽しめるやも。ノベルスで揃えたほうが早いか…? ふ~む! -
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畿内から九州に攻め込んだ饒速日命(天照ー日本の命名者)は隼人たちを平らげた神武天皇に謀殺され天岩戸に葬られ、その代わりに卑弥呼が天照大神祭り上げられた。しかし卑弥呼も日蝕時のスケープゴートとして殺害される。台与(市杵嶋姫命)も神武の東征の際に殺害され、宇佐に葬られる。伊勢神宮も宇佐神宮も殺害された者たちの鎮魂の社なのだという。うーむ、すごい説だ。読んでいると納得させられてしまう。これに絡んで殺人事件がいくつも起こるのだが、無理やり作ったあり得ない事件で、茫然としてしまうが、まあそこは…。とにかく著者の説を押し通すための小説なのだ。面白いですが。
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ネタバレ「鬼門の将軍」「七夕の雨闇」に出ていた萬願寺響子&漣の従兄弟コンビのシリーズ。
すっかり忘れていましたが、今回事件に巻き込まれる主人公たちは先の作品に既に登場していたようです。しかしながら、結局のところ謎解きするのはQEDシリーズの桑原クン。毒草師の御名形史紋とも繋がりがあるため、彼もちょっぴり名前だけ登場。
正直なところ、高田作品の読者に事件ミステリの謎解きを期待している人はほとんどいらっしゃらないと思うので、、、とりあえず歴史ミステリの薀蓄をひたすら説いていただきたいのが本音。なので、響子と漣のくだりは正直要らない、、、(苦笑)まぁ、響子が歴史にど素人な分、初歩的な説明から入れたのは良かったけれども。
卑弥呼の代替わりと天照大神の大岩戸伝説を絡めた薀蓄は興味深かった。日本神話の伝説が実際は人間を神格化するように作り替えらえたモノだとすれば、いろいろ納得できることも多い。まぁ、出来れば、変な合いの手はいらないから、スムーズに歴史解説をしていただきたいな。 -
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ネタバレ今回のQEDは熊野三山。学薬旅行の旅に事件にと思うのだけど、タタルと奈々ちゃんを東京外に引っ張り出すためにはこれしかないか(笑)。
途中途中で入る語り手の独白が敢えて同一人物のかのように混乱させるよう な構成になっているけど、結構早い段階から家族構成で気づいてしまうオチ(笑)あり。とはいえ、今回は本題は事件ではなくて熊野三山に隠された歴史の方。熊野は行ったことないながらまったく畑違いだけど、Great traversを見ていたので、大峯奥駈道、那智、吉野あたりは映像で頭に残っていたので助かった。。。(QEDは読むときに地図とか神々の家系図とかが必須) -
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読書録「QED河童伝説」3
著者 高田崇史
出版 講談社文庫
p275より引用
“「しかし、ちょっと待てよ。ということは、
そのゴルフクラブだ、コースだのっていう代
金は、もしかして全て薬の代金に乗っかって
るってことかよ」
「そう……いうことですね。こりゃ酷い」
「なんだよ。結局はその金は、我々と健康保
険組合とで支払っていることになるじゃない
か。随分とまた嫌な話だな」”
目次より抜粋引用
“山童
水虎
兵主部
駒曳法師
川太郎法師”
博学な変人薬剤師とその後輩を主人公とし
た、長編ミステリ小説。同社刊行作文庫版。
シリーズ第十三弾。
夏も本番に差し掛かろうとする七月半ば、
主人公・棚橋奈々の上司は風邪気味で、その
様子から話は風邪薬・抗生物質・抗菌剤へと
移っていき…。
上記の引用は、医者と製薬会社の営業につ
いての刑事の会話。
これがどの程度本当にあることかは知りませ
んが、横領や着服が事件になって表に出ると
ころをみると、良くある話なのかもしれませ
んね。自分たちが思っている以上に、必要の
ない支出をさせられているのであれば、大き
な病気にかかった時の対応について、よく考
えておいた方がいいのかもしれません。
主人公・奈々の妹のキャラクターが少しう
るさく感じてしまいました。ファン層を広げ
るための話の展開なのかもしれませんが…。
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読書録「QED東照宮の怨」3
著者 高田崇史
出版 講談社文庫
p246より引用
“ 色々な知識は、持っているに越したこと
はないが、持っているからといって、それ以
上先に進まなければ、何の意味もない。自分
が、辞典やCD-ROMになるのではなく、それを
活用してこそ、その人間にも資料にも、初め
て価値が出てくるのだから。”
目次より抜粋引用
“阿形
其の市
其の爾
其の惨
其の死”
博学な変人薬剤師とその後輩を主人公とし
た、長編ミステリ小説。同社刊行作文庫版。
シリーズ第四弾。
忙しい夏場を乗り切り、少し落ち着いて薬
局の仕事に励む主人公・棚旗奈々。次に来る
風邪のシーズンに備え、気持ちを整えている
時期のはずが、人の入れ換わりが起こり…。
上記の引用は、日光東照宮についての主人
公・桑原の説明を受けた、棚橋奈々の胸の内。
活用できる知識を持って何かを成すのは、大
事な事なのでしょう。しかし、何の役にも立
たない知識が増えることに喜びを覚えるのも
人の営みらしいですから、隣に居たら便利な
辞書のような人になるのも、面白いかもしれ
ません。ネットで検索する時代になって、も
う必要ともされないのかもしれませんが。
歴史上の出来事とそこに隠された人の思惑、
それが回り巡って現代で事件となる。ミステ
リ好きでなくても面白いシリーズではないで
しょうか。
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