篠田真由美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
建築探偵桜井京介シリーズの長編13作目。
建築探偵シリーズでそれらしい建築物も出てくるけど、
今回一番印象深かったのは舞台となった別荘地です。
クローズドサークル。
厳密には違うけど雰囲気はそんな感じでした。
一般には知らされていない選ばれし者のみの別荘地。
上高地のような自然の中にあって、
出入口のゲートも外からは分からないように隠されていたりして。
一度でいいから行ってみたいけど、実在したらメチャ高必至です。
京介はほとんど登場しません。
蒼と蒼の恋を見守る深春の目線で話は進みます。
その為か別荘地の雰囲気が成せる業か、
終始惑わされているような感じが付きまといました。
裏でいろいろ動いてたらしい京介は最後のほうで登場しますが、
その京介の推理の展開をもうちょっと読みたかったかな。
あと、少女の独白なんかも挿入されてて全体的にちょっとウェット。
どちらかというと淡々とした文章の中での推理が好みなので、
少し感情過多に感じました。
まぁ主題が十代の恋ですし。
シリーズファイナルに向けて盛り上げていこうということなんでしょう。
見守る深春の独白なんか、まるっきり父親でした。
最後が意味深な終わり方だったので、
次回作は待ちに待った京介の生い立ち編かなぁ。
新書版(?)で完結しているのは知っていますが、
我慢して文庫版が出るのを待ちたいと思います。 -
Posted by ブクログ
舞台をインドと日本にしたのが面白い。
それにヒンドゥーはまだまだ私にとっては未知の世界なので、でてくる言葉や意味もおもしろく読むことができた。
本書は「建築探偵桜井京介」シリーズの2作目。
建築に関してもでてはくるものの、それほど重要な位置にはおかれていません。
でも、おもしろくサクサク読めるのはやはりすごい。
でもでも、種明かしに・・・それを使うのかぁ~っていう部分は無きにしも非ず。
だけど、シリーズ本ってハマると最後・・・読まずにはいられません^^
ま、本書はシリーズの中でも悪くない方がだとは思います。
切なさを描かせると天下一品に思います、篠田氏作品は。胸がキュ~ンってなるんですよねぇ~。だからやめられません!(笑) -
Posted by ブクログ
「シリーズ物は終わりを見失い、ダラダラと惰性のように続けてしまうのが最も見苦しい」というような趣旨を、確か燔祭の丘で書いてらっしゃいましたよね…と突っ込む声もあるでしょう。
私自身もそう思いつつ、それでもやっぱり一緒に年を取ってくれる彼等との再会が嬉しい。おかえりなさい、桜井京介!
不惑にして未だ年齢不詳の美貌を誇っているイケメン探偵と、三十路半ばにしてまだまだ学生でいけるらしい蒼君ですか…ありがとうございますmgmg←
すっかり立派な社会人になった蒼が、困難に直面した人にすっかり立派な家政夫(笑)になった京介を紹介して、京介が「本当に真実知りたいの?」「真実知ったら余計辛いかもよ?」と脅しつつもしっかり探偵する、安楽椅子探偵物です。…謎そのものはかなり物足りない内容ですが…←
本シリーズの中では、周囲の人間にのみ分かりにくい優しさを垣間見せていた京介が、やっぱり分かりにくいけど赤の他人に対しても見せた気遣いが、ちょっぴり新鮮なのでした。彼、こんなに穏やかに話す人だったっけ?
父親との確執が解消し、いったんは蒼や神代教授のもとを離れた彼の何らかの心境の変化があったのかもしれません。シリーズ物以外はほとんど追ってないので、もしかしたらその辺で触れられてるのかしら…。
ミステリファンが、シリーズを読まずにいきなりここから入ると、かなり物足りないと思います。
が、京介や蒼と一緒に年を取ってきた読者にとっては、長年会っていなかった友人と久しぶりに会えたような心地にさせてくれる作品ではないでしょうか。
◎黄金の薔薇を手にして…日本画の巨匠の養女にして才能溢れる若き新鋭が、パーティの席上で乾杯直後に中毒死した。PTSDに悩む被害者の義弟は、スクールカウンセラーに不思議な男を紹介されるが…。
◎それは魔法の船…「彼を殺したのは、君達の中の誰だ?」不審死を遂げた古書店店長の無念を晴らそうと、読書倶楽部のメンバー達を追求していたオーナーが、店内に設置されたバスタブに浸かった遺体となって発見された。関係者とのメールのやり取りの中で、桜井京介は推理を進めていくが…。
◎白くてちっちゃな死の天使…「いじめに対する復讐を学園祭当日に決行する」--物騒な犯行予告文が、有名女子高に届けられた。厳戒態勢の中で祭りの準備が進められたが、とうとう犠牲者が出てしまう。やがて、奇妙な絵を描いた少女が容疑者候補に浮上し、蒼は京介に助力を乞うが…。
◎さくらゆき…少女と神代の会話。少女の名前に込められた想いと、亡き祖母との擦れ違い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ吸血鬼もの。2巻。
前回が貴族的耽美な吸血鬼描写が多い(?)なら、今回は吸血鬼って不自由だな、という描写の多い巻。
日光に当たればやけどするというのは、一日の半分が太陽で構成されている世界は住みよいものではないでしょう。そして夜の恩恵のもとでしか行動できない生き物は、そうでない生き物の手を借りなければ生活がままならないというのはあらゆる話に共通して、より耽美ととるか、哀れととるか。
血を糧にするか、そうでないかも吸血鬼ものでは状況を左右しますね。
この物語は中世あたりの世界観で、吸血鬼種族=貴族という位置付け。
吸血鬼の若君とその友人であり従者である少年のお話。
ああ、でもキャラクターとしては吸血鬼の姫君と東洋系の少女のペアもなかなか好きです。少年ペアより、なんだか殺伐としてますが。
表題の「黎明の書」について、ちょっと内容が見え隠れしてきたような感じですね。