篠田真由美のレビュー一覧
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「シリーズ物は終わりを見失い、ダラダラと惰性のように続けてしまうのが最も見苦しい」というような趣旨を、確か燔祭の丘で書いてらっしゃいましたよね…と突っ込む声もあるでしょう。
私自身もそう思いつつ、それでもやっぱり一緒に年を取ってくれる彼等との再会が嬉しい。おかえりなさい、桜井京介!
不惑にして未だ年齢不詳の美貌を誇っているイケメン探偵と、三十路半ばにしてまだまだ学生でいけるらしい蒼君ですか…ありがとうございますmgmg←
すっかり立派な社会人になった蒼が、困難に直面した人にすっかり立派な家政夫(笑)になった京介を紹介して、京介が「本当に真実知りたいの?」「真実知ったら余計辛いかもよ?」と脅 -
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ネタバレ吸血鬼もの。2巻。
前回が貴族的耽美な吸血鬼描写が多い(?)なら、今回は吸血鬼って不自由だな、という描写の多い巻。
日光に当たればやけどするというのは、一日の半分が太陽で構成されている世界は住みよいものではないでしょう。そして夜の恩恵のもとでしか行動できない生き物は、そうでない生き物の手を借りなければ生活がままならないというのはあらゆる話に共通して、より耽美ととるか、哀れととるか。
血を糧にするか、そうでないかも吸血鬼ものでは状況を左右しますね。
この物語は中世あたりの世界観で、吸血鬼種族=貴族という位置付け。
吸血鬼の若君とその友人であり従者である少年のお話。
ああ、でもキャラクターとし -
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ネタバレわかっていたとも、読み始めたらサクサク読んでしまうだろうとは。
篠田さんの吸血鬼もの。題材からしてうん、絶対好きだと思ってた。
そしてやっぱり好きだったよ。「龍の黙示録」も大人風味で、キャラも話も大好きでした。
今回は少年少女。
舞台もばりばりにファンタジー。
続きが楽しみです。3巻まであるから、しばらく楽しめる。
それにしても、吸血鬼って強いのか弱いのかわからない存在ですよね。
この非常に歪な設定が人々の好みなのかもしれません。(なんたって人間は矛盾の生き物)例にもれなく、私も大好きな題材です。
ところで、黎明の書って題名にまだ触れてないような・・・。 -
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龍緋比古シリーズの5作目です。
今回はなんと、意識だけを飛ばすという方法で過去に行きます。
龍の能力って・・・。
ここまでくると何でも有りですね。
龍が800年前に出会った少女ロザムンド。
異端とされたカタリ派の信徒として殉教した12年後に転生します。
その場にいた龍は当時その真偽を見定めることができなかったので、
セバスティアーノと共に過去に行って確かめようというのです。
何故連れて行くのがセバスティアーノかというと、
龍の意識を読んでロザムンドの夢を見たことから、
他の能力同様テレパス能力も高いと分かった為でした。
何だかもう神様だったり特殊能力だったり不死身だったりと、
いろいろなスペッ