篠田真由美のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
函館の郊外の豪邸に住む家族の物語。つか、悲劇か。
まぁ、いいんだけどね。
なんか、んん、ってなってたら、やっぱりこういうことかと…。
うーん。
篠田真由美は、<女性>というものがそこまで嫌いか、とすごく思ってしまった。主人公は、そうじゃないってテイにはなってるけど、結局は自己否定の延長にあることで、それって永遠に報われることがない否定なんじゃないかと思うわけだ。
ともあれ、これにでてくる<女性>たちが、そろいもそろって酷いです。
まぁ、男性もロクでもないんだけど。
ん、結局ろくでもない人間が集っていたって話か。
ゴシック小説なので、雰囲気で読ませるっていうのは基本 -
Posted by ブクログ
建築探偵桜井京介シリーズの短編集。
まだ蒼とも深春とも出会う前の京介15歳の頃から、
蒼が晴れてW大に入学する頃までの、計10編。
過去形で思い出語りの形を取っているものもあるので、
実際の期間はもっと短いのかな。
本編シリーズ程大事件が起こる訳ではないですが、
周辺で起こる不思議な出来事に京介が解説をつけるという感じです。
こうまとめてしまうと単純そうですが、
京介の思い出の中の出来事で本人を三人称で話したり、
固有名詞を排除した文章だったり。
ちょっと不思議な感じになっています。
京介が海外を放浪していた時の話もあるんですが、
あの海外旅行中の「異邦感」とでもいうのか、
自分が属さ -
Posted by ブクログ
惜しい。まことに惜しい。大傑作になる可能性を秘めた構想だったと思うのだけれど、きれいにまとめて終わってしまったために凡作になってしまった。
冒頭から格調のある華麗な文章で幕を開け、その後に続く何章かの不条理劇は快哉を叫びたくなるような出来映えだった。第三章の「炎の髪」が特に良い。なのに、第七章の「飢える男」のあたりから各章を無理やり関連させようとする意図が見え隠れし、第八章の「化金石」に至ってはもう謎解きに入ってしまう。これは興醒めだ。第九章「こともなし」ではすでに物語は混乱し、第十章「荒野より」では説明に終始する。惜しい。まことに惜しい。第十一章はもう蛇足以外の何者でもなく、せっかくの物語世