篠田真由美のレビュー一覧

  • angels 天使たちの長い夜

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    ■夏休み、学校の死体。誰もが怪しい

    夏休み、人けのない校庭に男の死体が転がっていた。校内には15人の生徒だけ。警察へは通報せずに、生徒たちによる犯人捜しが始まる。微妙に絡み合う人間関係と錯綜するアリバイから浮かび上がる意外な犯人は?蒼こと薬師寺香澄が活躍する「建築探偵シリーズ」の番外編。

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    2013年03月29日
  • 桜闇 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ■人と館が織り成す魅力的な10の謎

    艶やかに咲く枝垂れ桜の下で、老人が毒を盛られた。容疑者は彼の美しい妻、だが物証はない。事件を目撃した桜井京介は不可能犯罪の謎を解明したはずだったが?16歳の日の忘れえぬ事件を語る表題作を始め、眩暈を誘う「二重螺旋」4部作など、魅力的な10の謎を収録。シリーズ初の短編集、待望の文庫化!

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    2013年03月25日
  • ホテル・メランコリア

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    たいへん美しい本でした、中の写真や装丁も含めて。舞台は横浜(地元!)、ゆうらりと流れる時間の中に佇むホテルとその中で生きた人々。異国の匂い、赤い血、白い百合、黄昏、紫のガラスの瞳、美しく儚く、哀しく、でもどこかたくましい。好き嫌いはありそうだけど、幻想譚好きな人にはおすすめ。

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    2013年03月22日
  • Ave Maria アヴェ マリア

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    ■封印された過去が蘇り、血の惨劇の真相が今、語られる!

    血塗られた薬師寺家事件の惨劇から14年。時効の完成を目前にして、唯一の生存者である蒼こと薬師寺香澄のもとに謎めいた封筒が届く。カードにはただ一言「REMEMBER」。そのことばに急き立てられるように記憶をたどる蒼の脳裏に、やがて明滅する過去の映像、耳に流れる旋律。『原罪の庭』の真相に新たな光を与える建築探偵番外編。

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    2013年02月25日
  • ホテル・メランコリア

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    横浜にかつて存在していたという小さなホテルを巡る8編の短編集。
    ある老婦人からの依頼で当時の事を調査していく主人公。
    当時の記憶を有するであろうホテルの元従業員や関係者達の口から語られる懐古の物話は、どこか奇妙で、仄かな悪意や愛憎、死の影が見え隠れする。
    彼等の謎めいた記憶の断片は、果たして真実なのか、幻なのか。
    そして新たな真実と謎を纏い、物語の幕は下ろされる。
    現実と幻想の狭間で揺れ動く、美しさと醜さを併せ持つ幻想譚。
    面白かったです。

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    2013年02月25日
  • センティメンタル・ブルー 蒼の四つの冒険

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    ■蒼が11歳から20歳までに出合った4つの事件――

    はじめてのガールフレンドは、深い闇のような秘密を抱えていた(「ブルーハート、ブルー スカイ」)。私立向稜高校で鬱屈した生徒たちを結びつけたのは世間を騒がせた「あの事件」だった――(「ベルゼブブ」)。深夜のひとり芝居「鏡の中のアリス」が最後の舞台となった女優にまつわる哀切きわまる2つの悲劇。――(「ダイイング メッセージ《Y》」「センティメンタル・ブルー」)蒼が12歳から20歳までに出合った4つの事件の物語。蒼のひたむきさが胸に迫る、傑作番外編

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    2013年02月24日
  • 建築探偵桜井京介の事件簿 未明の家

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    ネタバレ

    【設定・プロット】・・・B
    【舞台】・・・B
    【登場人物】・・・B
    【トリック・仕掛け】・・・C
    【緊張感・恐怖】・・・C
    【感動・爽快感】・・・C
    【やられた!】・・・D

    【総合】C
    はじめて手に取る篠田真由美氏の桜井京介シリーズ、序盤の方が面白いという変わった印象、芸が細かいけどサラっと読みたい人には少々難解かも。建築が好きな方、間取りファンは読んで損はしない。「蒼」の本名が気になる。

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    2013年02月07日
  • 綺羅の柩 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ■シルク王はいずこへ?

    1967年イースターの休日、マレーシア山中の保養地から消えたシルク王、ジェフリー・トーマス。彼の行方は今なお杳(よう)として知れない。
    それから30余年、軽井沢の別荘、泉洞荘で、絢爛豪華な絹の布に埋まってひとりの老人が不審死を遂げた。奇妙な縁に導かれて京介、蒼、深春たちはマレーシアはカメロン・ハイランドにある月光荘(ムーンライトコテッジ)を目指す。そこで見出した真相とは。

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    2013年02月05日
  • 仮面の島 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ■舞台はヴェネツィア!トラベルミステリ編

    イタリア人実業家の亡夫から相続した、小島の館に隠棲する日本人女性=レニエール夫人。彼女から鑑定の依頼を受けヴェネツィアを訪れた神代教授と京介だったが、跡を追った深春、蒼と合流そうそう島の売却を巡るトラブルに巻き込まれる。そして不可解な殺人事件が! 文庫版特典「蒼のヴェネツィア案内」も収録。

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    2013年02月03日
  • 美貌の帳 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ■美しさは罪なのか? 修羅の舞台の幕が開く

    伝説の名女優・神名備芙蓉が28年ぶりに復活。伊豆の会員制高級ホテル(オテル・エルミタージュ)で三島由紀夫の『卒塔婆小町』を演じ、老婆から美女へ見事に変身してみせる。だがその後、演出家の失踪、ホテルオーナー天沼龍麿の館の放火、芙蓉への脅迫と怪事件が相次ぎ、さらなる惨劇が!? 京介の推理が40年に亘る愛憎を解く!

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    2013年02月07日
  • 玄い女神 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ■過去と現在が絡み合う謎

    インドのヴァラナシの安宿で、橋場亜希人は、胸全体が陥没した状態で死んでいた。だが回りに凶器もなく、ドアは完全に閉ざされていた。10年後、橋場の恋人だった狩野都は群馬山中に「恒河館」を建て、当時の旅行仲間たち、そして桜井京介を招く。ミステリアスな「館」で展開される事件の真相解明劇。そこへ、さらなる悲劇が……。過去と現在が複雑に絡み合う謎を、京介はどう解き明かすか?

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    2013年01月19日
  • 綺羅の柩 建築探偵桜井京介の事件簿

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    今回の語り手は深春です。背景となっている事件は、
    実在したタイのシルク王と呼ばれたジム・トンプソンの
    現在も謎のままであるという失踪事件が元になってます。
    いつものことながら京介を巻き込むのは朱鷺です。
    そして今回の登場人物は遠山や綾乃だけでなく
    「意外すぎる再会」と章タイトルにもなっている懐かしの
    黒死館殺人事件の愛読者も登場します。
    ただいつもの緊迫感もなければ危険な目にも遭わないので
    物足りない感じはします。
    まぁ~京介達とマレーシア旅行を楽しんだと思えばいいか♪
    真相は悲劇的で、結果も悲劇に終わったんだけどね・・・

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    2013年01月13日
  • 閉ざされて

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     函館の郊外の豪邸に住む家族の物語。つか、悲劇か。
     
     まぁ、いいんだけどね。
     なんか、んん、ってなってたら、やっぱりこういうことかと…。
     
     うーん。
     篠田真由美は、<女性>というものがそこまで嫌いか、とすごく思ってしまった。主人公は、そうじゃないってテイにはなってるけど、結局は自己否定の延長にあることで、それって永遠に報われることがない否定なんじゃないかと思うわけだ。
     ともあれ、これにでてくる<女性>たちが、そろいもそろって酷いです。
     まぁ、男性もロクでもないんだけど。

     ん、結局ろくでもない人間が集っていたって話か。

     ゴシック小説なので、雰囲気で読ませるっていうのは基本

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    2012年11月05日
  • 閉ざされて

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    終盤の展開や開示される出来事が
    ほぼすべて事前に想定できていたので
    驚きがなかった。予定調和。

    それでも読後感の良い作品は沢山ある
    けれど、この作品の場合はイマイチ。

    あとがきの記述を見ても、作者自身は
    叙述トリックを駆使した小説を書いた
    つもりっぽいし・・・残念な話かな。

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    2012年09月28日
  • 建築探偵桜井京介の事件簿 未明の家

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    最近自分の好きな本の傾向を自己分析してみた。
    登場人物のキャラがたてばたつほど好みの作品になる傾向があるようだ。
    この作品はキャラが自分好み。ストーリー的に今一。総合★3つ。

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    2012年07月03日
  • 龍の黙示録 永遠なる神の都(上) 神聖都市ローマ

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     シリーズの最終作。
     も、なんでもなりなんで、むしろなんでモビルスーツがでてこなんだろうって、思ったぐらいだww
     でもって、結局誰もかれもがほぼ、人間?な感じになってしまうし…。
     まぁ、これはこういうものだからいいんだろうけどさ。

     っても、なかなか龍が出てこないので、そこはちょっとね。
     
     と、結局のところ壮大な兄弟げんかって感じだったかな。
     
     うん、これはこれでいいんだけど、って、だけどがつく感じが全編通してなのでありました。

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    2012年05月27日
  • 龍の黙示録 永遠なる神の都(下) 神聖都市ローマ

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     シリーズの最終作。
     も、なんでもなりなんで、むしろなんでモビルスーツがでてこなんだろうって、思ったぐらいだww
     でもって、結局誰もかれもがほぼ、人間?な感じになってしまうし…。
     まぁ、これはこういうものだからいいんだろうけどさ。

     っても、なかなか龍が出てこないので、そこはちょっとね。
     
     と、結局のところ壮大な兄弟げんかって感じだったかな。
     
     うん、これはこれでいいんだけど、って、だけどがつく感じが全編通してなのでありました。

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    2012年05月27日
  • 桜闇 建築探偵桜井京介の事件簿

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    建築探偵桜井京介シリーズの短編集。


    まだ蒼とも深春とも出会う前の京介15歳の頃から、
    蒼が晴れてW大に入学する頃までの、計10編。
    過去形で思い出語りの形を取っているものもあるので、
    実際の期間はもっと短いのかな。


    本編シリーズ程大事件が起こる訳ではないですが、
    周辺で起こる不思議な出来事に京介が解説をつけるという感じです。
    こうまとめてしまうと単純そうですが、
    京介の思い出の中の出来事で本人を三人称で話したり、
    固有名詞を排除した文章だったり。
    ちょっと不思議な感じになっています。
    京介が海外を放浪していた時の話もあるんですが、
    あの海外旅行中の「異邦感」とでもいうのか、
    自分が属さ

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    2017年10月14日
  • 建築探偵桜井京介 館を行く

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    「建築探偵」が好きで、手に取った本。

    京介に蒼に深春が登場してくるので、
    「建築探偵」シリーズが好きな人にはオススメ。

    もちろん、何も事件などは起こらないけれど…。

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    2012年02月20日
  • 魔女の死んだ家

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    続編書かないって言っていたような…。ミステリとしては可もなく不可もなく。建築探偵シリーズの「スピンオフ」とされているけれど、本シリーズそのものに、後半、魅力が無くなっていったので、シリーズとは完全に切り離して登場人物を変えたほうが面白かったかも。

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    2012年02月13日