篠田真由美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
函館の郊外の豪邸に住む家族の物語。つか、悲劇か。
まぁ、いいんだけどね。
なんか、んん、ってなってたら、やっぱりこういうことかと…。
うーん。
篠田真由美は、<女性>というものがそこまで嫌いか、とすごく思ってしまった。主人公は、そうじゃないってテイにはなってるけど、結局は自己否定の延長にあることで、それって永遠に報われることがない否定なんじゃないかと思うわけだ。
ともあれ、これにでてくる<女性>たちが、そろいもそろって酷いです。
まぁ、男性もロクでもないんだけど。
ん、結局ろくでもない人間が集っていたって話か。
ゴシック小説なので、雰囲気で読ませるっていうのは基本 -
Posted by ブクログ
建築探偵桜井京介シリーズの短編集。
まだ蒼とも深春とも出会う前の京介15歳の頃から、
蒼が晴れてW大に入学する頃までの、計10編。
過去形で思い出語りの形を取っているものもあるので、
実際の期間はもっと短いのかな。
本編シリーズ程大事件が起こる訳ではないですが、
周辺で起こる不思議な出来事に京介が解説をつけるという感じです。
こうまとめてしまうと単純そうですが、
京介の思い出の中の出来事で本人を三人称で話したり、
固有名詞を排除した文章だったり。
ちょっと不思議な感じになっています。
京介が海外を放浪していた時の話もあるんですが、
あの海外旅行中の「異邦感」とでもいうのか、
自分が属さ