青木祐子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
派遣社員あすみの家計簿 other girls
著者: 青木祐子
絵: uki
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**〈 書籍の内容 〉**
あすみを取り巻く5人の女性たちのリアルな姿を描く、シリーズ初のスピンオフ作品。
フリーの旅行プランナー仁子、理想の家庭を築こうとする菜々花、美貌を武器に生きる優奈、過去の影を引きずる料理人・美織、そして波乱万丈の恋と人生を歩むミルキーこと留希。それぞれの視点で、現代を懸命に生きる女性たちの光と影を描き出す。あすみの存在が、彼女たちにどう影響を与えていたのかも見どころのひとつ。
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**〈 感想 〉**
本編では魅力的に描かれていたあすみの周囲の女性たちの“裏側”にスポットを当てたスピンオフ。表では見せなかった彼女たちの葛藤や矛盾、そして時に生々しい現実が描かれ、「こんな一面は見たくなかった」と感じる瞬間もありました。ただ、それと同時に「これが現実なのかもしれない」と思わせられるような、妙な納得感もありました。
キャリアを軸に生きる仁子、安定した生活と理想の結婚を求める菜々花、自己価値を見出そうとする優奈、自分の過去と向き合う美織、愛にすがりながらも自分を見失っていく留希――彼女たちの物語のどれかに、少なからず自分を重ねてしまう読者も多いのではないでしょうか。
悩みの渦中にいる方にとっては、心に刺さる内容かもしれませんが、それゆえにリアリティがあり、エンタメの枠を超えて問いを投げかけてくる作品でもあります。
そして改めて、本シリーズの柱は“あすみの楽観的なマインド”だったのだと実感しました。彼女の存在が、どれだけ周囲の人間関係や空気を柔らかくしていたのかが、今作を通じてより際立って感じられます。 -
Posted by ブクログ
深緑野分作品の中には雑誌で発表しているが本になっていない作品がいくつかある。今回は「石のスープ」が収録されていると言う事で即買いした。帯には「人類と食にまつわる8編のSF小説アンソロジー」と書かれてあった。しかも、この本には人間六度と新井素子の書き下ろしも収録されているのでお得感満載。他の5人は初めて見る作家。書き下ろし作品以外は全て「集英社WebマガジンCobalt」で公開されたものとのこと。このマガジン名は初めて知った。また帯には「豪華執筆陣が贈る空想科学ごはん小説」と書かれてあった。私の知っている3名以外の人も豪華執筆陣なのか。知らなかった、後で読んでみよう。
〇 石のスープ/深緑野分
SFなので、石の機能発現の理由なんて特に説明する必要はないが、元々の素材の味よりも悪くなる理由は知りたかったかな。普通は食材の組み合わせで味が良くなったり悪くなったりもするし、スープの濃さも味の旨さに影響する。単にこのような事は言わなくとも、十分にあり得ることなのかもしれない。しかし、栄養素はあるのだから、あとは調味料でなんとでも味をごまかせると思うのだが。この時代はアミノ酸の合成技術がなかったのだろうか。それよりも、この石に振り回される人たちの心の動きに着目した方が遥かに面白い。全く人間って奴は愚かなのかな。愚かだから本作品は面白いのか。
〇 敗北の味/人間六度
食生活は子供の頃と現在ではまるで異なる。今や野菜ばかり食べていても生きていける。油だけ飲んでも生きていける。体はうまくできているもので、炭水化物を全くとらなくても生きていけるので健全に痩せることができる。食に関する知識が桁違いに増えているからだ。どの様な形でも、食物からエネルギーを得ることで生きていけるが、エネルギーへの変換効率は実に悪い。従って、直接電池でエネルギーを取り込むことができれば生きていくために効率はこの上ない。
味だって、食品は化学物質の集合体なので、成分分析が完璧であればどんな食材の風味を完全コピーできる。食品会社の研究所ではそれが現実化している。そもそも味とか匂いとかなくても生きていける。点滴だけでも生きていける。実際、コロナに罹患した時も味覚が全くない状態で食事をしたし、酢の一気飲みもできたし、CoCoイチの10倍カレーも問題なく食べることができた。
これら食事の究極の形が電池なのだが、人間の体の細胞には記憶が眠っていたようだ。生物はいくら進化したとしても、脳には昔の記憶が片隅に残っていたのだろう。最近、鯨の刺身を食べたが、昔たくさん食べていた頃の記憶が一輝に蘇った。涙は出なかったが、脳全体にビビビと電気が走って、瞳孔が一気に開いた気がした。
〇 切り株のあちらに/新井素子
新井素子のデビュー作、勿論オンタイムで読みましたよ。でも、それ以降は全く読んでいない。何故かというと、新井素子の文体を全く受け付けないから。これは生理的レベルの嫌悪感と言える。それにも拘わらず今回読んだのは、歴史を経てさすがに文体が変化しているだろうと考えたから。しかし、昔と全く変わっていなかった。勿論この文体が良いと思う読者はいる訳だが、私は花粉症レベルのアレルギーがある。もうくしゃみをしたくないので、今後も読まないだろう。新井素子さん、ごめんなさい。
他の作品を一つ読んでみたが、どの作品とは言わないがちょっとレベルが違い過ぎるので残りの作品を読むことを諦めた。途中で諦めるのは、宮内悠介の「スペース金融道」以来だ。 -
Posted by ブクログ
kuma0504さんがこの本のレビューを書かれていて、ずっと気になっておりました。
自分も経理のお仕事をしているので、所々くまさんのレビューに引きつけられるところがあったんです。
とりあえず2冊買ってみました♪
うわぁ、めっちゃ経理のお話ですね!
しかも工場経理!私と一緒!
現金出納から貸借対照表、損益計算書、原価計算まで。
そうなんです。経理って、月末月初は殺人的に忙しいのですが、締めが終われば割とのんびり、有休も取りやすいですし、とても平和でなかなかいい職場なのです(*^^*)
経理の喜びと言えば!一発で合った時!あの快感と言ったら(*´∇`*)
ただ自分が経理なだけに、
え!?これって営業外で処理しちゃうの?
って余計なことを考え、自分だったらここはこうせずに、こういう仕訳で、、、
と頭にどんどん仕訳が思い浮かんでしまうのが厄介でした(笑)
うちの会社にも、10個くらい年下かな?凄く元気の良いイケメンの営業マンが居て、かなり強引に仕事を振ってくるところもこの本に出てくる太陽くんに重なり、面白おかしく読ませて頂きました。
私は割と主人公の森若沙名子さんに性格が似ているところがあるなとか、同僚の真夕は、私の横にいる派遣さんにちょっと似ていたり(*^^*)
『なぜだろう、と沙名子は思う。誰かを怖い目にあわせたことなどないのに。むしろ誰がどんな失敗をしても、できる範囲で、できるだけ傷つけないようにフォローしているつもりなのだが。』
↑まさにこれ!
私が多部署に電話をかけると、必ず相手が固まるのです(-。-;
「何かやっちゃいましたか?」
と大抵言われるのです(-。-;
経理だから、怖がられないように丁寧に説明しようとしていても、いつも構えられます^^;
仕方ないかぁ。
2日休んで、メールが10件以上溜まるなんて書いてありましたが、嘘でしょ!?
2日休んだら未読メールは150件くらいは溜まっているような、、、
自分の職場を想像しながら、ものすごーく感情移入出来ました(*^▽^*)
この作品は追いかけていこうと思いました♪ -
Posted by ブクログ
やっぱり良い。太陽くんと森若さんが結婚することになり、そのことによって、巻き起こるあれこれを非常に楽しく読むことができた。それにしても森若さんかわいい。いよいよ、太陽くんとの婚約にこぎつけたまではいいが、やはりマイペースの森若さんと、太陽のような太陽くんは、考え方も違い、周りとの関係性も違う。このギャップが物凄く大きいので、森若さんは戸惑いながらも、太陽くんとの関係を深く考える。自分的には、森若さんに近いので、考え方もよくわかるのだけれど、これから結婚ということになるとどうなるか?非常に興味深い。いずれにしても、婚約を知った天天コーポレーションの人たちの反応がとても面白かった。さーて、次はどうなるのだろう。楽しみ。
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Posted by ブクログ
イヤー、俺この森若さんの、この感じが非常に好きなんですよ。森若さんの一生懸命だけど、すごく繊細で、そしてカッコいい。もう10冊目なんですね。太陽くんとの関係も今作では、やっと大きく前進するけれど、以前から、どうもはっきりしなくて、どきどきしながら、父親感覚で読んでいました。今作では、天天コーポレーションへの税務調査を中心として、話が進んでおりますが、周りの人との関係や調査員とのやり取り等非常に楽しく読むことができました。特に太陽くんとの関係に関しては、心配しながらも、今後の二人のことが楽しみです。ヤキモキするこの感じがなんと表現したらいいかですが、とても良い。次回作も読んじゃうよ。
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Posted by ブクログ
ネタバレ考え方が違っても、好きなものが違っても、それでも太陽と森若さんって互いに「この人じゃなきゃダメ」って思える関係なんだなと。
太陽の美質って私の異性センサーには引っかからないけど、森若さんのセンサーに引っかかるってことが理解できた。
森若さんの融通が利かないところって結構私は共感しちゃう。
フツーは女がすることってバイアスかかってることにフリーライドされるのが嫌とかすごいわかる。
好きにしていいよって言われて選択の責任押し付けられんのもすごい嫌。
しかし、この社会ではそれをフツーに指摘しただけでなんでフツーにできないのと逆に引かれるのも事実。アンフェアすぎる。
森若さんは家事が得意だからまだいいけど、私は家事が得意というわけでもないのに、あれもこれもやらなきゃいけないのかよっ!ていうのが2倍辛かったことが思い出され、なぜか旦那ではなく太陽が嫌いになりそうになった。アンフェアすぎる笑
流石に姓をじゃんけんでは決めなかったけど。だいぶ共感した。共感しすぎてそのまま後半いったら結構ダメージ受けたけど。
得意なとこも裏を返せば弱点だったりするっていうのがよくわかってよかったな。
森若さんの名前の由来、千葉さな子だったのか。
家族全員みんな歴史オタなの推せる。お母さんが好きな漫画って王家の紋章ですか?笑
女子の中では一番好きなゆかりさんがおめでたで幸せな気持ちになった。おめでとうございます。
エピローグ。
カマモトよ、「森若さんが30歳になったら交際0日で結婚するつもりだったらしいよ」ってお前どこの世界線にいるのよ。
このあと残酷な希梨香ちゃんによって同じ次元にいながらにしてこの世界の誰とも認識が交わってなかったことが知らされてしまうわけだが、12巻でどんな反応するのかちょっと怖い感じがする。