青木祐子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
コーチングを受けてみたいと思ったことがあります。
でも、目標を具体化して達成に向かって努力するなんて面倒だな、今更だなと思い直しました。
そんなことを思い出しながら手に取った本書ですが、予想通り、シビアな内容に痛む胸を押さえました。
クライアントの人間像に嫌悪感と好ましさを覚えます。このリアルな質感の描き方が青木さんの上手さだと感じました。
それ故に、読んでいるとまるで自分のことのようで自己嫌悪がチクチク湧いてくるのですが…。
そして、主人公のコーチ・立花ことり。
はじめ彼女に対して人間味を感じませんでした。やればできてしまうタイプで、人間関係も卒なくこなす人だからです。
しかし、1話のと -
Posted by ブクログ
本シリーズのスピンオフ短編集。
あすみ側から見た人柄と、本人が語る裏側は、まったく印象が違う。
あすみから見てしっかり者で頼りになる友人、仁子は、人に甘えるのが不安で相手に頼りきれない弱さもある。
理空也の今カノである美織は、あすみが金の亡者であるかのように信じ込んでいる。あすみ視点からみた美織は、理空也にベタ惚れかと思いきや、フラフラしている彼に厳しい視線を投げかけるしっかり者だったり。
ギャラ飲み仲間の優奈も、美貌を武器に百戦錬磨かと思いきや、「このままでいいのか」と悩んだり。
一方方向からでは分からない事実があることは、頭では知っているつもりだったけれど、こうして一人一人の物語を見てい -
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