青木祐子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
“「今は、いいピンクの生地が入ってないんですよ」
「まさか!ピンクがないだなんて」
バーンズ夫人は大げさに首を振り、目を見開いた。
「それはないのじゃありませんか?わたくしが何のためにこのお店にきたと思っていらっしゃるの。もちろん評判をきいたからですわ。思っていたほど、大きなお店じゃないけれど、『薔薇色<ローズ・カラーズ>』といえば、そのう、その――」
「『恋をかなえるドレス』を仕立てる店ですって――?」
「そうそう、そのドレスですよ!恋のドレス。わたくしのかわいいミラルダのデビューにこれほどふさわしいお店があるかしら。だからわざわざ、二頭立ての馬車を仕立てて来たんじゃありませんの。それなのに -
-
Posted by ブクログ
麗らかな日差しと暖かい紅茶のお供に。
控えめなクリスと華やかなパメラが営む店『薔薇色』。
本日届いた仕立ての依頼は、少女の閉じた心を包むドレス。
絡み合った茨を解くように、クリスは少女の心を解くことが
できるのだろうか。
「ヴィクトリアンローズテーラー」というシリーズ名に
全てが集約されていると言える。
ドレスや街の描写など、細かな世界観が丁寧に作られている。
また、その世界観がとても穏やかな風合いに仕上がっているので
読んでいて安心感がある。
ラノベ特有の連続どんでん返しや仕込みの多い設定に食傷気味だったこともあって、
癒される一冊だった。
紅茶とお茶菓子を用意して、何気ない時に読むの