青木祐子のレビュー一覧

  • ヴィクトリアン・ローズ・テーラー7 恋のドレスと運命の輪

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    “(本当に下手な探偵ね、あなた。あたしは体を売ったことなんかない)
    パメラは、ロンドンの『薔薇色』は知らない、と言っていた。
    もしかしたら、パメラは――パメラとクリスが出会ったのは、この街だったのではないか。それは、母に利用されて働かされていた優しい少女と、たまたま美貌だったためにどこかから売られてきた賢い少女との、すがるような出会いだったのではないか。
    パメラは少女にしては達観しているところがある。ときどき、つい年下であることを忘れてしまうほどだ。パメラを好きになる男性にはことかかないだろうに、恋人はいない。”

    毎回毎回依頼人たちの抱えている問題の根本が巧みに隠されていて飽きない。
    緩やか

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    2010年09月27日
  • ヴィクトリアン・ローズ・テーラー1 恋のドレスとつぼみの淑女

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    19世紀のイギリス。ロンドン郊外の町リーフスタウンヒルにある仕立屋「薔薇色」(ローズ・カラーズ)。店主クリスの仕立てるドレスは恋をかなえてくれると大評判。噂を聞いた公爵の令息・シャーロックは立つことのできない妹フローレンスのドレスを頼む。採寸のため屋敷を訪れるクリス。恋のドレスはフローレンスの心を映し出す。そこには思いがけない秘密が隠されていて・・・。婚約者アンディたちとともに晩餐会に出席することになったクリスは、そこで闇のドレスの威力を思い知る・・・。

    身分差恋愛の王道っぽいけど、主人公が超受身で自分の気持ちになると分からなくなるってところが面白いです。これからシャーロックに対してだんだん

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    2010年09月21日
  • ヴィクトリアン・ローズ・テーラー8 あなたに眠る花の香

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    "あなたに眠る花の香"は、謎をおいて話が進んでいくので面白かった。
    パメラの話はなんだか、途中まで張り詰めてて悲しかったけれども、二人出会えてよかったなぁと素直に思った話でした。
    女の子二人でできなかった分もきゃいきゃいしていればいいよ←

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    2010年08月25日
  • ヴィクトリアン・ローズ・テーラー8 あなたに眠る花の香

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    “パメラはため息をついた。
    店の利益よりも人の想いを大事にするのはクリスのいいところだし、だからこそ『薔薇色』のドレスは恋のドレスとして有名になったのだ。ここで、仕事なんだから、もっと割り切っていきましょうよ、と提案することはできない。
    ことにクリスはこのところ――青年貴族のシャーロックのことを意識しはじめてから――かなわない恋に身を焦がす少女に対してやけに同情するようになっている。
    『薔薇色』の売り子兼経理担当としては困ったものだ、と思いながらも、親友としては、クリスの気持ちを大切にしてやりたい。
    「ミスター・ミルトンが来るのは水曜日なのね。だったら、あたしが今度見てくるわ。ミス・ドロシーの

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    2010年08月20日
  • ヴィクトリアン・ローズ・テーラー6 恋のドレスと硝子のドールハウス

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    “クリスはかすかに笑った。
    この人は強い、それは事実なのだろうと思う。けれど、弱い、とも思う。
    妹に対して、親友に対して、あるいは祖国や家、愛するものに対して――見せる弱さは誇りと自信の影に隠れて、本人さえ気づかないから、よけい、もろい。もろくて、優しい。
    「何がおかしい?」
    シャーロックの声がけげんそうになる。否定されることに慣れていないのだ。
    「あなたが、おかしいのです」
    クリスは素直に言った。シャーロックが心外な、といった顔になる。
    「俺が?」
    「そう。それに、わたしもおかしいんです。わたしはこれまで、ずっと、とても怖かったのに。男の人は、怖くて、ずるくて、女の人の心をさらっていくものだ

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    2010年08月19日
  • ヴィクトリアン・ローズ・テーラー5 恋のドレスは明日への切符

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    “「怖がるなよ。『薔薇色』がロンドンからここに移転したってことは知っていたけど、来たのははじめてだ。リンダはどうなって?知らないのか?そんなことはどうでもいい。俺が頼みたいことはただひとつ」
    「頼みたい――こと?わたしに……」
    「あんたは、リンダの娘だろう。誰にも作れないドレスを作る」
    頭がくらくらする。だけれど、今倒れるわけにはいかない!ああ、パメラ!
    「パトリシアのドレスを、闇のドレスにするんだ。闇の布を使って、闇の心をとき放つ。リンダ・パレスの娘なら、つくれるだろう、クリス」
    「つくれません」
    クリスは答えた。あとずさりし、ひとり掛けの椅子の背を持つ。手がふるえて、椅子の脚がいやな音をた

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    2010年08月17日
  • ヴィクトリアン・ローズ・テーラー4 カントリー・ハウスは恋のドレスで

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    “シャーロックはフリルの茶色い瞳を見つめる。フリルが両手を頬にあてた。
    「……なんだかリル、おにいさまに見つめられたら死んでしまいそうになりましゅわ」
    「ばかなことを言ってるなよ。このこと叔母上は――」
    「もちろん知りませんわ。おかあさまも、ハクニール伯母様も。これからも言わないでいてさしあげてもよろしいでしゅわ。ただし、リルの条件をおにいさまがきいてくだされば」
    最後のパンを食べ終わって、バスケットを閉めようとしていたシャーロックは眉を寄せた。この赤毛の伯爵令嬢は、この年齢にしてすでに知略というやつを身につけている。
    「条件とは?」
    「もちろん、リルも一緒に連れていってくださることですわ」

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    2010年08月17日
  • ヴィクトリアン・ローズ・テーラー3 恋のドレスと薔薇のデビュタント

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    “「なんだよ、それは!」
    「あれ、違うの?」
    「違うよ。……違うよ!ただ……」
    「ただ、何だ」
    かたん、とグラスをテーブルに置き、シャーロックはひとりごとのようにつぶやいた。
    「……止まっていれば追いかけて来るくせに、こっちが追えば逃げるというのが、わからん。追ってくると思って待ってたって、絶対に一定以上はちかよってこないのは、なぜだ」
    ケネスは数秒、黙った。
    それから、爆笑した。
    「なんだおまえ……それ、近所の野良猫の話か。それとも、寄宿学校の初恋か!」
    シャーロックは、さきほどまでのうしろめたそうな表情が嘘のように腹をおさえてげらげら笑っているケネスを見たが、酔いのせいもあってなぜ笑われて

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    2010年08月16日
  • ヴィクトリアン・ローズ・テーラー2 恋のドレスは開幕のベルを鳴らして

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    “「舞台の役をお願いしたいのよ、パメラ」
    マーガレットが言った。ゆっくりとひびく声だった。声をはりあげているわけでもないのに、言葉が胸に落ちていく。強気を装おうとしているパメラでさえ、なんとなくききいってしまうようだった。
    「役――ですって?」
    パメラがつぶやいた。
    マーガレットの右手がつと動き、帽子のヴェールをゆっくりとめくった。
    「あなたのような人を待ったいましたのよ、パメラ」
    満足そうに、マーガレットは言った。むきだしになった顔は驚くほど白く、少女のように邪気がない。
    「あなたなら女優になれるわ。あなたのための役があるの。ディモス――悪魔の役ですわ。そう、あたくしの新作、『楽園』の、美し

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    2010年08月16日
  • ヴィクトリアン・ローズ・テーラー1 恋のドレスとつぼみの淑女

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    “「今は、いいピンクの生地が入ってないんですよ」
    「まさか!ピンクがないだなんて」
    バーンズ夫人は大げさに首を振り、目を見開いた。
    「それはないのじゃありませんか?わたくしが何のためにこのお店にきたと思っていらっしゃるの。もちろん評判をきいたからですわ。思っていたほど、大きなお店じゃないけれど、『薔薇色<ローズ・カラーズ>』といえば、そのう、その――」
    「『恋をかなえるドレス』を仕立てる店ですって――?」
    「そうそう、そのドレスですよ!恋のドレス。わたくしのかわいいミラルダのデビューにこれほどふさわしいお店があるかしら。だからわざわざ、二頭立ての馬車を仕立てて来たんじゃありませんの。それなのに

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    2010年08月16日
  • ヴィクトリアン・ローズ・テーラー20 恋のドレスと月の降る城

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     何とか解決っぽいけど、二人とも元の関係に戻ったっぽいけど、最終的な二人の問題は残っているんだよねぇ。どうなるんだろう。

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    2010年06月22日
  • ヴィクトリアン・ローズ・テーラー20 恋のドレスと月の降る城

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     ひとまず…よかった、と言ってもいいのでしょうか。一区切りということか、冒頭にこれまでの簡単なガイドが載っていました。親切ですねぇ。…結局あんたたちはお似合いのカップルだよ、お幸せにね!

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    2010年06月12日
  • ヴィクトリアン・ローズ・テーラー20 恋のドレスと月の降る城

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    よーし、シャーリー、そこに座れ(笑)。

    うん、何とかあるべき場所に収まりそうでよかった。でも、問題はこれから山積みだろうと思わなくもないんだが。
    ってか、今回の事件と言うか、私が今までの中で見落として忘れているだけなのかもしれないが、ばら戦争云々って言う話、いつから出てきたのでしょう……? 前に読んだ気もするが、この手の時代の話を他にもいくつも読んでいるので、これでどういう形で出てきたのか思い出せないとかいう体たらく。
    ま、いっか。らぶらぶだったし。

    アントニー可愛いな。頑張れ!!

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    2010年06月11日
  • ヴィクトリアン・ローズ・テーラー1 恋のドレスとつぼみの淑女

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    特に何ともないです。時折書き方が少し分からないところがあったり、結構視点がころころ変わるのでその辺はつらかった。

    続きは気が向いたら買うかなぁ、くらい。私は、1年後とか相当暇なときにしか続き読みそうにないですね。

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    2010年04月08日
  • ヴィクトリアン・ローズ・テーラー19 恋のドレスと聖夜の求婚

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     また大変な方向に…。クリスの気持ちが分からない。これ確実にシャーリー暴走フラグじゃないのかとドキドキです。シャーリーの落ち込みっぷりには正直萌えたケド。あとあの泥家族はようやく落ち着きそうで安心しました。いやー、貴族って大変だ。個人的にアディル嬢とても好きなので、今後も強く凛としてあって欲しいです。

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    2010年04月02日
  • 霧の街のミルカ 帰らぬ王子と初恋の都

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    ミルカの正体(?)など色んなことがこの巻でわかります。薄々ミルカは金持ちの家の子だろ!とは思ってましたが、まさかそこまでのお家柄の子だったとは(笑)個人的には、身分違いの恋は大好物なのでスティーヴンに頑張ってほしいところではありますね。しかし出るまで完結と知らなかったんですが、これで終わりかと思うと物足りない感じがします。ミルカのコンパニオンのお仕事の話は楽しかったので、もっと続いて欲しかったです。

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    2009年10月10日
  • ヴィクトリアン・ローズ・テーラー17 恋のドレスと追憶の糸

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    言いたいツッコミは思いっきりラストで書いてありました(笑) ばかー! そして毎回言ってますが、やっぱりこのふたりってハッピーエンドにはなれない気がする; シャーリーはいっそ労働者階級に落ちるべきだと思ふ…。

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    2009年10月04日
  • ヴィクトリアン・ローズ・テーラー16 聖者は薔薇にささやいて

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    パメラ好きなので、今回メインの話が読めて嬉しいです。イアン先生と幸せになってほしいなぁ…と思ってましたが、今回のイアン先生はあまりにヘタレなので、「やっぱりお前に娘(?)はやらんっ!」という心境になってみたり(笑) イラストレーターあきさんのツッコミ漫画が素敵です。とりあえずシャーリーは一度恋のドレスを着るべきだと思う!

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    2009年10月04日
  • ヴィクトリアン・ローズ・テーラー15 恋のドレスと宵の明け星

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    恋愛としてはそこそこまとまってきたような気もしていましたが、何だかまた暗雲が立ち込めつつあるような、ちょっと息苦しい1冊でした。今回、シャーリーの父と母がそれぞれ出て来ますが…何だかやっぱりクリスはシャーロックと一般的な意味で結ばれること(結婚とか…)は無理な気がする; 「きみが貴族だったら…」って、いやいや、お前が労働者階級に降りろよ!(←ツッコミ)

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    2009年10月04日
  • ヴィクトリアン・ローズ・テーラー4 カントリー・ハウスは恋のドレスで

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    ヴィクトリアンローズテーラーシリーズの4作目。前半はクリスの母親の事が少しずつ出てきて、後半はアイリスの行動によって早い展開になっていました。そしてアイリスの目的にクリスとシャーロックの心はどう変わっていくのか…だんだんとクリスに意思らしきものが芽生えてきているのも感じ取れる1冊でした。続きを早く読みたいです。

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    2010年03月07日