【感想・ネタバレ】ヴィクトリアン・ローズ・テーラー15 恋のドレスと宵の明け星のレビュー

19世紀、英国ロンドン近郊のリーフスタウンヒルには小さな仕立屋「薔薇色(ローズ・カラーズ)」。売り子である友人パメラとともにこの店を営む少女クリスが仕立てるドレスは恋をかなえてくれるという噂がある。噂を耳にした公爵家の長男シャーロックが妹のためにドレスを頼みに来て…というお話から始まる、短編集を挟みながら長く続く少女向けライトノベルです。これを「ラノベだから」と見逃すのはもったいない! 上流階級のシャーロックと労働者階級のクリスの恋を通底に、1冊ごとにドレスを仕立てたい令嬢たちを主役としたお話が完結しますが、「恋のドレス」とそれに対立する「闇のドレス」も登場し、ミステリの要素も。ヴィクトリア朝における身分違いの恋を描きながら、恋愛関係やご都合主義だけに終わらず、母娘や夫婦などの人間関係を含めて、登場人物たちの葛藤や成長が丁寧に表現されている非常に優れた少女小説です。シリーズの主人公2人の行く末が気になって、どんどん続きを読みたくなってしまうので、大人買いがオススメ。

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Posted by ブクログ 2010年03月19日

がっつり恋愛ものはあんまり読まなくなったんですがそれでもこれは追っちゃいます。クリスかわいい。
本編はひたすら切ないですね……。いくらシャーリーが優しくてもやっぱり(良くも悪くも)貴族なんだなあと思いました。少しずつ色々動いてそうなので次巻も楽しみです。

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Posted by ブクログ 2017年02月11日

シリーズ15

ドレスが作れなくなってしまったクリス

恋に振り回されてるなぁ

鉄道主の娘パトリシアの失恋と
イヴリンとの再開


クリスがシャーロックの家へ訪ねていったシーンが秀逸

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Posted by ブクログ 2013年03月19日

クリスとアルフが会話するシーンは切ないけれど、アルフはどんな決断をしていたのか今後の展開が気になるところ。
7章はクリスが頑張ったりひどい目にあったり報われたりしていて、シャーロックを反省しろと言いたい。

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Posted by ブクログ 2013年01月19日

通称「恋を叶えるドレス」というけれど、確かに必ずそのドレスを着たものの恋が叶うのなら、必ずどこかで歪みが出るだろう。
誰かに好かれるのが一人からだけだとは限らないから。
その人の魅力を引き出すドレスというのは、確かに強力だけど、どこかドーピングに通じるものがあるのかもしれないとも思える。
この巻は、...続きを読むそのことについて描かれてる巻とも言える。
両想いでも苦しい恋を言うものもある。
片想いでも、幸せだということも。
想いというのは本当にままならないものだ。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

アルフ(シャーリー父)が遂に自らクリスと接触した!
もっと威圧的な態度に出られるか、もしくは冷徹に切り捨てられるのかと思っていたが、そんなことは微塵も感じさせないほど紳士的で、ほんの少しだけ二人の未来に期待してしまう。
が、今回の見せ場は、やっぱりラストでしょう。
挿絵担当のあきさんもあとがき漫画で...続きを読む描いてたけど、シャーリーの「言ったか?」とシャーリー母の「あなた、おなかがすいてるの?」!
割とシリアスな場面なはずなのに、どちらも素っ頓狂かつ間抜け過ぎて、一瞬目が点になるほど笑えた(笑)。
その反面、クリスの口から発せられた「ありがとう」と「さようなら」が、酷く悲しく、切な過ぎて…ただただ苦しかった。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

追いついてしまった……
まあ、短編集ひとつ飛ばしてるんだけど。
そして、このシリーズはあれか、ヴィクトリアンういういなのかあ!
話が進むことにあまり重きを置いてはいないつもりだったが、それにしても、最終イラストにきゅんきゅんするために一冊読むなんてのはヒドいですよ!>きゅんきゅんしてんじゃん
イラス...続きを読むトいいなああ……愁い顔がきちんと決まるキャラクターってほんと愛おしいですよね。

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Posted by ブクログ 2011年05月24日

シャーリーとのすれ違いに心を乱したクリスは、ドレスを作れなくなってしまう。そんな折、以前顧客だったパトリシアと出会うことで、その強さと明るさに心を救われたクリスはドレスを作る意欲を取り戻した。だが、依頼を受けた矢先、闇のドレスに関わる事件で伯爵だった父を喪った女性・イヴリンが『薔薇色』を訪れて・・・...続きを読む!?強い想いを込めたドレスがもたらすのは恋なのか、それとも闇なのか。過去の自分を思い出して苦しむクリス。二人の心はまた繋がることができるのだろうか――。

少しずつ進展したかなと思いきや、ぐるぐると同じところで悩んでしまうのが恋愛なのかなと思う経過です。クリスはかわいいけど、その分シャーリーのいい加減さに少しいらっとする。ただえさえ受け身で引け目を感じてるのを分かってるのなら気を遣ってあげないとダメだろ!パメラの助言も当たってはいるけどクリスにはなかなか届かない気がする。でもクリスはやっぱり闇のドレスを作ったことがあるんですね。罪の意識もあって過去を思い出したくないんだろうな・・・コルベール云々の話もまだすっきりしないし、何だかもどかしい。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

恋愛としてはそこそこまとまってきたような気もしていましたが、何だかまた暗雲が立ち込めつつあるような、ちょっと息苦しい1冊でした。今回、シャーリーの父と母がそれぞれ出て来ますが…何だかやっぱりクリスはシャーロックと一般的な意味で結ばれること(結婚とか…)は無理な気がする; 「きみが貴族だったら…」って...続きを読む、いやいや、お前が労働者階級に降りろよ!(←ツッコミ)

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