【感想・ネタバレ】ヴィクトリアン・ローズ・テーラー27 恋のドレスと白のカーテンのレビュー

19世紀、英国ロンドン近郊のリーフスタウンヒルには小さな仕立屋「薔薇色(ローズ・カラーズ)」。売り子である友人パメラとともにこの店を営む少女クリスが仕立てるドレスは恋をかなえてくれるという噂がある。噂を耳にした公爵家の長男シャーロックが妹のためにドレスを頼みに来て…というお話から始まる、短編集を挟みながら長く続く少女向けライトノベルです。これを「ラノベだから」と見逃すのはもったいない! 上流階級のシャーロックと労働者階級のクリスの恋を通底に、1冊ごとにドレスを仕立てたい令嬢たちを主役としたお話が完結しますが、「恋のドレス」とそれに対立する「闇のドレス」も登場し、ミステリの要素も。ヴィクトリア朝における身分違いの恋を描きながら、恋愛関係やご都合主義だけに終わらず、母娘や夫婦などの人間関係を含めて、登場人物たちの葛藤や成長が丁寧に表現されている非常に優れた少女小説です。シリーズの主人公2人の行く末が気になって、どんどん続きを読みたくなってしまうので、大人買いがオススメ。

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Posted by ブクログ 2013年04月02日

「風でびんが倒れた(本当は公爵夫人が倒した)」というオチが最高でした。胸がすっとしました。
クリスとシャーリーの後日談があれば読みたいですね。

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Posted by ブクログ 2012年09月05日

遂に終焉!
ハッピーエンドで終わる、と信じていたが、いつもハラハラしながら二人の恋を見守っていたので、表紙の様な幸せが二人に訪れて本当に嬉しい♪

しかし、この最終巻での一番の立役者は、やはりソフィアだろう。
シャーリーがサインした廃嫡の書類にインクを倒し、よもや「風が吹いたのよ」と言い張ろうとは!...続きを読む
貴婦人の見本のような彼女が、こんな事をしでかすなんて夢にも思わなかった!

あとは、やっぱりシャーリー?

クリスが唐突に口にした「とてもあなたのことが好き」という言葉に、らしくもなくうろたえたり。
クリスの花嫁姿を目にして、「うっ」と心臓を押さえて、数歩あとずさったり。
こんな可愛いシャーリーはそうそう見られるモノではないので、絵師あきさんが『クリスビーム』と称して、本編最後のおまけページを飾った気持ちがよく解ります^^

本編はこれで終わっちゃったけど、この後、短編集が一冊出ているらしいので、二人の新婚生活っぷりを覗けたら嬉しいなぁ♪

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年06月02日

ついに読み終わってしまった。
と思う反面、もう睡眠不足の日々を送らなくていいんだとほっとしたりする。

単身で渡米したとき、はじめてクリスのことを好きだなあと思えました。
が、その後のクライマックスのためであるとは理解できても、我を通してシャーロックに大切なものを捨てさせてたクリスのことはやっぱり最...続きを読む後の最後まで好きになれなかった。
本当に傲慢なのはシャーロックではなくて、アルフレイドでもなくて、いつもいつもクリスだったと思う。

クライマックスのソフィア母の機転と、上級使用人達の道理をわきまえた素晴らしい言動は、英国人らしさをよく描写していてとても好き。

アディルが結婚相手の王子と出会うことになったエピソードも読みたいなあ。でないとジャレッドが不憫すぎて報われないと思います。

大満足の27冊でした。今月末に出る短編集もとても楽しみ。



新作の上海租界ものは、題材としてはものすごく興味があるけど
きっとまた雰囲気重視で、いろいろ小さいけどだからこそ大切なものがおざなりにされて結果世界観も雰囲気も台無しになる、という現象がおきると思うのできっと読まない…。
ヴィクロテも、ファンタジーなら気にならなかっただろうに、空気感がよく書けていすぎるだけに、かえって粗が目立ってちぐはぐさが浮き上がってしまっていて、ときどき無性にむずがゆくてしょうがなかった。それでもシャーリーが愛しすぎて一気読みしちゃったけど!

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Posted by ブクログ 2012年05月08日

長かったこのシリーズもやっと完結です。
ハッピーエンドでよかった。
巻末のあきさんのイラストに爆笑!
早く番外編も読みたい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年03月17日

このシリーズはどこへ向かっていくのかと心配になることもあったけど、無事大団円を迎えてくれてよかった。いろいろな問題も一応(ほんとうに一応だけど)決着をつけてあって、最後にうろたえるシャーリーと例のあの幻のメニューが見られてハッピー。

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Posted by ブクログ 2012年03月06日

ただただ感無量です・・・。
みんなに祝福される二人の幸せな姿を見られて本当によかった!
あとがき漫画も今までで最高じゃないでしょうか・・・!(笑)
本編が終わってしまうのは寂しいですが、
番外編が出る可能性があるみたいなので楽しみに待ちたいと思います。

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Posted by ブクログ 2012年03月04日

完結してしまった……それにしても良い終わり方でした!みんな色々あったけど幸せになったならそれでいいよ。人を好きになるっていうのは大変だけど素晴らしいことだ。

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Posted by ブクログ 2012年03月02日

長年続いたヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズもついに最終巻。

最後だからと言って突然派手になるわけでもなく、優しく落ち着いたこのシリーズに流れる空気感そのままの、素敵なエンディングでした。
私はこのシリーズの、あたかかったり可愛らしかったりする少女小説特有の空気の中にひっそりと落ちる影みたい...続きを読むなものがとても好きで、それが最後まで失われなかったことが何よりうれしかったです。

初回版についてくる小冊子には、以前シャーリーとクリスが二人でともに過ごした夜のことが描かれていました。
正直色々疑っていたので…シャーリーに謝らなくてはという気持ちです。

青木先生がblogで今後番外編も書く予定だとおっしゃっていたので、そちらも楽しみにしたいと思います。

とりあえず…ローストビーフおめでとう!!!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年03月01日

シャーリーは最後までヘタレだったな……。結婚式でのあのシーンに思わず爆笑してしまった。

最終巻はちょっと急ぎ足でさくさく進んだような気もするけど、今までがじれったすぎたのでこれはこれで。いいラストでした。

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Posted by ブクログ 2017年10月14日

とうとう最終巻です。

シャーロックとクリスについては、まあ予想通りです。
前半遠距離恋愛でもんもんとしてますが、
それも読者からすれば砂吐くような甘々で、
最後は読んでいるこちらの方が赤面しそうな幸せっぷりです。
パメラも幸せな人妻となってましたし、
みんな納まるところに納まってほんわかムードです...続きを読む
ジャレッドの存在がちょっと影を落としてますが。
個人的には彼にももう少し幸せになって欲しかったですね。
(シャーロックの)異母兄疑惑も曖昧なままで終わってしまったし。
あと、あきさんのあとがき漫画をもっと読みたかった。

それにしても一芸に秀でるってこういう事?
人前ではよく失神するクリスですが、
ドレスさえ作っていられれば、
シャーロックパパやその他から慇懃無礼な態度を取られても、
なんとか頑張って対峙できるし、
シャーロックを追って見知らぬ土地にだって行ける。
人間何かひとつ持ってると強いということですね。

実際は階級差がそんな簡単に埋まる訳ない、とか、
そういった理屈はまあどこかにうっちゃって。
いいんです♪
女子萌え要素がてんこ盛りですから。
やっぱりハッピーエンドが良いですね。

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Posted by ブクログ 2019年05月12日

本編全22巻。ぶっ通しで読みました。再読ですがやっぱり面白いですね。貴族のしきたりとか、素敵なドレスの描写とか、沢山のキャラクタが物語を飽きさせません。シャーリーの悶々の日々がやっと報われたなと感慨無量。なんだかんだの大団円が好きなんだなあ。これから短編集の方をのんびり読みます。

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Posted by ブクログ 2013年05月12日

頑固な親子をつなぐ母親(ソフィア)が良かった。
やっぱり女性は強いし、男性はどこかヘタレだ。
私としてはジャレットの外伝を読んでみたいと思う。
長い話がこうしてきれいに収まってよかった。
みんなそれぞれに幸せになってよかったと思う。

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Posted by ブクログ 2012年07月11日

途中で読むのを止めて、随分間を読んでなかったけど、完結ということで読んでみた。
いやぁ、ちゃんと幸せになって良かった。
ソフィアさんナイス!そして結婚式でのアルフレイドさんの台詞が格好良かった。

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Posted by ブクログ 2012年03月01日

大団円を迎えた。これまで読んできたファンには満足の内容なはず。ストーリーとして納得のいく終わりかただった。
というか、このニヤニヤを止めてくれ。ローストビーフもこれ以上にないタイミングで出てきたし、いやーよかった!

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Posted by ブクログ 2012年03月21日

完結!完結!
久々に読んだ(ん十年ぶり)乙女系でしたが、長かったなあ^^)。

庇護という形をとりつつ、社会的になんの決定権もなかった女性の、たくましくしたたかな群像劇だったようにも思います。力をためてためてためて、ここぞという時に、あらゆるものの方向を変える起爆剤になる女子。

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