【感想・ネタバレ】ヴィクトリアン・ローズ・テーラー26 聖者は薔薇を抱きしめてのレビュー

19世紀、英国ロンドン近郊のリーフスタウンヒルには小さな仕立屋「薔薇色(ローズ・カラーズ)」。売り子である友人パメラとともにこの店を営む少女クリスが仕立てるドレスは恋をかなえてくれるという噂がある。噂を耳にした公爵家の長男シャーロックが妹のためにドレスを頼みに来て…というお話から始まる、短編集を挟みながら長く続く少女向けライトノベルです。これを「ラノベだから」と見逃すのはもったいない! 上流階級のシャーロックと労働者階級のクリスの恋を通底に、1冊ごとにドレスを仕立てたい令嬢たちを主役としたお話が完結しますが、「恋のドレス」とそれに対立する「闇のドレス」も登場し、ミステリの要素も。ヴィクトリア朝における身分違いの恋を描きながら、恋愛関係やご都合主義だけに終わらず、母娘や夫婦などの人間関係を含めて、登場人物たちの葛藤や成長が丁寧に表現されている非常に優れた少女小説です。シリーズの主人公2人の行く末が気になって、どんどん続きを読みたくなってしまうので、大人買いがオススメ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年08月17日

パメラの恋と未来に決着がつきます。
イアンもアントニーもいい男たちですねぇ。

パメラの良いところというのは、
高ぶらず卑下もしない
その生き方とか態度。

依存もしないかわりに
誰かのせいで自分をダメに
したりもしないので、堅実で
自力で実現できる未来に向けて
歩いてゆける子です。

こういう子が...続きを読むちゃんと愛されて
幸せになるっていいものです。

よく頑張ったね。

出生の秘密が明かされ、
彼女を愛する家族と巡り合って

「勇気が欲しいの。」

と打ち明けるパメラは、とても可憐です。

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Posted by ブクログ 2012年06月02日

パメラぁぁぁ!
と叫びたくなる終わり方の標題作。

翡翠の森ですっとばされた、ガイアスタイン城での晩餐会のシーンから始まるけど、それよりも早くオルソープ家の舞踏会でパメラを見つけたんだよ、って言ってあげたらいいのに。
と思いつつ、とにかくパメラがしあわせになってくれて本当によかった……。

自分にと...続きを読むってのこのシリーズの影の主役はパメラ。好きなのはアディル。ここまで一気に読ませてくれたのはもちろんシャーロックの恋の行方と身の振り方が気になって。
いつまでたってもクリスのことは好きになれなかったなあ。

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Posted by ブクログ 2018年11月09日

短編集

シリーズ26

パメラの出生の秘密もわかって

イアン先生への逆プロポーズ!

パメラ父とのやりとりに、
ちょっと涙じんわり

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Posted by ブクログ 2013年02月26日

パメラの話でした。
私、恋ドレは主人公カップルほっぽっといてパメラが大好きなので、嬉しい本でした。
にしても、恋の行方はいろいろと考えていたけれど、まさかの展開に、一瞬それを忘れました。
まさかここにこれが出てくるとわ…。
でもシリーズ終盤で、クリスとシャーロックが結ばれるだろうと予測される段階なの...続きを読むで、救われた気分でした。
青木先生、ありがとう…!
パメラの為にもそしてガイの為にも、それから後悔した家族の為にもいいラストでした。

アントニーにはまだ未来があるさ!(笑)

しかし文中で扉の隙間から窺っていたシャーロックに吹きましたが、まさにそのシーンをあきさんが描かれているのに爆笑!
日頃偉そうなあの男がドアの隙間から!!と笑いましたが、やっぱり気になりますよね~。
あきさんナイス!

しかしこの表題。
「聖者」はイアン先生で「薔薇」はパメラなのかな。

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Posted by ブクログ 2013年02月25日

短編集。
パメラの話が読める。
パメラの肩を叩いて、よく頑張ったねと言ってあげたくなる本。
年をとり、いろいろ経験を積むことによって、よりいろんなものが見えるようになった時、いろんなことを考えあわせて、踏み出す一歩を迷うこともある。
背中を押してくれる温かい手はありがたいもの。
良かった。

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Posted by ブクログ 2012年03月17日

「十二夜の手紙」「わたしの美しい人だから」「聖者は薔薇を抱きしめて」の三篇を収録した作品集。
「十二夜の手紙」は、結婚間近な令嬢が「薔薇色」でドレスを作るお話。手紙について(珍しく)シャーロックが探偵役をするのが楽しい。
「わたしの美しい人だから」朴念仁イアンと、患者とその姉、それにパメラのお話。「...続きを読む薔薇色」のドレスでみんなが幸せになれるならいいのにね。
「聖者は薔薇を抱きしめて」パメラの出生と、恋のお話。パメラらしく冷静。「だから、あたしに、自分は辛かったって話はしないでほしいの」といえるパメラにはそんじょそこらの男は敵わない。まあ順当に。

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Posted by ブクログ 2011年11月03日

ラスト近くのアントニーにすべて持っていかれた。アントニーに涙。マジ泣きした。いい人すぎる…
パメラについてはだいたい予想通りの結末。いい人たちで良かった。でもお店大丈夫かな…。大丈夫か。
次がいよいよ最終巻なんだよね…わーさみし~!

このシリーズは挿絵も本当に良くて、アントニーがいい例だけど、相互...続きを読むに補完しあって世界を作り上げてきた。表題作の扉絵はとっても素敵でした。あー満足。

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