【感想・ネタバレ】ヴィクトリアン・ローズ・テーラー10 恋のドレスと秘密の鏡のレビュー

19世紀、英国ロンドン近郊のリーフスタウンヒルには小さな仕立屋「薔薇色(ローズ・カラーズ)」。売り子である友人パメラとともにこの店を営む少女クリスが仕立てるドレスは恋をかなえてくれるという噂がある。噂を耳にした公爵家の長男シャーロックが妹のためにドレスを頼みに来て…というお話から始まる、短編集を挟みながら長く続く少女向けライトノベルです。これを「ラノベだから」と見逃すのはもったいない! 上流階級のシャーロックと労働者階級のクリスの恋を通底に、1冊ごとにドレスを仕立てたい令嬢たちを主役としたお話が完結しますが、「恋のドレス」とそれに対立する「闇のドレス」も登場し、ミステリの要素も。ヴィクトリア朝における身分違いの恋を描きながら、恋愛関係やご都合主義だけに終わらず、母娘や夫婦などの人間関係を含めて、登場人物たちの葛藤や成長が丁寧に表現されている非常に優れた少女小説です。シリーズの主人公2人の行く末が気になって、どんどん続きを読みたくなってしまうので、大人買いがオススメ。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

今回は初っ端から胸キュンなシーンでキャー!ってなりました.途中で邪魔が入るのもなんてベタな・・・.どう考えても障害ありすぎなんですけど,この後どうなっていくんでしょうか・・・

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Posted by ブクログ 2012年12月26日

作者さんは、この本までは読み切りで大丈夫と書かれているけど、「大いなる賭け」とこの「秘密の鏡」は順番通りに読むべきだと思う。
共通の人物が出てくる上、鏡の主要人物の背景がちゃんと入っていたほうが、小説の世界に入りやすいと思う。

母娘の関係って難しい。
母親は娘を知らず知らずのうちにコントロールして...続きを読むしまうものだし、娘は母親の感情を読んで、先回りする。
でも人は、誰かの道具となって一生を終えることはできない。
コントロールから逃れることは本当に難しいことだけど、その第一歩が何よりも大切だと思う。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

ゲストキャラのコーネリアが、気が強くて、誰にでも挑戦的で面白かったです。ビアードにはちょっともったいないかも、なんて(^^;)
今回、シャーロックはクリスに「仕立て屋をやめることはできないのか」と、思い切ったこと訊ねました。いよいよクリスと(結婚しないまでも)一緒にいることを考え始めたのかな。
二人...続きを読むの間に立ちはだかる障害を乗り越えるのは、容易ではありませんね。
クリスのつくるドレスの作用が、今回はちょっと違うようで、何気に暗雲を感じます。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

コーネリアのことを思うとなんだか可哀想というか、辛かったねって抱きしめてあげたくなりました。そしてそろそろお話が動き出しそうな感じですね。お母さんとユベールあたりが気になります。そしてクリスたちはどうなっていくのでしょうか。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

気の強い女の子は嫌いじゃないけど、クリスに対して挑戦的なコーネリアはちょっと嫌ッ! …って思いながら読んでいたら、コーネリアにも悲しい事情が。タイトルの『鏡』はコーネリアとアップルを示しているのかと思ったら、実はコーネリアとクリス、クリスとミセス・コルベール(ママ?)もという多重ぶり。しかも、最後に...続きを読むはクリスとシャーリーの親密さがアディルにバレて…。 次刊が待ち遠しいッ><

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