田坂広志のレビュー一覧
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・一流の話者はただ演じるのではなく、「その人物の人格」が、自身の中から現れてくる、そしてその人物になりきっていく。
・経営者の器とは、一人の経営者が、自分自身の中で、一見矛盾する「対極的な人格」を同時に持ち、それを使い分ける力量のこと。
・「腹に響く声で話せ」
・「言葉を明瞭に話す」間を取りながら、一つ一つの言葉を「粒」のように発することで言葉が相手の「心」に届きやすくなる。
・グローバルなスピーチスタイルというものは存在しない。あえていえば欧米的なスピーチスタイルは存在し、これをグローバルなスピーチスタイルと思い込む傾向がある。
・「グロービッシュ=GrobalEnglish」はあまり難しい -
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久しぶりに田坂広志氏の本を読んだ。
本書は長らく本棚にあったが読んでいなかった。
20代のとき、田坂氏の書物を何冊か読んだ。
時代を見通すような慧眼に驚き、物事の本質を突く洞察力に嫉妬しながら読んだ。
しかし本書から、そのような衝撃は受けなかった。それは、私が成長したためか、私がサラリーマンではないためかは分からないが、本書から得られるものがなかったわけではない。
まず、本書は「対話」について書かれている。会話やコミュニケーションではなく、「対話」に注目しているところに田坂氏の鋭さがある。
LINEゆTwitterなどのおしゃべりは会話である。対話は意見や思想の交流である。相手を尊重し、相手に -
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論理的な思考から到達する答えを、より強固にするための違う角度から行う思考についての論考。
自分の中に眠る「もう一人の自分」が持つ賢明な「知」を引き出す生き方について記されている。
心にあり方についての表現が多く、それはつまるところ合理的な「技の使い方」ではなく、「心の置き方」に着目することである。ただし、「心の置き所」に目を向けることは、自身の心の不安や恐怖、驕りや傲慢に目を向けることであり、それは、自身の「小さなエゴ」の姿を直視する、痛苦なプロセスとなる。ゆえに、この「痛み」をどう受け入れ、共存し乗り越えていくかが、この賢明な「知」を引き出す有益な方法なのだろう。 -
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人間関係を好転させるためにはどのようにすればよいかという本。
人とのやりとりの技法など、テクニカルな小技の紹介ではなく、自分がどのように人生に向き合えばよいかという、大きなテーマで書かれている。
自分に非がない、完璧で統一的な人間を目指すのではない。
・自分の非を見つめ(それはなかなか治らない)、皆の前でも認める。
・人と関係がこじれた時こと、自分の心の中で相手との関係を閉じず、相手に心を開いていることを示す。
・人は言葉の影響力に大きく影響されている。人の悪口を言うとどんどんその人のことが嫌いになっていってしまう。なので、嫌いな人ほど相手の良いところを見つけ、日記などに書きだしてみる。 -
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表層対話だけでなく、深層対話で仕事を進める。
「はたらく」とは周りの人の体と心を楽にすること。
言葉以外のメッセージを感じ取る。
自分が無意識に発しているメッセージを振り返る。
情報は知識としてではなく、日々の経験を通じた智恵として掴む。
走馬灯リーディング、即実践リーディング。
直後の反省会で追体験し、相手の視点で想像する。
自分の小さなエゴの動きに留意する。
複数の自分で反省日誌をつける。
下段者上段者の力が分からない。
操作主義は見抜かれる。相手に敬意を持つ。
事前の場面想定で戦略思考を鍛える。
戦略的な「行動力」が必要。
相手の話を聞いている時こそ無言のメッセージを発している。
相手 -
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ネタバレ著者の経験をもとにまとめた人間関係を好転させる技法をまとめた本。
偉人、聖人が成し遂げる、いわば悟りのような内容ではなく、人は弱いという前提で、そのうえでどうすべきなのかまとめている。内容としては技法というよりも考え、哲学に近い。
こういった本は「読むタイミング」というものがある気がする。そのため今はあまり響いていないが、おそらく5年くらい前の「あの時」に読んでいたら、また違ったのだろうな
●メモ
・古典を通じて我々が学ぶのは登るべき高き山の頂だけではなく、山道の登り方、心の置きどころである
・我々にある「小さなエゴ」の対処は「ただ、静かにみつめること」である
・非を認める、感謝すると、そこ -
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『知性を磨く』に続いて、本書を読んだ。
全体としては、『知性を磨く』の方が得るものが多かった。といってもそれは著者の言葉を借りれば、知識として得たに過ぎず、智恵にはなっていないのは分かっている。
しかし、本書を読んで、『人間を磨く』ということに関して、心がけていることが、著者のメッセージと大きくは異ならなかったから、得るものが少なかった訳だが、それと同時に安心もした。
ダイヤはダイヤでしか磨けないように、人間も人間でしか磨けない。だから、人間との格闘を通して、磨くしかない。そこで磨かれるのは、心の鏡である。この鏡のくもりがなくなれば、社会の、物事の、人間のありのままが見える。
それは、仏法で説 -
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201610/
優れた経営者や起業家、マネージャーやリーダーの「かばん持ち」をすることは、この「人格の切り替え」を学ぶ、最高の方法です。/
「苦手」と思う仕事も、「不遇」と思う時代も、捉え方によっては、それまで自分の中に眠っていた「人格と才能」を開花させる、絶好機なのです。そして、人間とは不思議なもので、そうした「前向き」な気持ちで取り組んでいると、実は、どのような仕事も「面白く」なってくるのですね。/
「苦手の相手」や「苦手の仕事」を、ただ「避けたい」と思ってしまうか、「自分の可能性を引き出してくれる素晴らしい機会」と思うかが、分かれ道なのですね。実は、「苦手」と思う仕事も、「不遇」と -
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○マネジメントの難しさ、思い込みを一掃してくれる。経験をしていればいるほどわかる内容。
我々サラリーマンにとっては、上司と部下の良好な関係は重要な課題である。
それを一般的に業務上において、マネジメントと呼ばれる手法で上司が部下に対する指導等をするわけだが、その手法は人によって様々で、ときに誤っているマネジメントにより職場や会社・部下・上司を混乱に巻き込むことがある。
この本は、マネジメントのやり始めと、3ヶ月くらい経って成果や課題が見えてきた頃、1年単位で自分の業務を思い返すような時期、それぞれで読み方と捉え方が変わる内容だと感じた。
その理由は、第九講「なぜ、ベストチームが必ずしも成功し -
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様々な分野のプロたちが綴る、問題解決をテーマにしたインタビュー本。面白いなと思ったのは、ヤン・チップチェイスの話で、あるルワンダの女性が電気が通ってからというもの自分の家にはアイロンがあるということを魅せつけるために、外出の頻度が高くなったというもの。表面的に見栄えのするものを消費者は買い、自分の社会的地位を高めているのだ。企業側は消費者の内面を知り、純粋な動機や欲に焦点を当てて商品を生み出すべきだ、と彼は語る。政治や流通など、様々なものはトップダウン方式で一般人に還元されるので、我々が”バカ”であればあるほどトップ側は得をするという現状を改めて知り、純粋に怖いと思った。
また、アニタ・エルバ -
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●日本語で「器の大きな人物」という言葉がありますが、この言葉の本当の意味は、「自分の中に、幾つの自分、幾つの人格を持つことができるか」という意味での「器」なのですね。従って、昔から日本では、そうしたことができる政治家や経営者を「器の大きな政治家」「器の大きな経営者」と呼んできたのです。
●「清濁併せのむ」ことや、「包容力」を身に着けるためには、まさに自分の中に「さまざまな自分」があり、その「多重人格のマネジメント」が求められるのです。
●自分の中にある「複数の人格」を自覚し、置かれた状況や立場によって、「異なった人格で対処する」ということを意識的に行うならば、自然に「様々な才能