あらすじ
本書のタイトルは、『未来を拓く君たちへ』である。しかし、本書を実際に一度手にとってみていただきたい。本書が、これから実社会に羽ばたこうとする大学生や、実社会で働き始めたばかりの若いビジネスパーソンたちだけではなく、働くすべての人々たちへのメッセージであることがわかるはずだ。著者は本書で、人生を登山にたとえつつ、その頂に登り詰めるまでに、どのような登山をすれば、「悔いの無い人生」「満たされた人生」を送ることができるのかを、詩的な言葉で静かに語りかけている。そして、人生という山の登り方次第で、「香りある人生」を味わうこともでき、老いて悔いることのない、「大いなる人生」をその手に収めることもできるというのだ。本書は、著者の深い思索の中から生まれた三部作『なぜ、働くのか』『仕事の報酬とは何か』『人生の成功とは何か』と、同一の線上にある、「どう生きるか」を真剣に考える手助けとなる作品なのである。
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Posted by ブクログ
未来を拓く君たちへ
なぜ、我々は「志」を抱いて生きるのか
PHP文庫
著:田坂 広志
出版社:PHP研究所
今を大切にして生きるという教え、そして、死とは成長の最後の形であるとのさとしは、一歩一歩歩み続ける我々にとって、一つの救いである。
この本の主題は、「未来を拓く君たちへ」
①自分自身の未来
②人類の未来
なぜ、我々は、「志」を抱いて生きるのか
①「悔いの無い人生」を生きるため
人生において、成功は約束されていない
しかし、成長は約束されている
②「満たされた人生」を生きるため
人生は長さではない、短い人生というものが、不幸な人生なのではない
時間とは、不平等なものである
明日の死を、覚悟して生きる
一日一日を、大切に生きる
人はいつ死ぬかわからない、死を覚悟したとき、生き方が変わる
生きるのではなく、生き切る
過去は無い
未来も無い
あるのは、永遠に続く、いまだけだ
いまを生きよ
いまを生き切れ
③「香りある人生」を生きるため
恵まれた国に、恵まれた人間として生まれたことを感謝する
感謝すると人間の心には、義務と呼ぶべき感覚が生まれる
義務から、使命へ、そこに、使命感が生まれる
④「大いなる人生」を生きるため
何を見つめていきるのか
一隅を照らす、これ国の宝なり
⑤「成長し続ける人生」を生きるため
3つの真実
人は、かならず、死ぬ
人生は、ただ一度しかない
人は、いつ死ぬかわからない
人を大切にするとは、縁を大切にすること、それは互いに成長する、ということ
相手に正面から正対すること
人間成長という、前に立ちふさがる高き山
それは、生涯かけて登り続けても、決して悔いのない、すばらしい山
人として歩みを止めないためには、山の頂を、心に刻むこと
そして、死とは、成長の最後の段階のことをいう
大いなる志は、一つの世代では実現できない
その志を、次の世代に託する
永遠の命とは、決して死なないものという意味ではない
世代を超えて、永遠に受け継がれていくもの、という意味である
目次
序話 未来を拓く君たちへ
第1話 「悔いの無い人生」を生きるために
第2話 「満たされた人生」を生きるために
第3話 「香りある人生」を生きるために
第4話 「大いなる人生」を生きるために
第5話 「成長し続ける人生」を生きるために
終話 なぜ、我々は「志」を抱いて生きるのか
謝辞
ISBN:9784569671307
判型:文庫
ページ数:248ページ
定価:800円(本体)
2009年01月22日第1版第1刷
2012年10月18日第1版第2刷
Posted by ブクログ
過去も未来もない。永遠と続く今があるだけだ。今を生ききれ!この言葉がとても心の中に響いた。
人生で大切なのは、成敗ではなくどれだけ今を濃く大切に生きれるかだと思う。
Posted by ブクログ
宝石のような言葉が散りばめられた貴重な宝箱のような本。
思春期の子どもたちにも、利己的な大人たちにも読んでもらいたい、勇気の出る本。
志を持つこと、使命を感じることの大切さ。
子どもに呼んでもらいたい本NO.1.
Posted by ブクログ
死を忘れ、不安と緊張から逃れた瞬間にやってくるのは、安心と平穏ではなく、安逸と弛緩。
Memento Mori(ラテン語) 死を想え
聞こえるのは砂が落ちる音だけの、目に見えない命の砂時計を心得よう。
「生きる」から「生き切る」へ
いま「この一瞬」を生き切ろうと思うならば、「この一瞬」だけ見つめていてはそれはできない。キャンバスに力強い線を引こうとするならば、始点から目標となる点を見つめながら全力を込めて線を引く事で真っすぐな力強い線が引ける。
モノコト全ては天の配剤だと解ればそれに感謝する。感謝すればそこに義務感が生まれる。義務感は使命感へと能動させる。
人生の意味とは、君が「何を成し遂げたか」で決まるのではなく、「何を見つめて生きたか」で決まる。
「一隅を照らす、これ国の宝なり」最澄
「人を大切にする」とは「互いに成長する」という事
Death: The final stage of the growth. エリザベス・ロス
我々は礎となろう。未来の世代が、その山の頂にたどり着くための道を切り拓く役割を担おう。
「礎」となる覚悟を定め、「祈り」を心に抱くならば、我々が為すべき事はただ一つ。我々に与えられたこの時代を良き時代とする為に、力を尽くして歩む事。
永遠の命とは、我々の志に他ならない。それこそが世代を超えて、永遠に受け継がれていくもの。
君は、この一度かぎりの命を何に使うか?
君は、この一度かぎりの人生をいかに生きるか?
互いに必ず語ろう。
この人生の最後に語ろう。
この人生という山の頂で語ろう。
最高の人生だった。
Posted by ブクログ
文庫でコンパクトながら、
ついつい引用をたくさんしてしまった、素敵な言葉で溢れる一冊。
何だかタイトルが..
と感じてしまう人もいるのかもしれないけれど、
やさしい言葉で語りかけるようにつづられているので、
スラスラ読めるし、スッと内側に染み込んでくるはず。
ちょいと人生に迷ってる時に、
ふと取り出して読みたくなるそんな一冊。
Posted by ブクログ
未来を拓く君たちへ
137億年宇宙の歴史
46億年地球の歴史
5000年の人類の歴史
■「志」を抱いて生きること
与えられた人生において、
己のためだけでなく、
多くの人々のために、
そして、世の中のために、
大切な何かを成し遂げようとの決意
不思議なことに、
こうした人生の試練において、
「志」を持つ者だけに聞こえてくる「声」がある。
「志」を持つ者だけが理解できる「意味」がある
■いまを生き切るために、
明日の「死」を覚悟して生きる
過去に囚われない。
■香りある人生を生きるために、
今を生き切る。
人は、「使命感」を持って生きるとき、不思議なことに、その人の周りに「香り」が生まれる。その「使命感」から醸し出される「香り」が生まれる
■「大いなる人生」を生きるため。
「歴史」を見つめて生きる人生のこと。
人類の「歴史」を深く学び、
その「歴史」の大いなる流れの中で、自分の人生の「意味」を考えながら生きる人生のこと。
「何」を見つめて生きたか。
それが、君の「人生の意味」を定める
宇宙の歴史の「意味」は、何か。
人類の歴史の「意味」は、何か。
我々の人生の「意味」は、何か。
不思議なことに、
相手に対して、心で「正対」して話をするとき、相手との人間関係がおかしくなることは、決してない。
Posted by ブクログ
副題は「なぜ我々は志を抱いて生きるのか」です。
まだ私は明確に志が定まっているわけではないけれど、自分の一生について深く考えさせられました。
若いうちに読むべし!
Posted by ブクログ
人は、必ず死ぬ
人生は、ただ一度しかない
人は、いつ死ぬかはわからない
という現実を前にして、いかに一瞬一瞬を大事に、
人生を大切にするかというものを説いている本。
ぜひ、若い人にも、社会人の方にも、一読して欲しい本。
Posted by ブクログ
この本はモチベーションが上がらない時、何かに迷った時に読むと視界がひらけます。人は必ず死ぬ。人生は一度しかない。いつ死ぬか分からない。この真実を正面から受け入れたとき、人生の意味が分かるのではないだろうか。自分の人生を生き切るそう決意しました。
Posted by ブクログ
「死」を考えると例えようもない恐怖が襲ってくる。
だから「死」を考えないように、遠ざけている僕がいた。
だが、「死」はいつも身近にある。
僕の周りでも、毎年のように若い友人・知人が亡くなっている。
平均寿命なんてものがあるから、まだ何十年も生きられるような気になっているが、
実は「死」は明日突然に訪れるものなのかもしれない。
田坂先生は言う。
・人は、必ず、死ぬ。
・人生は、ただ一度しかない。
・人は、いつ死ぬかわからない。
ならばこの命、何に使う?
30年後じゃなく、30日後に死ぬと思ったら、残りの人生をどう生き切るのか?
そう思えば、1日1日の行動を大切にしようと考えるだろう。
田坂先生は言う。
・永劫回帰、すなわち、人生の最期のとき、
自らの人生とまったく同じ人生を
何度も何度も永遠に生きよと問われたならば、
然りと答えることができるか。
その永劫に回帰する人生を、
喜んで受け入れることができるか。
残念ながら今の僕には然りと答えることができない。
30代後半でこの本と出会ってしまった事は不運か幸運か、
とにかくこれからの人生、志を持って、悔いのない人生を
生き切っていきたい。
※先日、田坂先生の同内容の講演を拝聴しました。
本もすごかったですが、生は想像以上に胸打たれました。
会場に張り詰めた緊張感がただものではない。
ごくりと飲み込むつばの音さえ聞こえてきそうな静寂。
そんな中でこのようなお話を聴けたこと、
この奇跡の出会いに心の底から感謝します。
Posted by ブクログ
医者から「あと30日の命」と宣告されたならば、一日一日を大切に生きていくはずです。しかし、医者から「あと30年の命」と言われても、生き方を変えようとせず、漠然と日々をすごしていく。30日と30年、何が違うのだろうか?限りある命に違いはないはず。
悔いのない人生、素晴らしい人生を生きるために大切なものは、「成功」ではなく、「成長」である。なぜならば、「成功」は約束されないが、「成長」は約束されるからである。「人生の成功」を目指して山に登っても頂に立つことができるかどうかは、分からない。しかし、「人間の成長」を目指して山に登るならば、その山道で出会うすべての苦労や困難が糧となり、「確かな成長」を遂げることができる。
では、成長を目指すためにはどうしたらよいのか?それは、「志」を抱いて生きることである。「志」があるからこそ、挫折や敗北に直面しても、「人間の成長」の道を歩むことができる。
この本と出合えたことに感謝したい気持ちです。漠然と日々を過ごすことのないよう、時々読み返そうと想います。
Posted by ブクログ
友達からのプレゼント。
時間は平等じゃない。
だって、早く死ぬ人も遅く死ぬ人もいるやん。
人生が長くても短くても、充実した人生を送ろうよ。
まず最初のプロローグ。
ただ一言、心を込めて伝えたい。
ありがとう。
それだけで、この本手に取ってありがとうって感じだった。
やる気でます!
おすすめ!
Posted by ブクログ
私は社会人2年目ですが、
特に若い人におすすめしたい一冊です。
一言で言うのであれば、
「人生の目的地はどこにありますか?」と
考えさせられます。
そのことを考えていった時に、
「幸せな人生」「悔いのない人生」ということが思い浮かばれることも多いかと思います。
本書にもあったことの中でも、
特に印象的だったこととしては、
・「苦難・困難・災難」のない人生が
本当に幸せな人生なのか?
・後何年生きられるのか?なんて
誰にもわからないけど、
いつか必ず死が来ることは
決まっているわけだから、
今日を最善で生きることが
大切なのではないだろうか?
と考えていくと、
「人生の目的地」に対して、
今までとは違った観点から確信を深めることができる一冊になりました。
Posted by ブクログ
一番印象的だった言葉がある。最澄の「一隅を照らす、これ国の宝なり」という言葉だ。
人は何を成し遂げたかでなく、何を見つめて生きていくのか。それはどんなに小さなことでも、見つめているものに意味があり、それが自分の人生を生きる意味となる。
来年から社会人になることもあり、この本の内容と言葉を1つの価値観として大事にしていきたいと思った。
Posted by ブクログ
志とは?
与えられた人生において、己のためだけでなく、多くの人々のために、そして、世の中のために、大切な何かを成し遂げようとの決意。
志を抱いて生き続ける。
= 山の登り方を知る
人生において、
「成功」は約束されていない。
「声」に耳を傾けること
= 「意味」を考えること
時間の長さ(平等)と密度(不平等)
※ 長い人生が幸せな人生とは限らない
~ メモ ~
* 苦労や失敗や挫折があったからこそ、こうして成長できたと言える人生
* 明日の「死」を覚悟して生きる。
* 「安逸」と「弛緩」 しない
* 「生きる」から「生き切る」へ
* この一日ではなく、この一瞬の覚悟
* 「感謝」 →「義務」 →「使命感」
* 命を使う(使命感)こそ「志」の原点
* 互いに成長することの心構えは正対。
【補足】
人生の日々を無為に過ごす「安逸」
一日一日を緩んだ心で生きる「弛緩」
宇宙の「歴史」を見つめて、生きる
- インフレーション宇宙論
【格言】
ラテン語: メメント・モリ 「死を想え」
英語: ノブレス・オブリージュ
義務を自覚する人間の高貴さ。
「一隅を照らす、これ国の宝なり」
天台宗 最澄
「成長」の最後の段階としての「死」
アメリカ精神科医 キューブラー・ロス
最も優れている国: 日本
1. 長期平和
2. 経済繁栄
3. 最新技術
4. 先進医療
5. 高度教育
まとめ
天の配剤に対する深い感謝をする
人生には、「成長」が必要。
高貴さから香りが生まれてくる。
「人間成長」と一人ひとりの「意識」変革により、前史を発展可能
「礎」となる覚悟を、決める。
「志」を次の世代に託する
- 世代を超えて、永遠に受け継がれていくもの。
「使命」: 命を使う。
最高の人生だったと言える生き方。
Posted by ブクログ
尊敬する先生からいただいた本。
筆者の優しく語りかけるような論調が読みやすかった。そしていつまでも心に留めておきたい言葉で溢れていた。
一日一日を大切に生き、密度の濃い一日にする。この一日を生き切り、この一瞬を生き切る。そのために志を持つ。
そして、恵まれた環境に感謝し、人との巡り合いに感謝して、成長し続ける。
私はこんな意識を持って毎日を過ごしていただろうか。一日一日を、周囲の人々を大切にできていただろうか。
自責の念にかられると同時に、志に向かって意識を変えていこうと心に誓った。
私はこれからたくさんの壁にぶつかるだろう。それでも果敢に困難に立ち向かい、自分の成長の糧にしようと思う。それでも挫けそうになったとき、逃げ出したくなったとき、改めて読もうと思った。
Posted by ブクログ
181002 死と向かい合わせてくれること。毎日死を覚悟して過ごせるか。本を読んで少し毎日の空気のありがたさや、日のありがたさ、雨のありがたさ、人との出会いのありがたさなど、かんじられるようになった。
Posted by ブクログ
この本自体は元上司がそのまた元上司から受け継いで、5年ほど前に読みなさいと送られてきたもので、そのまま放置されていました。
たまたま知人にオススメの本、と紹介されやっと読めた本。
なんだか、読むべきタイミングまで待っててくれたような、巡り合わせの一冊でした。
序話からなんかもう胸にグッときます。
たまに壮大な話になるけど、丁寧にことばにされているので引き込まれます。
わたし自身ずっと、明日死んでも良いってくらい毎日に満足していて、明日終わっても感謝の気持ちを持って締めくくれるなとずっと思っていて、それは悔いのない人生を生き切っていたんだなぁと気づかされました。
前日に映画アバウトタイムを見たのもなんかもうすごいタイミングの良さ。
奇跡の一瞬に感謝して、最後の瞬間まで成長していけるよう、毎日を大切にしたいと思います。
読むべき一冊でした。
Posted by ブクログ
【メモ】
志⇨世のために何かを成し遂げたい
1.悔いなく生きる
永劫回帰 ニーチェ
2.満たされた人生おくる
明日の死を覚悟して生きる
メメントモリ
3.香りある人生 使命感
恵まれてると知ること
感謝 義務
ノブレスオブリージュ
4.大いなる人生
歴史 自ら人生の意味決める
5.成長し続ける
正対すること ご縁
永遠の命
紡がれていくもの
Posted by ブクログ
書いてある内容はとても共感でき、すんなりと受け入れられました。おそらく、この本を読む数日前まで、非常に深く悩んで苦しんでいたからだと思います。僕が本書の内容を素直に受け付けたのは、大きな悩みを何とか乗り越えた直後だったからこそだと思います。そうでなければ読まなかったでしょうね。。。
★が5個では無いのは、同じことを繰り返し言いながら論理を進めていく書き方が、少しくどい感じがして僕には合わなかったからです。本書全体を通して文字数が少なく改行が頻繁なのでどんどんページをめくれますが、繰り返しの表現を止めて立て板に水を流すようにスムースに話を展開している方が好きだな…と感じました。
Posted by ブクログ
人は必ず死ぬという大前提の下、
「生きる」ことにおける「志」を持つ重要さを説く本。
志を持つ理由は下記5つ。
・悔いのない人生を生きるため
・満たされた人生を生きるため
・香りある人生を生きるため
・大いなる人生を生きるため
・成長し続ける人生を生きるため
書かれている内容は、非常にロジカルかつ情熱的。
1頁として無駄なページはなく、内容にぐいぐい引き込まれる。
折を見て読み返ししたい本。
Posted by ブクログ
人は、かならず、死ぬ
この人生は、ただ一度しかない。
この当たり前の真実をいったいどれ程の人たちが理解できているのか?
そして理解できた時に知る生きる意味「志」
読み終えて感じる当たり前の日々に感謝の気持ち
久々に胸を揺さぶる熱い気持ちになる一冊にめぐり会えた
あっという間に読み終えてしまうのが勿体ないけれど
Posted by ブクログ
「使命」=命を使う
3つの真実
1.人はかならず死ぬ。
2.人生は、たった一つしかない。
3.人はいつ死ぬか分からない。
地図が無ければ、自分の力で地図を描き、
道が無ければ、自分の力で道を切り開く。
ーーー
田坂さんのメッセージが凄まじく伝わってきた。
大変読みやすく、2時間ほどでパッと読みきれた。
メモしたくなる言葉が多かった。
死と向き合い、生きてく事を奨励していた。
賛否両論かもしれないが、
成功者はみな、人生が一度きりで有限であることを自覚している。
そして、次の世代のために礎を築いて行こうとしている。
何を成し遂げたかではなく、何を見つめて生きてきたか。
ネット業界の成功者達の顔が思い浮かぶ。
志を抱いて生きるとは、プロフェッショナルな生き方をするということなんだと思った。
Posted by ブクログ
田坂広志著「未来を拓く君達へ~なせ我々は志を抱いて生きているのか」PHP文庫(2009)
*「志」とはなにか?
→与えれらた人生において、己のためだけではなく、多くの人々のために、そして、世の中のために、そして、大切な何かを成し遂げようとの決意。なぜ志を抱いて生きているのか?それは「悔いのない人生」を生きるためである。そして「志」とは未来を定かに見つめながらも、「心」はこの現在、この瞬間にあることである。人が志を抱こうとするとき、1つの落とし穴がある。それは未来に心を奪われてしまうときである。未来をみて夢想し、心を未来に奪われてしまう。それではなく、「今を生き切れ」。
*フリードニッヒ・ニーチェ
「永劫回帰(えいごうかいき)」・・・この思想の真髄は、1つの物語で語れる。
もし、君がこの一回限りの人生において、様々な人々と出会いながら、人生を精一杯生きている。そして、人生が最後のとき不思議な人物が現れて問いかける。「いま、1つの人生をおえようとしている、お前。もしお前がこの人生と全く同じ人生をもう一度生きよといわれたが、然り、と答えることができるだろうか?」。「ええ喜んで」と答えることができるならば、それは「悔いの無い人生を歩んだ」ということになる。
*人生における成功
人生における成功とは約束されていない。しかし、人生において「成長」は約束されていない。ただし、もし我々が人生で与えられている苦労や困難、失敗や敗北、挫折や喪失を自分の成長の糧とする覚悟があるならば、人生において成長は約束されている。
*満たされた人生を過ごすには
ただ、漫然と日々を過ごすのではなく、一日一日を大切にして生き、密度の濃い人生を生きることが出来るのだろうか?それは1つの生き方を身につけることで解決する。それは『「明日の死」を意識して生きること』である。つまり「生きる」から「行き切る」。
*「使命感」とは?
義務から使命へ思いが深まっていくとき使命感が生まれる。自分の人生が多くの人々のために、そして世の中のために大切ななにかをなす為に与えられた。
*人生には3つの真実がある
「人生は必ず死ぬ」「人生はただ一度しかない」「人はいつ死ぬかわからない」
Posted by ブクログ
壮大な内容の本だった。
人生とは?と考える本。
まだ自分にとって、そこまで深く考えれないという部分もあって、へぇ…という感想になってしまった。けど、何点か印象的な部分もあった。
大切にするとは、互いに成長すること。
自分の大切にしたい人が、自分と一緒にいて成長できるって思ってもらえるように自分も頑張らないといけないなと思った。
死についての話は、やっぱり、忘れて生きようとしているのかなと思うくらい、何か、すこしどきどきしながら読んでいた。でも見えない砂時計の例えはしっくりきたり。でも「やっぱ死はあんまり考えたくない」とかなんの学びもないこと思ってしまう。上手くその考えと向き合えるようにもう少し時間・成長がいりそう。
また少し時間がたってから、成長してから読みなおすとまた違った想いで読むことができるのかなと感じた本だった。
Posted by ブクログ
■ひとことで言うと?
未来を拓くためのカギは「人間成長」の意志
■キーポイント
・志=世のため人のために何かを成し遂げる意志(使命感):自己成長 → 他者との相互成長 → 人類全体の成長
・生きる → 生き切る:「人生は歯磨き粉のチューブみたいなもんさ。(魅音)」
・成功と成長:成功は約束されていないが成長は約束されている