田坂広志のレビュー一覧
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本書サブタイトルは、「ヘーゲルが分かればIT社会の未来が見える」。ホンマかいなという感じがするが、そこはさすがに田坂さん。実に明快に、ヘーゲルの弁証法を解説し、それをIT革命に代表される現代に見事に当てはめてみせる。とても納得。これを近未来に当てはめることで未来を予想する。ビジネスの新ネタ探しにも役に立つと思う。 では、田坂流ヘーゲルの弁証法とは何か? どうやら次の5点の命題が重要らしい。1.物事は、直線的にではなく、螺旋的に発展する。2.物事は、反転の反転によって発展する。3.物事は、量から質への転化によって発展する。4.物事は、対立物の相互浸透によって発展する。5.物事は、矛盾の止揚により
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言霊とは、読んで字の如し、言葉に宿る魂や、呪力のことである。本書では、経営者の最も重要な役割を「言霊というべき命が吹き込まれた言葉で語ること」であると位置づけ、そこから経営者や上に立つ者の心構えを説く。言葉に魂を宿すには、「自分で語っていることを、信じきる」ことが必要不可欠であり、これをやりきることこそ真の経営者である。 ゴーンは日産リバイバルプランの冒頭の説明を日本語で行った。聞き取ることが難しいほどたどたどしかったし、緊張して額に汗が光っていたが、不思議と「あー、これで日産は復活するなー」と感じた。その時は、なぜ自分がなぜそう感じたのか分からなかったが、本書を読んで、はっきりと分かった。言
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"大阪へ向かう新幹線で読む。本日は東日本大震災が起きてちょうど1年たつ3月11日。原発事故対策として内閣官房参与として活躍した著者。
事故の影響の大きさを改めて知る。そして、まだわからないことが一杯あることも知った。
日本は、原子力爆弾を2つも落とされ、核実験でも被害を受け、今回の原発事故。これだけの(この言葉が適切かどうかわからないなが)災害、被害にあっている国として果たすべき役割があるのだと考える。
統計調査も長期的に行っていく必要もあるのだろう。先日、週刊誌にこんな調査が紹介されていた。がん検診を受け続けていた人と、受けていない人のがん発生率の調査を新潟大学医学部の教授が紹介し -
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この本自体は元上司がそのまた元上司から受け継いで、5年ほど前に読みなさいと送られてきたもので、そのまま放置されていました。
たまたま知人にオススメの本、と紹介されやっと読めた本。
なんだか、読むべきタイミングまで待っててくれたような、巡り合わせの一冊でした。
序話からなんかもう胸にグッときます。
たまに壮大な話になるけど、丁寧にことばにされているので引き込まれます。
わたし自身ずっと、明日死んでも良いってくらい毎日に満足していて、明日終わっても感謝の気持ちを持って締めくくれるなとずっと思っていて、それは悔いのない人生を生き切っていたんだなぁと気づかされました。
前日に映画アバウトタイムを見た -
購入済み
大志と野心
少年よ大志を抱け、を「野心家であれ」と語った中学教師。ずっとモヤモヤしていたが、この歳になって霧が晴れたよう。
Pinterestには格言名言の類いの書き込みに目につき過ぎるのが、「勝ち負け」の言葉が氾濫。
多分ご本人は無意識のうちに勝ち負けという言葉を使用しているのでしょうけど。
廊下を歩きながら「医師はつぶしがきかぬ」、後ろを歩いていた博士号取得したての医師。
「そんなことはない、ダンプの運ちゃん、やれば出来るぞ!」
「イヤ、そういうことではなくて世間体がそうさせないってことですよ」
東大紛争まっただ中の話。
人生の砂時計、最大日数は30000日、として残りは如何程?もっともその前に砂 -
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ネタバレ仕事のうえで必要な「対話」の技法をまとめた本
ここでの対話は非常に高度な内容で、言葉以外のやりとりも
書かれている(ここでは深層対話、と名付けられている)
役員以上や営業職は、ここまで考えながら仕事をしてる
のかと考えると脱帽せざるをえない
内容自体は、著者がまるで講演で喋るような流れとなって
いるため、非常に読みやすい。
●メモ
・仕事の技法は知識で得ただけで終わらせず、知恵にする
(経験する、得た知識を経験に紐づける)
・知識を沢山得ても、活用は難しい
課題をひとつに絞り、知恵となるまでやり続ける
・直後の反省会
企画説明はうまくできたか
部長の反応はどうだったか
質問に対して -
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自分の中には多様な人格がある。
例えば、Aさんに対してはにこやかに明るく接するのに、Bさんに対しては高圧的に命令口調になってしまうなど、相手によって態度を変えてしまうことはないでしょうか?
自分の中に、愛想が良い人格があったり、人を支配したいという人格があったり、それは状況に応じて頻繁に入れ替わっています。
自分の中には、まだ自分でも気がついてない人格、無意識に使っている人格がたくさんあります。
それを意識的に活用することで、才能が開花するという論点がとてもわかりやすかったです。
リーダーとして器の大きい人がどんな人なのか、どういう在り方を目指せば良いかも分かります。