田坂広志のレビュー一覧
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「これからのすべてのプロフェッショナルは個人シンクタンクへ進化する」
冒頭にいきなり結論が書かれているところがすごい。
25年もシンクタンクの世界に身をおいてきた筆者が、2つの情報革命、「インターネット革命」「Web2.0革命」により、プロフェッショナルの進化を予見し、個人シンクタンクになるための6つの戦略を展開している。
ナレッジマネジメント、ナレッジ戦略という言葉が出回り始めてから久しいが、本書はインターネット、Web2.0が生み出された結果「知識」というものが将来的にどの様な位置づけになるのかを予見し、これらを駆使するプロフェッショナルのあるべき姿と個人シンクタンク化の重要性を -
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《これから、すべてのプロフェッショナルは、「個人シンクタンク」へと進化していく。》
最初に書いてある、本書の結論です。
ウェッブ2.0時代、「7つのシンクタンク力」「6つの戦略」等、これから進化するために何をするのか、どのように活躍していけば良いかが書かれています。
多くのビジネスパーソンに読んで頂きたい本です。
ネット革命、ウェッブ2.0革命の本質を見きわめ、その革命をどのように乗り越えていくかをわかり易く書かれています。
「人間力」「縁」「気づき」「共感」「志」等、ネット革命、ウェッブ2.0革命とは
無縁と思われる言葉が出できますが、どんな時代でも、仕事や生き方、考
え方の根本は -
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「ウェブ2.0革命」とは何なのか、これからの「情報革命」「市場」「企業」「ビジネス」「商品」「マネジメント」「知識社会」「資本主義」「経済原理」で何が起こるのかを75の項目にわけて書かれています。
これから何が起こるか知りたい方にお薦めの本です。
「ウェブ2.0革命」はどの様な革命なのかを鋭く分析し、その上でこれから何が起こるかの予測を行なっており、私達がこれからどの様に変わっていかなければならないかのヒントが溢れています。
そして「日本の時代」が始まると結論しています。
「日本の時代」を始めるためにまずは足元を見つめ、そして行動を起こしていかなければなりません。
そのきっかけに本書 -
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田坂さんの、物事のとらえ方と、それを説明する論旨は、とても美しい。
必要十分な情報を元にして、まわりくどい言い方をせずに、実に的確に表現をする。その語り口で、Web2.0についての未来予測をするというのだから、これはたまらなく面白い。
田坂さんは、過去に起こったことを振り返ったり、今流通している情報を寄せ集めて、もっともらしくまとめただけの話しをするのではなく、未来を予測して、そのビジョンを筋道立てて語る。だから、「なるほど」と納得が出来る話しであるというだけでなく、今までに聞いたことのない新説が多く含まれていて、目からウロコが落ちるような思いになる。
ものすごく濃密な一冊で、どの章にも手抜 -
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まさに田坂さんの言霊を最初から最後まで感じた。
今までの人生で10人以上、沢山の上司の元で働いてきたが、誰1人として語らなかった「マネージャーの醍醐味」「やりがい」「魅力」を田坂さんから教えてもらったように思う。
力のあるマネージャーはリズム感とバランス感覚がある。これらの本質は、相手の心を感じ取る力。
マネジメントの本質は心のマネジメント。
それは心の修行であり、1人の人間として最も大きく成長できる道。
(そう田坂さんは気がついた時、マネジメントの道を歩み始めた)
相手の心が見える様になったら、次は集団の心が見える。集団の心が見える様になると、無意識の世界である自分の心が見える様になる、 -
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ネタバレ新しい考え方を、また学びました。
人によっていろいろな自分を持つ、と言うだけではなく、
同じ人間を前にしても、その時々の状況に応じてまた人格を切り替えていること、そのことにもう少し意識的になってみようと思いました。
自分の中にはあらゆる人格が備わっている、という考えや、
そういった人格のモードを滑らかに制御できるようになること、
楽な方に逃げない、精神的な体力が基本となること、
そして、自分が発揮したい人格、を見つけ、育てるためにも、いつも同じ環境設定にいないで、変化を迎え入れていくことがとても意味のあることであると知りました。 -
Posted by ブクログ
読む前は、平野啓一郎氏の「分人主義」みたいな感じかと思っていた。似ているけど少し違う。
その人格や才能の開花の話からエゴ・マネジメントの話までされていて、興味深かった。
でも、最終的に「志」・「使命感」という精神論に近いところへ着地したのが意外だった。
どんな人でもそれなりにその場の状況や相手に合わせて、いくつもの自分を使い分けていると思う。
いまの自分は素の自分じゃないな…、良い人を演じてしまっているな…、と思うこともあるけれど、
この本では、"人格を「演じる」ことは、人格を「育てる」こと"(p.128)と肯定的に捉えてくれている。
読んでいて、ふと思ったことは -
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大昔(2017/4/9)に読んでた本を再読。前回読んだ内容は全く覚えておらず。。。
今回は前回より自分が大人になったのでちゃんと覚えてます。中でも刺さったのは7つのレベルの思考。
「知能と知性」の違い
「知能」とは、「答えの有る問い」に対して、早く正しい答えを見出す能力のこと。
「知性」とは、「答えの無い問い」に対して、その問いを、問い続ける能力のこと。
「知性」の本質は、「知識」ではなく、「智恵」である。
「知性」がある人とは「垂直統合の知性」を持つスーパージェネラリスト
「7つのレベルの思考」
「思想」「ビジョン」「志」「戦略」「戦術」「技術」「人間力」
「自己限定」を捨てる
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Posted by ブクログ
著者は菅直人内閣で内閣官房参与にも就任したことのある学者(原子力工学、経営学)。
『運気を磨く』というタイトルだが、基本的にはいわゆる世間で神や仏(あるいは占い)と言われるものの実体について、科学的に説明しようと試みた本。
著者はこの実体を『ゼロ・ポイント・フィールド仮説』に喩えている。
正直なところ、クリスチャンの私にとって、ここに書かれていることは特に目新しい物ではなかった。感謝することの大切さも、和解することの大切さも、全ては大いなる何か(サムシンググレート=神)に導かれていることも、クリスチャンとしては日頃意識することだ。
ただ私にとって面白かったのは、『集合的無意識』という概