感情タグBEST3
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この本は、「知識社会の訪れは、知識の価値の向上ではなく、知識の価値の下落を招く」とのアンチテーゼから始まる。確かに、インターネットにより、ソフトウエアのみならず多くの情報はただで流通され、その情報を持っていることには価値がなくなっている。このような社会においては、知識労働者は「求められる人材」ではあっても「活躍できる人材」ではない。それは高度成長期の日本では、「中卒の勤勉な肉体労働者が求められる人材でではあったが、その人たちが日本の経済活動において、中心人物ではなかった」こととまったく同じである。では、どうすれば、求められる人物から脱皮し、活躍できる人材となれるか。それに対しての解を真っ向から求めたのがこの本である。要は、「プロフェッショナルとして、進化し続ける」ことである。ここでいうプロフェッショナルとは、情報の発信、創造といった情報に対してのメタなスキルや、実践に基づいたノウハウ、暗黙知といった言葉ではほぼ伝わらないものを持っている人々を指している。その通りであると思う。ただし、実践は難しい。一言一句逃さないよう、心して読むべし。
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日本総研・社会起業家フォーラムの田坂氏の具体的な戦略紹介。
7つの「シンクタンク力」と6つの戦略中心。
<特に参考になった点>
◆「メッセージを広げよう」としてはいけない
→「言霊」をこめて発信する、文章は短く
◆「経験で掴んだ智恵」から語られる言葉と「机上で学んだ知識」から語られる言葉は、恐ろしいほどにその「重さ」が違う
◆仕事への「こだわり」「思想」を自問すべき
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オススメの一冊です。
様々な技術革新を経て、例えばエンジニアは今後どのような姿を目指すべきかといった話が語られています。
内容にとても共感できました。
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私淑する田坂さんの最新著書、早速読みました!
これからプロフェッショナルはどう進化していくのかを、WEB2.0を一つのキーワードにしてわかりやすく書いています。
一人のプロフェッショナルが世界を変えられるすばらしい時代の到来がしていると、田坂さんは静かに、それでいて熱く語ります。
そう、田坂さんは間違いなく世の中を変えているプロフェッショナルの一人ですから、説得力の厚みが違います。
プロフェッショナルを目指す、あるいは自負している全ての人に読んで欲しい本です。
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「これからのすべてのプロフェッショナルは個人シンクタンクへ進化する」
冒頭にいきなり結論が書かれているところがすごい。
25年もシンクタンクの世界に身をおいてきた筆者が、2つの情報革命、「インターネット革命」「Web2.0革命」により、プロフェッショナルの進化を予見し、個人シンクタンクになるための6つの戦略を展開している。
ナレッジマネジメント、ナレッジ戦略という言葉が出回り始めてから久しいが、本書はインターネット、Web2.0が生み出された結果「知識」というものが将来的にどの様な位置づけになるのかを予見し、これらを駆使するプロフェッショナルのあるべき姿と個人シンクタンク化の重要性を説いている。
本書で言わんとしている事には目を開かされるものがある。 特にビジネスの上で大変重要かつ有用な内容であると感じた。
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《これから、すべてのプロフェッショナルは、「個人シンクタンク」へと進化していく。》
最初に書いてある、本書の結論です。
ウェッブ2.0時代、「7つのシンクタンク力」「6つの戦略」等、これから進化するために何をするのか、どのように活躍していけば良いかが書かれています。
多くのビジネスパーソンに読んで頂きたい本です。
ネット革命、ウェッブ2.0革命の本質を見きわめ、その革命をどのように乗り越えていくかをわかり易く書かれています。
「人間力」「縁」「気づき」「共感」「志」等、ネット革命、ウェッブ2.0革命とは
無縁と思われる言葉が出できますが、どんな時代でも、仕事や生き方、考
え方の根本は同じだと思いました。
これから生きていくうえの指針を与えてくれる一冊です。
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著者のシンクタンクでの経験から、これから向かっていく「プロフェッショナル」の予想を示している。
内容は、抽象的な定義が多いが、わかりやすく、自身の考え方を示してくれる。SNSから個人インターネットラジオにいくところ(発信、表現)が面白い。
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最初田坂氏の著作は、話し言葉でとても読みにくいと感じたが、何冊か読むと慣れてくるものである。
それにしても、田坂氏の思考力の高さには毎回驚く。どのようなことにたいしても、なぜ?という疑問を持ち続けいるのだろう。なぜ?という問いに対する答えがとても明確で核心をついており、ハッとさせられることが多い。
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この著者の講演会に参加するに先立って、著作をいくつかチェックしておこうと思って読んだ一冊。田坂氏らしい思想がにじみ出ています。この人の文章を読むと、いろんなことを考え尽くしたあとが窺えます。そして、思想という形で結晶化しているように思います。この本で語られているプロフェッショナルの進化形とは、こういうことなのかなと思いながら読めました。この本を読んでドキッとしたのが、以下のワンフレーズ。プロフェッショナルの世界には恐ろしい格言がある。「下段者には上段者の力量がわからない」・・・本当に恐ろしい格言です。ドキッとしました。
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Webの発達により、個人がシンクタンクとなる環境が整ってきている。
今後は、個人シンクタンク→ドゥタンク→ムーブタンクと進化をすると考えられる。
その流れに対応する7つの戦略が書かれている。
著者は本書の中で表現の重要性を説いているが、本書の表現は独特でうまいなぁと思わせる箇所も多くあった。
自分もブログを書くが、語彙をもっと豊富にしたい。
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[ 内容 ]
「腕を磨く」だけでは活躍できない時代が始まった。
「ウェブ革命」の時代のプロフェッショナルは、ビジョン力やコンセプト力、メッセージ力やムーブメント力など「7つのシンクタンク」へと進化しなければ、活躍できない。
では、その「7つの力」を身につけ、進化するためには、何を為すべきか。
本書では、ネット革命とウェブ2.0革命の「6つの革命」の本質を解き明かし、それらの革命を“追い風”とする「進化のための6つの戦略」を語る。
[ 目次 ]
第1部 「個人シンクタンク」の時代が始まる(プロフェッショナルは「個人シンクタンク」へと進化する なぜ、個人でも「シンクタンク力」を身につけることができるのか
なぜ、プロフェッショナルは「進化」するのか これから、プロフェッショナルの「能力」は、次々と進化していく)
第2部 「個人シンクタンク」への進化 六つの戦略(「コンセプト・ベース」の戦略-インターネットを自分の「知的創造の場」にする 「パーソナル・メディア」の戦略-良き影響力を持つ「自分だけのメディア」を育てる 「プロフェッショナル・フィールド」の戦略-自分の「経験の智恵」を語れる専門分野を定める 「アドバイザリー・コミュニティ」の戦略-人々の智恵が集まる「コミュニティ」を創り出す ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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良かったと思う。
また読み返したい。
ポストモダンについての考え方が少しわかる。
情報化によって暗黙知の重要性が高まりその結果個人シンクタンク化が進む。
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これらのネット革命の結果、「専門的な知識」や「最先端の知識」といった「言葉で表現することができる知識」は誰でも入手できるようになってきたため、「知識」を持っていることそのものに価値を持たなくなってきている。今求められているのは「言葉で表せることができない知恵」。それはスキルやセンス、テクニックやノウハウと呼ばれる能力であり、これらは情報を得ただけでは身につくことができない。今自分に必要な情報はなんなのか、なにが不必要なのかといった情報化社会における取捨選択能力が必要になってきているように、「専門的な知識」ではなく、「職業的な知恵」に価値が置かれてきているのだ。
「インターネット革命」や「Web2.0変革」の六つの変革に対する「六つの戦略」に「シンクタンク能力」をどう応用していくべきか、一つ一つ具体的に記されている。これらは実際に手に取って、それらのノウハウをどう仕事に活かしていければいいのか、知恵を絞ってみて欲しい。インターネットの普及率は未だ上昇傾向にあり、一世帯に一台のパソコンがアタリマエの時代にある。インターネット関連の仕事についてない人でも、生活の一部として活用し、「自分のプロフェッショナル・フィールド(専門領域)」とは一体なんなのか、自問自答してみて欲しいと思う。
『「シンクタンク」は「シンク(思考する)」という社会的機能だけではなく、「ドゥー(実行する)」という社会的機能を身につけることができる時代にある。』(pp149)
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時代の変化に合わせて、プロフェッショナルとして必要なスキルや戦略は変わってきている。言い方だけかもしれないが「〇〇スキル」から「〇〇力」へというのは、最近のキーワードを見ていても感じる。
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インターネットの出現やWeb2.0により、これからは個人シンクタンクになれる人材がプロフェッショナルになれるということを説いた本。実際にプロフェッショナルになるためにどのような行動を起こせばよいかまで書かれているのは良かった。
内容については、やや独りよがりだなぁという印象を持ちながら読んでいたが、読み終わってみたら結構な箇所に赤線を入れてあって意外に共感する部分も多かったんだなぁと気付かされた。とりわけパーソナルメディアとしてのWebの利用、そしてその中で何をどう伝えていくかという部分について、参考になった。
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前に読んだ本はけっこうしっくり言ったんで期待していたんですが、なんか全体的に語りかける風で内容が薄い(苦笑)。プレゼンをそのまま本にまとめたような印象があって、内容よりもそのまとめ方のほうが気になってしまった。第一章はともかく、第二章で言っていることはけっこう説得力があるんだけどね。他の自著の宣伝っぽい感じになっているのももったいないかなぁ。まぁ、そういうビジネスのしかたなのだからしょうがないのかもしれませんが。
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副題は、
「個人シンクタンクの時代が始まる」です。
これは興味深いですね。
私のアンテナひっかったのは
「コンセプト・ベースの戦略」
インターネットを自分の「知的創造の場」にする
です。
個人に妙にスポットが当たる時代になってしまいました。
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全てのプロフェッショナルは個人シンクタンクへと進化していく、とし、その為の心構えについてまとめられた一冊。(1)知識が(逆説的に)価値を失っていく知識社会において、言葉で表せない智恵、技術+心得、を身につけたプロフェッショナルが求められる。(2)下段者には上段者の力、力量が分からない。高度な専門知識を気付き(共鳴する)の形で相手に分かり易く伝えていく物語力が必要。(3)ブランドの原点は信頼。自分の仕事においての拘り、思想を問うことが必要。
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結論、必要な戦略やコンセプトは提示していれてくれてるのだがその先の話があまりにもなく(具体的な例、図式や実際にやった場合のワークなど)やや説明不足な印象の本でした。
概念を知るための本だと思えばいいと思います。
ただ
「下段者は上段者の力が分からない」という言葉にはすごくはっとさせられました。
結局、本で知識を武装してもその先の知恵に持って行くには経験が必要であり、経験者に対してもっと私自身気にかけるべきだったなとちょっと反省を覚えました。
概念だけですがいい気づきのエッセンスはいっぱいありましたので後はそれを自分の経験と照らし合わせて今後に生かすのがこの本を生かすことだと思います。
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先に読んだ、『企画力』の方が面白かったな。
これは、細分化しすぎたマインドマップのような内容になってしまっている。
しかし、この人はぴたっとした言葉をつくること、簡潔にまとめることが実にうまい。
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"Web2.0"という言葉がたびたび登場するので,今どきの本という怪しさもあったが,中身は非常にいいです.[信頼(trust)]が大事なんですよね.
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インターネット革命、Web2.0革命によって社会の仕組みが変化する。その変化した社会の中で活躍する人材像や活躍するために必要となる能力についてウェブとの関係性の中から語っている本。