【感想・ネタバレ】なぜ、時間を生かせないのか かけがえのない「人生の時間」に処する十の心得のレビュー

あらすじ

最近、タイムマネジメントの技術が、様々取り上げられている。しかし、本当にこれらの技術で、自分自身の「時への悔い」はなくすことができるのだろうか。なにか大切な視点が抜け落ちてはいないだろうか? 著者はこの視点から、大局的な視点に立った時間論を展開する。まず示唆されるのは、時間は決して「平等」な資源ではない、ということである。時間を真に生かす人とそうでない人の差は、それほどまでに大きい。そして、時間を生かすために不可欠な視点として、時間、集中、智恵、経験、反省、人間、自分、関係、成長、成功という十のキーワードが提示される。ある意味で本書は単なる時間論の枠を越えて、人生論的な側面を強く持つ書となっている。それは、著者が語るように、「なぜ時間を生かせないのか」という問いは、究極「いかに生きるか」という問いへと逢着するからである。自分自身の時間を生ききるために必読の、時の本質に切り込む渾身の一冊。

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Posted by ブクログ

"時間を有効に活用しようとかいうと、薄っぺらく感じてしまう。今、この瞬間を生きているという認識と目的意識がないと、うわべだけのノウハウとなってしまう。
集中力を身につけ、時間の密度を高める
知恵を経験、反省、言語化で身につける
など、人間として生まれてきて、いかにして人生を全うするかを問われる本。
田坂さんの独特のリズムもあり、私には心にストンと落ちるものがあった。"

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2018年11月04日

Posted by ブクログ

時間を生かすためには、密度を濃くすること。そのための心構えなどが書かれています。量が少ないので、すぐに読み終われます。「あらゆることを自分の責任として考える」「複数の視点で自分と対話する」などが残りました。

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2011年05月31日

Posted by ブクログ

田坂氏の著書を読むのが最近のお気に入りです。

この本では、時間の生かすための十の心得を説いています。

タイムマネージメントが壁に突き当たる理由。

時間を生かせない原因の根っこは何なのか。


人生における時間とは、命そのものであり、そして、その命は有限であり、いつ尽きるかわからない。

残りの砂の量がわからない、砂時計のようなものですね。落ちていく砂の一粒一粒が愛しくも感じます。

それにどこまで深く気が付けるのかが大切ということです。

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2010年11月28日

Posted by ブクログ

田坂広志さんが出版されている本は、大きく二つ(思想・考え方について)(仕事のスキル・技術について)に分かれている。

中でも本書は、前者の(思想・考え方)に関する本で、テーマは「時間」について書かれている。

本書の中で、私が興味を持った部分を下記に記したい。




■人生の成功(努力が報われる時

人生の夢を描く。人生の目標を持つ。

そうしたことの大切さは、しばしば、言われることです。

しかし、どれほどの願いを込めて、夢を描いても、人生の目標を持っても、必ずしもそれを実現できるわけではない。


では、我々が、その夢を、目標を、実現できなかったとき、

それは「失敗」なのでしょうか。

この問いに対して、いかに答えるか。 

そのことを考えるために、一つのエピソードを紹介しましょう。



【エピソード】
1990年にアカデミー賞を受賞した女優のウーピー・ゴールドバークが、

俳優修行をする若者たちからの質問へ、味わい深い答えをしています。


◇若者からの質問

「我々は、将来、役者になることを夢みて、

毎日、毎日、厳しい修練を積んでいます。

こうした我々の努力は、いつか報われるのでしょうか。」


◇ゴールドバーグの答え

「いま、あなたがたは、いつか役者になりたいとの夢を持ち、

毎日、その夢を求め、目を輝かせて生きているのでしょう。」


「そうであるならば、あなたがたの努力は、

既に報われているではないですか」


【結論】

夢や目標を実現できなくても、それは決して「人生の失敗」ではない。

むしろ、「この一瞬を輝いて生きる」という意味では、

素晴らしい「人生の成功」なのではないでしょうか。
















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2009年10月04日

Posted by ブクログ

田坂思想の真骨頂といえる本。この題名に対する答えは、「人生に対する覚悟」。この意味の深さを私が要約するのは不遜なのでこれ以上言及することをやめます。兎に角良い本なので、読んでほしい。

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2018年10月23日

Posted by ブクログ

「時間術」の本と思って読むと期待はずれになるかも。
いかにして、学ぶか、成長するか、という内容の本。
他の著作とかぶる部分もあるが、田坂さんの著作は複数回読むと味がでる。

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2010年09月16日

Posted by ブクログ

1990年にアカデミー賞を受賞した女優のウーピー・ゴールドバークが、俳優修行をする若者たちからの質問へ、味わい深い答えをしています。
「我々は、将来、役者になることを夢みて、毎日、毎日、厳しい修練を積んでいます。こうした我々の努力は、いつか報われるのでしょうか。」
「いま、あなたがたは、いつか役者になりたいとの夢を持ち、素晴らしい仲間とともに、励ましあい、助け合いながら、毎日、その夢を求め、目を輝かせて生きているのでしょう。」その言葉に対して、若者たちは、うなずきます。ゴールドバーグは、静かに語りました。
「そうであるならば、あなたがたの努力は、既に報われているではないですか」

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

これは良本。
なぜかっていうと世にある成功術みたいな本が、あくまでそのひとにとっての成功術だってことをちゃんと言ってくれるから。
そして、ここで書かれてることは新しい視点がちゃんとある。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

優れた識者の語るタイム・マネジメントの技術は、それを言葉で聞くと簡単そうに思えるのですが、実は、それが成功しているのは、その識者が、相当のレベルの「集中力」を身につけているからなのです。(p.32)
科学哲学者のヴィトゲンシュタインが、「論理哲学論考」という著書の中で述べています。「我々は、言葉にて語り得るものを語り尽くしたとき、言葉にて語り得ぬものを知ることがあるだろう」(p.97)
反省の心得の背景には、実は、大切な一つの思想があるのです。それは、何でしょうか。
すべてのことに、深い意味がある。その思想です。すなわち、すべてのものごとは、何の意味もなく起こっているのではなく、その起こったものごとを通じて、我々に大切なことを教えてくれようとしている。そうした思想です。(p.117)
「成長の課題」というものには、一つの不思議な「理」があることを述べたかったのです。それは、「卒業しない課題は、追いかけてくる。」その「理」です。(p.192)
人生には必ず「終わり」がある。そして、その「終わり」がいつ来るかは、誰にも分からない。そして、この人生は、たった一度しかない。
そのことを、本当に深く覚悟するならば、与えられた時間のかけがえのなさは、黙っていても、身体に沁み込みます。
では、その「覚悟」を、いかにして掴むか。
「砂時計」の音に耳を傾けることです。
我々の横には、目に見えない「砂時計」がある。さらさらと砂が落ち続ける「砂時計」です。そして、この「砂時計」の砂が落ちきると、我々の命は終わる。けれど、その砂の残量は、誰にも見えない。分からない。しかし、その砂が落ち続ける音は、聞こえてくる。
その「砂時計」の音に耳を傾けることです。(p.224)

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2020年07月15日

Posted by ブクログ

「時間を区切って仕事をする」というスタイル、そして、「締め切りを明確にして仕事をする」というスタイルを身に付ける

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

文字が少ないのですぐに読める。詩のような感じで、何度か読んでココロにしみこませるのがよいのでしょう。

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2009年10月04日

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