【感想・ネタバレ】知性を磨く~「スーパージェネラリスト」の時代~のレビュー

あらすじ

なぜ、高学歴の人物が、深い知性を感じさせないのか?/頭の良い若者ほど、プロフェッショナルになれない理由/「垂直統合」の知性を持つスーパージェネラリスト/スーパージェネラリストが持つ「七つの知性」/あなたは、どの「人格」で仕事をしているか?/なぜ、多重人格のマネジメントで、多彩な才能が開花するのか? ――目の前の現実を変革する「知の力」=「知性」を磨くための田坂流知性論。

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知性を磨く
「スーパージェネラリスト」の時代
著:田坂 広志
光文社新書 698

田坂先生の表現は簡潔で分かりやすいとおもいます。いわゆる、ロジカルライテイングと思います

知性とは何かを問う書、言語化できない智恵、暗黙知、大局観、東洋的な智恵であるとおもうが、最近のAIもちゃんと説明できない、言語化できないので、ひょっとしたら、暗黙知の領域をふくんでいるかもしれない

気になったのは、以下です。

知能とは、答えのある問い、に対して、早く正しい答えを見出す能力
知性とは、答えのない問い、に対して、その問いを、問い続ける能力

難しい問題を突きつけられて、その精神的負担に耐えかね、割り切りを行いたくなる
精神が楽になることを求めて、割り切りに流されていくと、深く考えることができなくなり、答えのない問いを問う力、知性の力が衰えていく
⇒割り切った心の姿勢ではなく、腹を決める、心の姿勢である

愛情とは、関係を絶たないことである

固定観念という落とし穴
修行不足、真剣勝負の時間をどれだけ持っているのであろうか

知性の本質は、知識ではなく、智恵である
 知識とは、言葉で表せるものであり、書物から学べるものである
 智恵とは、言葉で表せないものであり、経験からしか学べないものである
知性の本質は、経験を通じて獲得される、智恵に他ならない

頭がよいと、本来経験を通じて智恵として掴むべきものを、ただ知識として学んだだけで、価値ある何かを掴んだと思い込んでしまう

プロフェッショナルになるためには、どのような苦労をつめばよいのか
 知識はいかに速く、いかに大量に、いかに効率よく学べるかと言う秘訣が確かに存在する
 永年の経験を積むことによってしか掴むことができない、智恵には、いかに速く、いかに大量に、いかに効率よく学べるかという秘訣は存在しない
 プロフェッショナルへの道に王道はない、敵は我にあり、だ

本当に必要としているのは、スペシャリストではなく、さまざまな分野の研究を統合する、スーパージェネラレストだ
 垣根を超えて統合する、統合の知性
 さまざまな専門分野をその境界を超えて水平的に統合する水平統合の知恵
 ⇒垂直統合の知性をもったスーパージェネラリスト
 ⇒さまざまなレベルでの思考を見事に切り替えながら平行して進め、それらを瞬時に統合することができる
 ⇒7つのレベル
 ①思想 
  ⇒未来を予見する方法
  未来の具体的変化を予測することはできない
  未来の大局的変化を予見することはできる
 ⇒事物の螺旋的発展の法則
 ②ビジョン
  ビジョンとは、未来に対する客観的思考であり、主観的願望や、意志的目標ではない
  ネット革命で、言葉で表せる知識は、急速に価値をうしなっていく
  ⇒言葉で表せない智恵が価値を持つようになる
 ③志
  野心とは、己一代で何かを成し遂げようとの願望
  志とは、己一代では成し遂げぬほどの素晴らしい何かを次の世代に託する祈りのこと
 ④戦略
  戦略とは、戦を略す、つまり、いかに戦わないかの思考にほかならない
  ⇒無用の戦いをせずに、目的を達成することに勝ちをおく
 ⑤戦術
  想像力:未来に起こる出来事を具体的に想像し、そこから最善策を選ぶ力
  反省力:過去に起こった出来事の経緯を仔細に追体験し、そこから改善策を学ぶ力
 ⑥技術
  技術の本質は、知識ではなく、智恵である
  反省の技法:1つの経験をしたとき、そのままで終わらせず、心の中で、追体験しながら、そこから掴める智恵を徹底的につかむ
  私淑の技法:師匠から、リズム感、バランス感覚、その奥の心の動きなどを学ぶ、師匠の姿から智恵を学ぶ
  ⇒知識の勉強法から、智恵の習得法へ
 ⑦人間力
  心の動きを感じ取る修行を積む ①自分の心、②相手の心、③集団の心

多重人格のマネジメント 人はだれしも、自分の心の中に複数の人格をもっている

3つの修行
 ①自分の中に、複数の人格を見出し、それを意識的に見つめる
 ②必要なときに、必要な人格が現れ、その場に処することができる
 ③複数の人格が切り替わる状況を、少し離れて見ている人格が現れる

分離の病
 ①知と知の分離、専門主義という病
 ②知と行の分離、分業主義という病
 ③知と情の分離、客観主義という病

知性を磨く なぜ人類に知性というものがあたえられたのか
 人類が直面する問題を解釈するためだけではない
 その問題を解決するためであろう
 その解決のためには、人類社会の在り方を変革するためであろう

目次

第1話 なぜ、高学歴の人物が、深い知性を感じさせないのか?
第2話 「答えの無い問い」に溢れる人生
第3話 なぜ、「割り切り」たくなるのか?
第4話 「割り切り」ではない、迅速な意思決定
第5話 精神のエネルギーは、年齢とともに高まっていく
第6話 「固定観念」を捨てるだけで開花する能力
第7話 なぜ、博識が、知性とは関係無いのか?
第8話 頭の良い若者ほど、プロフェッショナルになれない理由
第9話 なぜ、優秀な専門家が、問題を解決できないのか?
第10話 「スーパージェネラリスト」とは、いかなる人材か?
第11話 「垂直統合の知性」を持つスーパージェネラリスト
第12話 スーパージェネラリストに求められる「7つの知性」
第13話 なぜ、経営者がスーパージェネラリストになれないのか?
第14話 「予測」できない未来を「予見」するには、どうすればよいのか?
第15話 なぜ、「目標」と「ビジョン」が混同されているのか?
第16話 「志」と「野心」は何が違うのか?
第17話 なぜ、「戦略」とは「戦わない」ための思考なのか?
第18話 なぜ、優れたプロフェッショナルは、「想像力」が豊かなのか?
第19話 「知性」を磨くための「メタ知性」とは何か?
第20話 なぜ、古典を読んでも「人間力」が身につかないのか?
第21話 あなたは、どの「人格」で仕事をしているか?
第22話 なぜ、多重人格のマネジメントで、多彩な才能が開花するのか?
第23話 なぜ、スーパージェネラリストの知性は、現場にあるのか?
第24話 なぜ、人類は、20世紀に問題を解決できなかったのか?
第25話 「21世紀の知性」とは、いかなる知性か?

ISBN:9784334038014
出版社:光文社
判型:新書
ページ数:232ページ
定価:760円(本体)
2014年05月20日初版1刷発行
2014年06月10日2刷発行

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2024年12月18日

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ネタバレ

知性とは答えのない問題に対して問い続けること
・人生で必要なのは知能より知性
→問い続けること!楽になるためにすぐに答えを出すのはダメ
・知識は書物から学べるが、知恵は経験からしか学べない
→思考、ビジョン、志、戦術、技術、人間力
・経験を経験で終わらせない

本ばかり読んで体験が不足していたので刺さりました。
また田坂さんの考え方が独特で刺さるものが多かったので、著書を沢山読みたい

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2024年09月16日

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知るだけでは何も足りない。様々な状況に対応するための自意識が保たれる中での多重人格な生き方。世界を変える強さを身につけていきます。

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2023年12月15日

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垂直統合の思考、思考の往復運動。当面の自身のバイブルにすべき本。読み終わった時に目頭が熱くなっていることに気付きました。

 これまで悩みながら、試行錯誤しながら、拙くも実践しようとしてた事、考え方に間違いはなく、このまま進んで良いよと、背中を押された気持ちになれた。

 そして同時に足りない自分を叱られた気持ちにもなる。知るのではなく考える事を止めてはいけない。

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2023年03月04日

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知能=答えのある問いに対して、早く正しい答えを見出す力
知性=答えのない問いに対して、その問いを、問い続ける能力

答えのない問いに対して、思考停止の割り切りではなく、深く考えた末の腹決めの覚悟で決断することで、知性は深まっていく

7つのレベルの思考を垂直統合できる人間こそがスーパージェネラリストである。アポロの例。
①深い思想→未来を予見するための極めて有効な視点を提供する哲学や法則。(螺旋的発展の例)
②明確なビジョン→企業や市場や社会において、これから何が起こるのか?についての客観的思考であり、対極的洞察である。
③すばらしい志→己一代では成し遂げえぬほどの素晴らしき何かを、次の世代に託する祈りのこと。(人の役に立ちたいのような思いや稼ぎたいなどの野心ではない。もっと具体的。)
④基本的な戦略→戦いを略くこと。無用の戦いをせずに目的を達成すること。山登りの戦略思考ではなく、変化する波の形を瞬時に体で感じ取り、瞬間的に体勢を切り替え、その波にうまく乗りつつ、目的の方向に向かっていくという「波乗りの戦略思考」
⑤具体的な戦術→可能な限り背景情報と周辺情報を入手した上で、その戦術を実行したときのシミュレーションを徹底的に行い、戦術の最善策を検討する。(想像力)戦術の実行後は、その経緯を仔細に振り返り、徹底的な追体験を行い、戦術の改善策、もしくは新たな戦術を検討する。(反省力)
⑥個別の技術→経験ではなく体験に基づくプロフェッショナルの知恵。自分の経験したことを省みて体験にまで落とし込むことが必要。
⑦優れた人間力→心の動き(自分の心、相手の心、集団の心)を感じ取る修行を積む。
まずは自分の心を内観しエゴを見つめる。そうすれば自然と相手や集団の心の動きも見えてくる。

これらの7つのレベルの思考は、ひとりの人間の中に存在する別の人格とも言える。これらの人格が切り替わる瞬間を意識し、必要な時に必要な人格を引き出し、それをメタ的な視点から見ることができればスーパージェネラリストになれる。

自己限定しないことも重要。自分の可能性を狭めることになる。

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2021年05月16日

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ネタバレ

何十冊も本を書き上げている筆まめな著者による新書。

63歳という年齢からはおよそ想像できないような熱量で書かれており、終始圧倒された。

これまで、自己啓発本やキャリアデザイン本を読んでも、自分への落とし込みがうまくいかずにモヤモヤしていたが、本書によってそれが見事に晴れた。

体系立てた一つの理論(7つのレベルの「知性」)が提示されていて、非常に勉強になった。

また、本書は自己啓発本やハウツー本にありがちな、「目次を読むだけで内容が8割方わかる」陳腐な代物ではなく、本文を読まなければ意図を理解できないため、通読を強く勧める。

本文から是非熱量と理論を感じていただきたい。

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2020年07月11日

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「成功したと思われる人生を歩んだ後でさえ、もう一つの道がどのような道であったか分からない」
「知恵とは言葉で表せないものであり、経験からしか学べないものである。たくさんの知識を身につけた人物を知性があると思い込む傾向がある」
「さまざまな分野の知識が同居しているだけではダメ。知識を経験に基づく知恵へと棚卸ししろ」

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2020年05月11日

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学歴コンプレックスだった自分が、必死に勉強をして高学歴といわれる大学にすすんだものの、大学や社会に出て、しっくりこなかった。
学歴ではない、地頭のようなものが必要とされることを感じていたが、高学歴が通用しない、その理由がここに書いてあってとても刺さる一冊だった。

知識を詰め込む教育ばかりを選択していて、いつからか答えを早く知りたくなっていたり、見つけたいと思うようになっていた。

考えぬくことをしてこなかったなぁと感じさせられた。それこそが知性であると書いてあり、深く納得した。

また、経験が大切ということ。追体験をすることで、経験を体験にしていくこと。

とても良い本でした!

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2020年04月20日

Posted by ブクログ

情報が溢れて、何を参照にしたら良いのか、どれが本当なのか、焦ればせるほど分からなくなってきている。 そんな中自分の今までの経験から学んだ事があるという事。それをいかに使っていきていくかが重要であり、知性や知恵を育てる鍵となると感じた。 答えのない問題を、問い続ける力は、自分の中にある、その発見はできる本です。

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2019年03月23日

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知性と知能は間逆の言葉。
知能とは答えのある問いに対して、早く正しく答えを見出す能力。
知性とは答えの無い問いに対して、その問いを問い続ける能力。
精神が楽になることを求め、割り切りに流されると深く考えることができなくなり、知性が衰える。
割り切りではなく、腹を決めること。

愛情とは関係を断たぬこと。河合隼雄談。

修行とは、自分の能力を少し超えたレベルの仕事に集中するという時間を定期的に、継続的に、数年間というオーダーで持つ。
知性の本質は知識ではなく、智恵である。
知識は言葉で表せるものであり、書物から学べる。
智恵とは言葉で表せないものであり、経験からしか学べない。
つまり、智恵とは暗黙知。
知識を学んだだけで、智恵を掴んだと錯覚してしまうことは多い。
智恵には知識のように速く、大量に効率よく学ぶ秘訣は存在しない。
知性を磨くためには2つのことが求められる。
1.答えの無い問いを問う力を身につけること。
 決して諦めず、割り切りに流されることなく、問い続ける力。
2.知識と智恵の錯覚の病にかからぬこと。
 自分が何かを語るとき、書物で学んだ知識か、経験から掴んだ智恵かを自問しながら語る。
 ビジョンとは企業や市場や社会において、これから何が起こるのか。
 についての客観的思考であり、大局的洞察である。

戦略とは戦いをはぶくこと。

知性はただ世界を解釈する為のものであってはならない。
知性はこの世界を変革する為のものでなければならない。

とても重みのある作品であったが、よく考えること。安易に回答に飛び付いてはならないと感じた。

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2018年11月23日

Posted by ブクログ

"これからの時代を主体的に生きていく全ての人に参考になる本。
思想
ビジョン

戦略
戦術
技術
人間力
それぞれを磨くこと。
これらを具体的に我が身の行動として落とし込めた人だけ、前に進める。"

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2018年11月04日

Posted by ブクログ

大昔(2017/4/9)に読んでた本を再読。前回読んだ内容は全く覚えておらず。。。

今回は前回より自分が大人になったのでちゃんと覚えてます。中でも刺さったのは7つのレベルの思考。

「知能と知性」の違い

「知能」とは、「答えの有る問い」に対して、早く正しい答えを見出す能力のこと。
「知性」とは、「答えの無い問い」に対して、その問いを、問い続ける能力のこと。
「知性」の本質は、「知識」ではなく、「智恵」である。

「知性」がある人とは「垂直統合の知性」を持つスーパージェネラリスト
「7つのレベルの思考」
「思想」「ビジョン」「志」「戦略」「戦術」「技術」「人間力」

「自己限定」を捨てる

まぁ要は大局観をもて。言い訳をするな。スキルばかり磨くのではなく相手の心を読め!とかかな。。頭でっかちの人のプレゼンは全く顧客に刺さらないのはその通りなので、論理的に、技術的、セオリー的に正しいだけの人の話は結局「上から目線」に感じられる。自分も気を付けよう。。

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2025年07月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

知識と智恵の錯覚

思想 ビジョン 志 戦略 戦術 技術 人間力
7つのレベルの思考の切り替え、並行、統合

ニューミドルマン

志と野心を混同しない
自分のエゴを見つめる

戦略とは戦いを略くこと
無用の戦いをせず目的を達成する


山登りでなく波乗りの戦略思考

後ろに目がついている イマジネーション
具体的シミュレーション
反省力 そこからの改善策
経験を体験に深める
人格を切り替えながら

答えのない問い

ガンジー
あなたがこの世で見たいと願う変化に、
あなた自身が、なりなさい。

知と知を結びつけ、
知と行を合一させ、
知と情を一つにした人間像
=7つのレベルの知性を垂直統合した人物像
=スーパージェネラリスト

カール・マルクス
我々は、世界を「解釈」するにとどまってはならない。我々は、世界を「変革」する力を身につけなければならない。

「知性」は、これまで世界を解釈してきたにすぎない。大切なのは、それを変革すること。

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2023年04月14日

Posted by ブクログ

 なんとなく聞いたことはあったけども、知性と知能の違いについて改めて認識できた。前者は経験から得られ、後者は書物から得られる。社会人になった今ではこの意味がとてもよく分かる気がする。
 仕事柄、まさにスーパージェネラリストであることが求められるため、本書はとても刺激になったし、また時間をおいて読み直したいと思う。

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2022年02月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

スーパージェネラリストとは、「専門の知性」ではなく「統合の知性」を持った人材

サンタフェインスティテュートには専門家が十分にいる。必要なのはそれらを統合するスーパージェネラリスト。

知能と知性は違う。
知能とは答えのある問いに対して早く正しい答えを見出す能力
知性とは答えのない問いに対してその問いを問い続ける能力
知識とは言葉で表せるものであり書物から学べるもの
智恵とは言葉で表せないものであり経験からしかつかめないもの
知性の本質は知識ではなく智恵である
割り切りと腹決めは違う
割り切りの心の姿勢は心が楽になっている
腹決めの心の姿勢は心が楽になっていない
「愛情とは関係を絶たぬこと(河合隼雄)」

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2021年01月03日

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同僚が絶賛したので、当方も読む。
知性のあり方について考えることはとても大切。
自分は、研究を通じて、学術論文というフォーマットについて、その長所と短所について学んだつもり。

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2020年04月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

田坂氏による本質をとらえた知性、志に関する本。
素晴らしいが目を逸らしたくなるような話し。
胸が痛い。
要所要所で著書を紹介頂く点は親切であり、有用に違いないのだが、少し営業チックな印象をうけてしまうことが非常に残念。

メモ
⭐️知性とは答えのない問いに深く向き合う力
・知能は答えのない問いに対して割り切りという行為に走る
⭐️割り切りとは魂の弱さ
・割り切りではなく、腹を決める
⭐️愛情とは関係を断たぬこと 河合隼雄
⭐️自己限定を捨てる。自分が得意だと思っているところに限定しない。自分の中に眠る可能性を開花できないで終わらせない。
・我々は未来の具体的変化を予測することはできない。
 しかし未来の大局的変化を予見することはできる。
・普遍的法則の1つ 螺旋的発展の法則。
・弁証法の5法則
 螺旋的プロセスによる発展
 否定の否定による発展
 量から質への転化による発展
 対立物の相互浸透による発展
 矛盾の止揚による発展
・ビジョンとらこれから何が起こるのかについての客観的思考。見通し、先見性、洞察力
・これから何が起こるのかのビジョンを描き、この未来を目指そうとの意志が明確なものが志
・戦術にはイマジネーションが必要。固有名詞で語るべき世界であり、具体的にシミュレーションを行うことが必要なため。
・心の動きを感じとる修行を積む
自分の心、相手の心、集団の心
自分の心の中のエゴを素直に見つめること。自分が見えているということが知性というものの原点。相手の心を見誤るのは自分の心のエゴが都合の良い解釈や心地いい解釈をするため。
心の動きを感じ取れるからこそ、適切な言葉や行為を行えるようになる。人間力の根本となる知性。
・役割を限定してしまう、すなわち表層意識である能力を肯定すると、深層意識で違う部分を否定してしまう。すなわち自己限定の深層意識を生み出してしまう。多重人格を開花させることで、多彩な才能が開花するようになる。

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2019年11月21日

Posted by ブクログ

定期的に自己啓発本を読むことで、自分を鼓舞してみようかと思って借りた。新書なので読みやすいし。
スーパージェネラリトとは、筆者の言葉では「垂直統合の知性を持った人」=様々なレベルでの思考を切り替えながら並行して進め、それらを瞬時に統合することができる人、ということらしい。そしてその「様々なレベル」を7つに分解して「思想」「ビジョン」「志」「戦略」「戦術」「技術」「人間力」に分けて解説している。
まぁ言わんとしていることはわからないでもないが、忙しい日々の中でつねに7つものレベルを意識することは正直言ってム難しい。大きく、「大きなビジョン」「現実の戦略」「対面する交渉における人間力」ぐらいで考えたほうがうまくいきそうな気がする。
もひとつ使えそうなのは、「反省の技法」これは確かに自分に足りていない。それぞれの経験に対して、心の中で追体験しながら、そこから掴める「智恵」を徹底的に掴むということ。それを意識する必要はあるなと思う。もひとつ「多重人格」の重要性。特に自分は、相手が嫌がってでも交渉することが苦手なので、それを身につけるというか、別の人格としてできるようになる必要性を感じている。

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2019年10月05日

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著者の言うとおり、知識ではく、知性を磨くことが重要な時代。
知識と経験のバランスからするとオジサン世代は重要なんだが、元気がない。

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2019年06月12日

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ネット記事から拾って、読んでみたのだけど、初版2014年なんやね。今の時代にもすごく役立つことばかり、本質的な部分を突いてるから。知識じゃなく、知性と智慧を磨いていこう。

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2019年03月10日

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スーパージェネラリストは、「答えの無い問い」に対して、その問いを問い続け、実行することで、チェンジを実現する人材!と読みました。キャラに寄ると思いますが、私はスッとしました。知識より経験が大事というのも納得。"

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2019年01月24日

Posted by ブクログ

本を読んで知識を身に着けただけで賢くなったと錯覚してはいけない。
また、一分野のスペシャリストになるだけでは問題は解決できないため、幅広い見識を経験が必要。

私なりに端的にまとめると以上の内容が書かれている本です。

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2019年01月03日

Posted by ブクログ

【由来】
・MediaMarkerの「最近の人気メディア」
・さらに、佐藤優。既に登録していたとは気づかなかった。

【期待したもの】

※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

【要約】


【ノート】


【目次】

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2018年10月28日

Posted by ブクログ

本を読んで知識を得ただけで、何か価値のあるものを掴んだと勘違いしてはいけない。
経験を通して智恵に昇華する必要がある。

本を読んで勉強になったなと思ってもすぐに忘れてしまう自分には大変刺さる話だった。

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2024年08月09日

Posted by ブクログ

抽象的な結論でおわっているのがスッキリしない感じ。「なぜ、古典を読んでも人間力があがらないのか?」というのは決めつけすぎでは。人間力はじぶんのエゴを内観することというのは理解できるが、最初の問い要るかな。

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2023年04月08日

Posted by ブクログ

知性とは何か、これから求められる人材像とは。
端的に作者の考えが述べられていて読みやすいです。
同意できる所もあれば、本当にそうなのかなとか疑問に思うことも。
よくあるハウツー本とは少し違った読後感です。

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2022年04月08日

Posted by ブクログ

抽象的な表現が多く、具体的に何をすれば良いのかがあまり書かれていない。また、本文中に著者自身の本の紹介が多い。

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2021年01月23日

Posted by ブクログ

7つのレベルの思考(①思想、②ビジョン、③志、④戦略、⑤戦術、⑥技術、⑦人間力)が必要と述べられているが、その通りと思う。7つに整合を取ることや精通できることはなかなか難しいことだと思う。
①思想については、未来を予見する方法として学ぶ。
②ビジョンとは、未来に起きることの客観的考えのこと。
③志とは、②のうちで意志として取り組むこと。
④戦略とは、戦いを省くこと(いかに戦わないか)。社員のかけがえのない人生の時間がかかっているからこそ、重要なこと。変化の激しい時代には、「波乗りの戦略思考」が必要という。確かに臨機応変に、時に論理を超えた直観力を駆使して状況判断することは大切だが、一度立てた戦略を見直すことは瞬時に判断する勇気と何度も変える作業に対する忍耐が必要だと思う。
⑤戦術とは、想像力をもって、具体的な固有名詞で実行すべきことを考えること。また、戦術を実行した後には、改善を図るための反省力を持つこと。
⑥技術とは、

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2020年02月12日

Posted by ブクログ

知性と知能の違いは大きい。知能があるからといって、知性があるわけではない。でも、知能はないよりあったほうがよいとは思うが。
この田坂さんという人は知能もあり、知性もあるということになるが、こういう人はなかなかいないだろう。

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2019年07月08日

Posted by ブクログ

・割り切りとは、魂の弱さである
・「割り切った」心の姿勢ではなく、「腹を決める」心の姿勢が大事。前者は心が楽になっている。しかし、後者は心が楽になっていない。「割り切り」に流されていくと、深く考えることができなくなり、「答えの無い問い」を問う力、「知性」の力が衰えていく
・知性を磨くためには、「答えの無い問い」を問う力を身につけること

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2019年02月10日

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