あらすじ
なぜ、高学歴の人物が、深い知性を感じさせないのか?/頭の良い若者ほど、プロフェッショナルになれない理由/「垂直統合」の知性を持つスーパージェネラリスト/スーパージェネラリストが持つ「七つの知性」/あなたは、どの「人格」で仕事をしているか?/なぜ、多重人格のマネジメントで、多彩な才能が開花するのか? ――目の前の現実を変革する「知の力」=「知性」を磨くための田坂流知性論。
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Posted by ブクログ
知性とは答えのない問題に対して問い続けること
・人生で必要なのは知能より知性
→問い続けること!楽になるためにすぐに答えを出すのはダメ
・知識は書物から学べるが、知恵は経験からしか学べない
→思考、ビジョン、志、戦術、技術、人間力
・経験を経験で終わらせない
本ばかり読んで体験が不足していたので刺さりました。
また田坂さんの考え方が独特で刺さるものが多かったので、著書を沢山読みたい
Posted by ブクログ
何十冊も本を書き上げている筆まめな著者による新書。
63歳という年齢からはおよそ想像できないような熱量で書かれており、終始圧倒された。
これまで、自己啓発本やキャリアデザイン本を読んでも、自分への落とし込みがうまくいかずにモヤモヤしていたが、本書によってそれが見事に晴れた。
体系立てた一つの理論(7つのレベルの「知性」)が提示されていて、非常に勉強になった。
また、本書は自己啓発本やハウツー本にありがちな、「目次を読むだけで内容が8割方わかる」陳腐な代物ではなく、本文を読まなければ意図を理解できないため、通読を強く勧める。
本文から是非熱量と理論を感じていただきたい。
Posted by ブクログ
知識と智恵の錯覚
思想 ビジョン 志 戦略 戦術 技術 人間力
7つのレベルの思考の切り替え、並行、統合
ニューミドルマン
志と野心を混同しない
自分のエゴを見つめる
戦略とは戦いを略くこと
無用の戦いをせず目的を達成する
山登りでなく波乗りの戦略思考
後ろに目がついている イマジネーション
具体的シミュレーション
反省力 そこからの改善策
経験を体験に深める
人格を切り替えながら
答えのない問い
ガンジー
あなたがこの世で見たいと願う変化に、
あなた自身が、なりなさい。
知と知を結びつけ、
知と行を合一させ、
知と情を一つにした人間像
=7つのレベルの知性を垂直統合した人物像
=スーパージェネラリスト
カール・マルクス
我々は、世界を「解釈」するにとどまってはならない。我々は、世界を「変革」する力を身につけなければならない。
「知性」は、これまで世界を解釈してきたにすぎない。大切なのは、それを変革すること。
Posted by ブクログ
スーパージェネラリストとは、「専門の知性」ではなく「統合の知性」を持った人材
サンタフェインスティテュートには専門家が十分にいる。必要なのはそれらを統合するスーパージェネラリスト。
知能と知性は違う。
知能とは答えのある問いに対して早く正しい答えを見出す能力
知性とは答えのない問いに対してその問いを問い続ける能力
知識とは言葉で表せるものであり書物から学べるもの
智恵とは言葉で表せないものであり経験からしかつかめないもの
知性の本質は知識ではなく智恵である
割り切りと腹決めは違う
割り切りの心の姿勢は心が楽になっている
腹決めの心の姿勢は心が楽になっていない
「愛情とは関係を絶たぬこと(河合隼雄)」
Posted by ブクログ
田坂氏による本質をとらえた知性、志に関する本。
素晴らしいが目を逸らしたくなるような話し。
胸が痛い。
要所要所で著書を紹介頂く点は親切であり、有用に違いないのだが、少し営業チックな印象をうけてしまうことが非常に残念。
メモ
⭐️知性とは答えのない問いに深く向き合う力
・知能は答えのない問いに対して割り切りという行為に走る
⭐️割り切りとは魂の弱さ
・割り切りではなく、腹を決める
⭐️愛情とは関係を断たぬこと 河合隼雄
⭐️自己限定を捨てる。自分が得意だと思っているところに限定しない。自分の中に眠る可能性を開花できないで終わらせない。
・我々は未来の具体的変化を予測することはできない。
しかし未来の大局的変化を予見することはできる。
・普遍的法則の1つ 螺旋的発展の法則。
・弁証法の5法則
螺旋的プロセスによる発展
否定の否定による発展
量から質への転化による発展
対立物の相互浸透による発展
矛盾の止揚による発展
・ビジョンとらこれから何が起こるのかについての客観的思考。見通し、先見性、洞察力
・これから何が起こるのかのビジョンを描き、この未来を目指そうとの意志が明確なものが志
・戦術にはイマジネーションが必要。固有名詞で語るべき世界であり、具体的にシミュレーションを行うことが必要なため。
・心の動きを感じとる修行を積む
自分の心、相手の心、集団の心
自分の心の中のエゴを素直に見つめること。自分が見えているということが知性というものの原点。相手の心を見誤るのは自分の心のエゴが都合の良い解釈や心地いい解釈をするため。
心の動きを感じ取れるからこそ、適切な言葉や行為を行えるようになる。人間力の根本となる知性。
・役割を限定してしまう、すなわち表層意識である能力を肯定すると、深層意識で違う部分を否定してしまう。すなわち自己限定の深層意識を生み出してしまう。多重人格を開花させることで、多彩な才能が開花するようになる。