あらすじ
残念な人、一流の人、その差は紙一重――。あなたの成長を阻む「7つの壁」を打ち破り、人生を拓くための「7つの技法」とは。「人は何歳からでも成長できる」――入社1年目からマネジャー・シニア社員までが知っておくべき、田坂流「成長の思想」の決定版。
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Posted by ブクログ
<本のタイトル>
なぜ、優秀な人ほど成長が止まるのか ― 何歳からでも人生を拓く7つの技法
<本の紹介>
序話 なぜ、優秀な人ほど、成長が止まってしまうのか ― 成長を止める「7つの壁」
第1話 【学歴の壁】 「優秀さ」の切り替えができない ― [棚卸しの技法]
第2話 【経験の壁】 失敗を糧として「智恵」を掴めない ― [反省の技法]
第3話 【感情の壁】 感情に支配され、他人の心が分からない ― [心理推察の技法]
第4話 【我流の壁】 「我流」に陥り、優れた人物から学べない ― [私淑の技法]
第5話 【人格の壁】 つねに「真面目」に仕事をしてしまう ― [多重人格の技法]
第6話 【エゴの壁】 自分の「エゴ」が見えていない ― [自己観察の技法]
第7話 【他責の壁】 失敗の原因を「外」に求めてしまう ― [引き受けの技法]
<感想・気づき>
・優秀な人ほど、成長が止まってしまう3つの落とし穴
1、学歴という落とし穴
学歴的優秀さ=勉強ができる=論理的思考力、知識の修得力が高い
職業的優秀さ=仕事ができる=直感的判断力、智恵の修得力が高い
2、実績という落とし穴
自分はそれなりに仕事をできると思うと、無意識の慢心に陥る
3、立場という落とし穴
いまの立場にしがみつき、新しい立場に順応できない
・3つの落とし穴は7つの成長の壁と言い換えられる
1、学歴の壁
2、経験の壁
3、感情の壁
4、我流の壁
5、人格の壁
6、エゴの壁
7、他責の壁
・知識と智恵は異なる
知識:言葉で表現可能、書物やWebで学ぶことができる
智恵:言葉で表現が難しい、経験や人間関係からしか学ぶことができない
・棚卸しの技法
経験から掴んだ智恵の棚卸を行う
1、一定期間の成長を振り返る
2、明確な課題意識を持って振り返る
これからの時代では、専門的な知識の価値が相対的に低下していき
それに対して、職業的な智恵の価値が向上していく。
・職業的な智恵を獲得することの3つの強み
1、職業的な智恵は古くならない
2、職業的な智恵は業種や職種が変わっても役に立つ
3、職業的な智恵は簡単には代替されない
・反省の技法
「直後」と「深夜」の追体験を励行する
1、直後の反対対話の技法(仲間と共にあれこれすぐ振り返る)
2、深夜の反省日記の技法(自分1人で自分の心の動きを振り返る)
優れたプロフェッショナルは「心と技」両方を同時に成長させていく。
書いて文章にすることで、俯瞰的なもう1人の自分から客観性をもたらす。
・心理推察の技法
会議では、参加者の心の動きを深く読む
人間は「理性的な存在」ではなく、「感情的な存在」である。
・能力開発において最もダメなのは自分で限界を決めてしまうこと。
才能が無いとかは関係ない。経験を積めば誰でも一定レベルは成長する。
・逆境を辛いと思いつつも、逆境による成長させてもらえると感謝すること。
・仕事中には複数の人格を使い分けることで、複数の分野で貢献していく。
作業者、管理者、経営者等。人格の使い分けが視座・視野が拡大する。
うまくできないのは才能が無いのではなく、精神的な規則体力が無いだけ。
Posted by ブクログ
田坂さんはいつ読んでも、その時の自分の状態に合わせて
必要な気づきをくださる。
まじですごいわ。。
・反省する
→これから毎日仕事も心も振り返り記録する
→すべては自分の心が起こしてると捉える
・死生感を定める
→毎朝今日が人生最後の人だと思う時間を作る
→それにより自己限定の意識を超える
Posted by ブクログ
人の成長を阻む7 つの壁とそれに対処する技法は、次の通り。
①学歴の壁:高学歴で優秀だが、仕事に必要な「直観的判断力」と「智恵(暗黙知)の修得力」に欠ける。
→日々の仕事からどんな智恵を得たか、振り返る。
②経験の壁:仕事上の小さな失敗に気づかず、それを糧としてさらに深い智恵を摑つかむことができない。
→仕事で経験したことを、直後とその日の深夜に振り返
り、自分の技術や心得について深く反省する。
③感情の壁:「営業成績を上げたい」といった感情に支配され、他者の心がわからない。
→他者の発言や表情の奥にある心の動きを推察する。
④我流の壁:我流に陥り、仕事の基本が身についていない。そのため、問題が生じた時に正しく対処できない。
→優れた上司、先輩といった「師匠」を見つけ、その人と行動を共にして、仕事の基本を学ぶ。
⑤人格の壁:真面目で仕事はできるが、融通が利かない。
→自分の中に様々な人格を育て、状況に応じて使い分ける。
⑥エゴの壁:嫉妬心や功名心といった自分のエゴが見えず、職場の人間関係を損ねている。
→自分の心の中のエゴを、否定も肯定もせず、静かに見つめる。そうすることで、エゴの動きは静まる。
⑦他責の壁:仕事における失敗の原因や責任を、自分以外の誰かや何かに求めてしまう。
→自分に原因があるか否かを問わず、失敗を「自分に原因がある」と引き受け、それが起こった意味を深く考える。
Posted by ブクログ
・学歴の壁 経験からつかんだ知恵の棚卸
・経験の壁 直後と深夜の追体験を励行する
・感情の壁 心の動きを深く読む
・我流の壁 師を見つけ、同じ部屋の空気を吸う
・人格の壁 様々な自分を育て使い分ける
・エゴの壁 自分を見つめるもう一人の自分を育てる
・他責の壁 起こったトラブルの意味を深く考える
Posted by ブクログ
手持ちの書籍を整理しようと思って、手放す前に読み直したら、今の自分にとって、必要なことが書かれていた。自己啓発本としては、難しくなくシンプルに書かれていてよいと思った。
Posted by ブクログ
ビジネス書というよりは、「自己啓発書」という方が近いかな。
結局は、仕事は「人との関係」ということ。
自らの態度や心のありようを常に見つめて仕事をしていけ
ということが著者は言いたいのだと思う。
この本は自己啓発本の古典、デール・カーネギーの『人を動かす』みたいな感じかな。
・・・褒めすぎか(笑)
Posted by ブクログ
200222.初めて読む著者。仕事を研究とのこと。
優秀の定義は私と異なっていたけど話はわかる。
会議での意識のポイントや、日記の有用性について納得出来た。実戦にも移しやすい。
細かい話は別の著書を読んでね、というのは実にビジネスライク。
Posted by ブクログ
田坂さんらしい書き方で、わかりやすく共感できる本
自分にとって壁になっているのは何か
最近よく目にするシンクロニシティ
多重人格については自分もそうだなと思う。
Posted by ブクログ
そもそもこんな本を読んでいるということは、自分を優秀だと思っているのか!?と言われてしまいそうで恐縮ですが…
成長を止めてしまう7つの壁と、それを越えるための技法を説いている本。
第1の壁:学歴の壁 →棚卸しの技法
第2の壁:経験の壁 →反省の技法
第3の壁:感情の壁 →心理推察の技法
第4の壁:我流の技法 →私淑の技法
第5の壁:人格の壁 →多重人格の技法
第6の壁:エゴの壁 →自己観察の技法
第7の壁:他責の壁 →引き受けの技法
思い当たることは多々あるものの、そんなこと言われてもなーというのが大半…
例えば、人格の壁。昔から八方美人だ、批判を避けているだ言われてきており、よく言えば裏表ないのだろうが、ある程度の対立を覚悟することもこれから必要だ。
また、引き受けの技法。会社でよく、全て自責で考えろという話を聞いてきたが、それが過ぎればすぐに潰れてしまう。
最後に、成長を止めてしまうのは、自分はこんな人間だからという自己限定の意識にあると。そしてこれを解き放つのが死生観を定める=もし今日が人生最後の日であればと大切に一日一日を生きる、にあるという。
まずは自己観察の技法で、日記でもつけながらしっかり自分の感情に向き合うところからだろうか。
Posted by ブクログ
優秀と言われる人が陥りやすい3つの落とし穴
ありがちな重要ポイントを3点取り上げている。
・「学歴」という落とし穴
学歴があるからと言って仕事ができるとは限らない。
・「実績」という落とし穴
中腹(つまり通過点)を頂上と勘違いしてしまう。
・「立場」という落とし穴
立場が変わっても、その立場に応じた自分に変化できていない。
成長を止める7つの壁。
・学歴の壁
結論は「学歴と仕事上の優秀さはあまり関係ない」ということだ。学歴があるからとか、ないからとか、そこにこだわってしまうと成長を止めてしまう。
・経験の壁
経験の豊かさが成長の秘訣。失敗を恐れて経験しないことは成長を止めること。恐れず失敗して、その反省を怠らない。特にこのときの自分の心を正直に受け止めることが大事なようだ。心が逃げてしまっては成長できないということを言われているように思う。
・感情の壁
人は理屈だけで動くものではないということ。そのためには自身の感情のコントロール能力が大事だということ。人の気持ち、場の雰囲気がわかるようになれと。
経験により自分もときに心の痛みを感じ、逃げずに見つめ、心を鍛えてきた者ほどそれができるようになる。
・我流の壁
「師」をもて。もてないと我流に陥る。自分が「師」と仰ぐ人から、技術だけでなく人柄、人間性、人生観などをも求め抜く姿勢。「師」をいつでも自身の心に置く(いつも師から見つめられている感覚)。
・人格の壁
真面目一本ではだめで、自身の中のさまざまな人格を育てよと。多重人格になれと著者はいうが、自分の中に様々な側面をもち、臨機応変に切り替えていくことができるようになりなさいということだ。
・エゴの壁
エゴこそが成長を止める最大のものであるという。向上心は自身の成長のために大事な要素だが、その背景にエゴがあると、嫉妬心や功名心などに振り回されることになる。エゴマネジメントは、仕事だけでなく人生そのものに影響を及ぼす。
・他責の壁
他人のせいにする、環境のせいにする・・・は成長できない。「すべてを自分が引き受ける」くらいの心の持ち方。自分に責任がないと思えるような逆境さえも、自分にとっての意味を考えてみる。
このような感じで著者の「7つの壁」をとらえてみた。
それらの壁の克服法として「〇〇の技法」を著者は提案してくれているが、究極的には自分の心の持ち方に収束するように感じられた。
Posted by ブクログ
なぜ、優秀な人ほど成長が止まってしまうのか、というと7つの壁があるからです、と解説している本。
自分が当てはまっているか、という視点で読んだり、または、あー確かに会社の○○さんってそうだよね、という視点で読んだりして、実生活に当てはめてみると案外面白いかもしれません。
7つの壁のうち、後半二つは自分の心というか精神的な問題なので、汎用性があるのは、最初の5つでしょうか。
その5つが何かというのは本書を参照のこと。
仕事では、よく学力が優秀な(いわゆる偏差値が高い大学を出ている)人に対して「頭はいいのかもしれないけどね・・・」と愚痴りたくようなこともしばしばあると思いますが、論理的な思考や考え方の先に、それらを踏まえた直感的判断力や知恵の習得力というものが重要という指摘は、本当にその通りだと思います。
特に若い人には「優れたプロフェッショナルの『優秀さ』とは、どれほど多くの本を読み、どれほど多くの『専門的な知識』を学んだかではなく、どれほど豊かな経験を積み、そこから、どれほど深い『職業的な知恵』を掴んだかで決まる」という言葉を伝えていきたいと思いました。
Posted by ブクログ
成長が止まる要因が細かく書いてあるだけでなく、それに対してどうするのがいいのか?という方法論が記載されている。筆者の経験に基づく理論だが、何も考えず騙されたと思って実行してみるのもいいかもしれない。
かなり真面目な正攻法の方法だと感じた。共感できる部分よりも、自分には合わないと感じる部分の方が多かったと感じた。
Posted by ブクログ
優秀な人ほど7つの壁にぶち当たり、成長できていない。その「壁」と乗り越える技法について本書では述べている。
1 「学歴の壁」には「棚卸しの技法」
2 「経験の壁」には「直後と深夜の反省の技法」
3 「感情の壁」には「心理推察の技法」
4「我流の壁」には「私淑の技法」
5 「人格の壁」には「多重人格の技法」
6 「エゴの壁」には「自己観察の技法」
7 「他責の壁」には「引き受けの技法」
おわりに 死生観を持ち、自己限定をなくすことで2割しか使えていない脳をさらに使える。
■個人的な学び
反省は鮮度が命
反省する際は相手が感じたことと自分がどう感じたか?まで考える
一芸でも良いので師匠を見つけ同じ部屋の空気を吸う
人の問題を見つけずに好きになるべし
猿真似で終わるのは個性を理解できていないから
頭が硬いのは人格が少ないから。成長と新たな人格はセット(例 営業マンらしくなってきた)
想定し、さまざまな人格を切り替えていくことで精神的体力が身につく
全てを引き受けるという意思を持つ(全て自分のせい)
シンクロニシティ(意味のある偶然の一致)と思い、自身の成長への意味づけをする
■今日からのアクション
寝る前五分、その日コミュニケーション場面を、相手と自分の気持ちを想像しながら思い出す。