【感想・ネタバレ】なぜ、優秀な人ほど成長が止まるのか―――何歳からでも人生を拓く7つの技法のレビュー

あらすじ

残念な人、一流の人、その差は紙一重――。あなたの成長を阻む「7つの壁」を打ち破り、人生を拓くための「7つの技法」とは。「人は何歳からでも成長できる」――入社1年目からマネジャー・シニア社員までが知っておくべき、田坂流「成長の思想」の決定版。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

優秀と言われる人が陥りやすい3つの落とし穴
ありがちな重要ポイントを3点取り上げている。
・「学歴」という落とし穴
学歴があるからと言って仕事ができるとは限らない。
・「実績」という落とし穴
中腹(つまり通過点)を頂上と勘違いしてしまう。
・「立場」という落とし穴
立場が変わっても、その立場に応じた自分に変化できていない。

成長を止める7つの壁。
・学歴の壁
結論は「学歴と仕事上の優秀さはあまり関係ない」ということだ。学歴があるからとか、ないからとか、そこにこだわってしまうと成長を止めてしまう。

・経験の壁
経験の豊かさが成長の秘訣。失敗を恐れて経験しないことは成長を止めること。恐れず失敗して、その反省を怠らない。特にこのときの自分の心を正直に受け止めることが大事なようだ。心が逃げてしまっては成長できないということを言われているように思う。

・感情の壁
人は理屈だけで動くものではないということ。そのためには自身の感情のコントロール能力が大事だということ。人の気持ち、場の雰囲気がわかるようになれと。
経験により自分もときに心の痛みを感じ、逃げずに見つめ、心を鍛えてきた者ほどそれができるようになる。

・我流の壁
「師」をもて。もてないと我流に陥る。自分が「師」と仰ぐ人から、技術だけでなく人柄、人間性、人生観などをも求め抜く姿勢。「師」をいつでも自身の心に置く(いつも師から見つめられている感覚)。

・人格の壁
真面目一本ではだめで、自身の中のさまざまな人格を育てよと。多重人格になれと著者はいうが、自分の中に様々な側面をもち、臨機応変に切り替えていくことができるようになりなさいということだ。

・エゴの壁
エゴこそが成長を止める最大のものであるという。向上心は自身の成長のために大事な要素だが、その背景にエゴがあると、嫉妬心や功名心などに振り回されることになる。エゴマネジメントは、仕事だけでなく人生そのものに影響を及ぼす。

・他責の壁
他人のせいにする、環境のせいにする・・・は成長できない。「すべてを自分が引き受ける」くらいの心の持ち方。自分に責任がないと思えるような逆境さえも、自分にとっての意味を考えてみる。

このような感じで著者の「7つの壁」をとらえてみた。
それらの壁の克服法として「〇〇の技法」を著者は提案してくれているが、究極的には自分の心の持ち方に収束するように感じられた。

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2023年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なぜ、優秀な人ほど成長が止まってしまうのか、というと7つの壁があるからです、と解説している本。
自分が当てはまっているか、という視点で読んだり、または、あー確かに会社の○○さんってそうだよね、という視点で読んだりして、実生活に当てはめてみると案外面白いかもしれません。
7つの壁のうち、後半二つは自分の心というか精神的な問題なので、汎用性があるのは、最初の5つでしょうか。
その5つが何かというのは本書を参照のこと。
仕事では、よく学力が優秀な(いわゆる偏差値が高い大学を出ている)人に対して「頭はいいのかもしれないけどね・・・」と愚痴りたくようなこともしばしばあると思いますが、論理的な思考や考え方の先に、それらを踏まえた直感的判断力や知恵の習得力というものが重要という指摘は、本当にその通りだと思います。
特に若い人には「優れたプロフェッショナルの『優秀さ』とは、どれほど多くの本を読み、どれほど多くの『専門的な知識』を学んだかではなく、どれほど豊かな経験を積み、そこから、どれほど深い『職業的な知恵』を掴んだかで決まる」という言葉を伝えていきたいと思いました。

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2021年09月11日

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