田坂広志のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「使命」=命を使う
3つの真実
1.人はかならず死ぬ。
2.人生は、たった一つしかない。
3.人はいつ死ぬか分からない。
地図が無ければ、自分の力で地図を描き、
道が無ければ、自分の力で道を切り開く。
ーーー
田坂さんのメッセージが凄まじく伝わってきた。
大変読みやすく、2時間ほどでパッと読みきれた。
メモしたくなる言葉が多かった。
死と向き合い、生きてく事を奨励していた。
賛否両論かもしれないが、
成功者はみな、人生が一度きりで有限であることを自覚している。
そして、次の世代のために礎を築いて行こうとしている。
何を成し遂げたかではなく、何を見つめて生きてきたか。
ネット業界の成功者達の顔が思い浮かぶ。
志を抱いて生きるとは、プロフェッショナルな生き方をするということなんだと思った。 -
Posted by ブクログ
資本主義に関して5つの段階が書かれていた
サブプライムローン問題で世界経済が冷え切っているが
まるで問題が過ぎ去るのを待っているだけの様に見える世界経済
問題が発生した中で、「どの様に変えるのか?」を意識しなければ変わらない
何も変わらなければ、「味わった苦しみ全てが無駄」と断言している
表面的な対応に慣れすぎてしまった効率主義に対する警鐘にも読み取れた
整備されたマニュアル・システムによって、自律型人間を産みにくくする土壌にしているのも、また、事実だろう
経済書物ではあるが、【逆説】に関して、とても納得する表記があった
『ある人間観に基づいて生み出される制度は、
その制度が社会に低直するにつれ、
逆に、その制度が想定する人間を増やしていく』(p.76)
性悪説を前提にした制度を構築していくと、
性悪説に基づいた人間が増えていく
とてもパラドックスだなって思う
『規制と懲罰での秩序維持は
必ず隠れたる堕落を生む』(P.76)
理論上に進まない経済・人間の複雑さを表現している
非常に納得できた一言でした
【教訓】
○「成熟」とは「見えないモノ」が「見えてくる」
人の成熟は、正にそうだと思う。まだ、見えていない自分は成熟できていないな…
○古いメガネをかけて、新しい世界は見れない
古い価値観を持ったままでは、新しいものが見えない
少しずつ、新しい価値観の構築に動いています
○長い歴史を振り返るならば、現在の社会において「常識」と思っている事が、決して「常識」ではなかった
自分の歴史を振り返る中でも、確かにそうだ
数年前までは「常識」だったモノが、今は「過去の遺物」になっている
今の「常識」にこだわり過ぎているのではないだろうか? -
Posted by ブクログ
Twitterのやりとりで勧められて読む。読んでいる間には迂闊にも気が付かなかったのだが、4年近く前の2006年の出版というので驚いた。今でもありの内容だと思う。
2006年時点ではこの手のWeb2.0やICT革命といった状況がどう捉えられていたのか。少なくともTwitterは始まったばかりで、これほど一般的ではなかったはずだ。iPhoneは発売されていなかった。それでもここに書かれている内容は違和感なく受け入れることができた。
2006年からは随分と時間が経って変化が起きたように思うが、本書の内容がとても自然な感覚で受け入れられるのを思うと、その変化は連続的なものであり、この4年間はここに書かれた考え方がより多くの人に共有されていく時間だったのかもしれない。
最後に置かれた、Web2.0革命の時代を「日本という国の素晴らしさを、再発見する時代でもあるのでしょう」と期待を込めて語った予想は未だ実現される気配が見えないのだが。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
「腕を磨く」だけでは活躍できない時代が始まった。
「ウェブ革命」の時代のプロフェッショナルは、ビジョン力やコンセプト力、メッセージ力やムーブメント力など「7つのシンクタンク」へと進化しなければ、活躍できない。
では、その「7つの力」を身につけ、進化するためには、何を為すべきか。
本書では、ネット革命とウェブ2.0革命の「6つの革命」の本質を解き明かし、それらの革命を“追い風”とする「進化のための6つの戦略」を語る。
[ 目次 ]
第1部 「個人シンクタンク」の時代が始まる(プロフェッショナルは「個人シンクタンク」へと進化する なぜ、個人でも「シンクタンク力」を身につけることができるのか
なぜ、プロフェッショナルは「進化」するのか これから、プロフェッショナルの「能力」は、次々と進化していく)
第2部 「個人シンクタンク」への進化 六つの戦略(「コンセプト・ベース」の戦略-インターネットを自分の「知的創造の場」にする 「パーソナル・メディア」の戦略-良き影響力を持つ「自分だけのメディア」を育てる 「プロフェッショナル・フィールド」の戦略-自分の「経験の智恵」を語れる専門分野を定める 「アドバイザリー・コミュニティ」の戦略-人々の智恵が集まる「コミュニティ」を創り出す ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
「働くことは、収入を得ることのみではない。」
そう、思ってます。働くことで、自分自身も成長したいし、その仕事をすることが社会や人に夢とか希望とかを与えるものであって欲しい。少なくとも、その仕事は自分の価値観に照らし合わせても誰かを助け、自分がやるべきだと思えるものであって欲しい。さらに、その仕事を通してしか知り合うことのなかったお客さんや、仲間が自分自身の財産となり、「自身の経験値」と「人のつながり」と「実現できた誰かの夢」と「対価としての報酬」、それらのどれか1つだけじゃなく、全てを同時に得ることができるのが仕事であるべきじゃないかなと、そう、思ってます。
そういう意味で、この本の中に出てくる10のキーワードは、非常に深い、と感じました。
「思想」…現実に流されないための錨
「成長」…決して失われることのない報酬
「目標」…成長していくための最高の方法
「顧客」…こころの姿勢を映し出す鏡
「共感」…相手の真実を感じ取る力量
「格闘」…人間力を磨くための唯一の道
「地位」…部下の人生に責任を持つ覚悟
「友人」…頂上での再会を約束した人々
「仲間」…仕事が残すもうひとつの作品
「未来」…後生を待ちて今日の務めを果たすとき
投獄、戦争、大病、、命を賭けて、全力で死地に赴き、何かを掴んで帰ってきた人たちにしか見えない景色がある。死を宣告された人から見たら、世の中の全ての景色が輝いて見えたりするらしい。
働くことに、使命感を感じていますか?生きる喜びを感じて、毎日に全力を傾けていますか?
自分の人生が30日しかない人と、30年ある人と、今を生きるスタンスとして変えるべき何かがありますか?
今、隣にいてくれる人が、明日も一緒にいてくれる。
その可能性はつねに、100%にはならない。
そんなこの世界で生きていて、あなたは周りに振り回されて、やりたいことや、やるべきことがわからずに、「アクシデント」が起こるまでは日々をただ過ごしていくのですか?
そういったことを考えさせられた本でした。
それと、なぜ、自分は成長したいと思うんだろう。
その疑問に対する答えが「決して失われることのない報酬が得られるから」なら、若いうちに成長するのは確かにいい選択なのかもしれないですね。
そんなことでも確信を持てると、もっともっと成長したいって思えたりもして。
やっぱり、本って、言葉って、世界を変える力があるなと思いました。
「今日一日、全力で過ごした。なんの後悔もない。」
毎日そう言って、ぐっすり眠りたいです。 -
Posted by ブクログ
田坂広志著「未来を拓く君達へ~なせ我々は志を抱いて生きているのか」PHP文庫(2009)
*「志」とはなにか?
→与えれらた人生において、己のためだけではなく、多くの人々のために、そして、世の中のために、そして、大切な何かを成し遂げようとの決意。なぜ志を抱いて生きているのか?それは「悔いのない人生」を生きるためである。そして「志」とは未来を定かに見つめながらも、「心」はこの現在、この瞬間にあることである。人が志を抱こうとするとき、1つの落とし穴がある。それは未来に心を奪われてしまうときである。未来をみて夢想し、心を未来に奪われてしまう。それではなく、「今を生き切れ」。
*フリードニッヒ・ニーチェ
「永劫回帰(えいごうかいき)」・・・この思想の真髄は、1つの物語で語れる。
もし、君がこの一回限りの人生において、様々な人々と出会いながら、人生を精一杯生きている。そして、人生が最後のとき不思議な人物が現れて問いかける。「いま、1つの人生をおえようとしている、お前。もしお前がこの人生と全く同じ人生をもう一度生きよといわれたが、然り、と答えることができるだろうか?」。「ええ喜んで」と答えることができるならば、それは「悔いの無い人生を歩んだ」ということになる。
*人生における成功
人生における成功とは約束されていない。しかし、人生において「成長」は約束されていない。ただし、もし我々が人生で与えられている苦労や困難、失敗や敗北、挫折や喪失を自分の成長の糧とする覚悟があるならば、人生において成長は約束されている。
*満たされた人生を過ごすには
ただ、漫然と日々を過ごすのではなく、一日一日を大切にして生き、密度の濃い人生を生きることが出来るのだろうか?それは1つの生き方を身につけることで解決する。それは『「明日の死」を意識して生きること』である。つまり「生きる」から「行き切る」。
*「使命感」とは?
義務から使命へ思いが深まっていくとき使命感が生まれる。自分の人生が多くの人々のために、そして世の中のために大切ななにかをなす為に与えられた。
*人生には3つの真実がある
「人生は必ず死ぬ」「人生はただ一度しかない」「人はいつ死ぬかわからない」 -
Posted by ブクログ
なぜ、働くのか
答えの無い「生涯の問い」である。
仕事に夢中になってガムシャラに働いている時にふと浮かぶ疑問。
これでいいのだろうか?
そんな現実に錨をおろすのが「思想」であり、それは深い「覚悟」に裏づけされたものでなければならない。
では、いかにして深い「覚悟」と「思想」を身に着けることができるのか。
それは3つの原点「死生観」「世界観」「歴史観」から仕事をみつめることであり、その具体的な内容が本書の肝である。
死を近しく考えることで生が輝く、と説かれるのは初めてではありませんが本書は特に迫力を感じました。
大きい活字と広い行間の中が、読み手に想像を促し言葉の重みを増します。
今日一日を生き切る。無意識にそう過ごせるようになりたい。 -
Posted by ブクログ
今後の資本主義について、田坂さんがどのように考えているか興味深く思いながら本書を読んだ。
貨幣経済から、田坂さんのいう「目に見えない資本主義」に移行する日は本当にくるのかもしれない。来るならば、それはいつのことになるのだろうか。時間がかかるような気もするけど、この経済危機が深刻で、かつ、長引くほど、移行の機運は高まるのだろう。
資本主義の本質が変わるとき、ロスチャイルド家はどうするんだろう・・・?とか思ってしまったりする私は、ロスチャイルド本にそれなりに影響をうけてしまっているのかもしれない・・・
ロスチャイルドはともかく、本書で印象に残った点。
【読書メモ=印象に残った点】
※本書から引用させていただいております。
・ ある人間観にもとづいて生み出される制度は、その制度が社会に定着されるについれ、逆に、その制度が装丁する人間を増やしていく。
規制と懲罰だけによって秩序を維持しようとする社会は、必ず隠れたる堕落を生む。
・ 知識経済は「特許」や「知的財産」を価値とする経済であり、知識資本主義が「研究開発能力」や「創造的人材」をめぐる競争であるとの理解は不十分な理解。
・ いまや、「知識資本」とは、「関係資本」「信頼資本」「評判資本」「文化資本」といった次元の資本をも意味するものへと広がっている。
・ ネット・ウェブ革命は、知識、関係、信頼、評判、文化というものの価値を圧倒的に高め、「目に見えない資本」の影響力を加速度的に強めていく。
・ 知識、関係、信頼、評判、文化といった「メタレベルの知識資本」を総称して「共感資本」と呼ぶべき。
・ 人間の精神における成熟とは、見えないものが見えるようになること。例えば、人間の心。若い時代には、自分しか見えず、相手の心が見えない。
・ 享受型経済から、参加型経済へ。間接民主主義から直接民主主義へ。
・ 「消費者がイノベーションに参加すると、ニーズに応えた商品・サービス開発ができるから」、「多くの人々の知識や智恵を様々な分野のイノベーションに活用できるから」、といったこと参加型イノベーションの重要なポイントではない。
重要なポイントは、人々の幸福感である。人々は、社会の変革に参加しているときに幸福感を感じる。 -
Posted by ブクログ
田坂さんの本は、文字数が少ない。
けれども、一読するのに時間がかかる。一文一文が重いからだ。
本書の最後に掲載されている「謝辞」には、
「私は「仕事の思想」については多くを語ってきましたが、
「仕事の技術」については、語ることを控えてきました。
その私が、この書において初めて、仕事の技術と心得を語りました。」
と書かかれている。
確かに、私が今までに読んだ田坂さんの本よりも、より具体的な企画書を書くための「技術」が書かれているように思う。
とはいえ、そこは、田坂さんの本。
いつもの田坂さんの本よりも、軽めの内容だったかな?と最初は感じた。しかし、ちょっと間を置いてから読み直すと、新たな発見があるのだ。おそるべし・・・
本書「企画力」は、人と組織を動かす企画書を書くために心がけることが書かれている。
企画書、とひとくくりに書かれているが、全てのプレゼン、文書に通じる内容だと思う。
「お客様のための提案」「お客様のための資料」について、最近考えることが多かったが、暗黙知やもやもやとした考えが、スパンと整理され、更に背中を押された気分だ。
人と組織を動かす企画書を心がけよう。
■本書を読んで特に印象的だった記述(読書メモ)
・企みとは、世の中を、よりよきものに変えていこうとすること。企画書においては、企みを語れ。企みを、魅力的に語れ。
・魅力的な企画書とは、「夢」と「現実」の緊張関係の中で生まれる。どうすれば「現実」を変えて、自分の抱く「夢」に向かって一歩でも進んでいけるか、そのことを考えているような人こそ「面白みのある人間」。面白みのある「生き様」をしてこそ、「企み=企画書」に面白み(魅力)が生まれる
・「思考停止型」の能書き:「コスト削減」「合理化」など、誰も反論し得ない「大義名分」を語って終わる能書き。このような能書きを語っただけでは、「企画書」が魅力的になることはない。
・優れた企画書を使って、営業担当者が模擬プレゼンする。優れた企画書がコーチとなり、担当者の個人技が磨かれる。それと同時に、模擬プレゼンでは、企画書の使い勝手の悪さが発見される。完成度の高い企画書でも、必ず、顧客から分かりにくい表現や、論理的に説明のしにくい箇所がいくつも残っている。
・汗をかいていない企画書は一目瞭然。例えば、誤字脱字があること。誤字脱字は、「仕事に対する誠実さ」についての疑問を顧客に与える。「仕事に対する誠実さ」について疑問を抱かれるということは、我々が売り込もうとしている「人間」という商品そのものに対する厳しい評価となる。
読んだ日:2009年9月28日
読んだ場所:東海道線車内