田坂広志のレビュー一覧
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優れた識者の語るタイム・マネジメントの技術は、それを言葉で聞くと簡単そうに思えるのですが、実は、それが成功しているのは、その識者が、相当のレベルの「集中力」を身につけているからなのです。(p.32)
科学哲学者のヴィトゲンシュタインが、「論理哲学論考」という著書の中で述べています。「我々は、言葉にて語り得るものを語り尽くしたとき、言葉にて語り得ぬものを知ることがあるだろう」(p.97)
反省の心得の背景には、実は、大切な一つの思想があるのです。それは、何でしょうか。
すべてのことに、深い意味がある。その思想です。すなわち、すべてのものごとは、何の意味もなく起こっているのではなく、その起こったも -
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量子力学の第一人者であり、ゼロポイントフィールド仮説を支持する著者が、運気を上げるための指針を示している。
運気というのは科学的に証明されていないが人類の永い歴史の中で誰もがその存在を信じている。
ゼロポイントフィールド仮説とは、我々の心がこのゼロポイントフィールドと量子レベルで繋がっており、そのため我々はゼロポイントフィールドから情報を受け取り、また送ることができるという仮設である。
物理学の世界では、ひとつの波動はその波動と類似の周波数のものと共鳴を起こすことが分かっている。これが、引き寄せの法則、類は友を呼ぶの法則である。
そのため、科学的にもポジティブな想念がポジティブな波動と共 -
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対話の深層を理解せよ!
このワンイシューで深く、ビジネスの真髄を抉ってくるような本。田坂広志は最初に『死は存在しない 最先端量子科学が示す新たな仮説』を読んで、「ゼロ・ポイント・フィールド」と呼ばれる宇宙のすべての出来事のすべての情報が「記録」されているというアカシックレコードのような概念が提唱されていたので、スピっている感じがしたのだが、そもそもコンサルの代表をしたりグロービスの顧問をしていて私も知った人なので、この本のような「自己啓発」「ビジネス書」的な方が本領発揮という事なのかもしれない。
普通に会話のうわべだけを聞いて判断するのではなく、言外の情報も総合して、相手の真相を掴み操作し -
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他者の文章や会話が、自分と混ざる。
文章には、声紋や指紋のように独特の構文のような、「あーあの人の文章だな」というのがあって、無意識にそれが混ざるのだ。感化されている。今回はそこから始めてみる。
死後の世界は誰にも分からない。本書はその神秘的な空想を量子科学的に解釈しようとするが、単に量子科学とスピリチュアルな挿話を並べているだけで、結び付けられているかは不明だ。そもそも解説が不可能なのだ。著者の神秘体験をもとに死後の世界の存在証明について、物理学の見地から試みた本という事になる。
一つ言わねばならない。
人間は、一日に3.5万回程度の判断をしているらしい。これを毎日繰り返すなら、著者のい -
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2025年に入ってから早3ヶ月、圧倒的な「強運」の連続で、仕事においてこれ以上ピークは来ないのではないかと思うほど恵まれている。
自分の努力なのか、偶然の味方なのかわからないが、これを少しでも科学して再現性を見出せば、ずっと幸運が続くのではないかと思って手に取った一冊。
本書で新しい学びはなかったものの、自分の言動や強みを言語化することができた。
周囲から「圧倒的ポジティブ」「セルフモチベートが長けている」とよく言われるが、以下のポイントが自分に合致した。
①目の前の危機や逆境を、「絶対肯定」で見つめる
→無邪気さがある(=素直)
②失敗しても死にはしないというマインド
→前職の部 -
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『人は、誰もが「多重人格」』というタイトルを見て、まさに自身が考えたことのあるテーマと一致しており、気になって読み始めた。
自身の考えでは、家族と友人はもちろん、友人に対してもその人によって微妙な接し方の違いがあるのは、人がうちに秘める「多重人格性」のためであると思っていた。本作中にも使われていた言葉であるが、それぞれの場面に合わせて「役者」を振り分ける「舞台監督」のような感覚、ふと我に返った時にそう感じる場面が見られる。
そのような誰もが感じる感覚的な部分も交えて、具体例から仕事で活かせる「多重人格の育成」について書かれた本で、共感できる部分が多かった。成功者は多重人格を上手に使いこなし -
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ネタバレ・才能と呼ばれるものの大半は、人格や性格と呼ばれるものが支えている
・批判されやすい性格にある人は、自己中心的な性格だけでなく、精神的体力が小さい可能性がある
・深層意識に、恐怖心や不安感などのマイナスの想念があるだけで、我々の能力は無惨な程に萎縮する
→無意識に使っている言葉が強く浸透するので気をつける
・表層意識ではアクセルを踏みながら、深層意識ではブレーキを踏んでいる人が多い
・現在の人格を変えようとせず、新たな人格を自分のなかに育てる
・経験するのではなく、体験する=ただそこにいるんじゃなく、深く見つめて学ぶ
・他者への嫌悪の本質は自己嫌悪
・女性像やサラリーマン像のよう