田坂広志のレビュー一覧
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「未来をどう予測するか」というテーマで書かれた、田坂広志の詩的寓話。
TEDxTOKYO2010で発表した詩的童話とは少し異なる。
21世紀の経済は、バーター経済(物々交換)の前の、ボランティア経済が復活する。wikipediaやオープンソースプロジェクトのことだ。
文化においては、大量生産大量消費の前の、リサイクル文化が復活する。
宗教においては、自然崇拝(アニミズム)が復活する。
しかし、いずれも、昔のものがそのまま復活するわけではない。ヘーゲルの「螺旋的発展の法則」に従って、一段上に上がったものとして復活する。
例えば、宗教においては、昔の自然崇拝がそのまま復活するわけではない。「地球そ -
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「使命」=命を使う
3つの真実
1.人はかならず死ぬ。
2.人生は、たった一つしかない。
3.人はいつ死ぬか分からない。
地図が無ければ、自分の力で地図を描き、
道が無ければ、自分の力で道を切り開く。
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田坂さんのメッセージが凄まじく伝わってきた。
大変読みやすく、2時間ほどでパッと読みきれた。
メモしたくなる言葉が多かった。
死と向き合い、生きてく事を奨励していた。
賛否両論かもしれないが、
成功者はみな、人生が一度きりで有限であることを自覚している。
そして、次の世代のために礎を築いて行こうとしている。
何を成し遂げたかではなく、何を見つめて生きてきたか。
ネット業界の成功者 -
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資本主義に関して5つの段階が書かれていた
サブプライムローン問題で世界経済が冷え切っているが
まるで問題が過ぎ去るのを待っているだけの様に見える世界経済
問題が発生した中で、「どの様に変えるのか?」を意識しなければ変わらない
何も変わらなければ、「味わった苦しみ全てが無駄」と断言している
表面的な対応に慣れすぎてしまった効率主義に対する警鐘にも読み取れた
整備されたマニュアル・システムによって、自律型人間を産みにくくする土壌にしているのも、また、事実だろう
経済書物ではあるが、【逆説】に関して、とても納得する表記があった
『ある人間観に基づいて生み出される制度は、
その制度が -
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Twitterのやりとりで勧められて読む。読んでいる間には迂闊にも気が付かなかったのだが、4年近く前の2006年の出版というので驚いた。今でもありの内容だと思う。
2006年時点ではこの手のWeb2.0やICT革命といった状況がどう捉えられていたのか。少なくともTwitterは始まったばかりで、これほど一般的ではなかったはずだ。iPhoneは発売されていなかった。それでもここに書かれている内容は違和感なく受け入れることができた。
2006年からは随分と時間が経って変化が起きたように思うが、本書の内容がとても自然な感覚で受け入れられるのを思うと、その変化は連続的なものであり、この4年間はこ -
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[ 内容 ]
「腕を磨く」だけでは活躍できない時代が始まった。
「ウェブ革命」の時代のプロフェッショナルは、ビジョン力やコンセプト力、メッセージ力やムーブメント力など「7つのシンクタンク」へと進化しなければ、活躍できない。
では、その「7つの力」を身につけ、進化するためには、何を為すべきか。
本書では、ネット革命とウェブ2.0革命の「6つの革命」の本質を解き明かし、それらの革命を“追い風”とする「進化のための6つの戦略」を語る。
[ 目次 ]
第1部 「個人シンクタンク」の時代が始まる(プロフェッショナルは「個人シンクタンク」へと進化する なぜ、個人でも「シンクタンク力」を身につけることがで -
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「働くことは、収入を得ることのみではない。」
そう、思ってます。働くことで、自分自身も成長したいし、その仕事をすることが社会や人に夢とか希望とかを与えるものであって欲しい。少なくとも、その仕事は自分の価値観に照らし合わせても誰かを助け、自分がやるべきだと思えるものであって欲しい。さらに、その仕事を通してしか知り合うことのなかったお客さんや、仲間が自分自身の財産となり、「自身の経験値」と「人のつながり」と「実現できた誰かの夢」と「対価としての報酬」、それらのどれか1つだけじゃなく、全てを同時に得ることができるのが仕事であるべきじゃないかなと、そう、思ってます。
そういう意味で、この本の中に出て -
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田坂広志著「未来を拓く君達へ~なせ我々は志を抱いて生きているのか」PHP文庫(2009)
*「志」とはなにか?
→与えれらた人生において、己のためだけではなく、多くの人々のために、そして、世の中のために、そして、大切な何かを成し遂げようとの決意。なぜ志を抱いて生きているのか?それは「悔いのない人生」を生きるためである。そして「志」とは未来を定かに見つめながらも、「心」はこの現在、この瞬間にあることである。人が志を抱こうとするとき、1つの落とし穴がある。それは未来に心を奪われてしまうときである。未来をみて夢想し、心を未来に奪われてしまう。それではなく、「今を生き切れ」。
*フリードニッヒ・ニ