【感想・ネタバレ】未来の見える階段  詩的寓話 人類の未来 その彼方にのレビュー

あらすじ

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世界が注目する思想家が放つ、
未来を予見するための想像力とは?


時代は23世紀。物語の主人公「智恵子」と「賢治」の姉弟は、不況にあえぐ両親の姿に心を痛め、
未来を見るための方法はないかと聖人のもとを訪ねます。
そこで聖人が言った言葉は、「この階段を登ってみなさい。そうすれば、未来が見えるだろう」。
恐る恐る階段を登っていく智恵子と賢治。そこで見たものとは?

ドイツ観念論の哲学者ゲオルク・ヘーゲルの思想「弁証法」。
そのなかの1つの法則「螺旋的発展の法則」を理解していけば、
世の中の本質がわかり、未来が見えてくるようになる!
社会起業家論の専門家としてだけでなく、近年では思想家として内外ともに活躍する著者が、
新境地を開くべく紡ぎ出した「詩的寓話」の世界。
読む者の心に小さな風を起こす新しいスタイルの作品です。

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Posted by ブクログ

今現在と未来、高い確率でこれから起こり得ることが書いてあった。と思える。

読んでいる最中にエジプトの政権交代。
起きたきっかけ、始まり方、広がり方、
この本の中に書かれている事と繋がる。
もともと文章も少なく寓話として書かれているので
読み易いが、内容は当初よくわからなかった。
だけど事件以降、にわかにこの本に書かれている事全てが
現実味を増して面白くなり一気に読み終えた。

ニュースを見てもあまり政治とか世の中の事を深く洞察できず、
池上さんの番組をみて
何とか理解しようとしている自分でも
今世の中で起きている事が本に書かれている事に気づけた。

未来、世の中がどのようになるか、
そして将来、自分がどのようにして世の中と繋がり、働きかけ、
どうやったら地球の役にたつのか、
もっと他にもいろいろあると思うけど考えるきっかけと
参考になった。

田坂さんの他の著作も読んでみたい。

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2011年02月25日

Posted by ブクログ

「未来をどう予測するか」というテーマで書かれた、田坂広志の詩的寓話。
TEDxTOKYO2010で発表した詩的童話とは少し異なる。
21世紀の経済は、バーター経済(物々交換)の前の、ボランティア経済が復活する。wikipediaやオープンソースプロジェクトのことだ。
文化においては、大量生産大量消費の前の、リサイクル文化が復活する。
宗教においては、自然崇拝(アニミズム)が復活する。
しかし、いずれも、昔のものがそのまま復活するわけではない。ヘーゲルの「螺旋的発展の法則」に従って、一段上に上がったものとして復活する。
例えば、宗教においては、昔の自然崇拝がそのまま復活するわけではない。「地球そのものが巨大な生命体であるという地球観、宇宙そのものが壮大な生命的プロセスであるという宇宙観」として復活する。
時代を読む上で、大事な示唆に富む内容。

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2011年09月09日

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