藤井邦夫のレビュー一覧

  • 新・知らぬが半兵衛手控帖 : 6 狐の嫁入り

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    知らん顔の旦那、こと白縫半兵衛、無造作に尋ねるやり方、聞かれた方は取り繕う暇がありませんね。今回も人情裁き4話、弱きもの、困りしものへの情けが光ります。藤井邦夫さんの「狐の嫁入り」、新・知らぬが半兵衛手控帖シリーズ№6、2018.10発行。脅し文、三下奴、狐の嫁入り、半人前の4話です。

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    2018年11月03日
  • 源氏天一坊 江戸の御庭番 2

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    御庭番の倉沢家に婿入りし、家督を継いだ喬四郎。妻佐奈、義父左内、義母静乃。時の将軍、八代吉宗の時代、天一坊という将軍の御落胤を語る修験者たちがさまざまな事件を。吉宗の命を受けた喬四郎は、事件を隠密裏に解決。テンポのよい藤井邦夫さんならではの展開です。やっと家に帰った喬四郎ですが、義母からは「婿殿、上様の御落胤より、御自分の嫡子ですよ」と鰻の蒲焼と卵焼きを(^-^) 藤井邦夫 著「源氏天一坊」、江戸の御庭番シリーズ№2、2018.7発行。

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    2018年08月18日
  • 小夜左文字(さよさもじ)~御刀番 左京之介(十)~

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    藤井邦夫 著「小夜左文字」、御刀番左京之介シリーズ№10、2018.5発行です。京之介、妻おゆい、サポート役の佐助と楓の物語。今回は京之介の殿、堀田家憲17歳の人柄が描かれています。話の中心は真田家の3人の姫君の婿取りにかかわるお家騒動です。長女、次女の壮絶な争い、そして被害は三女にも。京之介は三女彩姫15歳を自宅にかくまい、彩は、おゆいと楓の二人に「一人で生きていくため、庶民の暮らし」を教わります。料理、裁縫、洗濯、子守・・・。そんな彩の姿を目にした若殿家憲は、姫君とは知らず彩どのに心を奪われます!

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    2018年06月11日
  • 恋女房 新・秋山久蔵御用控(一)

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    藤井邦夫さんの秋山久蔵シリーズが新しい装いでかえってきました(^-^)「恋女房」、2018.4発行、桜吹雪、隅田川、恋女房、入墨者の4話。どれも素晴らしいですが、特に桜吹雪と入墨者は秀逸でした。前シリーズから10年経過した設定です。その間の変化については「桜吹雪」をお楽しみください(^-^) 柳橋の弥平次は隠居し、お糸が女将、婿養子に幸吉が入って親分の後を継いでます。「入墨者」では久蔵の息子、15歳になった大助の逞しさと心意気が描かれています! わくわくする新シリーズがスタートしました。

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    2018年05月03日
  • 新・知らぬが半兵衛手控帖 : 4 名無し

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    藤井邦夫さんのシリーズ、どれもこれも面白いです。私にとってベスト3は秋山久蔵シリーズ、半兵衛シリーズ、柳橋シリーズですw。「名無し」、新・知らぬが半兵衛手控帖シリーズ№4(2018.2)を読みました。お宝さがし、逢引き、嘘吐き、名無しの4話。タイトルになっている「名無し」、特に秀逸です。人気が高い多くの登場人物の頂に君臨するw秋山久蔵が魅せます。半兵衛を従えて。

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    2018年03月13日
  • 新・知らぬが半兵衛手控帖 : 3 緋牡丹

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    藤井邦夫さんの作品に「はずれ」はありません(^-^) 新・知らぬが半兵衛手控帖シリーズ№3「緋牡丹」、2017.11発行です。逃げ水、御禁制、緋牡丹、片思いの4話。「逃げ水」、「片思い」は半兵衛、半次、音次郎、房吉、まさに半兵衛一家の活躍です。「御禁制」は半兵衛一家に柳橋の弥平次一家が加わります。「緋牡丹」は、更に秋山久蔵一家が加わり、まさにオールキャストのお出ましです(^-^)贅沢な一冊です! ところで、柳橋一家のお糸と勇次はなかなか一緒にならないですね(^-^)楽しみにしてるんですがw。

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    2017年12月13日
  • 新・知らぬが半兵衛手控帖 : 2 思案橋

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    藤井邦夫さんの新・知らぬが半兵衛手控帖シリーズ№2「思案橋」、2017.7発行、思案橋、幻の女、忠義者、帰って来た娘の4話、どれも胸のすくはなしです。特に、忠義者、感動しました。秋田から主の仇を討つために江戸に来た直吉。そして、その直吉を追って野良犬化しながらも江戸の白縫半兵衛宅に辿り着いた秋田犬の「しろ」。この忠義者たちの心に、半兵衛がこたえます(^-^)

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    2017年08月30日
  • 秋山久蔵御用控 野良犬

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    藤井邦夫 著「野良犬」、秋山久蔵御用控シリーズ№30、2017.8発行です。野良犬、紫陽花、結び文、産み月の4話。秋山家、大助の妹、小春が誕生します(^-^) これをもって第1部完結とのこと。ということは、第2部があるということでしょう~(^-^) 楽しみに待つことにします!

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    2017年08月16日
  • 新・知らぬが半兵衛手控帖 : 1 曼珠沙華

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    ~赤い花なら曼殊沙華 阿蘭陀屋敷に雨が降る 濡れて泣いてるじゃがたらお春~♪ 「長崎物語」、古い歌です。哀しい歌です。藤井邦夫さん、「曼殊沙華」(2017.6)で半兵衛さんがリバイバルしました。(^-^) 半兵衛、半次、二人合わせて一人前w。鶴次郎が死んで4年、新たに音次郎という仲間が生まれました。曼殊沙華、弥次郎兵衛、出逢った女、おっ母ちゃんの4話。「出逢った女」、特に良かったです。(^-^) 

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    2017年07月04日
  • 知らぬが半兵衛手控帖:17 夕映え

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    7月最初の読書は、藤井邦夫さんの「夕映え」、知らぬが半兵衛手控帖シリーズ№17、2012.4発行、春一番、花見客、夕映え、蚊遣りの4話です。何度読んでも胸がすかっとする半兵衛さんの人情裁きです(^-^)

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    2017年07月01日
  • 知らぬが半兵衛手控帖:20 夢芝居

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    藤井邦夫 著 「夢芝居」、知らぬが半兵衛手控帖シリーズ№20、最終巻、2013.5発行、昔馴染、女誑し、幽霊花、夢芝居の4話。岡っ引の本湊の半次、役者崩れの鶴次郎を伴って、北町奉行所臨時廻り同心白縫半兵衛が裁きます。田宮流抜刀術。鶴次郎が最期を迎える夢芝居、著者には迷った末の辛い判断だったそうです。いつの日か続編を書くとしたら、鶴次郎を彷彿とさせる新しい手先が登場するに違いないし、半兵衛も相変わらず知らん顔をするのだろう とあとがきにあります。

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    2017年06月17日
  • 知らぬが半兵衛手控帖 : 1  姿見橋

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    「たとえ相手がどんな身分の者であろうが、世の中には、何が何でも許しちゃあいけない事があるんだ。知らん顔はできないよ。」藤井邦夫 著「姿見橋」、知らぬが半兵衛手控え帖№1、2006.2発行、寒椿、古傷、波紋、汚名の4話。このシリーズが新しくなって再開とのことで、読み返しました。あらためて、最高のシリーズ(秋山久蔵シリーズに並ぶ)と思いました。それにしても、神崎、弥平次、雲海坊、由松・・・、秋山久蔵まで、みんな登場してるんですね(^-^) 新シリーズ、もう刊行されたとか、楽しみです!!!

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    2017年06月16日
  • 秋山久蔵御用控 花見酒

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    藤井邦夫さんの「花見酒」(2017.4)、秋山久蔵御用控シリーズ№29です。年始客、狐憑き、花見酒、飼殺しの4話。「起」「承」「転」「結」のごとき展開です。花見酒、飼殺し、特上です。特に花見酒は、久蔵のみならず、いい男ばかり、泣けてくるぜっ(^-^) 男の真心、女の真心、いつの世もひとの心を潤し、生きる喜びの源ですね。秋山久蔵の「人情裁き」集大成のような気がしますが、まだまだ終焉には程遠いと思っています(^-^)

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    2017年04月28日
  • 日溜り勘兵衛極意帖 : 9 冬の螢

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    藤井邦夫 著「冬の蛍」、日溜り勘兵衛極意帖№9、2016.10発行。冬の蛍、名残雪、逆恨み、共食いの4話。今回も眠り猫・勘兵衛を軸に、吉五郎、丈吉、おせい達が躍動します。暴君に切腹を命じられた兄(榎本浩一郎)の無念を晴らし、惚れた兄嫁(雪乃)への思いを心に秘めたまま旅立った男(榎本平四郎)の純情を描いた「冬の蛍」、泣かせます。-恋に焦がれて鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が身を焦がすー

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    2016年11月11日
  • 秋山久蔵御用控 空ろ蝉(うつろぜみ)

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    藤井邦夫さんの時代物、ぜ~んぶ好きです(^-^)秋山久蔵御用控、大好きです。どれも全部良かったです。(まだ終わってないですが~w)初期の作品は殊の外素晴らしいことに再読して気がつきました!再読、味わいが増して、噛めば噛むほど美味しいスルメイカのようです(^-^)「空ろ蝉」、シリーズ№5です。恨み坂、空ろ蝉、樽流れ、仕舞湯の4話、ぜんぶ珠玉の作品です。14歳のお糸が笹舟の養女になる話、しゃぼん玉売りの由松が、夜鳴き蕎麦屋の長吉が弥平次に心服する話、義賊宇兵衛の身を守ろうとする12歳の幸太の健気さ、最高です!

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    2016年07月29日
  • 秋山久蔵御用控 大禍時(おおまがとき)

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    藤井邦夫 著 秋山久蔵御用控№17「大禍時(おおまがとき)、2013.4発行です。裏切り、性悪女、後始末、大禍時の4話。よく次から次にストーリー(ネタ)が浮かんでくるものと感心します(^-^)再読しました。久蔵が仕事がら斬らざるをえなかった吉村左内。残された妻のおさわと娘のおゆき。20両(利子10両を含む)の借金に苦しむ日々。吉村左内の弟子黒木新之助が支えるも微々たるもの・・・。女衒、金貸しに対して久蔵のとった後始末は~!

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    2016年07月24日
  • 日溜り勘兵衛極意帖 : 8 盗賊の首

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    1946年旭川生まれの藤井邦夫さん、冬の旭川は随分としばれますねw。旭山動物園の人気は、園長が交代しても続いてるでしょうか~。藤井邦夫さんの作品、とぼとぼ歩き疲れたとき(惰性に近い読書の時w)突然、山のいで湯に出会ったような・・・、そんな心持ちになります(^-^)
    日溜り勘兵衛 極楽帖 №8「盗賊の首」、2016.6発行、初秋・闇に秘める・盗賊の首・囲われ女(もの)の4話です。

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    2016年07月20日
  • 知らぬが半兵衛手控帖:10 無縁坂

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    藤井邦夫 著「無縁坂」(2009.10)、知らぬが半兵衛手控帖シリーズ№10です。北町奉行所臨時廻り同心・白縫半兵衛、「さて、何のことですかな」半兵衛は知らぬ顔をした(^-^) 無縁坂、赤い花、勾引し、戻り橋の4話、どの話も泣かせます。そしてすっきりします! 再読しました。

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    2016年07月19日
  • 柳橋の弥平次捕物噺 : 2 祝い酒

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    藤井邦夫 著 柳橋の弥平次捕物噺シリーズ№2「祝い酒」、2007.7刊行、2014.9双葉文庫発行です。思案橋、祝い酒、捨て子、入墨者の4話。弥平次親分が、同心の白縫半兵衛が、神崎和馬が、与力の秋山久蔵が、ほろりとさせる人情裁き! 最高です(^-^) 船宿「笹舟」、おまきとお糸、事件が解決するたびに、酒と料理を急がなくては~(^-^) 江戸の長屋の貧しいけど幸せな暮らしに乾杯です!

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    2016年07月16日
  • 秋山久蔵御用控 後添え

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    藤井邦夫 著「秋山久蔵御用控」、再読です。№11「後添え」、ご法度、後添え、恋坊主の3話。どのような者にも媚びへつらわず悪党に情け容赦のない切れ者、秋山久蔵、「御法度」では、筋の通った?悪党に粋なはからいを。「後添え」では、与平、お福の後押し(脅しw)もあり、久蔵が両手をついて義妹の香織にお願いを。「恋坊主」は、10年前の雲海坊の淡い恋心の話です。成就を期待しましたが~(^-^)

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    2016年07月02日