藤井邦夫のレビュー一覧

  • 合本 秋山久蔵御用控 全30巻【文春e-Books】

    三十冊、合本、読破!

    う~~ん、凄かった!
    三十冊を一気に読む!、さすがに読みごたえが、有った。
    秋山久蔵、悪人には、あくまで厳しく、どんな身分の者へも、恐れること無く、立ち向かって行く。
    けれど、弱き者へは、優しく、温情溢れる裁きをする。
    時代劇は、こうでなくっちゃ。哀しい結末の話も有ったけれど、すっきり終わる話が、多...続きを読む
  • 笑う女 大江戸閻魔帳(四)
    ♪~泣いているのか笑っているのか後ろ姿の素敵なあなた~♪ そんなハニーナイツの歌が聞こえてきそうな「笑う女」、藤井邦夫 著、大江戸閻魔帳シリーズ№4、2020.5発行。地本問屋「蔦屋」の二代目お蔦に頭が上がらない戯作者の青山麟太郎の物語。笑う女、操り人形、椋鳥、娘白波の4話。陰で麟太郎をサポートする...続きを読む
  • 新・知らぬが半兵衛手控帖 : 10 再縁話
    後添えの話、最後なんかホッとした。
    いつも気になるのは曼珠沙華で出てきた音次郎の茶箱の上のせんの位牌、どんな母親だったのか、父親は?いつ出てくるのかしら。
  • 新・知らぬが半兵衛手控帖 : 9 招き猫
    白縫半兵衛、半次、音次郎、そして半兵衛の上司大久保忠左衛門。藤井邦夫 著「招き猫」、新・知らぬが白縫半兵衛手控帖シリーズ№9、2020.1発行、三下仲間、出戻り、招き猫、虎落笛(もがりぶえ)の4話。コメントは「面白い・痛快」に付きます。出戻りでは、悪役の名前が頭の麻生に小泉、岸田、河野ら浪人たち、笑...続きを読む
  • 忍び恋 新・秋山久蔵御用控(六)
    これぞ秋山久蔵、藤井邦夫さんの大人気シリーズ、好調です。「忍び恋」、新・秋山久蔵御用控え№6、2019.12発行。忍び恋、人別長、色事師、地廻りの4話。しゃぼん玉売りの由松が「忍び恋」で、いい仕事をしています。新シリーズに変わり、剃刀久蔵がおとなしめの感がありましたが、今回は人情裁きと切れ味、冴えて...続きを読む
  • 渡世人 大江戸閻魔帳(三)
    藤井邦夫 著「渡世人」、大江戸閻魔帳シリーズ№3、2019.10発行。渡世人、絵草子、一代記、美人画の4話。焔魔堂赤鬼こと戯作者の青山麟太郎、その脇を地本問屋「蔦屋」の二代目主のお蔦が締めます。なかなか味わい深い4話です。テンポも良く、藤井邦夫さんならではのシリーズと思います。
  • 新・知らぬが半兵衛手控帖 : 8 戯け者
    藤井邦夫 著「戯(たわ)け者」、新・半兵衛シリーズ№8、2019.6発行。美人局(つつもたせ)、長い一日、こそ泥、戯け者の4話。長い一日と戯け者は、いつも通りの面白さです。美人局とこそ泥は読むのにいつもより時間がかかりました。それは自分の老いか、著者(作品)の老いか・・・w。
  • 返討ち 新・秋山久蔵御用控(四)
    藤井邦夫 著「返討ち」(2019.4)、新・秋山久蔵御用控シリーズ№4、裏の顔、返討ち、親父橋、俄狂言の4話。相変わらずの安定さ、おなじみのキャスト、テンポがよく、情けが身に沁みます。裏の顔は情けない男の話。返討ち、武家の女、早苗の哀しい生き様。親父橋、これこそ藤井作品だと膝を叩きました。柳橋の二代...続きを読む
  • 新・知らぬが半兵衛手控帖 : 7 隠居の初恋
    藤井邦夫 著「隠居の初恋」、新・白縫半兵衛シリーズ№7、2019.2発行。安定感抜群の藤井邦夫さんのシリーズ、冬の幽霊、隠居の初恋、似た男、田舎芝居 の4話。隠居の初恋、似た男が良かったです。北町奉行所 臨時廻り同心 白縫半兵衛、田宮流抜刀術が冴えます。悪人は容赦せず、情けには厚い男。
  • 大江戸閻魔帳
    藤井邦夫さん、新しいシリーズの始まり、新しいヒーローの登場です。「大江戸閻魔帳」、2019.1発行。南町奉行の(隠し)孫という設定。青山麟太郎、23~4歳、173cm、戯作者、神道無念流の達人。剣の強さは秋山久蔵張り、情けの深さは白縫半兵衛仕込みのよう。焔魔堂赤鬼として事件を解決、そして戯作に。脇を...続きを読む
  • 新・知らぬが半兵衛手控帖 : 6 狐の嫁入り
    知らん顔の旦那、こと白縫半兵衛、無造作に尋ねるやり方、聞かれた方は取り繕う暇がありませんね。今回も人情裁き4話、弱きもの、困りしものへの情けが光ります。藤井邦夫さんの「狐の嫁入り」、新・知らぬが半兵衛手控帖シリーズ№6、2018.10発行。脅し文、三下奴、狐の嫁入り、半人前の4話です。
  • 源氏天一坊 江戸の御庭番 2
    御庭番の倉沢家に婿入りし、家督を継いだ喬四郎。妻佐奈、義父左内、義母静乃。時の将軍、八代吉宗の時代、天一坊という将軍の御落胤を語る修験者たちがさまざまな事件を。吉宗の命を受けた喬四郎は、事件を隠密裏に解決。テンポのよい藤井邦夫さんならではの展開です。やっと家に帰った喬四郎ですが、義母からは「婿殿、上...続きを読む
  • 小夜左文字(さよさもじ)~御刀番 左京之介(十)~
    藤井邦夫 著「小夜左文字」、御刀番左京之介シリーズ№10、2018.5発行です。京之介、妻おゆい、サポート役の佐助と楓の物語。今回は京之介の殿、堀田家憲17歳の人柄が描かれています。話の中心は真田家の3人の姫君の婿取りにかかわるお家騒動です。長女、次女の壮絶な争い、そして被害は三女にも。京之介は三女...続きを読む
  • 恋女房 新・秋山久蔵御用控(一)
    藤井邦夫さんの秋山久蔵シリーズが新しい装いでかえってきました(^-^)「恋女房」、2018.4発行、桜吹雪、隅田川、恋女房、入墨者の4話。どれも素晴らしいですが、特に桜吹雪と入墨者は秀逸でした。前シリーズから10年経過した設定です。その間の変化については「桜吹雪」をお楽しみください(^-^) 柳橋の...続きを読む
  • 新・知らぬが半兵衛手控帖 : 4 名無し
    藤井邦夫さんのシリーズ、どれもこれも面白いです。私にとってベスト3は秋山久蔵シリーズ、半兵衛シリーズ、柳橋シリーズですw。「名無し」、新・知らぬが半兵衛手控帖シリーズ№4(2018.2)を読みました。お宝さがし、逢引き、嘘吐き、名無しの4話。タイトルになっている「名無し」、特に秀逸です。人気が高い多...続きを読む
  • 新・知らぬが半兵衛手控帖 : 3 緋牡丹
    藤井邦夫さんの作品に「はずれ」はありません(^-^) 新・知らぬが半兵衛手控帖シリーズ№3「緋牡丹」、2017.11発行です。逃げ水、御禁制、緋牡丹、片思いの4話。「逃げ水」、「片思い」は半兵衛、半次、音次郎、房吉、まさに半兵衛一家の活躍です。「御禁制」は半兵衛一家に柳橋の弥平次一家が加わります。「...続きを読む
  • 新・知らぬが半兵衛手控帖 : 2 思案橋
    藤井邦夫さんの新・知らぬが半兵衛手控帖シリーズ№2「思案橋」、2017.7発行、思案橋、幻の女、忠義者、帰って来た娘の4話、どれも胸のすくはなしです。特に、忠義者、感動しました。秋田から主の仇を討つために江戸に来た直吉。そして、その直吉を追って野良犬化しながらも江戸の白縫半兵衛宅に辿り着いた秋田犬の...続きを読む
  • 秋山久蔵御用控 野良犬
    藤井邦夫 著「野良犬」、秋山久蔵御用控シリーズ№30、2017.8発行です。野良犬、紫陽花、結び文、産み月の4話。秋山家、大助の妹、小春が誕生します(^-^) これをもって第1部完結とのこと。ということは、第2部があるということでしょう~(^-^) 楽しみに待つことにします!
  • 新・知らぬが半兵衛手控帖 : 1 曼珠沙華
    ~赤い花なら曼殊沙華 阿蘭陀屋敷に雨が降る 濡れて泣いてるじゃがたらお春~♪ 「長崎物語」、古い歌です。哀しい歌です。藤井邦夫さん、「曼殊沙華」(2017.6)で半兵衛さんがリバイバルしました。(^-^) 半兵衛、半次、二人合わせて一人前w。鶴次郎が死んで4年、新たに音次郎という仲間が生まれました。...続きを読む
  • 知らぬが半兵衛手控帖:17 夕映え
    7月最初の読書は、藤井邦夫さんの「夕映え」、知らぬが半兵衛手控帖シリーズ№17、2012.4発行、春一番、花見客、夕映え、蚊遣りの4話です。何度読んでも胸がすかっとする半兵衛さんの人情裁きです(^-^)