あらすじ
盗賊「眠り猫」の一味で、口入屋を営むおせいの店で用心棒仕事の周旋を受けている浪人榎本平四郎。その平四郎が、旗本本田家の中間仕事を希望した。無外流の遣い手である平四郎は、何故本田家への周旋を望むのか……。裏があると睨んだ勘兵衛は、平四郎と本田家を探り始める。
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Posted by ブクログ
藤井邦夫 著「冬の蛍」、日溜り勘兵衛極意帖№9、2016.10発行。冬の蛍、名残雪、逆恨み、共食いの4話。今回も眠り猫・勘兵衛を軸に、吉五郎、丈吉、おせい達が躍動します。暴君に切腹を命じられた兄(榎本浩一郎)の無念を晴らし、惚れた兄嫁(雪乃)への思いを心に秘めたまま旅立った男(榎本平四郎)の純情を描いた「冬の蛍」、泣かせます。-恋に焦がれて鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が身を焦がすー
Posted by ブクログ
表題作が切ない。
男だなぁ。それに応える勘兵衛も好き。
「名残雪」丈吉の思いが叶えばいいと思ったけど、ああなってしまったのか。
「逆恨み」のあいつは、本当に最低。あんな逆恨みがうまくいくわけない。
盗賊の身勝手さが身を亡ぼす「共食い」は、悪人が因果応報で消えて、勘兵衛の仕掛けがさすが。