周木律のレビュー一覧
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ネタバレ以下、印象的作品。
◆東川篤哉『陽奇館』。予想外の結末でびっくりしました。まさか探偵が死ぬなんて。
◆一肇『銀とクスノキ』。館はあくまで舞台装置という印象。(そういう意味では、澤村さんの作品の方がまさにその舞台って感じかな。)メインは一人の女の子の心を救うお話。罪善くんのキャラ良かったなー。
◆周木律『煙突館の実験的殺人』。一番びっくりしたのがこれ。急に世界が、スケールが大きくなったな。
◆六作共通して言えるのは、登場人物の名前が特徴的。あと、なぜ「白」なのかはよく分からない。
唯一はまれなかったのが古野さんの『文化会館の殺人』。登場人物、特に探偵役の言葉使いとか、改行の感じとかかな~。その -
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ネタバレ厚労省の30歳若手官僚の話
肩書きは「係長」で部下がひとり。
あれこれ兼務がかかっていて担当範囲が広い。
部下をサボり癖と見ているので仕事が振れずに疲弊
●男社会で生き延びる女上司(課長補佐
“ピリピリせずには仕事ができない。余裕がない。そんなの、裏を返せば能力がないことの証にしかならないだろう。
20
●ポンコツ評価官(課長級)目田さん
みなさんにとって、私は「ダメダメ」です。当然です。なぜなら、仕事は最小限しかやらないと決めているのですから。でも、それには理由があるのです。私はね、40半ばで身体をこわしたのです。
身体を壊したって、組織が補償してくれるわけではありません -
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★すべて見越していたのでないかしら。(p.283)
【感想】
・猫又が人語を解し話せる猫の姿ままの方が楽しかったような気がします。二本足で歩く姿がキュートらしいし。で、猫として懐いたり嫉妬したりとか。
・短編集だとばかり思っていましたが長編でした。
・ちょっと江戸川乱歩っぽい表現があったり。シンプルさと大仰さと他愛のなさ。
・謎は提示された瞬間に解けるでしょうからミステリでなく猫又を愛でる気持ちと、ちょっとレトロな探偵小説を楽しもうとするしかないんではなかろうかと思ったりします。
【内容】
・元子爵の長命寺是清さんの娘、麗しの桜さんが「魔術師」なる怪人物に横恋慕され狙われています。大家さん -
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トリックの発想がえげつなすぎ。孤島の館で発生した密室殺人、不可解な状況で発見される死体。堂シリーズの第四弾!
本作の主人公である女学生が、孤島で開催される数学講義に招待された。数学者たちが集まる二つの館で講義が始まるが、いつの間にか人が消えてしまい…
トンデモ館で発生した密室殺人を解決すべく、推理を繰り広げる本格ミステリー。
よくもまぁこんな館、仕掛けを思いつきましたね。眼球堂、双孔堂、五覚堂と、ほぼありえない建物で困難なトリックだと思ってましたが、一応の現実性はありました。
しかし、さすがに今回は無理でしょw でもそこが最高!
相変わらず数学の講釈はついていくのが大変ですが、世界観や登 -
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新本格30周年記念アンソロジー。
1.「陽奇館(仮)の密室」(東川篤哉)2…建築途中の館での密室殺人
2.「銀とクスノキ〜青髭館殺人事件〜」(一肇)4…目の上のたんこぶである女友達と幽霊屋敷探訪
3.「文化会館の殺人—Dのディスパリシオン」(古野まほろ)3…演奏コンクールでの失敗からの悲劇
4.「噤ヶ森の硝子屋敷」(青崎有吾)4…すべてがガラスでできた透明な館で起こった殺人事件
5.「煙突館の実験的殺人」(周木律)3…「CUBE」的不条理状況での連続殺人
6.「わたしのミステリーパレス」(澤村伊智)4…遊園地のびっくりハウスに拉致監禁された女性
本書は「白」だが「黒」もあるのでそちらも楽しみ -
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先日BOOKOFFでゲットしたこちら。この装丁に魅了された。周木律さん。ちょいちょいお見かけしていたが読んだのは初めて。なんとなく怪しげで自分好みかなと勝手に妄想。
不死症とは読んで字のごとく、死なない症状なのである。いわゆるゾンビものかなぁと。五十嵐貴久さんのBITERを思い出す。内閣総理大臣も出てくるし。山奥にある研究施設で爆発が起こった。記憶を失くした泉夏樹は生き残った者たちと脱出を試みるのだが、そこには狂暴化した無表情なアンデッドが…。
なかなか面白かったけど、まぁありきたり。まぁ軽め。まぁ最後の方の展開が意外で楽しめた。表紙が素晴らしすぎた。 -
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過重な労働を強いられる若手官僚の現場をリアルに描き出し、起伏に富むストーリーに仕立てた官僚小説。
主人公・松瀬尊は30歳の厚労省キャリア技官。小説「官僚たちの夏」に憧れ念願の官僚となったが、その実態は深夜までの残業に追われるブラック企業顔負けの現場だった。
ゆとり世代で無責任、能力不足なノンキャリの後輩、パワハラすれすれの女性直属上司、キャリアだが、定年間近のヤル気なし先輩に囲まれ、仕事が集中、孤軍奮闘の毎日。
国会議員からの突き上げ、関係省庁との板挟み、国民からの苦情電話に忙殺され苦悶する日が続いていた。
そんな松瀬に降りかかったのは新潟県で発生した謎の公害病への対処という厄介な問題。地元選