【感想・ネタバレ】あしたの官僚のレビュー

あらすじ

厚生労働省キャリア技官の松瀬は、個性的過ぎる部下や同僚の尻拭いに奔走しながら、国会議員、関係省庁との板挟みに苦悶する日々を送っていた。そこに突如、新潟県で謎の公害病が発生。孤立無援のまま原因究明に追われるが、ある謀略により「忖度官僚」として国民の非難の的となり……。切実すぎる新時代の官僚小説。

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Posted by ブクログ

いい意味でベタな小説でした
起承転結がしっかりしているというか、流れが綺麗で文体も読みやすい小説です
一刻を争う、色々な人の利害が絡み合う政治の世界の一端を目の当たりにした感じです
中松はどうなったのかな……

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2022年01月22日

Posted by ブクログ

『ブラック職場:若手官僚が見出す希望の光』

国会対応などのため、深夜まで残業が及ぶ官僚。最近では不祥事が続いたり、無能な政治家の責任を取らされたりと、志望者が減っている。そんな官僚のやるせない様子が綴られていくが、最後には主人公の熱意が。。。現実もこんな風になれば良いのにな。

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2021年06月16日

Posted by ブクログ

114厄災者が多かった作者の政治的挑戦。超エリートたちの真剣な業務遂行の一端が見えたと思いたい。次は国交省あたりを舞台に新作を頼みます。

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2021年09月16日

Posted by ブクログ

厚生労働省の若手官僚 松瀬尊の仕事ぶりを克明に描写した物語だが、国会議員や週刊誌の記者、更には地方の知事や市長とのやり取りが楽しめた.風力発電所の影響で病気になる人が増えたという陳情が話の発端だが、当初は松瀬だけが奮闘する状況で仕事自体に嫌気がさしてきた中で、その病気の原因らしきものが分かってきた.課長、補佐、評価官や部下らが突然強力なバックアップをしてくれるようになり、難題の解決した.最後の大臣答弁の場面が面白かった.

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2021年07月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前半は霞が関あるある、後半はファンタジー
前半では霞が関の長時間残業の原因が全パターン寸分の漏れもなく語り尽くされている(と思う)
シン・ゴジラをあるある目線で楽しんだ方にはおすすめ
そんな幕の内弁当的なエピソードの積み重ね(しかもリアルなので結構細部が細かい)でやや食傷気味になってきたところで、物語は急にファンタジー側に舵を切り、緊張のラストまで怒涛の展開を見せる
もうこうなったらリアルにはあり得ないけど一発逆転スカッと爽やか読後感まで一直線なので、細かいことは気にせず楽しむのが吉と思う
前半がちょっと内輪ネタに走り気味で退屈になるかなぁと思ったので星4つ

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2021年07月01日

Posted by ブクログ

もっと上手だけど、城山サン作品彷彿とさせ光る部分も。政治の世界、霞ヶ関、こんなに酷くは無いよと擁護したくなるも、後半は反動のようにオトコ達の世界展開。コロナのいま、厚労省、心削られ壊している人たちいるだろうなあ。

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2021年06月16日

Posted by ブクログ

過重労働の日々の場面は読んでいて辛い。
こんなブラックな実態は少しずつでも改善されているのだろうか。
国民も文句ばっかり言わないで欲しい、少なくとも私は「居酒屋タクシー(古い?)」くらいでぶーぶー言わない。

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2021年06月10日

Posted by ブクログ

厚生労働省を舞台に、官僚の世界をリアルに描いた作品。
主人公の松瀬が仕事に忙殺される様子は、
自分が社会人若手時代、(物理的に)最も忙しかった頃を思い出し、
共感ができた。
後半は「都合よくいきすぎる」感じは少々あるものの、
心理を含めたリアルな描写と痛快な物語展開で
楽しく読みきれた。

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2021年05月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

厚労省の30歳若手官僚の話
肩書きは「係長」で部下がひとり。

あれこれ兼務がかかっていて担当範囲が広い。

部下をサボり癖と見ているので仕事が振れずに疲弊




●男社会で生き延びる女上司(課長補佐
“ピリピリせずには仕事ができない。余裕がない。そんなの、裏を返せば能力がないことの証にしかならないだろう。
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●ポンコツ評価官(課長級)目田さん

みなさんにとって、私は「ダメダメ」です。当然です。なぜなら、仕事は最小限しかやらないと決めているのですから。でも、それには理由があるのです。私はね、40半ばで身体をこわしたのです。

身体を壊したって、組織が補償してくれるわけではありませんから。もちろん、出世からは遠のきますけれど、それよりも健康の方が大事です。
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2022年11月13日

Posted by ブクログ

過重な労働を強いられる若手官僚の現場をリアルに描き出し、起伏に富むストーリーに仕立てた官僚小説。
主人公・松瀬尊は30歳の厚労省キャリア技官。小説「官僚たちの夏」に憧れ念願の官僚となったが、その実態は深夜までの残業に追われるブラック企業顔負けの現場だった。
ゆとり世代で無責任、能力不足なノンキャリの後輩、パワハラすれすれの女性直属上司、キャリアだが、定年間近のヤル気なし先輩に囲まれ、仕事が集中、孤軍奮闘の毎日。
国会議員からの突き上げ、関係省庁との板挟み、国民からの苦情電話に忙殺され苦悶する日が続いていた。
そんな松瀬に降りかかったのは新潟県で発生した謎の公害病への対処という厄介な問題。地元選出国会議員や地元自治体のトップとの調整、住民の苦情やマスコミ対応に孤立無援で対処し、松瀬は肉体的にも精神的にもぼろぼろになり、付き合っていた恋人にも振られてしまう。精神的に危なくなり、もうろうとする場面では、自分もその立場にいれば絶対そうなるだろうと思うほどのリアリティを感じた。同時に、近年、官僚志望者が減ってきている背景が理解できた気がした。
反面、松瀬が所属する調査課の職員たちの身勝手さがあまりにも現実離れしているのに加え、物語の終盤で彼らが突然豹変する場面は唐突さを感じた。起承転結がわかりやすく、どんでん返しの面白さもあるのだが、「転」の部分に持っていくのが拙速でやや強引であり、設定の薄っぺらさを露呈した感があった。

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2021年05月04日

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